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2013年2月27日 (水)

3・7現地から3・24全国総決起集会へ

 三里塚芝山連合空港反対同盟から、非常の決戦を迎えた中での3・24全国総決起集会への招請状が発せられました。3・7現地闘争から、3・24全国総決起集会へ起とう!

      招請状

               三里塚芝山連合空港反対同盟

 全国の労働者、農民、闘う仲間のみなさん。市東孝雄さんの農地取り上げとの闘いがいよいよ決戦の時を迎えました。3・11大震災と福島原発爆発から2周年を前にして、安倍内閣は歴史の歯車を逆に回す一大反動を強めています。闘う民衆が連体し共同して「国策」「国益」の名による逆流に立ち向かうことが今ほど求められている時はありません。反対同盟は3月24日に「国策」=空港建設と対決し身体を張って農地を守る全国総決起集会を開催します。大結集を呼びかけます。
 市東さんの農地取り上げ攻撃は耕作地の6割、農業生産手段のすべてに及びます。作業場、農機具置き場、育苗ハウス、野菜の貯蔵所、会合のための離れ(別棟)等をすべて奪い、市東さんの農民としての「死」を強制するものです。
 これらを農地と農民の権利を守る農地法の違法適用によって行おうとしています。この攻撃は、かって例を見ない国家犯罪です。2月18日、市東孝雄さんは怒りに満ちた証言で法廷を圧倒しました。土に生きる農民の権利を満天下に告げる感動的な証言でした。
 この不屈の闘いに追いつめられた空港会社は、3・7第3誘導路供用を強行しようとする一方、天神峰・取香(とっこう)地区で新たな空港拡張の策動に入りました。これは市東さんはじめ住民を空港の拡張によってさらに包囲し、圧殺する新たな移転強要攻撃です。東側誘導路の建設(2009年)、滑走路の北延伸(2010年)、横堀地区の誘導路拡張(2011年)そして今回の西側への拡大。まさに東西南北への際限のない空港の拡張を意味します。
 さらに、国土交通省とNAAは、住民との約束をホゴにする一方で、成田空港の年間飛行回数の拡大を野放図に展開し、格安航空会社(LCC)の利益のためと称して、深夜・早朝の飛行制限を緩和しようとしています。今ですら短い静かな夜を削り、われわれ住民の健康を犠牲に航空会社の金もうけを優先しようというのです。
 成田空港の「公共性」なるものは、完全に崩壊しました。全国の同志、農民、労働者のみなさん。2・18法廷証言と地裁包囲を出発点にわれわれは新たな闘いに突入しました。閣議決定から47年、半世紀に及ぼうとする三里塚闘争は、価値観の転換を突きつけた3・11と原発攻防、沖縄、そして極反動の安倍政権との闘いのただ中で、すべての民衆、労働運動と連帯し発展する闘いに突入します。反戦・反核・反基地闘争の砦、脈々と受け継がれる民衆闘争の歴史、絶対反対の実力闘争、三里塚が堅持してきた真価が未来に向かって解き放たれる時がきました。

 三里塚への攻撃は、福島・原発と基地沖縄、TPP(環太平洋経済連携協定)、そして非正規労働者の生きていけない現実・労働組合破壊と一体です。いま怒りは地を覆い、闘いの新たな息吹となって噴き出そうとしています。三里塚の農地死守・実力闘争の意義と役割はきわめて大きく、闘いが人々の共感を限りなく広げるものと確信します。反対同盟とともに車の両輪として闘い続ける動労千葉、動労水戸の組合員。労働組合の真価をかけた国鉄1047名解雇撤回、非正規職撤廃に向かうストライキに連帯して闘おう。
 さまざまな階層の人々がいまこそ大胆に連帯し、巨万の力を生み出そう!  反対同盟はなによりも被災地・福島の闘いと連帯します。反原発・反TPPの全国農民会議に闘う農民を糾合しよう。オスプレイの普天間配備を許すな! 沖縄を始めとする反戦・反基地闘争、関西を始めとする住民運動、市民運動と連帯しさらにすそ野を広げよう。あらゆる差別・抑圧を粉砕し、排外主義を打ち破り、韓国やアメリカ、全世界の労働者・農民と連帯して闘おう。

 戦争と改憲の政治を進める安倍内閣と対決しよう。市東さんの農地を守る闘いからすべてを切り開く3・24全国集会へ1500人の結集を! 3・7第3誘導路供用開始阻止の現地闘争を打ち抜いて前進しよう。
 2013年2月20日

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【集会名称】
第3誘導路粉砕・市東さんの農地を守ろう! フクシマ連帯・原発再稼働許すな! 沖縄へのオスプレイ配備反対・基地撤去! TPP絶対反対! 軍事空港粉砕・改憲阻止!

