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2013年2月14日 (木)

引き続いて2月19日、第3誘導路差止裁判の傍聴へ

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 農地裁判の翌日、2月19日(火)には午前10時半から千葉地裁601号法廷で、反対同盟が提訴している第3誘導路差止め裁判の口頭弁論が開かれます。裁判長は農地裁判と同じ多見谷裁判長です。
 第3誘導路は、この3月31日から成田空港が自由化されるために発着枠を27万回に拡大することを口実に建設が強行されてきました。
 この暫定滑走路には、発着枠を拡大するためと称して北延伸(2500メートル化)が強行された2010年7月に2本目の誘導路(東側誘導路)が200億円をかけて作られましたが、現在ではほとんど使えない代物であることが明らかになっています。そのため、その東側誘導路が供用開始される直前に、この第3誘導路の建設が空港会社NAAから打ち出され、やはり200億円を新たにかけて一昨年以来建設が進められているのです。これ自体が、成田空港の杜撰さ、デタラメさを物語っています。
 しかも、この第3誘導路は、市東さんのお宅の西側を100メートルも離れていないところを通るため、航空機の自走による通過のため轟音と振動、タイヤの焼ける悪臭によって市東さんの生活は、午前6時から午後11時まで深刻な破壊攻撃にさらされることになります。この工事に関連した環境アセスメントは、なんと市東さんはもとより東峰部落の島村さんなども存在しないことを前提として行われたのです。明らかな生活権、生存権の侵害を前提に行われました。

 13113_2同時に、この第3誘導路が前提とする自由化、そのための離着陸27万回化、あるいは来年目標の30万回化、さらには現在目論まれている発着時間枠の緩和は、空港周辺地域への騒音を始めとした被害の拡大が予想され、芝山町などで具体的に住民から疑問の声が出ています。(右写真は、上の写真の左側、小見川県道が下を通っている第3誘導路部分です。いずれも2013年1月13日撮影)
 どこから見ても、市東さんをはじめ地元住民へのまともな説明も手続きも何一つ行うことなく、「国策」を振りかざし、成田空港の自由化、発着枠の増加を当たり前のことのように強行すること自体が国家犯罪でしかありません。利権に目がくらみ、この国、空港会社の動きに追随する千葉県、成田市、そして芝山町長相川などの住民を無視したこのような犯罪を許せるものではありません。

 しかも、空港会社NAAは、先日突然、3月31日に供用開始を予定していたものを、この3月7日に前倒しして供用を開始すると発表しました。
 これは一つには、直前に3月24日の全国総決起集会が予定されていることと、3月27日に多見谷裁判長が農地裁判の結審強行を目論んでいることを踏まえ、31日の供用開始が焦点化されることを避けたいという狙いがあることは明らかです。27万回にするのが3月31日以降と決まっているのですから、前倒しする理由などないのです。
 今一つは、農地裁判を結審させ、5月、6月にも仮執行宣言をつけた反動判決を強行し、市東さんの農地などを強奪しようとする国の意志に添おうとしているからです。「反対してもダメだ。取り上げるぞ」と市東さんに脅しつけるためだけに前倒しを強行しようとしているのです。

 こんなデタラメ、国による暴虐な市東さんに対する人権侵害、生活権・生存権の強奪、憲法違反が「国策」を盾に強行されるなどどうして許されるでしょうか。TPP加盟を軸とする農民殺し、農業破壊の攻撃の一端でもあります。

 農地裁判の決定的な局面を迎えたこの18日の闘いに引き続いて、翌19日の裁判を闘い、3・7第3誘導路供用開始前倒しを許さない怒りの声を、3・7現地闘争、3・17三里塚関西集会、3・24全国総決起集会、3・27農地裁判と全力で戦い抜き、70年、71年を彷彿とさせるような闘いを実現しようではありませんか。

 2月19日(火)午前10時までに、千葉地裁1階ロビーに集まろう!

 最初の写真をよく観てください。左端にジェット機が止まっているのがお判りいただけますか。また右側では、滑走路を小さな小型ジェット機が着陸したところです。左端のジェット機の前にあるフェンスとジェット機の間に市東さんの南台の畑があります。こんな小さなジェット機でさえ、「へ」の字誘導路になっているために左側のジェット機は、この小型ジェット機が行き過ぎるのを待っているのです。これでは、30万回など「夢のまた夢」でしかありません。市東さんの農地があるかぎり、成田空港自由化、離発着枠30万回は破綻するのです。
 人道を踏みにじり、「国策」を掲げれば、したい放題できると錯覚している国家権力に対し、市東さんと反対同盟と共に、市東さんの農地を守り抜きこの現実を叩きつけることを実現しようではありませんか。
 この闘いは、「収束した」「放射能はもう心配いりません」と福島の県民、そして私たちに押し付けようとする原発政策、辺野古新基地建設と米軍基地だけでなく自衛隊南西拠点拡大を目論む沖縄政策、これらに対する怒りと一体となる闘いとして三里塚のこの決戦を闘い抜き勝利しよう!

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