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2013年4月30日 (火)

市東さんの農地取り上げに反対する署名活動を!

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 市東さんの農地裁判が7月29日に判決を迎えるにあたって、①千葉県知事による農地の賃貸借契約解約許可の取り消しと、②成田空港会社による農地明け渡し請求を認めないことを求めた『市東孝雄さんの農地取り上げに反対する署名』が開始されました。私たち関西実行委員会は、この緊急署名活動を全力で取り組みます(署名用紙「pdf.pdf」をダウンロード)。第一次集約は6月末とします。

 署名用紙が届いた4月26日、まず関電包囲行動で署名を開始しました。

 1342727日は、『4・27知花昌一講演会』です。300人近くが集まり、趙博さん(パギやん)のしゃべくりと演奏を混じえながら、知花昌一さん、水野直樹さん、下地真樹さんの3つの講演が行われました。福島の飯舘から高橋正人さんが登壇し、対談で原発事故への想いと怒りを語られました。オオタスセリさんの喋りやはちようびの演奏がそれを支えます。「4・28沖繩デーの歴史と意味」と題した知花さんの講演は、翌日が「主権回復の日」政府式典が行われようとしていただけに緊張感のあるものとなりました。
 13428ここでは100筆近い署名が集まりました。反対同盟制作の3つ折のリーフレットが前日届き、参加した全員に署名用紙と共に配られました。

 28日は、朝から京都で「主権回復の日」政府式典に反対する京都行動が行われ、150名が参集(左写真)。1952年サンフランシスコ講和条約によって在日のみなさんに何をもたらしたかと京都造形芸術大教授の仲尾宏さんが、「13428_2沖縄の民衆にとっての4・28」と題して京都沖縄県人会事務局長の大湾宗則さんが、それぞれ講演されました。集会途中に宜野湾での県民集会に1万人が集まっていることが報告されました。集会後、お昼時で観光客や買い物客で賑わう4条通りをデモ。関実の「市東さんの農地を守ろう」の旗も3本(右写真)。

 1342929日午前中は、大阪で『4・29ウルトラショブン撤回集会』が開かれました。大阪府による「君が代」不起立への処分攻撃に対して怒りの集会です。処分された先生たちを中心にした寸劇(左写真)で、面白く始まりました。処分されたZAZAを始めとしたみなさんの想いが次々と語られます。会場からも意見と想いが次々と。2・11集会実行委を代表して黒田さんから現在の状況への怒りを込めた提起が。最後に抗議文を採択し、明日にも大阪府教育委員会への申し入れを行うことが提起されて終わりました。
 この日の午後、同じ会場で「主権回復の日」・「昭和の日」反対!4・29大阪集会が開かれることもあり、右翼の街宣車が20台近く大音響で会場を取り巻いていました。

 13429_2私は、午後から『昭和の日』を問う京都集会に参加。集会では、前日に続いて大湾宗則さんが4・28『主権回復の日』政府祝典に異議ありと提起されました。そして小田原紀雄さん(日本基督教団牧師・右写真)が『安倍ナショナリズムと天皇制イデオロギー』と題して講演されました。
 この日は、神戸では「被災地メーデー」が、大阪では「関西生コン・フェスタ」がそれぞれ開かれ、それぞれの会場でも、市東さんの農地取り上げに反対する署名活動が行われました。

 この4日間で、集められた署名は200筆を超えました。

 みなさん。7・14全国集会(千葉市内 午後1時より)、7・29判決公判に向け、緊急署名を全力で集めようではありませんか!

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2013年4月24日 (水)

農地裁判7・29判決に向け7・14全国集会と緊急署名を!

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農地を奪う判決などありえない! 農地は命! 裁判所は真実をふまえた判決を

7・14市東さんの農地を守る全国集会(千葉市内)へ

 327日、成田市天神峰の農家・市東さんの農地をめぐる裁判の最終弁論が千葉地裁でおこなわれ、結審しました。729日が判決です。
 
農地強奪の判決を許さないために、三里塚反対同盟は大きく2つのことを柱に闘いを進めています。

 ひとつには、714日、千葉市内で全国総決起集会を開催します。324三里塚現地での全国集会1370名の結集で示した怒りを、さらにさらに広げて力あるものとするために、集会への参加を呼びかけています。
 
もうひとつは、農地取り上げに反対する緊急3万人署名運動です。千葉地裁・多見谷寿郎裁判長に私たちの声を直接示す、署名への取り組みを呼びかけています。
 
さらに、現地調査や街頭宣伝、各地の闘いへの参加交流など、7・29に向けてありとあらゆる取り組みを進めています。

 成田空港会社の違法・不当を全面的にあばいた弁護団の最終弁論や、農業への思いと空港会社への怒りに充ち満ちた市東さんの意見陳述を受けとめるなら、農地を奪う判決などありえません。しかし、裁判所に真実にふまえた判決を出させるには、社会の注目、皆さんの力が必要です。
 対象の農地は形の上では小作地となっていますが、戦後の農地解放のときに適切な手続きがなされなかっただけ。100年に及ぶ耕作の小作地は法的にも自作地と同等の権利が認められており、市東さんが胸を張って「私の畑」と言える農地です。元地主からこっそりと買収し「地主」になった空港会社が「返せ」などとはとんでもない話であり、そもそも「貸し借り」に切り縮められることではありません。
 
事の本質は、「農地の強制収用」です。しかも、法律の趣旨に反して、農民を守るべき農地法を悪用しようという戦後憲法体系を破壊する重大な行為です。

 ひとり市東さんだけの問題ではありません。皆さん、ぜひご協力をお願いします。

 反対同盟から署名用紙が今日届きました(「13.4.24農地裁判署名用紙.pdf」をダウンロード)。また上記文章でビラも作りました(「13.4.24「4・17三里塚へ」ビラ.pdf」をダウンロード)。ご利用ください。なお、ビラの元は、反対同盟ブログのからの要約をつかわせていただきました。みなさんの周りで全力で署名を集めてください。第1次集約は、6月末とさせていただきます。
 (最初の写真は、市東さんのトラクターを先頭にデモ。324日、三里塚現地での全国闘争)

 

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2013年4月22日 (月)

4・27『知花昌一講演会』を成功させよう!

