不当判決弾劾集会での市東孝雄さんの挨拶
判決後に開かれた不当判決弾劾集会で怒りと決意を語る市東孝雄さんの挨拶
みなさん。今日は、雨の中、ほんとにご苦労様でした。
皆様方の力で、一応、「仮執行」は付けられなかった。しかし、反動判決であることには間違いない。これから何時、向こうがやってくるかわかりません。
ですから、そういう意味で今日のところは、ちょっと気持ちが落ち着いたかなと思いますけれども、明日からまた新たな闘いとして頑張っていきます。
判決は耕す者の権利を奪う暴挙であると受け止めています。絶対に認められず、今後も闘い抜くことを先ず申し上げたいと思います。
空港会社が強制的に収用しようとしているのは、祖父から3代、100年近く耕しつづけてきた無農薬・有機の農地です。誰にも負けない肥沃な農地だと誇りにしてきました。広さは、この裁判と別件(の裁判)を合わせると1町3反です。(左写真は、デモの先頭での市東さん) 私が耕作する農地全体の4分の3に当たります。この中には作業場、農機具置き場、育苗ハウス、離れなど農作業に欠くことのできない設備が含まれています。
農地は私のいのちです。空港会社の不当な請求を認める判決は、私から農地とともに農民としての誇りを奪い、「死ね」というに等しいものです。
私には闘う以外に農民として生きる道がないのです。
この裁判の結審直前、私の主張を裏付ける公団(当時・現在の空港会社)の内部文書が別件の裁判で引き出されました。文書提出命令をめぐる東京高裁の差し戻し決定が示すとおり、ほかにも判決を左右する証拠が隠されています。ところが多見谷裁判長は、弁論再開の申し立てを却下し、偽造文書の真相に蓋をして判決を強行しました。
まさに「初めに結論ありき」の国策裁判です。TPPに明らかな農家切り捨て、原発被害の福島、沖縄に繋がる問題だと思っています。
私は天神峰で普通に農業をこれからも続けたいと思っています。安全で、嘘のない野菜を真剣に作って、それが出来た時の喜びを、新鮮な野菜をとおして消費者に届ける。それが農家としての誇りであり、生きがいです。
私が、300戸、1000人の消費者の家族に野菜を届ける責任があります。私は不当判決に絶対に屈しません。農地の取り上げに身体を張って闘う覚悟です。
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