緊急現地闘争に110人
昨日、3月7日、第3誘導路の供用開始に抗議して緊急現地闘争が、110名の結集で開かれました(上の写真は市東さんの南台の畑をデモするところ)。
集会は昼からでしたが、現場の様子を見たいと午前9時過ぎに市東さんのところへ。監視台に上がってみていると、風がいつもと違い南風なので着陸機は北から降りてきて、そのまま旧(第1)の誘導路へ(右写真、クリックすると大きくなります)。しばらく着陸機だけでしたが、その内に音がするので振り返ると離陸機が第3誘導路に入ってくる。1時間足らずの間に、5機以上が第3誘導路を通って離陸した。多分、将来は着陸専用に使うと思われる暫定滑走路(でないと、30万回は無理?)。いつも離陸機は少ない。にもかかわらずこの頻度は、供用開始のセレモニーかと思ってしまう。なんと目の前で、第3誘導路を出てきたジェット機が「へ」の字部分に侵入し、離陸するジェット機と交叉するではないか(右写真)。あの部分は80メートルあまりしか離れておらず安全など無視している。
これでは200億円をかけて、住民のくらしに大きな役割を果たしていた東峰の森を破壊して作られた第2誘導路などまったく必要ない。国、空港会社の出鱈目にあらためて怒りを覚えた。しかも取香地区の買収策動が、空港拡張のために始まっているという。さらには、LCCを理由に早朝、深夜の空港供用時間が1時間伸ばされようとしている。住民への騒音や生活などまったく眼中にないままの50年変わらない国の暴挙に怒りが倍加する。
しかも農地裁判の反動判決(3・27結審予定)を前提に、裁判所が市東さん宅に無断で侵入しところかまわず「公示」の看板を立てて回った。トイレの中までだ(右写真)。市東さんに対する「出て行け」という脅し以外の何ものでもなく、第3誘導路供用開始への怒りに加えて、怒りを収めようがない。こんな人の命とくらしを顧みず、心の中まで土足で入ってくる国家権力、裁判所、空港会社の所業をどうして許せるだろうか。
市東さん宅の南にある開拓組合道路で集会が快晴で暖かい風(ちょっと強いが)の中始まった。北原事務局長から、供用開始への怒りとTPP加盟への安倍政権の動きを弾劾する主催者の挨拶が行われた(明日のブログで詳しく紹介します)。動労千葉、関西実行委員会、婦民、市東さんの会などの挨拶の後、団結頑張ろうをして、さあ、デモに出発です。反対同盟のみなさんが先頭です(右写真)。市東さんの南台の畑へ。
市東さんの南台の畑で、集会の続き。現地支援連4党派が決意を述べます。横を見ると、いつの間にか市東さんがご自分の畑の中で土をかけてやったりしておられる。ほんとに「農に勤しんでおられる」という雰囲気が・・・。風が強くなってきて、育ち始めた芽が土が飛ばされているのを見ておられる。この豊かな農地を、育つ野菜たちを守ろうと決意表明の中でも語られている。
最後に萩原さんから、此の間の2月以来の裁判とこの日の現地闘争が、厳しい中でしっかりと勝ち取られていることを確認した上で、3・24全国集会への1500人結集を実現すること、そして引き続いて3・27農地裁判で千葉地裁を包囲する再度の結集が訴えられました。
強い風と暖かさですっかり花粉症に見舞われ、うんざりしましたが、全ての裁判の傍聴と、こうした闘いにも必ず姿を見せて下さる95歳の森田先生のお元気な姿に、愚痴っているわけにはいきません。3・12団結街道裁判、3・17三里塚関西集会、3・24全国総決起集会、3・27農地裁判へ、全力で闘い抜こう!
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