 今週の土曜、4月27日に「原発あかん・橋下いらん・弾圧やめて!」集会の第3弾、『知花昌一講演会』が開かれます。
 13427関西の反原発運動への悪質極まる弾圧が、まさに権力犯罪として吹き荒れ続けています。今も4人が半年を超えて勾留が続けられています。東京では園さんへの有罪判決が強行されました。
 安倍政権が、TPP参加へとひた走り、原発再稼働、憲法改悪(とりあえずは96条の改悪)、秘密保全法制定などなど、参議院選挙を見据えてやりたい放題の政治を強行しようとしています。
 沖縄では県民総ぐるみの新基地反対の声を無視して辺野古への新基地建設への申請が強行されました。そして翌日の28日、沖縄のみなさんにとって「屈辱の日」でしかないこの日を『主権回復の日』として政府が祝うという暴挙が行なわれようとしています。
 福島では、内部被曝をはじめとした事態を一切無視して巨大な利権あさりとしての除染作業と復興が進められ、子どもたちの命が切り捨てられようとしています。
 そして三里塚では市東さんの農地を、農地を守るために制定されている農地法を使って、それも国と裁判所が偽証や違法を積み重ねて強奪しようとしています。これほどの憲法違反、人権無視がゆるされるでしょうか。

 こうした局面で決定的に重要な意味を持つ『4・27知花昌一講演会』に集まりましょう。

原発あかん・橋下いらん・弾圧やめて!
4・27『知花昌一講演会』
4・28沖繩デーの歴史と意味 ~オスプレイ配備を許さない~

【とき】 4月27日(土)午後4時開演~8時終演予定
13427_2【ところ】 クレオ大阪北
 
(〒533-0023 大阪市東淀川区東淡路1-4-21)
  右地図参照 駅から会場までの道のりが解りにくいですから十分に時間的余裕をもってお越しください。

詳しい内容は、チラシのPDF「「13.4.27チラシ表.pdf」をダウンロード及び「13.4.27チラシ裏.pdf」をダウンロード をご覧ください。

 三里塚の市東さんの農地強奪に反対する裁判所への「3万人緊急署名」が呼びかけられ、関西にはこの集会で初めて署名活動が行なわれます。開演1時間前から署名活動を行いますので、お手伝いいただける方は是非少し早くおいでください。

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2013年4月20日 (土)

今週の産直野菜(4月20日)

13420 今週の産直野菜が先ほど三里塚から届きました。

 里芋、のらぼう菜、ラディッシュ、大根、サニーレタス、三つ葉、ネギ 以上7品です。ようやく春らしい野菜が届いてきました。のらぼう菜は、花がいっぱい付き始めていますので終わりかな?里芋には「八つ子」が混じっているとか。わからない・・・。
 やはり度重なる春の嵐の影響が出ているようですね。
 まだ日程が決まっていないですが、産直の会の「じゃがいも掘り大会」に関西からも参加しようと話しが始まっています。

 昨夜、三里塚関西実行委員会の世話人会が開かれ7月29日の農地裁判の判決に向けて、新たに反対同盟から提起された「7・14全国総決起集会(千葉市内)」と「緊急3万人署名活動」への全力での取り組みを決めました。
 4月以降各地で開かれる様々な集会や街頭でのビラまき、署名活動などを全力でやり通して、7・14千葉に向けて、永井・山本両世話人を先頭に、うねりを生み出していくことが確認されました。

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2013年4月17日 (水)

7・14三里塚全国集会を千葉市内で

 三里塚芝山連合空港反対同盟は、市東さんの農地と作業場などを強奪しようとする農地裁判の7月29日の判決を前に、それを許さないために7月14日(日)に千葉市内で全国集会を開催することと、農地取り上げに反対する緊急3万人署名運動を行うことを決定しました。全力で、取り組みを開始しましょう。以下に、反対同盟ブログの記事をそのまま転載します。

7・14全国集会に結集を
 ー 緊急3万人署名にご協力ください

 3月27日、成田市天神峰の農家・市東さんの農地をめぐる裁判の最終弁論が千葉地裁でおこなわれ、結審しました。7月29日が判決です。

 農地強奪の判決を許さないために、反対同盟は大きく2つのことを柱に闘いを進 めます。
 ひとつには、7月14日、千葉市内で全国総決起集会を開催します。3・24集会1370名の結集で示した私たちの怒りを、さらにさらに広げて力あるものとするために、集会へのご参加と周りへの呼びかけをお願いいたします。
 もうひとつは、農地取り上げに反対する緊急3万人署名運動です。
 千葉地裁・多見谷寿郎裁判長に私たちの声を直接示すものとして、署名への取り組みを呼びかけます。これから当ブログでも署名用紙をはじめ、さまざま掲載していきますので、ぜひご協力下さい。
 そのほか、現地調査や街頭宣伝、各地の闘いへの参加交流など、7・29に向けてありとあらゆる取り組みをおこないます。

 空港会社の違法・不当を全面的にあばいた弁護団の最終弁論や、農業への思いと空港会社への怒りに充ち満ちた市東さんの意見陳述を受けとめるなら、農地を奪う判決などありえないはず。しかし、裁判所に真実にふまえた判決を出させるには、社会の注目、皆さんの力が必要です。
 対象の農地は形の上では小作地となっていますが、戦後の農地解放のときに適切な手続きがなされなかっただけ。100年耕作の小作地は法的にも自作と同等の権利が認められており、市東さんが胸を張って「私の畑」と言える農地です。
 こっそり地主になった空港会社が「返せ」など、とんでもない話であり、そもそも「貸し借り」に切り縮められることではありません。
 事の本質は、「農地の強制収用」です。しかも、法律の趣旨に反して、農民を守るべき農地法を悪用しようという戦後憲法体系を破壊する重大な行為です。
 ひとり市東さんだけの問題ではありません。皆さん、ぜひご協力をお願いします。

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2013年4月13日 (土)

今週の産直野菜 (4月13日)

