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2013年7月31日 (水)

不当判決弾劾集会での市東孝雄さんの挨拶

13729 (判決前集会で発言する市東さん)

 判決後に開かれた不当判決弾劾集会で怒りと決意を語る市東孝雄さんの挨拶

 みなさん。今日は、雨の中、ほんとにご苦労様でした。

 130729_3皆様方の力で、一応、「仮執行」は付けられなかった。しかし、反動判決であることには間違いない。これから何時、向こうがやってくるかわかりません。
 ですから、そういう意味で今日のところは、ちょっと気持ちが落ち着いたかなと思いますけれども、明日からまた新たな闘いとして頑張っていきます。

 判決は耕す者の権利を奪う暴挙であると受け止めています。絶対に認められず、今後も闘い抜くことを先ず申し上げたいと思います。

 13729_3空港会社が強制的に収用しようとしているのは、祖父から3代、100年近く耕しつづけてきた無農薬・有機の農地です。誰にも負けない肥沃な農地だと誇りにしてきました。広さは、この裁判と別件(の裁判)を合わせると1町3反です。(左写真は、デモの先頭での市東さん) 私が耕作する農地全体の4分の3に当たります。この中には作業場、農機具置き場、育苗ハウス、離れなど農作業に欠くことのできない設備が含まれています。
 農地は私のいのちです。空港会社の不当な請求を認める判決は、私から農地とともに農民としての誇りを奪い、「死ね」というに等しいものです。
 13729_4私には闘う以外に農民として生きる道がないのです。
 この裁判の結審直前、私の主張を裏付ける公団(当時・現在の空港会社)の内部文書が別件の裁判で引き出されました。文書提出命令をめぐる東京高裁の差し戻し決定が示すとおり、ほかにも判決を左右する証拠が隠されています。ところが多見谷裁判長は、弁論再開の申し立てを却下し、偽造文書の真相に蓋をして判決を強行しました。
 まさに「初めに結論ありき」の国策裁判です。TPPに明らかな農家切り捨て、原発被害の福島、沖縄に繋がる問題だと思っています。

 13729_5私は天神峰で普通に農業をこれからも続けたいと思っています。安全で、嘘のない野菜を真剣に作って、それが出来た時の喜びを、新鮮な野菜をとおして消費者に届ける。それが農家としての誇りであり、生きがいです。
 私が、300戸、1000人の消費者の家族に野菜を届ける責任があります。私は不当判決に絶対に屈しません。農地の取り上げに身体を張って闘う覚悟です。

 



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2013年7月30日 (火)

農地裁判・反動判決弾劾! 仮執行宣言は粉砕!

13729
 昨日、市東さんの農地をめぐる行政訴訟・農地法裁判(併合)の判決の法廷が開かれました(上の写真は、開廷される直前の裁判所前での抗議のシュプレヒコール)。多見谷裁判長は、空港会社の要求を丸のみした農地の取り上げを認める反動判決を強行しました。本当に許せません。1分あまりの判決主文を読み終えると、自らの罪業を恐れるかのように身を翻し、法廷を去ったそうです(傍聴された方の感想)。また「あの裁判長のどこを見ているのかも定まらない虚ろな目は何だ。最近の裁判で裁判長はみんなあんな目をしている」との感想も。
 しかし、多見谷裁判長は、農地取り上げを直ちに行えるようにして欲しいとの「仮執行宣言」を求めた空港会社の要求には、判決文の中で「市東さんが日々営農をして生活をしているから」とペテン的な言辞を並べて認めることができませんでした(そうなら、農地取り上げをなぜ認めたのか。13729_2そんな言辞でこの犯罪を小さくできるものでは断じてない!)。これは、7・14闘争の900名の闘いや11922筆の緊急署名を始めとしたこの間の反対同盟を先頭とした私たちの闘いが、この反動を押し返したのです。北原鉱治事務局長は、報告会での挨拶冒頭、「我々は勝利した」とこの闘いを総括された。

 しかし、千葉地方裁判所・裁判長多見谷が空港会社、国の意志を受け、国策裁判として一切の矛盾と様々な偽証を始めとした空港会社の犯罪を覆い隠し、空港会社のいいなりに、農地を守るべき農地法を用いて市東さんの農地を強奪するという憲法違反の暴挙を行った犯罪は、断じて許されるものではありません。

 13729_3この日、私たちは雨の中、裁判所近くの中央公園に結集して集会を行い、デモを行って千葉市民に訴えるとともに、裁判所に向けた怒りのデモをやり抜きました。このデモでも関西のジャンベが鳴り響き、デモを支えました。
 傍聴券配布の前に全体で怒りのシュプレヒコールを裁判所に叩きつけました(最初の写真)。このころには二百数十人超える人々が結集。法廷に左のデモの先頭の横断幕を持った市東さんを始め反対同盟と弁護団が私たちの拍手とマスコミの注目を受けながら裁判所に入ります。60名足らずの傍聴団が入廷し、他の人々が裁判所前に待機していた10数分後、「不当判決・仮執行宣言粉砕」と書かれたものを持って傍聴していた学生さんが出てきました。改めて弾劾のシュプレヒコールが裁判所に叩きつけられます。

