10・5関電前「転び公妨」弾圧Aさんの第1回公判
昨年10月5日、関西電力前で警察官に対して公務執行妨害をし、傷害を負わせたとして逮捕され、5ヶ月を経て今も不当に勾留され続けているAさんに対する第1回公判が、昨日、大阪地裁で開かれました。40人余りが傍聴に駆けつけ、22人の法廷を交代で傍聴しました。
私は途中から入りましたが、ちょうど検察官が起訴状を朗読している最中。まずAさんの元気な、弾圧への厳しい怒りの表情を確認。右のAさんの横顔のスケッチは、早速昨夜、メールに流れてきたFさんのスケッチを無断借用しました。
なんと検察官は、党派の名を混じえながら関西電力前での抗議行動をおどろおどろしく表現。その上、Aさんが現場に来る前にお酒を買ってきたことをわざわざ強調(法廷後の報告会で、「酒飲んで抗議したらあかんのか!」の声が)。「全治3週間の骨折」と「傷害」を言い立てます。ところが、報告会で明らかにされたのですが、診断書が出ているがレントゲンを撮っていないらしいことがわかる。
変だと思います。私事ですが、1985年に交通事故で私は骨折したのですが、医者が「大丈夫のようだけれど念のためレントゲンを撮りましょう」と言われて撮って、初めて骨折していることがわかりました(全治2ヶ月)。「骨折」と診断したのだったら必ずレントゲンを撮るはずです。レントゲンを証拠として出せなかったのは、骨折していなかったから?
そもそも現場にいた人たちの中から、Aさんが警察官を倒したのではなく私の足につまずいただけだと証言する女性と映像ものこされているのです。ですから私たちは典型的な逮捕するため、デッチ上げるための「転び公妨」と言っているし、直後の天満署(当初、そこに勾留された)への抗議行動が大きくなったのです。
このAさんの逮捕以降、すでに延べ11人もの反原発を取り組んでいた人々が不当に逮捕され、5人が起訴され、未だに4人が不当に勾留され続けているのです。
裁判後の寒い戸外で開かれた報告会で、弁護側の証人がすべて採用されたことが報告されました。そして先日釈放されたばかりのぱおんさんの近況や、新たに立ち上げられた「韓基大(ハンキデ)さんを守る会」の活動が始まったことが報告されました。特に韓基大さんが2つの起訴攻撃を受けている上に、日本軍性奴隷(「慰安婦」)問題の集会を妨害しようと襲ってきた「在特会」の暴力から集会と参加者を守ろうとしたことを理由に起訴されようとしていることを批判するとともに、その問題が世界で話題となっていることが、特に韓国で批判の声が大きくなっていることが報告されました。さらにMtさんやUさん、二人の今も勾留されている人たちの近況も。そして3日前に6回目の公判が開かれた福井で逮捕・起訴されているKさんの裁判の様子が報告されました。
Aさんへの検察の起訴状に見られるように、不当な12人もの逮捕、6人の起訴が示すように、原発に反対する、あるいはガレキの広域処理に反対することが犯罪といわんばかりの現在の国家権力、警察、行政の動きを断じて許してはなりません。同じ報告会で、富山で放射能汚染ガレキが搬入されようとしたことに抗議した十数人の主婦を始めとした人たちを行政(富山市長)が告発したことに抗議して前日3日に200人の集会が富山でもたれたことが報告されました。
Aさんをはじめ今も勾留が続く韓基大さん、Mtさん、Uさんの早期釈放、そして、Aさん、ぱおんさんはじめ皆さんへの不当な起訴攻撃を打ち破りましょう。
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