13413 今日は集荷してもらうものがあったので、クロネコさんが来るのが遅くなり、先ほど三里塚から産直野菜が届きました。

 のらぼう菜、ニラ、さつま芋、ほうれん草、切り干し大根、三つ葉、ネギの7品。久しぶりの7品です。

 昨日、関電前包囲行動に参加したのですが、強い風と凄い寒さに驚かされました。7日に続いてのこの風と寒さに「現地は大変だろうな~」と会話が交わされました。しかし凍えたです。

 関電前を明るい内に失礼し、夜は『森崎里美さんを支える会』の発送作業と打ち合わせ。疲れてすぐ寝ましたが、今朝、久しぶりの縦揺れの地震に驚かされました。それでもこの辺は震度4。淡路や対岸の須磨は大変だったみたいですが・・・。

 今日は昼から『狭山再審を求める市民の会・こうべ』の例会、夜は『神戸空港の中止を求める市民の会』の定例の学習会。忙しいです・・・。

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2013年4月 9日 (火)

4・6全国連大会で 山本関実世話人の来賓挨拶

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第22回の全国連大会に招待をいただいて一番に来賓の挨拶をさせていただくこと、まことに光栄に思っております。

 1346_2私、92歳で闘っているだけで中身はないと言ったらおかしいですが、頭はすっかりぼけて。

 今、頭の中に入っていることと言えば、私が三里塚の問題に関わったのは今から40年、42年くらい前でしょうか。三里塚の闘いは47年。かなり早い時期に私は入った。

 それよりも先に私は石川一雄さんと触れあったわけです。私立の高等学校ですが、在職中、同和問題、人権問題、これを若い高校生に人生に1年間を通じて短い時間でも毎週、20分足らずの時間、人権学習をやっているその最中に、石川一雄さんの事件が起こったわけです。その前に、名前忘れましたね、吉・・(注・吉展ちゃん)なんとかいう子どもの営利誘拐があって、それが結局、カネだけ取られて子どもは死体になって犯人が捕まらなかったという大失態を警察がやりました。

 その直後に中田喜枝さんのこの事件が起きて、警察が犯人を捕まえなければならないというばかりで。そういう中で、私は直接知らないのに、そのうち有名な先生たちの本を読むうちに、この石川さんの事件というのは捏造されたものだと段々確信するようになって、生徒たちにはそのことを考えろということをしきりに言っていたのを覚えています。

 1346_3その中から学校を出て俳優になった入川君(注・入川保則さん)。入川君が俳優になって『造花の判決』ですか、ああいう映画をすすんで主役をやっている。非常に嬉しく思いましたが、彼はいままた金監督のもとに映画を作るという発起人になって(注・映画『見えない手錠をはずすまで』)頑張っているうちに、若いのに去年、おとどし(一昨年)ですか亡くなってしまってほんとにおしいことをしました。

 これは私の思い出です。そういう関係でみなさんと触れ合った。

 「差別はなくなった」と言って同和政策を打ち切ってから、差別はどうなっているのか。ますます酷く、しかもますます陰湿になっている。

 そこに加えて野田政権がすっかりだめで代わってきた安倍はまるで自分の天下であるかのように、自由自在に「アベノミックス」、私にはわからんのですけれども、何やしらんのですけれども、「3本でやる」とか、しきりに「世の中、よくなった、よくなった」といっている。しかしそんなことはない。完全に作られたものだ。今の現状を見るならば、長野の結婚差別問題、私の地元では西宮の(芦原部落の)家賃(追い出し)の問題が出ている。いろんな問題があるわけです。

 そして今の安倍政権のもとでは、どう考えても私は、貧富の差を拡げ、差別されるものはますます難しい世の中になってきていると思います。

 1346_6かってこの度の戦争に大学から従軍した人間が、長い間かかって徐々に、徐々に自己反省して自分自身を変えて、92歳になりましたが、私の一番の願いは、あんな愚かな戦争があってはならないと思うのに、今、世の中変わってきました。安倍は、憲法改正ははっきり言っている。そして軍事国家として、世界の侮りを受けない立派な国になるんだというようなことを言っています。

が、それに対する闘いは、一つは三里塚の闘いです。裁判たるものが、法を守るべき者が、法を曲げてしまって、国策裁判。今、市東孝雄さんの農地を土地収用法でとれなくなったら、農地法を悪用して取り上げるというという流れがどんどん続いて結審がこの3月27日にあり、そこまで裁判闘争をしております。(三里塚)現地ではもちろん、裁判闘争と並行して闘っている。

この闘いと全国連の闘い。全国連は三里塚の闘いを通して瀬川さんが中田さんと知り合って全国連が生まれた。この全国連がほんとに頑張ってくれる。これと福島の問題と沖縄の問題、それぞれ怒りが溢れています。その怒りをなんとか結集して、この世の流れを変えなければならない。その先頭に部落解放同盟全国連が立たれることを心から願って連帯の挨拶といたします。

ありがとうございました。

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2013年4月 8日 (月)

部落解放同盟全国連 第22回全国大会開かれる(4月6日)

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 4月6日、風速30メートルと大雨の恐れと予報された中、1346_2山本善偉先生と2人で東大阪市の荒本で開かれた部落解放同盟全国連合会の第22回全国大会に関西実行委員会を代表して招かれ参加しました。

 恒例の「解放歌」斉唱の中を各支部の荊冠旗が入場して始まりました。
 瀬川博全国連委員長がお元気な姿を見せ主催者を代表して挨拶されました。
 1346_3来賓の挨拶で、最初に関実を代表して山本世話人が狭山闘争への自らの関わりなどを語られた挨拶をされた後、家正治神戸外大名誉教授、森島吉美広島修道大学教授などが挨拶をされ、参加した来賓のみなさんの紹介が行われました。(山本先生の挨拶は、明日のブログに掲載します。)
 三里塚芝山連合空港反対同盟からのメッセージが読み上げられ、関西生コン、港合同南労会支部からのメッセージが届いていることが紹介されました。
 「第1号議案その1」として2012年度活動報告を楠木吉秀事務局長が行いました。
1346_4 「第2号議案その2」として中田潔書記長が、1時間にわたる2013年度運動方針案を提起されました。