 13729_4直ちに中央公園に全体は移り、デモの態勢を整えて「不当判決弾劾集会・報告会」が行われる千葉市民会館へシュプレヒコールを繰り広げながら向かいました。遅れてきた人々も含め400人近い人たちが会場をぎっしりと埋めています(右写真)。
 関西実行委の永井さん、山本さんをはじめ市東さんの農地取り上げに反対する会の井村さん、小川さん、動労千葉の田中委員長、市東さんの農地を守る沖縄の会の豊見山さんから連帯と怒りの決意がこもごもと語られました。そこへ判決文を手にした弁護団と市東さんが登場。
 北原さんから先ず主催者としての挨拶。市東さんから怒りを込めた判決への弾劾と想いが語られます(明日のブログに紹介します)。その後、葉山弁護士からの反対同盟・弁護団共同の声明の紹介。一瀬、遠藤、大口、西村、長谷川、浅野各弁護士から、判決への批判と闘いの決意が次々と披露されました。
 集まったマスコミからの質疑を行って、最後に萩原事務局次長からのまとめと「東京に攻め上ろう」との闘いへの新たな提起が行われて集会を終えました。

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2013年7月27日 (土)

今週の産直野菜(7月27日)

13727

 先ほど三里塚から今週の産直野菜が届きました。ピーマン、オクラ、万願寺唐辛子、じゃがいも、玉ねぎ、セロリ、トウモロコシ、なす、きゅうり 以上9品です。ししとうかなと思ったのが万願寺唐辛子。初登場。『野菜だより』によると、辛味はなく、ピーマンと同じように使えるとのこと。ほっ。

 始まったばかりだったモロヘイヤがない。どんどん育つのにないのは、暑さと水がないせいか。そういえば先週とどいたのが「やたらとはっぱが大きいなぁ」と思いはしたのですが。新芽を摘み取っていくのですから、「ちょっと大きすぎるけれど」と感じたのですが。どうでしょうか・・・。セロリもこれが最後だとか。葉物は盆明けからかな・・・。

 明後日、29日、いよいよ市東さんの農地裁判の判決です。最後に来て重要な新証拠を無視して拙速な審理を進めようとする多見谷裁判長に期待ができないだけに、「農地法で農地を奪うな」「農地はいのち」の怒りの声を裁判所に叩きつけようではありませんか。

 みなさん。明後日、午前10時に、千葉市中央公園に集まろう!

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2013年7月25日 (木)

7月29日 行政訴訟・農地法裁判 判決

 市東さんの農地と作業所などの土地を成田空港のために強奪しようとする空港会社・国・千葉県などと争われてきた行政訴訟・農地法裁判の第1審が7月29日、千葉地裁で判決を迎えます。

 そもそも親子3代、100年近くにわたって耕されてきた優良農地を、農地と耕作者を守るために戦後制定された農地法を使って取り上げようとすること自体が法の趣旨、法理に反したものです。憲法に保障された市東さんの権利を犯す違法行為です。
 農地などを、国、空港会社は違法な手続きによる取得をした上で、成田市農業委員会・千葉県農業会議などを巻き込んだ不当・不正な手続きを強行して始めたのが、農地法裁判でした。裁判所は、その違法性から、本来、門前払いで済ますべきものでした。
 しかし、6年にわたる裁判の中で明らかにされた空港会社による偽証や不正の数々をも千葉地裁・多見谷裁判長は、正面から取り上げることをせず、「争点」として相対化し、挙句の果てに空港会社の提訴自体がデタラメ極まるものであることを示す新証拠が示されたにもかかわらず、弁論の再開を認めず、29日の判決を強行しようとしています。

 ここに市東さんの農地をめぐる行政訴訟・農地法裁判における市東さんの勝利が100%、当然であるにもかかわらず、「判決」がいかなる形で出されるのかまったく予断を許さない現実があります。
 これに対し、三里塚反対同盟は緊急の「農地取り上げ反対」の署名活動を行い、わずか3ヶ月足らずで11,922筆の署名を先日、千葉地裁・多見谷裁判長に提出しました。そして7月14日には、900名の結集のもとに「農地取り上げを許さない」集会とデモを千葉市内で行いました。

 みなさん。「国策」を振りかざし、農地を取り上げ、市東さんに「死ね」というに等しいこのような暴虐が行われることを絶対にゆるしてはなりません。7月29日、再度、千葉市中央公園に結集し、裁判所へに怒りの声を叩きつけ、不当な反動判決を阻止しましょう!

