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2013年11月30日 (土)

今週の産直野菜(11月30日)

131130 先ほど三里塚から産直野菜が届きました。

 さつま芋、ニンジン、サニーレタスルッコラ、水菜、ネギ、大根、柚子、チンゲン菜 以上 9品です。

 ようやく安定して葉物が入り始めましたね。この上、この寒さで、今年は白菜が順調に育っているのでは・・・。そうしたら鍋ですね。

 実は、関西実行委員会の『実行委ニュース』第146号の印刷、発送の作業で出かけなければなりません。

 これにて失礼・・・。

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2013年11月25日 (月)

取られてたまるか! 農地・いのち

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 昨日、11月24日、千葉の教育会館で、150人ほどの人が結集して「取られてたまるか! 農地・いのち -『農地強制収用』に身体を張って立ち向かう成田の農民- 11・24市東さんの会シンポジウム」が開かれました。131124_84時間に及ぶ集会は、最後の「市東さんの会」事務局からの呼びかけにあるように、控訴審に向けた熱気のある決起集会となりました。

 主催者の挨拶には93歳になられた井村弘子さんが。そのお元気な気力あふれるご挨拶に、聞いている私たちが励まされます。

 第1部、講演は「農は誰のためのものなのか? -失われた公共性の復権をもとめて」と題して元立教大学教授の石原健二さん(農協出身で、131124_9著書に『農業政策の終焉と地方自治体の役割 2008年』などがある)。
 石原さんは、明治以来、農業独自の予算(対策)は無いに等しかったと指摘された上で、米騒動以来、米価政策と農地政策として出てくるとされた。基本は消費者にいかに安く市場に出すかで、生産者(農民)へは何もなかったと。
 TPPについて沖縄と北海道の畑作物が壊滅するとして米韓FTAと同じ道をたどり、「農業の最後を迎えると思う」と指弾された。
 米価政策として戦中の1942年「食管法」で農家が再生産できる価格で買い上げ、消費者が食っていける価格で払い下げるそうした構造が、1995年の食糧法と2004年の改正によって「米は消費者にとって高く、生産者にとって安い」ものに変えられた。「TPPはもうすでに始まっている」と。
 さらに農地法、都市計画法、2009年の農地法の改正により農地の利用権をめぐる論議へとすり替えられていったことが指摘された。131124_10また消費税と農業の関係の問題がしてきされましたが、時間がなくなり、残念。

 第2部は、農地裁判弁護団の遠藤憲一弁護士より、千葉地裁の多見谷裁判長による7・29反動判決への批判を通して、控訴審をどう闘うかが提起されました。遠藤さんは、控訴審が3月26日(水)午後2時から東京高裁の大法廷で開かれることを明らかにされた上で、傍聴席を埋め尽くし、裁判所を包囲する陣形を直ちに作り上げようと提起されました。

 第3部は、いよいよお待ちかねの市東孝雄さんへのインタビューです。131124_11市東さんは時折笑みを浮かべながら、想いを語られました。祖父の時代の開拓の話しから、お父さんの市東東市さんの従軍、復員の過程での話しなど。
 お父さんが1999年亡くなられて、三里塚の闘いを引き継ぐ意志をもって帰ってこられた経緯を語られながら、「土地収用法が失効しているのだからこんなことになるとは思っていなかった」と。また、戦争体験からお父さんが「成田空港は軍事空港になるんだ」と言われていたことを受け止めて闘っておられると。131124_12また農業の経験はまったくなかったが、有機農業に就くには、萩原進さんの全面的な助力があったからだと。「最初の3年はうまくいかず、はき出しだった」とも。帰ってきた最初のうちは機動隊・私服・ガードマンによる24時間監視、尾行、検問が繰り返されたことも。「国策でやるというのならば、堂々とやればいいのだ。早朝や居ないときに動くのは許せない」「自分は間違っていないから、気にしていない。当たり前のことをやっているのだから」と。
 外国への援助とかやるけれども、福島で何も解決出来ていないことにもっとつぎ込むべきだ。いろいろな問題に向き合えるのでいろんな所に行けるのが楽しい。天神峰の農地や小屋などに「公示書」が貼りめぐらされていることにも、「気にしなければなんでもないですよ」と。
 131124_14控訴審にむけて「弁護士やみなさんが頑張ってくれているので、特別なものはないけれど、絶対に負けられない裁判なのでよろしく」「向こうの土俵の上でやるということがあるので、裁判長に分からせる何かをやってみたいという思いはある」「萩原さんが言うように、霞が関に攻めのぼるという感じでやりたい」と。最後に「3・23全国集会も大事なので、全力で取り組んで欲しい」と呼びかけられて、終えられました。