 3・24全国総決起集会

【日時】3月24日(日)正午
【会場】成田市天神峰 反対同盟員所有畑
【主催】三里塚芝山連合空港反対同盟

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2013年2月26日 (火)

半世紀闘争の市東さんの静けさ

 明日、東京で吉岡史朗さんを偲ぶ催しがあります。その吉岡史朗さんの盟友として経産省テントひろばにはじまり、大飯の監視テント、そして大阪市役所横の監視テントと常に彼と共にあった南方史朗さんから、18日の市東さんの農地裁判を傍聴した想いが寄せられましたので掲載します。

半世紀闘争の市東さんの静けさ

 とても恥ずかしい。無視する罪からは免れられたけれど、この日まで、歴史の文化表象としてしか「三里塚」を知らなかった。特に、小川プロダクションのドキュメンタリー映画や『三里塚と共に三十年 わが心は三里塚』(永井満 御茶の水書房)、田中正造大学のイヴェントや花崎氏などの書籍を通じてしか考えることはなかった。

 私事にわたって恐縮ながら、48歳で、自主的「下放」をすることになった。商業的に、絶頂期にあったある出版社をやめて、情報としての危機の場所に実際に行ってみることにしつつ、独立出版を目指したことが、そういうと、下位にあるようだが、やはり、営利主義の企業活動の方が、卑しく、みっともないことが、あきらかになるばかりだった。しかし、自身の癖、こざっぱりとしている人が偉いんだという偏見癖は、ぬけなかった。『ゴドーを待ちながら』のなかの、「おい高貴ってどこに行ったんだ?」「どぶの中だ」という会話をつぶやくときは、何年もたってからだった。
 そして、出版社を作ることはできず、ひたすら、放浪遊行するようになって、沖縄で知り合った民族女性解放家のお兄様との生活も一旦出る。ここからが、ゼロからの出発ともいえた。

 それこそ、参加は、家の事情で許されなかったが、全共闘運動の主張をあとで読んでみると、その問題提起と処方箋に違和感はなかった。
 むしろ、時代は、悪くなっていると感じた。ある「経産省テントひろば」で知り合った方は、「弱者救済を愚と決めつける「水に落ちた犬を撃て」政策が、時代を変えてしまった」と嘆いていた。
 アメリカのCIAが、読売・正力に親米政策を命じたのが、ビキニ環礁の水爆実験の年だった。1954年である。水田や畑や雑木林より、ディズニーランドがよいという。癌研はますます充実する。“Japan as number one”は、軽自動車生産による技術工業の勝利とみえたが、真相は、1945年以来の被ばく放射能量であり、プルトニウム製造量にほかならなくなった。

 『根を持つこと』でシモーヌ・ヴェイユが書いている。「植民地の人々と同居しない宗主国は、植民地固有の文化を根こそぎ破壊する」。
 今日(25日)の読売新聞では、2030年までに原発再稼働ゼロをめざせと安倍首相が米国代表に示唆されたとある。米軍基地の危機はたかまり、核燃料を製造する工場のそばには、いられなくなったのだ。

 Photo
市東氏の「イワンの摩訶」としての勝利は約束されたものでありながら、自治体と空港会社は、とくとくと弱者を虐待する。真に、この国を救えるのは、市東さんたちのようなひとなのに、売国奴が、ほんとうの正しいひとの命、文化をうばおうとしている。植民地の代官がやりすぎて、宗主国に、相手にされなくなる。なんという悲惨!
 もはや、泣いている時ではない。市と航空会社に、謝罪と賠償を求めるのが正しい。
 天と生きる者は、静かだというが、法廷に染みわたる市東氏の言葉は、なんという沈勇に満ちたものだったろう。感動的な二日だった。