 休憩の後、特別企画として先ず小森勝重中央執行委員から狭山第3次再審闘争の訴えが、続いて東口博会長をはじめ同和住宅家賃値上げ反対全国連絡協議会の3人から住宅追い出し反対闘争の訴えが行われました。
 ここで、特別講演として「沖縄の反基地・反沖縄差別運動の現状と展望」と題してヘリ基地反対協共同代表の安次富浩さんが登壇し、1346_7この日の琉球新報の「普天間22年度以降」の記事をかざしながら、安倍政権の許し難い新たなだましとペテンによる辺野古への新基地建設への動きを弾劾し、沖縄差別の歴史を語る中から、世の中を民衆の力で変えよう、その軸は差別されてきた私たち沖縄とみなさん部落大衆の怒りだと、自らの狭山闘争への関わりを語りながら呼びかけられました。
 カンパアピールの後、第4号議案として役員人事案が提案され、新役員のみなさんが紹介されました。
 最後に、青年部からの元気な沖縄現地への取り組みの訴えや、婦人部をはじめとしたみなさんの一般討論が行われこの日の取り組みが終わりました。

 全国大会としては昨日、さらに分科会と総括集会が開かれ、討論を深めることが提起されました。

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2013年4月 7日 (日)

今週の産直野菜

1346 昨夜、三里塚から今週の産直野菜が届きました。全国連の大会に山本先生とご一緒して参加しましたので遅くなりました。

 さつま芋、切り干し大根、ほうれん草、のらぼう菜、ネギの5品です。昨日、今日と春の嵐の雨と風が全国を吹き荒れていますが、苗付けなどをしたばかりの三里塚の畑は大丈夫でしょうか? 心配です。

 一昨日は、裁判所前での「反弾圧」のビラまきをしてから関西電力前での行動。それから西成の釜ヶ崎に移動して、「反弾圧シンポジウム 憲法21条の現在」に参加してきました。100名の人々が、狭い会場一杯になって参加されました。
 映像『釜をなめるな!選挙権回復闘争の記録』を見たあと、遠藤比呂通弁護士と永嶋靖久弁護士のお二人が講演されました。2年前の釜ヶ崎での「4・5弾圧」から昨年の反原発運動への異常なまでの弾圧などへの想いを軸に、組対法などや、自民党の憲法草案など現在の国家権力による反動の流れ、民主主義破壊の流れについて考えさせられ、背筋の寒くなる想いと怒りを共有できたいい集まりでした。

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2013年4月 5日 (金)

3・24三里塚集会 全国農民会議  小川浩さん

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  みなさん、今日はご苦労様です。全国農民会議より市東さんの農地決戦に向けての決意を明らかにしていきたいと思います。

 13324_2「農地は私の命と同じだ。その農地を奪うということは私を殺すということだ」市東さんは、そうはっきりと証言しました。農民にとって農地はまさに命そのものであり、長年培ってきた人生そのものです。そうした市東さんの人生を奪う権利はいったい誰にあるというのか。絶対に市東さんの農地を守り抜かなければいけないと思います。
 市東さんの農地をめぐる農地法で取り上げるデタラメさは、今までもいろんな人が言いましたけれども、ただ1点だけ。市東さんの農地をめぐって成田市農業委員会は、今まで耕作者の合意なしに、耕作権の解除の申請を受理したのは、今まで例がなかった。つまり農地法で市東さんの農地を奪うというのは戦後初めてだと言っていいと思います。
 そうしたむちゃくちゃなやり方で市東さんの農地が奪われようとしています。これは絶対許すことはできません。我々、全国の農民の闘いとして絶対闘い抜いていきたいと考えています。

 同時に、市東さんだけでなくて今、さきほど福島からの報告も有りましたけれど、福島の農民は、福島第1原発の事故、放射能によって一瞬に農地を奪われ、あるいは家畜を奪われ、あるいは命さえ、多くの農民が奪われています。これは市東さんの農地取り上げ、あるいは農民が今のままでは生きられないという、こうした闘いが市東さんだけでなくて福島の農民もそうです。廃業せざる得なくなった農民が多くいます。
 13324_4しかも市東さんはまったくデタラメなやりかたで農地を奪われようとしていますが、福島の農民は放射能被害に対して損害賠償を申し立てても、裁判所で門前払いを食っています。農民は、三里塚も福島も、こういう立場で権力は見ているんだと思います。
 我々は、福島の農民と共に反原発の闘い、放射能との闘いを共に闘って行きたい。

 そしてもう一つは、先ほどありましたけれども、安倍内閣は3月15日に、TPPの交渉参加を表明しました。「聖域なき関税撤廃ではなくなった」と勝手に解釈して参加を表明しました。だったら、なぜWTOで交渉がまとまらなかったのか。それぞれの国の事情があって完全撤廃は無理だということで、TPPは関税撤廃を前提として始まったんです。それを、あたかも前提でないかのように言いくるめて参加表明しました。
 そして「守るべき国益は守る」と言っています。いったい、何を「守るべき国益」と言っているのか、それは何も言っていません。
 そして実は、この3月15日のTPP参加表明の1ヶ月ほど前に安倍首相を座長とする「産業協力会議」というのがありましたけれど、この中に実は農業問題とか医療問題が提言されています。この提案者は経済同友会とか竹中平蔵などです。この中で「TPPに参加したら、コメが7000円代しか保証できない」というようなことが言われています。7000円というのは今のコメの半値弱で、しかも今のコメの農民の生産費は、だいたい12000円から15000円かかります。つまり生産費の半分しか補償しないということが政府の諮問機関である「経済協力会議」の中で着々と言われている。
 13324_5それと同時に、今、混合診療が自由化されれば、皆保険制度が崩れるということで医師会なども反対していますけれども、この混合診療も自由化するというような提案が(そこで)なされています。
 実は、TPP参加前に着々とそういう形でこれからのTPPに向けての会議がなされているのです。つまり、そうしたTPPをほんとに許したら、我々日本の農民はほんとにやっていけなくなります。生産費半分ではとうてい農業をやっていけない。
 そういう中で今、農産物の販売している農家、100万戸あると言いますけれども、その100万戸が廃業せざるを得なくなるんじゃないかと、そういうことも言われています。そういうことで、TPPは日本全国の農民の問題で、日本の農業が壊滅する、あるいは絶滅するということがほんとに現実化するんじゃないかと考えています。
 そして守るべきは守る、農業は守る、重要品目は守ると言っていますが、福島の第1原発の事故にあったように、我々はいくら安倍が「私を信用してください」と言っても、誰が信用できますか。我々は絶対に、全国農民の闘いとして爆発させて、市東さんと、あるいは福島と繋がった三里塚のような闘いを爆発させることによってしか阻止できないんじゃないかと考えています。

