第3誘導路供用差し止め裁判口頭弁論開かれる
昨日、千葉地裁で第3誘導路供用差し止め裁判の口頭弁論が開かれました。
この日、反対同盟弁護団から第3誘導路と暫定滑走路(B‘滑走路)によって騒音をはじめとした周辺住民のくらしと生命にかかわる事態が起こっていることが、補充の準備書面として提出され、一瀬弁護士より法廷で説明が行われました。
先ず、この7月16日、9月10日と連続して東峰部落で航空機の部品が落下した事件をとりあげ、成田市も看過できず再発防止の申し入れを行なったことが指摘され、周辺住民に生命の危険、恐怖を与えていることが示された。
また、空港会社と国交省が離発着の運用制限の緩和を行おうと蠢いていることを弾劾した。
そして、専門家による航空機騒音による睡眠妨害の具体的調査の結果や、アメリカやWHOによる具体的知見などを示して、事柄の重大性を指摘しました。成田空港周辺住民の間でもこの間の増便、暫定滑走路の使用頻度が上がってきたことによって、1日に15度もの睡眠妨害があったなどの怒りの声が上がっていることを紹介し、暫定滑走路の供用、とりわけ第3誘導路の供用が市東さんのくらしと健康に重大な影響を及ぼしていることを明らかにしました。
次回口頭弁論は、12月16日(月)午後1時半から。
法廷の後、説明会が弁護士会館で開かれ、この日の弁論の説明が行われました。合わせて、農地裁判の控訴審の裁判長と陪席裁判官が決まったことが弁護団から報告されました。年内の裁判開始の攻撃をはね返し、通常50日以内とされる控訴主意書の提出期限を2月末までに押し返して、現在、大法廷を用意するよう要求していることが明らかにされました。
10月22日に行われた裁判所との交渉に合わせ、反対同盟と支援連による東京高裁前での街宣活動が、裁判所に影響を与えていることが弁護団から明らかにされ、裁判所前での街宣活動の重要性が指摘されました。
まとめの挨拶をした萩原進事務局次長は、国策をかかげ農地を市東さんから取り上げようとするこの攻撃が、農民総体にかけられた攻撃であり、「誰が農業をやってられるか」「後継者がいない」現実を強制しているのだと弾劾された。そしてTPPがそのことにタガをはめようとしている。そのことが三里塚で見えると。
そのことに対して闘っていることによって、右翼がこのところ街宣というかたちで三里塚に引っ張り込まれてきている。
今こそ、国策と裁判で戦っている人々はもちろん、沖縄・福島をはじめ国策と闘っている人々とつながり闘い抜いていこうと提起されました。
当面の三里塚関係の裁判の日程は、
11月14日(木)午前10時半~ 千葉地裁 鈴木さん一坪裁判
11月19日(火)午前10時半~ 千葉地裁 天神峰ヤグラ裁判
12月10日(火)午前10時半~ 千葉地裁 団結街道裁判
12月16日(月)午後1時半~ 千葉地裁 第3誘導路裁判
なお、耕作権裁判は審理が止まっています。
最近のコメント