                            南方 史朗

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2013年2月25日 (月)

市東さんの証言裁判傍聴印象記

 18日の農地裁判に朝から参加された福井のWさんから、「印象記」が届きました。ご本人の了解の下、全文を掲載いたします。

市東さんの証言裁判傍聴印象記

 団塊世代の私は某大学の貧乏学生でしたが、心情的には空港反対でした。
 しかし、友人の活動家たちがファナティックに叫ぶ姿と偏狭を感じさせる言葉の羅列に馴染めず、彼らと一線を画していました。
 そのうえ、当時一万円という危険手当つき日当が貰える魅力に負けて、ガードマンとして成田に行き、学生と対峙したこともあります。
 この成田での記憶を良心の呵責として長年引きずってきましたが、3・11直後、福島での長期ボランティア活動を通じ、権力による人権蹂躙、マスコミの欺瞞を目の当たりにするに及び、黙過することは私自身の犯罪だと気づき、反原発行動をとるに至りました。
 そんな中、大阪の反原発闘争で知己をえたMさんに導かれ、空港反対運動にも身を挺することになり、約四十年ぶりに千葉を訪れるご縁をいただき、積年の胸の支えがとれた思いがします。

 13218裁判は弁護団一人一人テーマに添っての質問に、市東さんが答える形式で進められましたが、市東さんら農民に何の落ち度もない分、権力側の一方的な弾圧の経緯と構図が鮮明に炙り(あぶり)だされたと強く印象づけられました。それと同時に権力に懐柔された側の弱さ・醜さ・おぞましさも裁判の過程で表面化しましたが、大衆の分断を意図的に行使する権力に烈しい憤りを覚える一方、身近な犯罪的行為に無関心で生きる事そのものが、権力の付け入る隙を与えることになり、他者への犯罪に繋がることを我々自身も強く自覚する必要があると思いました。
 空港会社が明け渡しを主張する場所と市東さんが耕し続けてきた場所が違うこと、さらに空港会社が根拠とする唯一の書類が偽造であることが、関係者の言葉や筆跡鑑定で明らかになったこと。
 とりわけ成田空港会社が市東さんの小作地を内緒で地主から買収しておきながら、市東さんに無断で空港会社に売った地主は、市東さんからの小作料を毎年、黙って受け取っていた事実。いわば二重取り詐欺。
 これらの事実は犯罪行為であることは当然ですが、私を驚かせたのは、土地を共に開墾して以来長年にわたる同士的な仲間を、いとも簡単に裏切るという事実です。

 このような事実は、現代社会において枚挙に暇(いとま)がないことからしても、地主と市東さんの関係に留まらず、金権・無関心・黙過などのテーマに添って、現代社会の病巣として我々自身が考え、議論を尽くす問題だと言えるでしょう。

 また、証言の最後に市東さんは裁判長に対し、「裁判長。判決を出す前にぜひ天神峰の地に立ってもらいたい」と語りかけられました。三里塚にとどまらず、福島でも、沖縄でも、今、現場に立ち、現場を知ることこそが正しい政治を作っていく大切な道ではないでしょうか。この一言に本当に感銘を受けながら聴き終えました。

 しかし、何よりも我々日本という民主国家に住む人間として、最大限許されざる行為は、千葉地裁が空港会社の違法の数々を黙認し、「初めに空港ありき」の反民主的な訴訟指揮を行なっていることです。
 この権力による弾圧は、福島棄民問題、沖縄基地問題、反原発活動者の不当逮捕問題とすべてに通底しています。
 今、千葉地裁が上級審の審理を待たない「仮執行宣言」つきの不当判決を下すなら、その事実は正に民主主義の破壊を意味し、日本各地で起こっている問題に多大な悪影響を及ぼすことでしょう。
 故に我々は身を挺して反対しなければならないでしょう。
 市東さんが弁護士の質問に対し胸を張り、的確に、しかも堂々と答える姿には微塵の躊躇もなく、国策に命をかけて立ち向かう覚悟の生に深い共感を覚えました。
 我々は彼を支援する姿勢に留まらず、一体となり全国の闘争と繋がって闘う態度こそ、ほんとうの民主主義を実現する光明と成りうるのでしょう。