 今、安倍内閣が福島の反原発の運動を横目で見ながら原発再稼働、あるいは原発再開に踏み切り、あるいはTPPに参加し、そしてさきほども報告がありましたけれど、沖縄の辺野古の海の埋め立てを沖縄人民の反対を押し切って申請しました。つまり、日本の農民や労働者、あるいは日本の人民の生活や命などどうなってもかまわないという、そういう攻撃に撃ってでてきています。そしてそれは、決して見通しのあるような、展望のあるようなやり方でなくて、とにかく反動的にそうしなければ、今の資本家はやっていけない、安倍内閣はやっていけないという、そうした中で右からの反動的な攻撃をかけてきているんだと思います。
 そうであるならば、我々は、かって三里塚が66年閣議決定以来、羽田から佐世保、王子、あるいは70年安保沖縄闘争を爆発させたように、そして71年代執行阻止闘争を爆発させたような、そういう時代を、そういう激動の階級闘争の時代が再び到来してきたんだということを、13324_6私たちは市東さんの農地決戦、あるいは三里塚闘争の大爆発を、あるいは福島とつながり、反原発・再稼働反対、TPP反対、沖縄の基地反対の闘いと結びついた、ほんとに三里塚のように闘う、実力闘争で闘う、そういう闘いをしていく以外には、我々の闘いは勝利し得ないんじゃないかと考えています。
 これから全国農民会議も、三里塚農民と動労千葉が連帯して闘ってきたそういう闘いを受け継いで、全国6000万の労働者と260万農民のほんとに連帯を勝ち取れるような、そういうような闘いを三里塚闘争の爆発の中でぜひとも勝ち取っていきたいと思います。

 ともにがんばりましょう。

(最後の左上写真は、小川さんに続いて全国農民会議で発言される反対同盟の萩原富夫さん。発言は省略させていただきました。)

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2013年4月 4日 (木)

3・24三里塚集会 沖縄から  安次富浩さん

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        (上写真は、2013年3月5日 辺野古浜通信より転載)

 結集された全国の仲間のみなさん。沖縄から来ました。
 私たちは市東さんの農地を取り上げるというこの日本政府の暴挙に対し、私たちは、沖縄の地で、やはり沖縄の主権を奪っていくこの日本政府のやり方と、市東さんへの暴挙は根底的には同じだという思いで「市東さんの農地を守る沖縄の会」を立ち上げてきています。

 13324私たち沖縄の闘いは、正に沖縄の主権、自決権を勝ち取る闘いだと思っています。
 みなさん。一昨日、安倍政権は、辺野古の埋め立て申請を沖縄県に請求しました。いよいよ、辺野古の闘いは、ほんとの意味での正念場を迎える時に来たと思っています。私は辺野古の闘いの、住民運動の指導者の一人として、これから一年間、まっとうに、ほうとうに安倍政権と沖縄のこの闘いが、むしろ安倍政権をぶっつぶす、そういう闘いにつながっていく運動をこの一年間、作っていきたいと思っています。

 あの安倍政権は、4月28日、これを「主権回復の日」として政府式典を行おうとしています。この4・28はまさに沖縄をアメリカ軍に売り渡したし、私たち沖縄県民が27年間、米軍の植民地支配の中で呻吟させられたこの「屈辱の日」です。この屈辱の日を祝うなんてものは、沖縄を根底的に愚弄した式典だということを、私たちは県民一同、沖縄民衆一同そう思っています。これを祝うなんていうのは、沖縄の人間にはとうていできません。
 であれば、私たちはどう闘いをするか。正に4・28を、私たちはそれに対抗する沖縄、ウマンチュウの闘いを作っていきたいと思います。特に、仲井真知事を式典に参加させない、出席させない闘いも同時に作っていきたいと思っています。
 13324_2さらに一昨日出された「辺野古埋め立て問題」について、私たちはこの沖縄の怒りを無視し、1月27、28日に沖縄の41市町村長、あるいは議会、そして県議会含め辺野古への移設反対の建白書。内容的には、オスプレイの配備反対、撤去、そして普天間基地の即時閉鎖、県内移設反対。こういう3つの項目にわたって、沖縄のすべての41市町村長、そして議会、議長、個人の署名で建白書を出して、この沖縄の声を突きつけたにもかかわらず、今の安倍政権は、なお沖縄の基地を強化するために辺野古に埋め立て申請をしたわけです。
 これに対しては、私たちはこの一年間、真っ向からの行動をしたいと思います。

 みなさん。本当に沖縄は、怒りに、怒りに燃えています。この怒りは、私たち沖縄の将来を、私たち自身の沖縄を作っていく、こういう闘いに今なりつつあると思います。
 そして辺野古への新基地建設というのは環境を破壊する、この破壊することは高江のヘリパッド建設と同じです。高江のヘリパッドは実はオスプレイヘリパッドなんです。ヤンバルの森を潰すんです。
 13324_3「世界自然遺産運動」という形で、今、政府が動き始めていることが、この「世界自然遺産登録」というのが実は、裏を返せば辺野古の海を潰す、あるいは高江のヤンバルの森を潰す、そういう自然破壊から国民の目を逸らすために、この「世界自然遺産運動」というのが想定されているということを私たちは見抜かなければなりません。
 これは今、NHKでやっている「八重の桜」というのも、正に福島の怒りを、国民から目をそらすためにああいう番組が放映されているというのと同じことです。
 私たちは、絶対、こういう権力の目論見に対抗していく、そして世界のみなさんに辺野古の海や高江のヤンバルの森を壊さない、この「世界自然遺産」に登録させない運動を、世界のみなさんに訴えていく、国連に訴えていく、IUCNに訴えていく、そういう闘いも同時並行していきたいと思います。