 「農業現場から」と題して、市東さんの闘いの重要性と、TPP反対の強い想いが福島の果樹農家の大内孝さん、山梨の果樹農家の市川勝三さん、千葉の稲作農家の小川浩さんから語られました。

 そのあと、遠藤弁護士、石原さん、市東さんへのフロアーからの質問とそれぞれからの応答が行われました。

 市東さんの農地を守る沖縄の会のキムチミョンさん、群馬・市東さんの農地を守る会の高階ミチさんからの運動報告が行われ、最後に主催した市東さんの会の事務局・小川正治さんからまとめの挨拶があり、熱気ある中で終えました。
 

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2013年11月23日 (土)

今週の産直野菜(11月23日)

131123 先ほど三里塚から産直野菜が届きました。大きい箱にしっかりと。

 冬瓜、じゃがいも、ニンジン、ルッコラ、里芋、小松菜、サニーレタス、大根、鷹の爪、かぶ、ネギ 以上。12品も。久しぶりの三里塚の大根だ・・・。

 ようやく秋の終わりに相応しい寒い季節になって順調に野菜たちが育ってきてくれているのを感じる中身です。(昨日、関電本店前の抗議の座り込みの寒かったこと・・・・)

 さあ、明日は、千葉で市東さんの農地取り上げに反対する会が主催する『取られててまるか!農地・いのち』のシンポジウムです。131124一人でも多くのみなさんが参加されることを呼びかけます。自民党安倍政権が、秘密保護法強行採決にひた走ろうとしている今。そしてそうした流れと一体のものとしてこの国の有り様と仕組みを根底から破壊しようとするTPP参加への流れが強まる今。そうした結論として改憲攻撃がかけられようとしている今。私たちにとって「農」とは何か。「食」とは何か。国策に抗して闘う市東孝雄さんの闘いのもつ意味を考える非常に大切な集まりです。

 131121一昨日、3人の仲間とともに米軍の新しい基地建設、Xバンドレーダー基地建設が目論まれている京丹後市の経ヶ岬に行ってきました。日本棚田100選に選ばれている経ヶ岬がある宇川地区は、軍港舞鶴港や日本三景の一つ天の橋立てがすぐ近くにあるもののほんとにひなびた農村であり漁村の佇まいを見せていました。
 左上写真は、そのすぐ右手(東側)に米軍基地、左手(西側)に自衛隊経ヶ岬分屯基地の拡張が目論まれ、13920x基地の中に唯一参道と共に残されると言われている宇川穴文殊(清涼山九品寺)です。右写真はその「計画案」として防衛省から示されたものです。
 Xバンドレーダーは強力な電磁波を発して1000キロの遠方の小さな動きもキャッチするといわれるミサイル迎撃のためのレーダーです。朝鮮の共和国の動きを監視するためです。こんなものを米軍基地として新たに作ることは、正に「集団的自衛権」の動きそのものであり、断じて許されません。
 131121_2左写真は、畑のあちらこちらに新しく打ち込まれたと思われる測量(境界確定?)のための杭です。上の「計画写真」の右側(米軍基地が目論まれている)の畑のあちらこちらに打ち込まれていました。
 右写真は、その米軍基地が目論まれている畑の部分を写したものですが、ごく一部に大根などが育っている畑が耕作されていましたが、131121_3ほとんどが荒れていて、写真でわかるように「耕作放棄地」のように思われました。
 他方、宇川穴文殊の左側(西側)には自衛隊経ヶ岬分屯基地の入口があり、穴文殊の北側(裏)は海岸(絶壁ですが)まで基地の敷地で遮られています。その自衛隊基地と穴文殊の参道との間に、収穫を終えたのか「耕作放棄地」なのか、たんぼがありました。(左下写真 右端が自衛隊の施設)
 131121_4明らかに基地予定にされ、防衛省が借り上げようとしている農地は「農」の厳しい状況を反映しているのを感じさせられる様子でした。
 宇川の住民のみなさん、また周辺6キロの海が立ち入り禁止にされ漁業が阻まれる漁師のみなさんにとって闘いの厳しさを感じる現場でした。「米軍基地は京都にはいらない」のポスターがあちこちに貼られてはいましたが、地元のみなさんを支え、「米軍基地を作るな!」の声を、京都府だけでなく近畿一円、関西一円の大きな声にしなければならないと想いを新たにしました。

 夜は、大阪の弁護士会館で「秘密保護法反対大集会」が450人の結集で戦われたのに駆けつけました。東京では1万人の怒りの集会とデモが同じ時に行われ、全国各地で闘われていることが集会の中でも報告されました。絶対に許すな!