(写真は、この日、2月18日の法廷後の報告会での市東孝雄さん)

 

 

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2013年2月24日 (日)

今週の産直野菜(2月23日)

13223 昨日、三里塚から産直野菜がとどきました。ヤーコン、人参、小松菜、ほうれん草、ごぼう、聖護院大根、ネギの7品です。

 昨日の『農家だより』にもありますが、三里塚の酷い寒さで農作物が大変なようです。土の中はまだまだいいのでしょうが、それでも聖護院大根の可愛さというか小ささが物語っています。大きさを合わせるために2個送っていただいていますが、植えたものの数は同じでしょうから、2倍の量の出荷になっているわけですから、早くなくなるでしょうね。
 葉物は、上に出ているところがあまりの寒さで伸びるのをやめてしまい、小さく育とうとするので肉厚になり、ちょっと雰囲気の違う野菜になっています。裁判の時に聞いたのですが、種を残そうとすぐに花を咲かそうとするそうです。そうなると薹(とう)が立ってきて食べれないそうです。野菜も一生懸命なのですね。

 昨日は、宝塚宗教者・市民平和会議が、飯舘村を3・11に2002年以来築き上げてこられた農やレストランなどを諦めて避難し、現在、三重県伊賀で耕作放棄地を開墾して新たな農の営みを開始された村上真平さんを招いての講演会があり、終わっての交流会を含めて一日かけて参加してきました。
 13223_21時間半を超える村上さんのお話しは、安倍政権の原発政策への怒りから始められ、これまで私自身が2度お話しを聞いて、伊賀まで現地の開墾しておられるのを訪れてお聞きしたことを含めて、感銘を新たにしました。
 自然農法についても理解が進んだかなと思います。
 その中で、TPPについてどう考えておられるのかお聞きしたのですが、新自由主義が排外主義と一体のものであることを明確にされ批判されていたことに「なるほど」と頷きました。もちろん、村上さんが語られた言葉はまったく違うもので、その意味するところはこういうことだろうという意味ですが。
 今日は、神戸で昼から元職ネットのみなさんのところで講演されるそうです。

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反対同盟の2・21弾劾声明を全面的に支持する

13220 すでに反対同盟ブログ、農家便り、市東さんの会ブログでそれぞれ怒りを込め報告が掲載されていますが、2月20日午前7時、機動隊・公安警察に守られた千葉地裁執行官が市東孝雄さんの天神峰と南台の畑に無断で侵入し「公示書」なる看板を14ヶ所も設置した。今、農地裁判で争われている畑や出荷場、ビニールハウスなどの市東さんの営農にとってなくてはならないものを仮処分として市東さんの占有権を解除するというでたらめ極まりないものだ。この「こそ泥」のごとき千葉地裁、国家権力の所業を満腔の怒りを込めて弾劾する(写真は市東さんの会ブログより転載)。反対同盟は直ちに『弾劾声明』(「13.2.20公示への弾劾声明.pdf」をダウンロード)を発し、私たち全国の人々に「3・7第3誘導路供用開始粉砕現地闘争、3・24全国集会で反撃し、3・27行訴・農地法裁判の最終弁論へ。総決起することを」訴えておられます。

 2月4日の農地法裁判での萩原進さんの証言、2月18日の農地法裁判での烈々たる市東孝雄さんの証言に対し、国・空港会社、そして千葉県の代理人たちは一言の反対尋問も行わず、沈黙をした。正々堂々としたお二人の証言に一言の反論もなかったのだろうか。それでは裁判は勝てるのだろうか。
 直後のこの20日の所業は、そうではなく、裁判所が、多見谷裁判長が、行われた弁論の中味に関わりなく、法廷で明らかにされた国・空港会社の偽証や脱法行為を委細構わず結審を強行し、仮執行宣言のついた国・空港会社の思惑通りの判決が出されることを、国・空港会社が確信し、一切を無視したということを示している。千葉地裁も、そうした国家意志に唯々諾々と添おうとしていることの現れでしかない。
 こんな「人間の尊厳」を踏みにじった国・空港会社・裁判所の所業が許されてはならない。

