団結街道裁判(9月24日)を傍聴
違法・不当な団結街道(成田市道)の廃道化攻撃(右写真は、封鎖された団結街道、2010年10月撮影)を許さないと行われている団結街道裁判が、昨日、千葉地裁で開かれました。
冒頭、車椅子の「障害者」を2台に決めつけた裁判所の措置に抗議して、中央通路で傍聴しようとした車椅子の「障がい者」に対して退廷命令を出そうとした多見谷裁判長に対する抗議で退廷命令を撤回させる闘いが行われました。
大幅に遅れて開廷された裁判では、証拠書類を出そうとしない成田市・空港会社に対し、文書提出命令を求め、また、求釈明にまともに応えようとしない成田市・空港会社に対する新たな文書が提出されました。
法廷後開かれた報告会で、弁護団からの報告。国、県、周辺9市町、空港会社による四者協議(2009.7月)で路線廃止が協議されたとされるのですが、その議事録を出せという弁護団の繰り返しの要求に対し、見当違いなものが出されてきた上で、結局、空港会社が会議に出してきた討議資料しかないと開き直ってきた。議事録がないということは、四者協議という形を取りながら、県や地元市長が企業城下町として空港会社、国の言いなりに廃道化をはじめとして動いていることを示すものでしかないということが断罪された。
そして耕作している畑に面した道路の廃道化という前例はなく、市東さんの畑に行く道路を一方的に廃道化したことは憲法13条、31条に違反するということが改めてこの日文書で提出されたのです。
また、被告・成田市は法的論拠として道路廃止の「類型」なるものを出しながら、結局この件に当たる「類型」はかってどこにもないが明らかにされる中で、「これ以上主張しません」と居直る被告側に対し「反論しようがないじゃないか」と改めて追求する文書も提出されました。
報告会では、動労千葉、関西実行委員会、市東さんの会から挨拶などが行われた後、萩原進事務局次長からまとめの挨拶t提起が行われました。
萩原さんは、「説明会」などの形をとって30万回への動きなどの一方的な通告が行われるだけの中で、地元の住民がどうしていったらいいのかをみんなで模索していることを明らかにされた。その上で、「オリンピック」が叫ばれることによって、2002年の暫定滑走路供用開始に向けて「ワールドカップ」が叫ばれた以上に、「おもてなし」のために24時間化、第3滑走路、4000メートル化などが次々と出され、反対運動があってはダメだと敷地内住民を追い出そうとする攻撃がかけられてくる。それを、どう迎え撃ち跳ね返していくかが今こそ問題であり、それは福島、沖縄と共通する問題ではないかと提起された。
そしてその前提として、当面の10・20全国集会の成功と、一つ一つの裁判を闘い抜く重要性を訴えられました。
次回の団結街道裁判は、12月10日(火)午前10時半からです。
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