7・29行政訴訟・農地法裁判判決に向けて
7月29日(月)午前10時 千葉市中央公園集合
         午前10時半~  集会
         午前11時~   デモ
         午後1時半~   開廷(千葉地裁601号法廷)

 

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2013年7月20日 (土)

今週の産直野菜(7月20日)

13720 今週の産直野菜が、今、三里塚から届きました。写真左上から、にんにく、きゅうり、トウモロコシ、玉ねぎ、じゃがいも、オクラ、ミニトマト、ししとう、セロリ、モロヘイヤ、なす 以上11品です。

 この厳しい暑さの中から11品もの野菜が無事届いたことに先ず感謝です。モロヘイヤとオクラが揃っていよいよ夏野菜だなという雰囲気。

 『野菜だより』にありますように、現地は異常に早い梅雨明けで、いきなり35度の猛暑と強風で畑は乾燥状態。団結街道の封鎖で、5分~10分で行けた南台と堀ノ内の2ヶ所に20分近くかかり、小さな軽トラックに載せたタンクによる給水では、水を撒いても、タンクに給水に帰っている間に乾燥してしまう。そんな給水、散水を10往復以上も・・・。市東さんが置かれている状況の厳しさが想像されます。

 その市東さんに対し、7月29日、農地取り上げの判決を下そうと、千葉地裁多見谷裁判長が、そして国と空港会社が虎視眈々と狙っていることなどどうして許せるでしょうか。

 残るところわずか9日となった7月29日、午前10時から裁判所を包囲する闘いが呼びかけられています(裁判は午後1時半から)。全力で千葉に駆けつけよう!

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2013年7月17日 (水)

オキュパイ大飯の乱への不当な有罪判決弾劾!

 昨年6月30日、大飯原発再稼働反対して若い人たちを中心に関西電力大飯原発トンネル前入口を封鎖して7月2日未明まで闘い抜かれた「再稼働反対・オキュパイ大飯の乱」を口実に不当に逮捕・起訴され半年以上長期勾留されていたKさんに対し、今日、福井地方裁判所は、懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を強行しました。

 5つもの事件(罪状)をデッチ上げ、しかも不法・不当に強制捜査で押収したビデオを起訴の最大の根拠とした。裁判長は多弁を弄しつつも、結局、この証拠捏造に対し検察官のいいなりの「弁解」としか聞きようのない論旨で検察を擁護した。

 また、福島原発事故の現実を前に、昨年6月末に大飯原発再稼働を強行した国家権力、関西電力の不当、不法を暴き、「再稼働反対・オキュパイ大飯の乱」の正義性を主張したKさんと弁護団の弁論に対し、なんと裁判長は、そのことに向き合うような虚構をつくりながら「事案は再稼働と関係ない」と許し難いすり替えを行なった。

 以上は、私の傍聴しての印象です。裁判を終えて帰ってきたところですので、詳しい問題点を明らかにはできませんが、Kさんと弁護団は直ちに控訴の手続きに入りました。

 なお、来る8月26日(月)午後2時から、昨年10月5日関西電力本店前で起こったAさんの「転び公妨」事件の判決公判があります。傍聴券配布がありますので開廷前30分前には大阪地裁正面にお集まりください。法廷は大阪地裁1004号法廷です。

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2013年7月15日 (月)

猛暑の中、7・14全国総決起集会に900名

13714
 昨日、7月14日、猛暑の中千葉市中央公園に900名が全国から結集し、市東さんの農地を取り上げようとする7・29千葉地裁の反動判決を許さないと集会とデモが行われました。13714_4沖縄からは安次富浩さんが駆けつけられました。(写真はクリックすれば大きくなります)

 集会冒頭、ロックグループ「はちようび」が中心になってライブが1時間にわたって繰り広げられました。三里塚の闘いが、若い人々の中に確実に広がり始めたことを示したのです。13714_5
 右翼の街宣車による襲撃的妨害を弾劾して萩原富夫さんが司会をして第2部の集会がはじまり、先ず、13714_6北原鉱治事務局長が主催者の挨拶です。
 北原さんは、「生きるために48年間闘ってきた」「今の政治、これでいいのか」と提起された上で、「仮執行をつけさせない」「農民を殺していいのか」とこの日の闘いの核心を訴えられました。
 市東さんの問題に集中するために、連帯の挨拶は絞られ、13714_7動労千葉の田中委員長、関西実行委員会の永井さん、「市東さんの会」の山口さんの3人が、それぞれ市東さんの農地を守る激しい意志を明らかにしました。