 なお一層の闘いはですね、来年の1月における名護市長選挙で「海にも陸にも新しい基地を作らせない」という現稲嶺進市長の任期切れによる市長選挙があります。この市長選挙に勝利することが、辺野古の埋め立てを潰す大きな闘いのステップになります。

 13324_4このことを含め私たちは、この1年間さまざまな工夫をしながら、明日、第一歩、明日9時から嘉手納の沖縄防衛局前で、埋め立て申請を出した沖縄防衛局に対する糾弾の嵐の緊急集会を県内移設反対県民会議を中心として闘います。

 これからも沖縄の現地で、辺野古新基地建設を阻止し、オスプレイの増強を阻止し、そしてオスプレイをアメリカにもって帰らせる、あるいは普天間基地の閉鎖を勝ち取る、こういう闘いの勝利に、安倍政権と真っ向から対決して、安倍政権を打倒するくらいの闘いを沖縄現地から作っていきたいと思います。

 これをもってみなさんとの連帯の挨拶に代えたいと思います。

 (安次富さんは、この発言の後、「市東さんの会」のいくつかの発言の間、壇上にとどまられ、その後私たちの挨拶もそこそこに翌日の沖縄防衛局への糾弾行動のために、心を残されながら羽田空港に向かわれました。)

 

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2013年4月 3日 (水)

3・24三里塚集会 福島から  椎名千恵子さん

13324

 3・11のことちょっと触れたいと思います。駆けつけてくださったみなさん。あるいは賛同人となって支援を寄せてくださったみなさん。ありがとうございました。
 
 平日だから、そして寒いからという、そうした核心と逸れた理由で3・11に何も福島に立てなかった人たちがおりましたので、13311「それはないだろう」と、8・6ヒロシマ、8・9ナガサキ、そして5・15オキナワ。それに続くものとして3・11を立てようと立てました。その確信に、全国から、そして世界からたくさんの人々が共感を寄せてくださって、あの日の成功があったと思います。あらためて御礼申し上げます。(右写真は、3・11福島集会で主催者挨拶をされる椎名さん。Uチューブ映像より

 今日、ここで私が成田に立つのは4回目です。1回目はほんとに恐ろしいほど昔です。3・11以降この三里塚に立って、自分の歴史も、そして3・11にどう向かっていくかも、自分を問い質す意味でも、この地に立ちたくてみなさんの後をついて、福島から後をついてこの地に立ちました。
 とたんに福島からということで発言を周囲から求められ、あまり上手じゃないもんですからひるみましたが、いやいや3・11は福島から声を上げなければ、どことも繋がっていかない、ここでも繋がっていかなかったらもうだめだ、という想いで頑張って、その2回はここでお話しをさせていただきました。
 13324_2今日は3回目です。でも、3回目、ちょっと違います。お客様じゃなくって、今日は3・11を勝ち抜いた、闘いぬいた福島の代表としてここに立っているような気がします。
 この命を損なう国策、国家権力、そして資本。私たちを根こそぎぶっつぶそうとするそういう力に対して、私たちは三里塚に立ってこそ福島を守り抜くことができるんだというその自覚をもって立っているような気がします。

 もう一つ、ここに来て深く思うことがあります。2回、同じようなことを言っています。
 みなさんの足元、そして横に面々と広がるこの大地。ほんとにこここそ命なんですね。私たちは、前もお話ししました、この地から作物をいただき、そして命をまかない、そしてまた・・・という命ある終末に向かって土に帰るだけなんですよ。この土に立ってるだけなんです。いや、この土なしには私たちの命はありえないんです。ただあればただの命。しかし、農民の命をかけた営み、三里塚の農民のみなさんの命をかけたいとなみ。日々のいとなみ。想いの営みがあってこのふかぶかとした大地があるんです。
 それを何ですか。たかだかのお金で買い取り、そういう悪辣な、その力の論理。それに向かってほんとに怒りを覚えます。
 この間も申しましたが、自分たちも、その命ある者として、この大地に立っている者としているんですよ。その命の矛盾の論理に立ってあの人たちは、命を脅かそうとしているんです。福島の子どもも、そして市民に対して、そうした矛盾のところに立ってあの人たちはやろうとしているんです。
 でも、私は思います。命を守ろうとするこの大地に立って、農民と、そして漁民と、すべての命の側に立って守ろうとする、闘い抜こうとしている者に勝利があると思います。
 13324_3命の矛盾に立つ者は、自分の足許をグラグラさせることですから、焦りに焦っています。福島においては、この間新聞に発表になりましたが、食品重点品目を縮小しようとしています。日々、私たちがいただくほうれん草やレタス、キャベツ、大根、じゃがいも、果実はもも、なし、りんごなど、いわし、さば、ぶり、お魚。そういった品目を検査から外すんです。検査から。それは、まったくまた被曝を強いることなんですよ。そうやって自己矛盾を持つものが、また焦りによって、自分たちがまったく矛盾した存在だということを自ら示しているようなもんじゃないですか。
 私たちは当たり前に、当たり前として命を守る。その摂理に立ちましょう。そしたら答えが出せます。
 具体的に作物を作る。それを守る。それを拒む者、その放射能を用意した者、原発を用意したも者に向かって闘い抜く。そういう具体的な答えを出しましょう。診療所を建てることとか、3・11行動をすることとか、こうして三里塚でみんな闘い抜くこととか、具体的に局面を立てれば、次に絶対行けるはずです。命の摂理に立って闘えば勝利です。そこに向かっていかないはずはないと思っています。具体的な闘い。そこにまたこうした連帯が生まれるんだと思います。
 昨日の集会にもありましたけれど、よく「すべてを超えて、乗り越えて行きましょう。繋がって行きましょう」という言葉が言われますが、ことばだけではダメだと思っています。きれいごとです。13324_4こうやって具体的な局面で繋がっていくことだと思います。大地で繋がり、命で繋がり、沖縄、三里塚、福島がこうやって具体的な闘いの中でつながるということなんですよ。

