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2013年11月25日 (月)

取られてたまるか! 農地・いのち

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 昨日、11月24日、千葉の教育会館で、150人ほどの人が結集して「取られてたまるか! 農地・いのち -『農地強制収用』に身体を張って立ち向かう成田の農民- 11・24市東さんの会シンポジウム」が開かれました。131124_84時間に及ぶ集会は、最後の「市東さんの会」事務局からの呼びかけにあるように、控訴審に向けた熱気のある決起集会となりました。

 主催者の挨拶には93歳になられた井村弘子さんが。そのお元気な気力あふれるご挨拶に、聞いている私たちが励まされます。

 第1部、講演は「農は誰のためのものなのか? -失われた公共性の復権をもとめて」と題して元立教大学教授の石原健二さん(農協出身で、131124_9著書に『農業政策の終焉と地方自治体の役割 2008年』などがある)。
 石原さんは、明治以来、農業独自の予算(対策)は無いに等しかったと指摘された上で、米騒動以来、米価政策と農地政策として出てくるとされた。基本は消費者にいかに安く市場に出すかで、生産者(農民)へは何もなかったと。
 TPPについて沖縄と北海道の畑作物が壊滅するとして米韓FTAと同じ道をたどり、「農業の最後を迎えると思う」と指弾された。
 米価政策として戦中の1942年「食管法」で農家が再生産できる価格で買い上げ、消費者が食っていける価格で払い下げるそうした構造が、1995年の食糧法と2004年の改正によって「米は消費者にとって高く、生産者にとって安い」ものに変えられた。「TPPはもうすでに始まっている」と。
 さらに農地法、都市計画法、2009年の農地法の改正により農地の利用権をめぐる論議へとすり替えられていったことが指摘された。131124_10また消費税と農業の関係の問題がしてきされましたが、時間がなくなり、残念。

 第2部は、農地裁判弁護団の遠藤憲一弁護士より、千葉地裁の多見谷裁判長による7・29反動判決への批判を通して、控訴審をどう闘うかが提起されました。遠藤さんは、控訴審が3月26日(水)午後2時から東京高裁の大法廷で開かれることを明らかにされた上で、傍聴席を埋め尽くし、裁判所を包囲する陣形を直ちに作り上げようと提起されました。

 第3部は、いよいよお待ちかねの市東孝雄さんへのインタビューです。131124_11市東さんは時折笑みを浮かべながら、想いを語られました。祖父の時代の開拓の話しから、お父さんの市東東市さんの従軍、復員の過程での話しなど。
 お父さんが1999年亡くなられて、三里塚の闘いを引き継ぐ意志をもって帰ってこられた経緯を語られながら、「土地収用法が失効しているのだからこんなことになるとは思っていなかった」と。また、戦争体験からお父さんが「成田空港は軍事空港になるんだ」と言われていたことを受け止めて闘っておられると。131124_12また農業の経験はまったくなかったが、有機農業に就くには、萩原進さんの全面的な助力があったからだと。「最初の3年はうまくいかず、はき出しだった」とも。帰ってきた最初のうちは機動隊・私服・ガードマンによる24時間監視、尾行、検問が繰り返されたことも。「国策でやるというのならば、堂々とやればいいのだ。早朝や居ないときに動くのは許せない」「自分は間違っていないから、気にしていない。当たり前のことをやっているのだから」と。
 外国への援助とかやるけれども、福島で何も解決出来ていないことにもっとつぎ込むべきだ。いろいろな問題に向き合えるのでいろんな所に行けるのが楽しい。天神峰の農地や小屋などに「公示書」が貼りめぐらされていることにも、「気にしなければなんでもないですよ」と。
 131124_14控訴審にむけて「弁護士やみなさんが頑張ってくれているので、特別なものはないけれど、絶対に負けられない裁判なのでよろしく」「向こうの土俵の上でやるということがあるので、裁判長に分からせる何かをやってみたいという思いはある」「萩原さんが言うように、霞が関に攻めのぼるという感じでやりたい」と。最後に「3・23全国集会も大事なので、全力で取り組んで欲しい」と呼びかけられて、終えられました。

 「農業現場から」と題して、市東さんの闘いの重要性と、TPP反対の強い想いが福島の果樹農家の大内孝さん、山梨の果樹農家の市川勝三さん、千葉の稲作農家の小川浩さんから語られました。

 そのあと、遠藤弁護士、石原さん、市東さんへのフロアーからの質問とそれぞれからの応答が行われました。

 市東さんの農地を守る沖縄の会のキムチミョンさん、群馬・市東さんの農地を守る会の高階ミチさんからの運動報告が行われ、最後に主催した市東さんの会の事務局・小川正治さんからまとめの挨拶があり、熱気ある中で終えました。
 

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