 ここで市東孝雄さんが登壇し、判決を前にした想いを淡々と語られました。裁判の中での成田市・千葉県や空港会社のふざけた、13714_9不誠実なやり方を弾劾し、農地がなくなるということは私に死ねということだと怒りを表明された。そして現在に至る闘いへの自らの経緯と想いを明らかにされながら、「誠実に働いている者が、当たり前の権利を勝ち取るのだ」と自らの闘い、絶対に仮執行宣言を付けさせないという想いを明らかにされた。そして6・23沖縄に行かれたことに触れながら沖縄・福島とともに、国策を押し付けてくることを絶対に許さないと語られた。
 13714_10続いて、葉山弁護士をはじめ顧問弁護団から8人の弁護士のみなさんが次々と立って、7・29に判決を迎えようとする行政訴訟・農地法裁判の核心を明らかにし、数々の勝利に向けた事実が明らかにされながら、多見谷裁判長によるデタラメ極まる手続きが進められてきた中で、判決が予断を許さないものとなっている厳しい現実を明らかにされました。13714_11そして、いかなる判決が出されようが、それをはね返し、市東さんの農地を守り抜く闘いを実現することが三里塚闘争だと提起された。
 13714_12最後に「まとめと方針提起」を萩原進事務局次長が烈々と明らかにされた。「市東さんは白だ。裁判にかけられなければならないような何もないということを十分に立証してきた」と。そして「市東さんは、自らの土地を闘いに提供し、自らの闘いをもってみなさんに闘いへの決起を訴えて6年の裁判を闘いぬいてきた」と闘いの本質を明らかにされた。そしてTPP攻撃、農業つぶしの攻撃、食糧問題に対する三里塚の闘い、市東さんの闘いの意義を明らかにされた。緊急署名が、反対同盟自身の必死の取り組みを中心に、11588筆が集められたことを報告しつつ、7・29判決の日にこの日を上回る総決起を実現するよう提起された。13714_13なお、関西実行委員会では2855筆(関西生コンから寄せられた943筆を除けば、1912筆)をこの日までに届けました。

 さあ、デモに出発です。関実のデモの先頭のジャンベ隊と、デモ全体の最後尾につけたサウンドカーが、冒頭のライブを引き継いで、全体を盛り上げます。千葉市の中心部でのこの三里塚の闘い、市東さんの農地問題を訴えるデモは、多くの千葉市民の注目を集めました。
 13714_14その一方で、休日で閉められた千葉県庁と千葉地方裁判所の前には、異常なほどの警備態勢。左写真は、千葉地裁正面。市東さんへの反動判決を強行しようとする国家意志の不正義性を何よりも物語っているではありませんか。

 7・29千葉地裁に総決起しよう!29日の行動については、反対同盟ブログhttp://www.sanrizuka-doumei.jp/home/index.htmlをご覧ください。

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2013年7月10日 (水)

7・14全国総決起集会に起とう

 千葉市中央公園で「7・14全国総決起集会」が開催されるまであと4日と迫りました。この闘いが、三里塚闘争のみならず福島・沖縄の苦闘と連なり、再稼動阻止・原発輸出反対、そしてTPP加盟を絶対に許さない闘いとも繋がる重要な闘いとなっているのだということを改めて確認しましょう。

 自民党安倍政権は、「ヒト、モノ、カネ、情報」の流れという形で日本の帝国主義的あり方が、世界の中できわめて弱体化し、とりわけ中国をはじめとしたアジアの新興国の勢いに大きく立ち遅れ始めていることへの悲鳴のごとき叫びを、第1次政権のおりに「アジア・ゲートウェイ構想」として打ち上げたのです。
 そのことは5年余を経過した第2次安倍政権においていっそう深刻化しています。その危機感が、憲法を権力を監視するものから国民を監視するものへと転換させ、自衛隊を軍隊として一層巨大化しようとし、TPP加盟によるより一層のアメリカ追随による生き残りの道へと突っ走ろうとしています。その攻撃は現下の参議院選挙によってさらに進もうとしています。

 民主党政権下の2009年末にアメリカに強制された成田空港の自由化もまた、すでに第1次安倍政権下で「アジアゲートウェイ構想」で打ち出されながら国交省自体と運輸族などの保護主義的勢力により日の目を見ていなかったものが、現在の安倍政権によって強化され、まさにTPPと並ぶ先端的攻撃として強行されているのです。この20年近い間の韓国、中国、シンガポール、タイなどアジア各国の巨大ハブ空港建設によって、日本の空の力は、アジアの競争の中で大きく立ち遅れています。海運がそれ以上に破綻しているだけにその深刻さは、安倍政権に大きくのしかかっていることはいうまでもありません。

 自由化を進めようと成田空港の完成・拡張のために、1ヘクタールを超える農地などを強奪しようとする現下の攻撃は、50年近い三里塚の強制収用の歴史にもなかったものであり、1900年代初頭の軍需産業足尾銅山のための谷中村の強制収用・廃村化の攻撃にも匹敵するものです。しかもそれを国家権力の「伝家の宝刀」と言われる土地収用法が失効して使えず、本来農地を守るために制定されている農地法を使い、裁判所を動員して7月29日の判決で強奪しようとすることの中に、安倍政権の破綻と追い詰められた姿があります。
 これは、福島原発事故の責任を一切とろうとしないまま、「放射能を住民の自己責任で測らせる」そのやり方に見られる「福島事故をもう終わったことにする、なかったことにしようとする」犯罪的な安倍政権の棄民政策と表裏一体のものでしかありません。

 「農地を守ることこそ国策ではないのか」という三里塚農民の血叫びを、私たちは全力で受け止めなければなりません。この三里塚農民の叫びは、TPPに反対する230万農民の叫びでもあり、安倍政権の棄民政策に怒る福島の、沖縄の住民の叫びでもあります。あるいは補助金漬けによって原発再稼動を押し付けられようとしている人々の叫びでもないでしょうか。