 昨日未明、安倍はオバマ大統領と会談し、日米同盟を掲げ、沖縄の辺野古新基地建設とTPP(環太平洋経済連携協定)参加を約束している。三里塚におけるこの「こそ泥」のごとき、「人間の尊厳」を踏みにじる所業こそ、この安倍の傲慢な、悪辣極まる所業と一体のものであり本質的に同じものである。断じて許されない。

 私たちは、反対同盟から発せられた「2・20弾劾声明」を全面的に支持すると共にみなさんに訴えます。みなさん。今こそ、この市東さん、三里塚闘争にかけられた悪辣極まる反動攻撃に対し、全力で、市東さんと共に、三里塚反対同盟と共に、決戦に起とうではありませんか。提起されている3・7、3・24、3・27に、そして3・17三里塚関西集会に、3・10反原発闘争(関西)とともに起とうではありませんか。

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2013年2月21日 (木)

第3誘導路差止め裁判口頭弁論(2月19日)

 前日に引き続き、千葉地裁で、第3誘導路認可の差止めを求めた裁判の口頭弁論が開かれました。

 この日は、主に第3誘導路の関連した騒音問題についての双方からの準備書面のやり取りで簡単に終了。
 報告会での弁護団からの報告で、国の法律で定めている「騒音環境基準」は単なる目安であり、さらに成田市が定めている騒音についての条例についても規制される「特定施設」に空港が当たらないから(??国の施設だから??)、問題にしなくてよいと、千葉県、成田市、空港会社が開き直っていることが怒りを込め明らかにされました。
 航空機の小型化、エンジンの改良などで騒音は小さくなっていると主張しながら、具体的に萩原さんや市東さんのところでどうなっているか測ったことがないので知らないと言って済ませているこのデタラメさ。うるさければ、騒音工事をしてもらうとか、移転補償をもらって出ていけばいいんだが、そういうお話が全くないと許し難い主張さえしているのだ。

 すでに各地で航空機騒音をはじめとして、「生活をやっていけない」住民の闘いとして生存権の主張から騒音問題について裁判上も幾つもの判例が出されていることさえ無視しているのだ。LCCの問題から夜間、早朝の時間規制緩和が論議され、30万回という増便によって、騒音問題は確実に成田空港周辺の住民にとって、生活権・生存権のかかった深刻な問題となることは明らかです。13219この日の裁判で明らかになったことは、こうした住民の声を一切切り捨て、空港拡張へとひた走ろうとしているということだ。その皮切りに市東さんの生活を破壊する第3有道路供用開始、農地強奪へと突っ走ろうというのだ。本当に許せない。

 閉廷後、報告会が簡単に行われ、北原鉱治事務局長から、前日の疲れも見せない訴えが行われました。まったく無策な国民不在の政権争いを弾劾され、三里塚闘争は健在だ。3月7日、集会とデモをやるので参加して欲しいと。先に書いたように弁護団のみなさんの報告があったあと、動労千葉、関西実行委員会、市東さんの会、それに反原発を闘っておられ初めて昨日から参加されたクマさん、障害者とともに闘う三好さんが挨拶をしてこの日の闘いを終えました。

 なお、第3誘導路裁判の次回と次次回の日程が入りました。次回は5月13日(月)、次次回は7月9日(火)。いずれも開廷は、午前10時半~。傍聴券の関係で、開廷30分前には地裁一階ロビーにお集まりください。法廷はいずれも、千葉地裁601号法廷です。

 13219_2昼から関西での反原発闘争への大弾圧に抗議する法務省、検察庁への申し入れと、参議院議員会館での院内集会がもたれるということで、4人でそちらに向かいました。小雪が舞い、寒風が吹きすさぶ法務省で「入れろ」「入れない」の押し問答(左写真)。請願権が保障されているのに何という連中だ。なんとか下地さんをはじめ5人は入れて、私たちは外で「寒ぅ~!」。更に検察庁へ。
 終わって、直ちに参議院議員会館へ。院内集会の様子は、司会をされたMさんが簡単な報告を流してくれましたので、転載します。

【関西大弾圧で不当逮捕・起訴された6人の即時釈放を求める緊急院内集会- 主催・関西大弾圧救援会 東京の会】

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 みなさん、こんばんは! 