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2013年11月17日 (日)

今週の産直野菜(11月16日)

131116 昨日、出かける直前に三里塚から産直野菜が届きました。

 ルッコラ、水菜、じゃがいも(可愛い!)、里芋、小松菜(でっかい!)、間引き大根、葉付きニンジン、ネギの8品です。

 「葉物が来ない」と言い続けていましたが、ようやく・・・。

 家族農業、自給自足、こんなことを最近考えるのですが、そんな折り、星寛治さんが紹介していた小説『衝撃のシュミレーション 2050年は江戸時代』(石川英輔 講談社文庫)を読んだ。いやぁ、面白かった。「東京時代」が破綻し、東京は廃墟に。人々は農村に戻り、自給自足の農民に、というお話し。読みながら、「こうなればいいのだけれど・・」などとついつい思ってしまった。

 昨日は、131116_2金稔万(キムインマン、右写真)さんのイルム裁判が判決を迎える(11月26日)のを前にして開かれた『大阪高裁は名前の人格権を認め公正な判決を!判決前集会』が大阪の生野区今里にある在日大韓基督教会館で開かれたので、山本善偉先生にご一緒して参加してきました。

 第1部は弁護団からの裁判の報告とこの裁判闘争の位置づけが語られ、最後にキムさんから想いが「この事件に3年半もかかるのか・・」という悔しさに絶句し、涙を流しながら語られました。
 第2部は左写真にあるように、ほんとに豪華なメンバーで、在日の戦後の歴史131116_3(朴寿南さんは戦前の子供時代の差別された体験とアイデンティティが奪われていったことへの想いも含め)の中で、「名前」が持つ大きな意味と、現在「在特会」を中心に繰り広げられているこの国の現状についての想いと怒りがこもごもに語られました。
 多くの在日のみなさんをはじめ、会場いっぱいにした参加者の「裁判勝利」への熱い想いが溢れていました。本当にいい集まりでした。

 交流会があったのですが、想いを残しながら先生と帰途につきました。

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2013年11月15日 (金)

万博公園でPAC3の展開訓練 これが日常? 学習会

『万博公園でPAC3の展開訓練!? これが日常になるの?』学習会をやります。お集まりください。

【とき】 12月12日(木)午後6時半~
【ところ】 弁天町市民学習センター

 地下鉄中央線「弁天町駅」西口2A出口より徒歩3分(または、JR環状線「弁天町駅」北口より徒歩3分)、連絡通路を通り中央エレベーターで7階
【講師】 元自衛官 小多基実夫さん
【主催】 大阪の海と空を戦争に使わせない会/淡路町空港反対同盟/関西空港反対明石住民の会/新空港反対東灘区住民の会
【協賛】 三里塚関西実行委員会

                               ≪資料代≫ 500円

 滋賀県饗庭野で日米合同軍事演習が行われていた10月9日夜、大阪府吹田市にある万博公園で、迎撃ミサイルPAC3の移動訓練が自衛隊の手によって行われていました。Pn2013101001000819___ci0003明らかに一体のものとして取り組まれていたのではないでしょうか。

 他方、舞鶴港(海上自衛隊軍港)に隣接する京丹後市経ヶ岬に、世界で4機目のXバンドレーダーを配備する米軍基地が新たにつくられようとしています。八尾空港への米軍海兵隊のオスプレイ軍事演習が橋下市長によって目論まれたり、今、明らかに大阪を中心に関西できな臭い動きが強まってきています。

 秘密保護法の制定への動きが強まり、共謀罪の制定も目論まれていると言われます。集団的自衛権の問題、さらには憲法改悪。こうした動きとTPP(環太平洋経済連携協定)加盟の動きが一体のものとして進められようとしています。

 元自衛官で、自衛隊内の自衛官へのいじめやセクハラなどの問題を取り組みながら、一貫してこの国の軍事大国化に反対して取り組んできておられる小多基実夫さんから、お話しを伺い、考えて見ませんか。お集まりください。
 

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2013年11月10日 (日)

今週の産直野菜(11月9日)