 7月14日、千葉市中央公園で開かれる「市東さんの農地を守ろう 7・14全国総決起集会」は、この参議院選挙の最中で、日本の国の行く末、福島、沖縄、再稼動反対、TPP反対、改憲阻止の重大な岐路ともなる闘いです。全力で、千葉に結集しよう!(集会の詳細は、三里塚反対同盟のブログhttp://www.sanrizuka-doumei.jp/home/ をご覧ください。)

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2013年7月 9日 (火)

7・9第3誘導路裁判の第11回口頭弁論

 今日、千葉地裁で「第3誘導路」裁判の第11回口頭弁論が開かれました。

 今日の法廷は、原告、被告双方が準備書面、求釈明の書面などを提出した上でのいろいろな確認が行われただけで、法廷は終わりました。

 次回の法廷は、10月28日(月)午前10時半からです。

 法廷後、新装なった弁護士会館の広い会議室で報告会が行われました。
 最初に北原事務局長より挨拶があり、署名の広がりを確認され、「三里塚の闘いが正しい、正義だということが署名に反映されている」と言われ、この集められた署名を7月17日に裁判所に提出すると明らかにされました。
 葉山弁護士からは、訴えを「第3誘導路の供用差し止め」に変更したことを明らかにされた上で、空港会社が「騒音はたいしたことはない」としながら「騒音の実測地がない」「調査したことがない」と言い、逃れるのはとんでもない、許されないと弾劾されました。
 一瀬弁護士は「騒音の事実についてこちらで調査し、事実に基づいた証拠を出して主張を展開していく」と。

 動労千葉、関西実行委員会からの挨拶の後、萩原事務局次長からまとめの挨拶。まず、この日猛暑の中、出荷準備などで姿を見せられなかった市東さんが、沖縄に先日行かれたことを紹介され、判決を目の前にした中で黙々と日常を過ごしておられることを報告された上で、現在の署名運動の目的が、市東さん問題、農業のおかれている問題を全国に知らしめることにあることを改めて訴えられました。そして昨日現在で9841筆に達しており、今日中にも1万筆を越えるだろうと。そして取り残しがないか、最後の最後まで取りきっていただきたいと訴えられました。
 そして、闘いの勝利的展開にあぐらをかき、20年、30年、地域との運動的つながりをしてこなかったことを3回にわたる地域への署名運動の中で大きく反省させられたことを明らかにされるとともに、支援全体で同じことが起こっていないだろうかと。そして民衆の力と行動力は、われわれの思うよりもずっと大きく、深い。このことを改めて信じて闘いぬいていくかどうかではないかと呼びかけられ、空港問題をもう一度千葉県全体にぶち込んでいく第一歩として、この署名運動であり、7・14集会、そして判決7・29の取り組みがあることを訴えられました。

 さあ、7・14集会へ、7・29判決へ、全力で決起しましょう。署名をあと数日、全力でやりぬきましょう。

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2013年7月 6日 (土)

今週の産直野菜(7月6日)

1376 今週の産直野菜が、先ほど三里塚から届きました。

 写真左上から、にんじん、じゃがいも、ピーマン、インゲン(モロッコ)、インゲン、なす、きゅうり、セロリ、玉ねぎ、キャベツ、トウモロコシ、以上11品です。

 『野菜だより』にありますが、ニンジン、じゃがいも、玉ねぎを除いて(多分)、昨日の午前中、あるいはその前の日の収穫。品数が多いので大変でしょうね。しかし、「とれとれ」ですので余計に新鮮で美味しいのは請け合いです。

 今朝の新聞で、「福島原発事故の検証が先」としてきた泉田新潟県知事が柏崎苅羽原発の再稼働の了解を求めた東京電力に対し、「約束を守っていない」として了解を拒否しました。当然でしょう。
 他方、北海道電力(泊)、関西電力(大飯、高浜)、四国電力(伊方)、九州電力(川内)の4社は、新規制基準が施行される8日、再稼働の申請を行うことが明らかとなっています。東京電力の再稼働を泉田知事が了解しなかったと同様、この4社も、福島事故をなかったかのようにして再稼働を求めることは断じて許されません。
 また、再稼働を強引に進めさせようとしている自民党政権は再稼働反対の象徴的場所となっている「経産省前監視テント」撤去を裁判によって強行し、電力会社をバックアップしようと露骨な動きをしています。

 こうした動きに対し、以下の行動が呼びかけられています。
★7月7日(日)午後2時から「脱原発テントといのちを守る裁判」当事者集会
【会場】日比谷文化図書館
★7月8日(月)午前8時半から、規制庁前早朝行動。六本木ファーストビル前(最寄駅 南北線「六本木一丁目」駅下車5分)。各地の電力会社本店への抗議・申し入れ行動と一体のものとして闘われます。

 7月9日の千葉地裁での「第3誘導路裁判」と連続したこの行動にも注目し、できれば参加しましょう。
 

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2013年7月 5日 (金)

第3誘導路裁判の傍聴を!