 
本日219日の院内集会、無事、終了しました。ありがとうございました。
 
鵜飼さんによる、院内集会前の要請行動報告と関西で起きている弾圧の全体像の話、下地さんによる、在特会がらみの新たな弾圧を含む話、監獄人権センターの桑山さんによる留置中の人権の話、憲法研究者・石埼学さんによる、Hさんの起訴のおかしさ、ぱおんさんの受けている扱いは拷問であるとの話……
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 会場に集まった80名を越える方たちも、さすがに驚きをもってじっと耳を傾けていらっしゃいました。
 
 後半は、大口弁護士に加わっていただき、東京で起きている堅川弾圧、威力業務妨害の乱用について、まず、話していただきました。また、記者会見というか、質疑応答には、福井の会の渡利さん、関西大弾圧救援会の小松さんにも加わっていただきました。
 
 社民党の福島みずほさんからメッセージを寄せていただき、秘書の方が代読、みどりの風の谷岡郁子さんからのメッセージは司会が代読しました。
 
報道関連は、IWJと、dkworksTVが、ユーストリームで生中継を、また、ユープランの三輪さんが後日YouTubeにアップしてくださる予定。あとは、毎日新聞と、エコノミスト。
 
 東京の会のブログに、法務省と検察庁に提出した「要請書」、「Pさんの保釈を求める憲法研究者声明」、中継チャンネルなどアップしていますので、ご覧ください。
 http://ameblo.jp/kansai-tokyo-kyuen/
 
詳細は、また後日ブログにて。以上、取り急ぎの報告でした。
 
明日のぱおんさんの保釈請求、認められますように。Hさんのじゅごんのハンちゃんぬいぐるみ、目立つところにずっといました。

 疲れがあり、関西でのこともありましたので、私(管理人)は、院内集会途中で失礼して帰途につきました。


 

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2013年2月20日 (水)

2・18農地裁判で市東孝雄さんが烈々たる証言

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雨中、300人が千葉市内をトラクター先頭にデモ

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 2月18日、農地裁判でいよいよ市東さん本人の証言だ。法廷に先立って、300人が全国から集まって集会とデモ、そして裁判所を包囲するヒューマンチェーンが行われた。
 集会では、北原鉱治事務局長が、反対同盟を代表してこの日の闘いの重大性を訴えられた。葉山弁護士、田中動労千葉委員長の挨拶の後、山本関実世話人は、13218_4関西での異常極まる弾圧への怒りを語られた上で、反対同盟が出したパンフ『農地は私たちの命』を広げようと訴えられた。市東さんの会の山口さん、13218_5遠く沖縄から市東さんの農地を守る沖縄の会の金治明事務局長が駆けつけて挨拶をし、団結頑張ろうをして、さあ、デモに出発。雨足が早まる中をものともせず、千葉市内を席巻し、千葉地裁を包囲して進んだ。解散して直ちに千葉地裁を取り囲んでヒューマンチェーンが行われた。
13218_6 法廷が開かれ、市東さんの畑と農作業を映したビデオも再生され、「おやじが守ってきたものを長男の私が守るのは当然」「空港廃港まで闘う」と4時間にわたって市東さんの烈々たる証言が行われた。
 13218_7法廷が開かれている間、若い人たちや市東さんの会の裁判所の前でのリレートークが続けられた。
 閉廷後、この日一日を闘い抜いた多くの人が残って裁判の報告会が開かれた。
 13218_8北原さんの挨拶、証言をやり終えた市東さんが笑みを浮かべながら挨拶をされた。葉山さんをはじめ尋問を行なった各弁護士のみなさんから勝利感に溢れた報告が続く。
 13218_10最後に萩原進事務局次長からまとめと方針提起が行われた。
 13218_9萩原さんは「やれば出来るじゃないか」と冒頭切り出された上で、「今度は裁判所を二重、三重に取り囲むような闘いを実現しよう」「3・7第3誘導路粉砕の現地闘争をやりぬく」「なにより3・24全国総決起集会に、全てを賭けて1500の隊列を実現して、3・27農地裁判最終弁論の闘いを、今日同様全力で取り組んで欲しい」と正に烈々たる決意をにじませて提起されました。
 関西実行委員会も、20名近くが闘い抜くとともに、この間、反原発・テントの闘いを共に闘い抜いてきた福井や東京の仲間も初めて参加して駆けつけてくれた。全力で、3・17三里塚関西集会を成功させ、3・24三里塚現地に総決起しよう!