 私ももう一つ今日は答えをだしました。本当は、明日、明後日くらいに帰ろうと思ったんですが、3・27千葉で市東さんの裁判に立ちます。
 一つ一つ具体的な答えを出していこうと思います。
 どうも、みなさんも福島と繋がって下さい。三里塚とも繋がります。
 よろしくお願いいたします。
 

 

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2013年4月 2日 (火)

3・24三里塚集会 農地裁判結審に向け  市東孝雄さん

13324

 みなさん。数多くの結集ありがとうございます。

13324_2 この私の裁判も足かけ6年になりました。それで、27日に最終弁論ですが、空港会社の方が最終準備書面で「仮執行を要求する」とそう書いてきました。私はほんとに怒りに耐えかねています。
 この裁判を通しまして、いろいろな成田市とか千葉県とかのデタラメ、空港会社のデタラメ、それがようく解りました。
 まずそれは何かというと、耕作者が全然知らないうちに、内緒に畑が買収されていくと。そういうことと、裁判の唯一むこうが出してきたうちの親爺の「同意書」と「確認書」ですね。これらがすべて偽造だと。それと後は、旧地主がですね、15年間黙って地代をとっていた、だまし取っていたというころですね。
 GSE/ULDですね。これは千葉県がアドバイスして裁判の中で空港会社に助け舟を出した。そういうようなことが行われています(注)。それに「41-9」に関しては、私に対して「不法耕作だ」と新聞にまで出しました。絶対に許しません。

 13324_3一体、正義なんてどこにあるのか。
 みなさんもご存知のように、私の畑は、代々100年近く、誰に文句も言われず耕し続けてきました。本来であれば、農地法で守られなければならない農地なんですよ。それを農地法を悪用してとる、そういうようなやり方は絶対に許せない。
 この間、2月20日、6時過ぎに来んだと思いますけど、向こうの言うには「ドアを叩いて、叩いたんだけれども誰も出てこないから、誰もいないんじゃないかと帰った」と。でも実際その行為は、「公示書」を貼り付けた行為もですね、全部終わってからトントンと叩いたらしいんですよ。普通、確かめてからなんかするのが当たり前だと思うんですよ。その貼り付けた場所は、畑は借りていますからね、まあ、百歩譲ったとしても、育苗ハウス、離れ、トイレ、そういうものはね、俺のものなんですよ。なぜ、そんなところに貼られなきゃあいけないんだ。ほんとにふざけた話しです。

 第3誘導路も供用が開始されました。しかし、日によってはね10数回しか通っていないときもあるんですよ。その前に東峰の森を切り崩して200億もかけて作った第2誘導路。それもう、使ってないんです。今度は第3誘導路。どこにそんな空港とかそういうところがありますか。空港を作るんであればね、何をしてもいいというそういう傲慢なやり方はね、絶対に認めるわけにはいきません。みなさんも、ほんとに抗議して欲しいです。

 13324_4原発と共に、安倍内閣、TPP交渉参加ということになりました。TPPは農業を潰します。そして企業が大規模農業をするということは、農地取り上げだと私は思っています。
 私は、この裁判は「耕すものに権利あり」の裁判だと信じています。私は何がなんでも天神峰でね、これからも農家を続けていきます。親爺の遺志でもあります「空港廃港まで」闘い続けます。そして福島、沖縄をはじめ労働者のみなさんとともにこれからも闘っていきますので、ご支援、よろしくお願いいたします。

(注) GSE/ULD(航空機支援特殊車輌)というのは乗降用のタラップとか牽引車両などで、Kakuchou_4ここで問題にしているのは、現在、空港会社が取香地区で進めている空港拡張工事です。GSE/ULD置き場が市東さんのお宅のすぐそば南西の位置(左写真オレンジ部分)にあるのですが、LCCの導入、増便によりその拡張とLCC用のターミナルを新たに作る必要があるという理由で取香部落で買収が進められているといわれています(写真の黄色部分)。萩原さんが「東西南北の拡張」と言われている「西の拡張」がこれです。
 他方、農地裁判、耕作権裁判で、南台の農地の買収が右下写真のように農地法を無視して行われたのですが、「41-8」が空港敷地をはみ出して買収されています。Photoこれは空港会社の言い分(「空港のためには農業委員会に届けなくてもいい」という暴論)を認めたとしても明らかに空港敷地外であり、言い分自体が破綻しています。何の目的もなく農地が「敷地」をはみ出して買収されたのであり、明確に農地法違反です。つまりこの買収全体が違法だということになります。法廷でこれを指摘され行き詰まった空港会社に、千葉県がここにGSE/ULDの基地を作る予定だったと入れ知恵したことを市東さんが触れておられるのです。しかしその位置(左写真上方左手の四角で囲まれた南台の農地)と実際に進められているGSE/ULD基地(オレンジと黄色)とはまったく離れており、千葉県、空港会社の主張はまったくデマなのです。こうしたデマや偽証でしかすすめられていない農地裁判は、絶対に棄却以外に道はありません。

 

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2013年4月 1日 (月)

3・24三里塚 萩原進事務局次長 基調提起(下)

13324        (上写真)先頭のトラクターに萩原進さん。

 そしてTPPの問題は、あとから農業会議の方から発言されると思いますけれども、煎じ詰めれば「農地取り上げ」なんです。
 農村、農民に対しては、今のようなやり方では不都合であり、非効率だという形で企業形態に変えていく。工場製品みたいなものにもっていく農業形態にしていくんだと。そういうやり方の中に農村や農民を囲い込み、農地を収奪して食糧生産ではなく商品生産に走っていく。そこには農地収奪が闊歩するわけです。これは震災にあった福島のようなところでも次第に明らかになってきている。このことが物語っているのと同じように、今のTPPの本質的なものとしてそこにあるんですよ。一握りの1%と、99%。もうはっきりしていますね。
 13324_2そういう形の市東さんの農地とりあげは、文字通り農村の、農民の縮図なんです。このことを捉えるならば、我々は今置かれている全国の農民の最先頭に立ってこのことを訴え、ともに手を携えて闘いぬいていかなければならない。そのためにはまずもって勝利しなければならない。そしてそのことを通しながら、労働者階級との連帯を求めた闘いを展開していくことが必要なんだ。

