農地裁判・反動判決弾劾! 仮執行宣言は粉砕!
昨日、市東さんの農地をめぐる行政訴訟・農地法裁判(併合)の判決の法廷が開かれました(上の写真は、開廷される直前の裁判所前での抗議のシュプレヒコール)。多見谷裁判長は、空港会社の要求を丸のみした農地の取り上げを認める反動判決を強行しました。本当に許せません。1分あまりの判決主文を読み終えると、自らの罪業を恐れるかのように身を翻し、法廷を去ったそうです(傍聴された方の感想)。また「あの裁判長のどこを見ているのかも定まらない虚ろな目は何だ。最近の裁判で裁判長はみんなあんな目をしている」との感想も。
しかし、多見谷裁判長は、農地取り上げを直ちに行えるようにして欲しいとの「仮執行宣言」を求めた空港会社の要求には、判決文の中で「市東さんが日々営農をして生活をしているから」とペテン的な言辞を並べて認めることができませんでした(そうなら、農地取り上げをなぜ認めたのか。そんな言辞でこの犯罪を小さくできるものでは断じてない!)。これは、7・14闘争の900名の闘いや11922筆の緊急署名を始めとしたこの間の反対同盟を先頭とした私たちの闘いが、この反動を押し返したのです。北原鉱治事務局長は、報告会での挨拶冒頭、「我々は勝利した」とこの闘いを総括された。
しかし、千葉地方裁判所・裁判長多見谷が空港会社、国の意志を受け、国策裁判として一切の矛盾と様々な偽証を始めとした空港会社の犯罪を覆い隠し、空港会社のいいなりに、農地を守るべき農地法を用いて市東さんの農地を強奪するという憲法違反の暴挙を行った犯罪は、断じて許されるものではありません。
この日、私たちは雨の中、裁判所近くの中央公園に結集して集会を行い、デモを行って千葉市民に訴えるとともに、裁判所に向けた怒りのデモをやり抜きました。このデモでも関西のジャンベが鳴り響き、デモを支えました。
傍聴券配布の前に全体で怒りのシュプレヒコールを裁判所に叩きつけました(最初の写真)。このころには二百数十人超える人々が結集。法廷に左のデモの先頭の横断幕を持った市東さんを始め反対同盟と弁護団が私たちの拍手とマスコミの注目を受けながら裁判所に入ります。60名足らずの傍聴団が入廷し、他の人々が裁判所前に待機していた10数分後、「不当判決・仮執行宣言粉砕」と書かれたものを持って傍聴していた学生さんが出てきました。改めて弾劾のシュプレヒコールが裁判所に叩きつけられます。
直ちに中央公園に全体は移り、デモの態勢を整えて「不当判決弾劾集会・報告会」が行われる千葉市民会館へシュプレヒコールを繰り広げながら向かいました。遅れてきた人々も含め400人近い人たちが会場をぎっしりと埋めています(右写真)。
関西実行委の永井さん、山本さんをはじめ市東さんの農地取り上げに反対する会の井村さん、小川さん、動労千葉の田中委員長、市東さんの農地を守る沖縄の会の豊見山さんから連帯と怒りの決意がこもごもと語られました。そこへ判決文を手にした弁護団と市東さんが登場。
北原さんから先ず主催者としての挨拶。市東さんから怒りを込めた判決への弾劾と想いが語られます(明日のブログに紹介します)。その後、葉山弁護士からの反対同盟・弁護団共同の声明の紹介。一瀬、遠藤、大口、西村、長谷川、浅野各弁護士から、判決への批判と闘いの決意が次々と披露されました。
集まったマスコミからの質疑を行って、最後に萩原事務局次長からのまとめと「東京に攻め上ろう」との闘いへの新たな提起が行われて集会を終えました。
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コメント
3・11のあれ以来大がかりな嘘八百、開いた口が塞がらないでたらめが、詐欺ともいえない詐欺が白日の下にさらされているというのに、どうあがいても、躍り込んでも、どれほどわめきたてても、どうにもならないというその時、しょぶふる雨の中、私もそこにいた。
戦いようはあるのか?
そいつら、「仮の死刑」を回避して持久戦に持ち込んだのは、まだ、いくらか余裕があるのか?
わからないが、私たちはとことん追い詰められて断崖絶壁まで来た。
ーーーあとは、殺しあいかもしれない。
血まみれの死の絶滅戦かもしれぬ。
投稿: 田中冽 | 2013年7月30日 (火) 17時08分