 なお、この日、反対同盟から第3誘導路の3月7日供用開始の攻撃に対し、「第3誘導路粉砕緊急現地闘争」を、3月7日(木)午後1時半に市東さん宅南側開拓組合道路に集まり、南台の市東さん方畑(元現闘本部脇)までの往復デモを行うことが呼びかけられました。早急にそれぞれのみなさんのところの態勢を作ってください。

 (写真は、カーソルを当ててクリックしていただくと大きくなり見やすくなります)

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2013年2月16日 (土)

今週の産直野菜(2月16日)

13216 先ほど三里塚から産直野菜が届きました。

 小松菜、ヤーコン、ほうれん草、聖護院大根、ネギ の5品です。

 久しぶりというかこの時期だけのヤーコンが入ってきました。これの細かく刻んだサラダが美味しいのです。軽いので大根がないのかしらと思ったら、聖護院が入っていた。先週も書きましたが、可愛いですね。今夜来客があり、鍋をしようと考えていたので、大根がなかったら買いに行くかと思っていたのですが、よかった。

 今日、明日とダブルのスケジュール。その上、18、19日の三里塚の裁判があるので、明日はリュックを担いで会議などに出かけ、そのまま新幹線で先生などと千葉へ。19日は昼から東京で、関西の大弾圧に対する抗議のデモと申し入れ行動、夜には参議院議員会館での院内集会があり、参加予定。
 帰って来れるのは20日の昼過ぎ? 夜には会議があり、報告は21日以降になります。従って、ブログはしばらくお休みです。

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2013年2月14日 (木)

引き続いて2月19日、第3誘導路差止裁判の傍聴へ

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 農地裁判の翌日、2月19日(火)には午前10時半から千葉地裁601号法廷で、反対同盟が提訴している第3誘導路差止め裁判の口頭弁論が開かれます。裁判長は農地裁判と同じ多見谷裁判長です。
 第3誘導路は、この3月31日から成田空港が自由化されるために発着枠を27万回に拡大することを口実に建設が強行されてきました。
 この暫定滑走路には、発着枠を拡大するためと称して北延伸(2500メートル化)が強行された2010年7月に2本目の誘導路(東側誘導路)が200億円をかけて作られましたが、現在ではほとんど使えない代物であることが明らかになっています。そのため、その東側誘導路が供用開始される直前に、この第3誘導路の建設が空港会社NAAから打ち出され、やはり200億円を新たにかけて一昨年以来建設が進められているのです。これ自体が、成田空港の杜撰さ、デタラメさを物語っています。
 しかも、この第3誘導路は、市東さんのお宅の西側を100メートルも離れていないところを通るため、航空機の自走による通過のため轟音と振動、タイヤの焼ける悪臭によって市東さんの生活は、午前6時から午後11時まで深刻な破壊攻撃にさらされることになります。この工事に関連した環境アセスメントは、なんと市東さんはもとより東峰部落の島村さんなども存在しないことを前提として行われたのです。明らかな生活権、生存権の侵害を前提に行われました。

 13113_2同時に、この第3誘導路が前提とする自由化、そのための離着陸27万回化、あるいは来年目標の30万回化、さらには現在目論まれている発着時間枠の緩和は、空港周辺地域への騒音を始めとした被害の拡大が予想され、芝山町などで具体的に住民から疑問の声が出ています。(右写真は、上の写真の左側、小見川県道が下を通っている第3誘導路部分です。いずれも2013年1月13日撮影)
 どこから見ても、市東さんをはじめ地元住民へのまともな説明も手続きも何一つ行うことなく、「国策」を振りかざし、成田空港の自由化、発着枠の増加を当たり前のことのように強行すること自体が国家犯罪でしかありません。利権に目がくらみ、この国、空港会社の動きに追随する千葉県、成田市、そして芝山町長相川などの住民を無視したこのような犯罪を許せるものではありません。

