Xバンドレーダー基地と日米合同軍事演習を許すな!
Xバンドレーダー基地と日米合同軍事演習を許すな!
舞鶴湾(自衛隊の舞鶴軍港がある)の西側、京丹後市の先端にある経ヶ岬の自衛隊分屯基地に米軍のXバンドレーダーを新たに設置することを、2月23日、日米両政府が合意しました。そして地元住民や京都府民にまともな説明もないまま、9月19日、山田京都府知事と中山京丹後市長がその受け入れを表明しました。
Xバンドレーダーは現在世界に3つ据え付けられ、日本には青森県車力に1つあります。1000キロ以上の探査距離を誇り、車力のバンドレーダーは、朝鮮共和国からハワイの米軍基地へのミサイル攻撃を探知し、開発中の新型ミサイルで迎撃するためと言われています。経ヶ岬への設置は、拡張が進められているグアムの米軍基地を防衛するためのものだと言われます。正に憲法違反である集団的自衛権の行使以外の何ものでもありません。
岬先端の自衛隊分屯基地があるものの宇川地区といわれるこの一帯は「日本の棚田百選」に選ばれている風光明媚なところであり、同時に漁業の盛んな地域でもあります。
ところがXバンドレーダーの配備は、とりあえず160名の米軍・軍属が配置されることになっており、右写真にあるように広大な農地を米軍用地として取り上げることを前提としています。しかもそれに便乗して自衛隊の経ヶ岬分屯基地自体を新たに拡張(右写真左側)することが計画されているのです。そしてこの基地を中心に半径5キロの海と空が立ち入り禁止区域に指定されます。漁業が深刻なダメージを受けることは明らかです(左写真が設置予定地)。
こんなデタラメが「国策」の名のもとに行われようとしていることがどうして許されるでしょうか。地元の宇川の住民のみなさんは「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」を立ち上げておられます。
知事、市長の受け入れ声明が行われた翌日、9月20日、京都市内で「9・20緊急集会 京都に米軍基地はいらない! 止めよう経ヶ岬のXバンドレーダー・危険な戦争準備を許さない」集会が、宇川のみなさんはもとより京都、近畿から緊急にも関わらず130名を超えるみなさんが集まって熱気のある集会がもたれました。
私たちも、三里塚、沖縄とおなじ農地取り上げ、漁場の強奪を前提としたこのような基地建設に反対していきましょう。
緊急の署名が呼びかけられています。取り組みましょう。(署名用紙は、「13.11.30Xbandradar署名.pdf」をダウンロードから印刷してください)
オスプレイの飛来を許すな!
他方、滋賀県饗庭野で沖縄から飛来するオスプレイも加わった日米合同軍事演習が10月10日から始まります。
先日、9月29日、饗庭野基地がある近江今津で、「オスプレイ来るな!日米合同軍事演習反対! 9・29あいば野集会」が関西一円から800人が結集して開かれました。集会には沖縄から平和運動センターの山城博さん(右写真)が駆けつけ、冒頭、前日の28日に訓練から帰ってきたオスプレイが故障で1時間半も普天間基地に着陸できず、やっと着陸した時には緊急車両が周りを取り囲んだという事態があったことを報告し、「この欠陥機は必ずや大惨事を起こす」と弾劾されました。そして「命をかけ、身体をはって訓練を中止させ、オスプレイをアメリカに持って帰らせよう」と訴えられました。「何が沖縄への負担軽減だ!」「米軍基地を撤去しろ!」と。
「止めよう経ヶ岬の軍事レーダー 緊急京都府民の会南部連絡会」を代表して京都沖縄県人会の大湾宗則さん(左写真)が、現代戦争は高性能の軍事技術によって行われているがレーダーなしには機能しないと指摘し、Xバンドレーダー基地建設反対の重要性を訴えられました。
集会後、参加者全員で、近江今津市内を自衛隊饗庭野演習場に迫り、「日米合同軍事演習反対」「オスプレイは来るな」とコールしながら近江今津駅前までのデモを行いました。
【新空港反対東灘区住民の会『おしらせ』第91号より転載】
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