 みなさん。来週の火曜日、7月9日に第3誘導路の差し止めを求めた「第3誘導路」裁判の口頭弁論が午前10時半から開かれます。裁判長は、新証拠による弁論再開を拒否して7月29日に「行政訴訟・農地法裁判」の反動判決を強行しようとしている多見谷裁判長です。1337「国策」裁判を嬉々として強行し、市東孝雄さんの生活権を、耕作権を何のためらいもなく奪い取ろうとするこんな輩が裁判長席にふんぞり返っていること自体が腹立たしい。

 「成田空港の自由化、増便のためには必要」とされる第3誘導路。200億円もかけた第2誘導路がまったく使われていないことの責任を誰がとったのか!東峰部落を切り崩すことに唯一の目的があったことをそれは物語っているのではありませんか。
 その上で作られた第3誘導路こそは、その失敗を取り返すために、市東孝雄さんの追い出しに一切の根拠と狙いがあるからにほかなりません。1337_2それは、暫定滑走路の能力が、主要誘導路が「へ」の字状態にあることによって、左の写真にあるように極めて危険で、このままでは年間30万回の離着陸回数を確保できないことに追い詰められたからです。
 しかし、そうした「国策」の強行は、すでに周辺住民の怒りの声が上がり始めているように騒音問題を始めとした住民への生活破壊をまねきます。何よりも、市東さんをはじめ天神峰、東峰にすむみなさんへの深刻な生活破壊と人権侵害であり、日本の航空法自体が禁止している事態です。
 これらを「国策」裁判の強行で一切を闇から闇に封じ込めようとするのが7月29日、行政訴訟・農地裁判の多見谷裁判長による判決強硬です。断じて許されません。

 この怒りの前哨戦として、7月9日(火)午前10時半(傍聴券配布の関係でこの30分前に千葉地方裁判所一階ロビーに)に集まろう! 多見谷に怒りを叩きつけよう! その力を、怒りを、7月14日全国総決起集会(千葉市中央公園)に結集させよう! 残りの日々はわずかです。「農地取り上げ反対3万人緊急署名」を全力で取り組もう!

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2013年7月 4日 (木)

7・29反動判決許すな

尼崎・伊丹実行委員会発行の『抵抗の旗』第265号より転載

3万人署名を推し進め7・14千葉中央公園に総結集しよう
  7・29反動判決許すな
全国の総力を結集して市東農地を守り抜こう

 12107「農民として生きる」決意を表明する市東孝雄さん(中央・昨年10・7全国集会)

 いよいよ農地裁判の7・29判決が迫ってきました。反対同盟から提起された緊急3万人署名を推し進め、7・14千葉地裁包囲闘争に全力で決起し、反動判決そして仮執行宣言を許さない闘いを勝ち取りましょう。

【弁論再開に応じず】

 証拠偽造や耕作者に無断での底地買収など違法不当の数々にもかかわらず、空港会社からは一人の逮捕者も出ず、必要不可欠な証拠、証人調べもせず、多見谷寿郎裁判長は結審を強行しました。
 しかし結審後、別の「耕作権裁判」(といっても争っている内容はほぼ同じで、弁護団はその併合を求めていた)において空港会社がしぶしぶ提出した文書で、明け渡しを求めている土地の特定が誤っていたことが判明しました。(詳細は当ブログhttp://kanjitsu-sanrizuka.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-a484.html参照)これでは前提そのものが崩れてしまい、裁判は初めからやり直さなければなりません。結審した意味がなくなってしまったのです。しかし多見谷裁判長は「それは別の裁判」と強弁し、弁論再開の当然の要求に応じようとしません。そのような国策擁護の、裁判長の仮面を被ったペテン師の出す判決がいかなるものか、火を見るよりも明らかではありませんか。しかも仮執行宣言が付く可能性も高いと言われています。

【大木よねさんの無念繰り返すな】

 私(弥永)は70年安保世代の人間です。その当時、連合赤軍事件やよど号ハイジャック事件など政治的な事件が多く起こりました。しかし彼らの行動は驚愕するものではありましたが、必ずしもすべて共感できるものではありませんでした。しかしその中で三里塚闘争だけは別でした。
 ごく普通の農民が、子どもや老人も含め機動隊の暴力に晒され、土地を強奪されました。何人も乗っているやぐらがクレーンで倒され多くの負傷者がでました。
 71916そして今でも一番印象に残っているのは、畑で脱穀作業をしていた大木よねばあさんが武装した機動隊に暴行され、手足をつかまれ放り出され、家屋がたたき潰されたというニュースに接した時でした。「農民に基本的人権はないのか」「本当に日本は法治国家なのか」と思いました。そして「こんな不条理に沈黙したままで人生を過ごしていいのか」と自問自答し、まことに不十分ながら現地に思いを馳せ通い続けています。
 それから40年以上経過しましたが、闘いは不断に続けられています。あのよねばあさんの無念を繰り返す訳にはいきません。7・14千葉地裁包囲闘争に結集し「市東さんの農地を奪うな!仮執行宣言粉砕!」の闘いに立ち上がりましょう。