 2番目には、先ほど言いましたけれども、今の空港政策、空港行政の現状の中で、文字通り、国策なのか、国益なのかということについて、これはもうはっきりしました。福島の原発もそうだし、沖縄の基地問題もそうです。沖縄の基地も煎じ詰めれば、土地問題ですよね。そして福島にしたって原発を作るには土であるし、周辺の土地なんですよ。こういう問題についてね、根はみんな同じなんです。そのことを文字通り一緒になって闘おう、一緒になって考え抜いて闘っていこう。そのことを現実的な、実践的なものとして勝ち取っていかなければならない。それが、やはり50年闘い抜いた三里塚闘争の使命だというふうに思うんです。宿命だし、やらなくちゃあならん課題です。それを三里塚は旗を振ってやっていこう。三里塚、沖縄、そして福島と、今の政治課題では重要な課題です。
 何一つとってみても、安倍にとってみれば政治生命をかけてやらなければならないような課題です。このことを横の線、縦の線、線となって手をつないで闘いとっていくことが出来たならば、大きな前進を勝ち取ることになると思います。今日も後で、福島の発言、沖縄の発言もありますので、それを聞きながら、大きな団結、連帯で、そして共同闘争が作れると思います。

 3番目の、実は安倍に対してどうたたかうのか。
 これはいろんな人たちが列挙して言っていますので、割愛しますけれども、右翼的な攻撃、そして最終的に上り詰めた憲法改正まで彼は言っているわけです。
 結論的に言えば、やはり6000万労働者と農民、漁民、市民、あらゆる戦線がほんとに文字通り手を携えて闘い抜いて、安倍との攻防を展開するんだということに尽きると思います。
 そういう中では文字通り、人民の今の政治に対するマグマは積もりに積もっています。つい先日も、3月11日前後は、マスコミは一斉に被災地の問題を取り上げておりました。そういう中で、自分に非常に印象に残ったのは、中学生、高校生の若者が政治に対する不信でなくって、もちろんそれをもってるんですが、大人に対する不信を持っているんですね。13324_7「大人は嘘つきだ」と。それはほんとにそうだと思いますよ。良い社会を作るんじゃなくって、言ってることはみんな逆になっていると。被災して実際に体験した人たちは、「原子力は安全なんだ」ということに、普通はすぐにもやるんだと言いながら何もやってもらえない、助けてもらえない、友だちとはバラバラになって、何時になったら元に戻れるのか、そんな展望も何も言ってくれない。「大人は嘘つき」と言ってるんですよ。ホントだという風に思いました。見てて涙が出ましたけれど、そういう子どもたちに対して私たちはどうやって答えていくのか。

 文字通り、彼らの言う国益や国策はペテンであるということを大上段から構えてね、つぎ込んでいく必要があるんだ。安倍の言うものに対して手直し的にどうのこうのじゃないんです。もうはっきりと左から踏み込んでいく以外にないんですよ。そして、そういう闘いを展開するんだというふうに思います。
 沖縄にとってもそうでしょう。「4・28」について沖縄にとっては「屈辱の日」をね、「主権回復の祝の日」にしようじゃないかと。とんでもない話しでしょう。オスプレイは辺野古にというのをあれだけ県民が反対しているにもかかわらず、ごり押ししてそれを突破しようとしている。
 こんな大人に対する不信ですよ。それをほんとに押し返さなかったら我々自身に対して不信に思うわけですよ。今、思ってるんですよ。思ってるからこそ、我々が粉砕し勝ったときに、子どもたちに対してね「嘘つきじゃない」と言えるんですよ。そのことをはっきりさせていく。そのためには、安倍の政策に対して、これをちゃんと闘い抜いていこう。
 経済政策にしたって、2番煎じですよね。こんなことやっていて経済を絶対に立て直すなんてありえないですよ。
 それを言い出したらいくら時間があっても時間が足りませんけれど、だけども、彼らはやらなきゃあしょうがないという地点に立っているんです。
 だから、沖縄もゴリ押しする、福島も置き去りにしながら。責任をとらない。時間が過ぎれば忘れるだろう。そして原子力発電所をもう一度スタートさせて、どういうことがあろうが責任はとらないというようなやり方。
 そして、三里塚については、形だけを整えて、「ここには空港は出来上がったんです」「だから三里塚はもう闘いは終わったんだ」そういう姿を今作ろうとしている。市東さんをたたき出して、誘導路は出来ました。後は、駐機場を作ればいいんだ、と、目に見えるものを作ることによって空港が繁栄しているんだというものを作らざるを得ない。
 ところがそんなものじゃない。TPPにしたって、農家に対して必ず補償を出すんだという形でなだめようとしてくるだろうけれども、そんなことで、体制的に崩壊していくようなものを解決できない。

 13324_6先ほど言いましたけれども、どれ一つとっても政治生命をかけたものとして存在せざるを得ない。このことを我々が見据えたならば、安倍との対決はできる。そして、個別の闘いは出来るんだ。そういう意味では、非常にわかりやすい、決意できる状況があるんだ。そして、そのためにはあらゆる人たちとの積極的な共闘を組みながら闘い抜いていく。そのことを積極的に展開する必要があるんじゃないか。

 時間がなくなってしまいましたので、最後に3・27、千葉地裁における最終弁論の裁判、これは2月18日を上回るような人の輪をつくり、千葉を席捲する闘いをまずもって展開しよう。
 そして今日は、あえて10月の全国集会の日時を打ち出しません。この農地強奪の裁判が、どのような展開になるかということをもって、5月、6月、あるいは7月、8月、あえてその中で全国集会を展開し、現地において迎え撃つ、千葉においても闘い抜く、そういう闘いを今度はこちらから積極的に打っていく。組んでいこうと。そのために10月を打ち出したんでは、間延びしてしょうがない。もうすぐ目の前の闘いを積極的にこちらからやっていこう。そういう意味で10月を打ち出しません。明日にでもあるかもわからないこの三里塚の闘いに、今度の1200を上回り、文字通りの1500を実現する、そういう闘いにしようではありませんか。ぜひ、お願いします。

 

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