13119 今週の産直野菜が三里塚から昨夜届きました。

 万願寺唐辛子、さつま芋、じゃが芋、玉ねぎ、ラディッシュ、小松菜、間引き大根、葉付きニンジン、ネギ 以上9品です。葉物で、小松菜が届きました。

 昨日は、昼夜と貴重な集まりがありました。

 昼は、大阪の聖光会の教会で、『世界から見た日本の原発問題――加害者としての日本』という集会でした。100人ほどのキリスト者など宗教者を中心にした集まりでしたが、内容の豊かさからおもわず「もっと多くの人が聞いたらいいのにな。もったいないな」と内心思いながら聞かせていただきました。
 基調講演をされた崔勝久牧師(原発メーカー訴訟の会事務局長・右下写真)が、原子力損害賠償法がメーカーの責任を不問にするということの問題性の指摘が行われ、原発を批判する学者も弁護士もこの問題に関わろうとしない現実を批判されました。13119_2そして原発輸出こそ日本の戦前から引き継がれてきた植民地主義そのものだという弾劾がされました。その点で、反原発が「再稼働反対」とともに「原発輸出反対」を2本の柱として取り組まれるべきだと提起されました。そしてそういう立場に立ち切れたとき、憲法改悪反対、「慰安婦」問題などあらゆる反戦、反差別の闘いと一体のものとしてうねりのような陣形が、世界の人々と共に作り上げられるのだと。
 これに応えるような形で、真宗大谷派の僧侶、長田浩昭さんが、福島事故、原発政策こそ国内植民地問題だとして、元東海村村長のJOC事故での住民切り捨ての当事者たちの避難(逃亡)を「関東軍と同じだ」と弾劾されたことや、元六ヶ所村長が満州での自らの体験、朝鮮窒素の姿や足尾銅山の田中正造を知ったことから、「再処理工場反対」の姿勢を明らかにされたことなどを紹介しながら、原発廃絶への訴えを行われたことが印象的でした。

 夜は神戸空港の中止を求める市民の会の学習会で小川プロの『三里塚の夏』の上映会でした。13人の人が、熱心に最後まで観て、わずかの時間でしたが、話しあいました。実は、山本先生が参加できないので、2日前に先生の御宅でも3人の参加で上映会をしました。萩原さんや北原さんがめっちゃお若いのが印象的でした。

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2013年11月 2日 (土)

今週の産直野菜(11月2日)

13112 早々と今日も三里塚からの産直野菜が届きました。ピーマン、じゃがいも、玉ねぎ、さつま芋、葉付きニンジン、ネギ、間引き大根 以上7品です。

 8月末からの台風による大雨や強い風が続いた。そのためか、この季節になっても葉物がない・・・。露地栽培の無農薬有機栽培の厳しさを思わざるを得ません。先週まで綺麗なごぼうが入っていましたが、先日の裁判の折に萩原さんにお伺いすると、今年のごぼうは「土の中でほんとによく育った」ようです。長さも半端じゃなく、箱に入らないので半分以下に2本~3本に切られ、大きいけれども綺麗なごぼうです。美味しい。土の中は大丈夫のようですね。さつま芋、里芋、大根、ネギ、人参と続くのでしょうね。
 先日読んだものによれば、江戸時代から戦後にかけた数百年のお百姓の食べ物は、もっぱらこういった根菜が麦や稗、粟とともに多かったようです。土を大事にし、牛を使った循環農法だったようです。それを戦後60年、機械の導入と農薬・除草剤の利用で、100年、200年先祖によって育てられてきた土を疲弊させ、ダメにしてきたのが戦後の近代農法だとか・・・。

 昨日、淡路の空を守る会、大阪の海と空を戦争に使わせない会、神戸空港の中止を求める市民の会の3団体で、大阪・谷町にある大阪航空局に申し入れを行いました。
 13111淡路からは、相も変わらぬ夜間の迷惑騒音が飛行コースの逸脱から発生していることと、東浦・釜口に飛行ルートが偏っていることなどを指摘したが、「10年1日の如くに変わらぬ返事」に怒りの声が。
 大阪からは、関西空港会社の膨大な借金と民間への経営権の売却の問題について展望はないじゃないかと指摘。しかし、航空局からは「わからない」と責任放棄の言葉のみ。八尾空港への米軍オスプレイの使用問題については、「防衛省から何の話もないので」と無責任な回答。米軍がどう使いたいかで決まる話しを、防衛省から話しがあるまで待っているというのはいかがなものか。市民のくらしと命、平和を守る立場から積極的に発信しろと注文。 
 神戸からは、行政や財界が規制の緩和などを求めていることについて問いただしたところ「2011年からの3空港懇談会(地元行政と財界の懇談会)が決めることなので」と。「規制は、2006年の開港の時点で国交省から出したものではないのか」と問い返されると絶句。余りの無責任さに呆れるしかない。

 福島で電力会社とアメリカの核政策に追随するだけの無責任な国の姿勢が、安倍の「汚染水はコントロールされている」発言に象徴されるようにますます明らかとなっていますが、この日もそのことへの怒りを確認するだけの「申し入れ」でした。

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