【仮執行宣言とは?】

 
 1337_2そもそも金銭トラブルなどによる裁判過程で用いられる手法で、たとえばAさんがBさんに100万円を請求し、Bさんが「いや、50万でいいはずだ」と主張し裁判になったとします。そして一審で「BはAに70万円支払え」という判決が出て、AさんまたはBさん(または双方)が控訴し、裁判が続行されたとします。しかしAさんはそのお金がなければ当面生活することが困難な場合、裁判所が判断して判決は確定していないが「双方争いのない50万円を先に支払え」などの命令を出すのが仮執行宣言のひとつです。すなわち裁判の進行に差し支えない範囲で当事者を救済する処置なのです。
 2011年5月20日、東京高裁は天神峰の現地闘争本部の撤去を認める判決を出した際、この仮執行宣言を付けました。そしてその8月6日未明、本部建物を破壊撤去しました。これは明らかに仮執行宣言の本旨を逸脱した不法不当なものです。すなわち、その建物の存在をめぐって争われている裁判にもかかわらず、それを撤去することは「進行に差し支えのない範囲」を完全に超え、三審制度を否定する憲法違反そのものの蛮行です。

 市東さんの農地をめぐるこの裁判もこの暴挙が繰り返される危険性が大いに考えられます。絶対に許さず、農地を守り抜きましょう。
(左写真は、3月7日に供用が開始された第3誘導路(写真左側)により空港の中に取り囲まれた市東孝雄さんの家屋や畑・毎日新聞より転載)

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2013年7月 3日 (水)

若狭ゆずり木平和祭 / 原発再稼働を許すな!

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 昨年6月30日~7月2日未明、大飯で繰り広げられた全国から結集した600人の再稼働反対集会とデモ、そして関西電力大飯原子力発電所に入るトンネル前での「オキュパイ大飯の乱」から丸一年。再稼働を許したとはいうものの、この闘いの意義の大きさの確認と、13629_2目前に始まろうとしている再稼働の動きへの新たな闘いに向けて、6月29日、30日『福井から未来へ! 原発のない世界を!』と関西、全国から集まって様々な企画が若い人たちを中心に持たれました。

 29日は、福井県小浜市にある明通寺の境内で午前11時から午後7時までのいろいろなミュージシャンによるライブ。午後7時から9時半過ぎまで、本堂での木原壮林さん(京都悠々化学研究所・プルトニウム専門家)と13629_3中嶌哲演さん(明通寺住職・原発設置反対小浜市民の会)の「ゆっくりトーク(講演)」でした。
 ライブは10組余りのミュージシャンがそれぞれのメッセージを発しながらの演奏が続きます。右上はこの企画を1ヶ月以上をかけ、福井に何度も足を運んで準備してくれ、2日間の舞台裏を支えた「はちようび」のみなさん。左は、残念なことにこの日の夜に大阪でスケジュールがあるためまだ人が集まっていなかった中での趙博さん。13629_6午後6時過ぎからは、本堂の前で国宝に囲まれながら、北海道のアイヌ文化の普及活動に取り組んでおられる川上さん一家の歌とムックリの演奏(最初の写真と右写真)。まさに幻想の世界でした。最後に20才の川上さやかさん(左下写真右端)から、参加されたみなさんの希望者にムックリの手ほどきも。
 最後は、反原発・反権力の歌を歌い続けておられる朴保さんの歌に聞き入りました。

 午後7時からは、本堂にあがり、仏像を前にしての講演です。木原さんが「原発は人類と共存しえない」「原発のない人間性豊かな社会を造ろう」とパワーポイントを駆使して1時間を超える講演でした。
 13629_7中嶌哲演さんは、お釈迦様の教え、そして明通寺の出発点である東北の蝦夷(えみし)のリーダー・アテルイと大和朝廷の征夷大将軍・坂上田村麻呂の闘いに触れながら小浜における原発を作らせなかったの取り組みや、何が関係地域なのか、放射能によって何が起こっているかなどといった問題を、解りやすく、核心的に語られました。揺れるろうそくの火を指しながら「闇の中でより光り輝く」と闘いの方向を示されたのが印象的でした。
 最後に、時間がとっくに終了時間を過ぎていましたが、わずかな光の中の本堂で、「のりShree・南沢靖浩」の北インド古楽ドゥルパドの魂のうたと演奏に感銘深く聴き入りました。

 終わって本堂の前で見上げた時、星がいっぱいにきらめいた空に感動しました。また、日中も天気が良く、素晴らしい森の涼しい風に浸ると暑さも忘れました。ベースキャンプのところではホタルがいっぱい乱舞するのが見れたそうです。ほんとに綺麗なところです。
 この日は、私は駐車場係を担当したので、余り現場にはいませんでした。市東さんの署名をほかの人たちが頑張ってくれました。また、昼の間、お坊では、地元の小浜の皆さんと私たちとの交流、あるいは「サヨナラ原発福井ネットワーク」のみなさんのDVDによる「福島ビデオリポート」映写会なども開かれていました。また、明通寺の門下の広場ではいろいろなお店が出され、ベトナムの麺やモンゴルのパンなどに舌鼓み。

