猛暑の中、7・14全国総決起集会に900名
昨日、7月14日、猛暑の中千葉市中央公園に900名が全国から結集し、市東さんの農地を取り上げようとする7・29千葉地裁の反動判決を許さないと集会とデモが行われました。沖縄からは安次富浩さんが駆けつけられました。(写真はクリックすれば大きくなります)
集会冒頭、ロックグループ「はちようび」が中心になってライブが1時間にわたって繰り広げられました。三里塚の闘いが、若い人々の中に確実に広がり始めたことを示したのです。
右翼の街宣車による襲撃的妨害を弾劾して萩原富夫さんが司会をして第2部の集会がはじまり、先ず、北原鉱治事務局長が主催者の挨拶です。
北原さんは、「生きるために48年間闘ってきた」「今の政治、これでいいのか」と提起された上で、「仮執行をつけさせない」「農民を殺していいのか」とこの日の闘いの核心を訴えられました。
市東さんの問題に集中するために、連帯の挨拶は絞られ、動労千葉の田中委員長、関西実行委員会の永井さん、「市東さんの会」の山口さんの3人が、それぞれ市東さんの農地を守る激しい意志を明らかにしました。
ここで市東孝雄さんが登壇し、判決を前にした想いを淡々と語られました。裁判の中での成田市・千葉県や空港会社のふざけた、不誠実なやり方を弾劾し、農地がなくなるということは私に死ねということだと怒りを表明された。そして現在に至る闘いへの自らの経緯と想いを明らかにされながら、「誠実に働いている者が、当たり前の権利を勝ち取るのだ」と自らの闘い、絶対に仮執行宣言を付けさせないという想いを明らかにされた。そして6・23沖縄に行かれたことに触れながら沖縄・福島とともに、国策を押し付けてくることを絶対に許さないと語られた。
続いて、葉山弁護士をはじめ顧問弁護団から8人の弁護士のみなさんが次々と立って、7・29に判決を迎えようとする行政訴訟・農地法裁判の核心を明らかにし、数々の勝利に向けた事実が明らかにされながら、多見谷裁判長によるデタラメ極まる手続きが進められてきた中で、判決が予断を許さないものとなっている厳しい現実を明らかにされました。
そして、いかなる判決が出されようが、それをはね返し、市東さんの農地を守り抜く闘いを実現することが三里塚闘争だと提起された。
最後に「まとめと方針提起」を萩原進事務局次長が烈々と明らかにされた。「市東さんは白だ。裁判にかけられなければならないような何もないということを十分に立証してきた」と。そして「市東さんは、自らの土地を闘いに提供し、自らの闘いをもってみなさんに闘いへの決起を訴えて6年の裁判を闘いぬいてきた」と闘いの本質を明らかにされた。そしてTPP攻撃、農業つぶしの攻撃、食糧問題に対する三里塚の闘い、市東さんの闘いの意義を明らかにされた。緊急署名が、反対同盟自身の必死の取り組みを中心に、11588筆が集められたことを報告しつつ、7・29判決の日にこの日を上回る総決起を実現するよう提起された。
なお、関西実行委員会では2855筆(関西生コンから寄せられた943筆を除けば、1912筆)をこの日までに届けました。
さあ、デモに出発です。関実のデモの先頭のジャンベ隊と、デモ全体の最後尾につけたサウンドカーが、冒頭のライブを引き継いで、全体を盛り上げます。千葉市の中心部でのこの三里塚の闘い、市東さんの農地問題を訴えるデモは、多くの千葉市民の注目を集めました。
その一方で、休日で閉められた千葉県庁と千葉地方裁判所の前には、異常なほどの警備態勢。左写真は、千葉地裁正面。市東さんへの反動判決を強行しようとする国家意志の不正義性を何よりも物語っているではありませんか。
7・29千葉地裁に総決起しよう!29日の行動については、反対同盟ブログhttp://www.sanrizuka-doumei.jp/home/index.htmlをご覧ください。
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