 13630翌日30日は、大飯町の大島公民館に移動し、この日に併せて大阪や京都からも大型バスで集まってきます。午前中は、伊方(愛媛県)など各地の原発再稼働反対の報告、あるいは経産省監視テントの取り組みなどを中心とした全国交流集会。
 昼からは鎌田慧さんの講演を中心に集会。会場が小さく、昼からは椅子もとりはらいましたが、半数の人は外で音声だけを聞くことに。13630_2私も暑い中、外で聞きましたが、「はちようび」の皆さんなどの努力で、ほんとに聴きやすかったです。
 昼から外にたくさんの人が聞いている中に権力が紛れ込んでいたのを摘発。追い出しました。

 それからデモに出発です。鎌田さん、たんぽぽ社の柳田さん、主催者の仲尾先生などが先頭に、300人を越す隊列です。
 港のところを通る時、海上保安庁の艦艇が2隻、デモを監視している(?)のには思わず吹き出しました。13630_4「今度やるときは、ゴムボートでも出してやろうか」との声も。
 関西電力大飯原子力発電所の入口(PR館)は、不様に封鎖されています。そこに全体で再稼働をするな、原発を廃炉にと関西電力への申し入れを行なってUターン。右写真中央にありますが、関実の「市東さんの農地を守ろう」ののぼりも2本先頭で頑張りました。

 2日間を通して参加されたのは400人を超えました。
 他方、「農地取り上げ緊急署名」も、この2日間で101筆。昨日、全日建運輸連帯労組関西生コン支部から前回に加えて424筆(合計943筆)が届けられました。関実独自でさらに集まった365筆(合計1675筆)と一緒に今日、三里塚に送ります。これで、関西実行委員会扱いの署名が残った26筆も加えて、2644筆になりました。続けて署名をお願い致します。

 

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2013年7月 1日 (月)

高浜原発の再稼働を許すな!

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 6月27日早朝、フランスから2ヶ月以上をかけてMOX燃料を高浜原発に運んできた船が入ってくるというので、前夜泊まっていた大飯の宿を明るくなり始めた4時に3台の車に分乗し出発して、高浜原発の対岸に向かいました。

 できれば3雙ほどのボートを出して抗議をしようと福井のみなさんが相談。私も載せてもらう手はずに。釣り客への貸しボート屋に前日も「午前5時に来てくれればいい」という返事を確認していたのですが、直前に警察、海上保安庁の双方から「反対派には貸すな」という恫喝が入ったようで、紆余曲折はありましたが、結局はダメ。仕方なく集まったみなさんと一緒に対岸の岸壁からの抗議行動に。早朝にも関わらず、地元福井はもとより、大阪や京都、神戸などからも駆けつけています。関電包囲行動のAさん、Oさんなど3人の姿も。

 13627mox_2海上には海上保安庁の艦艇9隻に、高速艇(エンジンをつけたゴムボートでこれが辺野古など各地での海上抗議行動に悪質・暴力的な妨害・襲撃を繰り返しています)が2隻。5時半ころ、船が姿を現し、抗議の声が響き、「はちようび」の抗議のジャンベが響く中を原発に接岸した(上の写真)。抗議のシュプレヒコールを全体でしてから、抗議の集会が簡単に行われました。

 高浜原発の再稼働を絶対に許すな!

 私たちの3台は、それから大飯町の方に向かい、手分けして大飯の部落に「若狭ゆずり木平和祭(福井から未来へ! 原発のない世界へ! 全国集会 29日~30日)」のビラ入れを行いました。
 10軒足らずの農家が固まり小さな集落を作り、周りに畑や田んぼ。典型的な日本の農家の姿です。以前読んだ本で、「江戸時代までの長い歴史の中でこうした小さい集落と小さい畑と田んぼをそれぞれの農家が辺にバラバラにいくつも持っていて家族農業を営んでいたことが、亜熱帯の日本の最も進んだ農業ではなかったか」という「集約農業」に進む明治以降、特に現代の農政を批判していたのを思い出しながら、一軒一軒のポストを探しながらビラを入れていきました。しかし、結構アップダウンもあり、それに一軒一軒の敷地が大きく、あ~しんど。

 私はその日は鯖江の友人の御宅(現場から3時間近くかかる)に泊めていただくことになっていたので、みなさんには悪いなと思いながら、昼食の休憩を済ませて、リタイア。2台のみなさんは、昼からもビラ入れを続けられました。正直言って、きつかった。

 29日、30日の「若狭ゆずり木平和祭」の模様は明日以降にアップします。29日、30日の行動の中で、「農地取り上げに反対する緊急署名」活動をみなさんと手分けしてしました。現場での署名が101筆、その場に持ってきていただいた分を併せて196筆。これまでの全体で、2181筆になりました(関西生コンの分を除いて1666筆。関実単独で目標にしていた2000筆に、あと334筆です。当面の集約、7月14日まであと10日あまりです。全力で取り組みましょう)。

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