 しかも、空港会社NAAは、先日突然、3月31日に供用開始を予定していたものを、この3月7日に前倒しして供用を開始すると発表しました。
 これは一つには、直前に3月24日の全国総決起集会が予定されていることと、3月27日に多見谷裁判長が農地裁判の結審強行を目論んでいることを踏まえ、31日の供用開始が焦点化されることを避けたいという狙いがあることは明らかです。27万回にするのが3月31日以降と決まっているのですから、前倒しする理由などないのです。
 今一つは、農地裁判を結審させ、5月、6月にも仮執行宣言をつけた反動判決を強行し、市東さんの農地などを強奪しようとする国の意志に添おうとしているからです。「反対してもダメだ。取り上げるぞ」と市東さんに脅しつけるためだけに前倒しを強行しようとしているのです。

 こんなデタラメ、国による暴虐な市東さんに対する人権侵害、生活権・生存権の強奪、憲法違反が「国策」を盾に強行されるなどどうして許されるでしょうか。TPP加盟を軸とする農民殺し、農業破壊の攻撃の一端でもあります。

 農地裁判の決定的な局面を迎えたこの18日の闘いに引き続いて、翌19日の裁判を闘い、3・7第3誘導路供用開始前倒しを許さない怒りの声を、3・7現地闘争、3・17三里塚関西集会、3・24全国総決起集会、3・27農地裁判と全力で戦い抜き、70年、71年を彷彿とさせるような闘いを実現しようではありませんか。

 2月19日(火)午前10時までに、千葉地裁1階ロビーに集まろう!

 最初の写真をよく観てください。左端にジェット機が止まっているのがお判りいただけますか。また右側では、滑走路を小さな小型ジェット機が着陸したところです。左端のジェット機の前にあるフェンスとジェット機の間に市東さんの南台の畑があります。こんな小さなジェット機でさえ、「へ」の字誘導路になっているために左側のジェット機は、この小型ジェット機が行き過ぎるのを待っているのです。これでは、30万回など「夢のまた夢」でしかありません。市東さんの農地があるかぎり、成田空港自由化、離発着枠30万回は破綻するのです。
 人道を踏みにじり、「国策」を掲げれば、したい放題できると錯覚している国家権力に対し、市東さんと反対同盟と共に、市東さんの農地を守り抜きこの現実を叩きつけることを実現しようではありませんか。
 この闘いは、「収束した」「放射能はもう心配いりません」と福島の県民、そして私たちに押し付けようとする原発政策、辺野古新基地建設と米軍基地だけでなく自衛隊南西拠点拡大を目論む沖縄政策、これらに対する怒りと一体となる闘いとして三里塚のこの決戦を闘い抜き勝利しよう!

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2013年2月13日 (水)

市東さんの農地裁判に全力で集まろう(2月18日)

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 2月18日(月)、市東さんの農地をめぐる農地裁判が開かれます。2回、8時間に及ぶ萩原進さんの証言に続いて、市東さん本人がこの6年間にわたる空港会社NAA、千葉県、成田市、国などの農地強奪攻撃に対する思いのたけを証言されます。この日、三里塚反対同盟は、午前10時、千葉市中央公園での集会、そして反対同盟によるトラクターデモを先頭とした裁判所を包囲し、千葉市民に訴えるデモンストレーションを行います。そのあとには、裁判所を包囲するヒューマンチェーン。
 60数名が代表となって法廷の傍聴に入りますが、残った人々で再度の市内デモ、また裁判所前でのリレートークを法廷が開かれている間も行い続けます。

 最大の証拠とも言える土地の「確認書」や「同意書」の国、空港会社による証拠偽造、小作者本人の同意なく与り知らないところでの農地などの売買という違法、脱法行為など、これが国や公的機関のやることかという驚くべき裁判です。そもそも、成田市農業委員会が、「耕作者を守り、農地を守る」本来の立場に立てば受理すべきでなかったし、裁判など成立しなかったのです。
 ここには住民の、国民の人権、生存権すら踏みにじられており、この裁判の存在そのものが憲法違反です。それら一切を多見谷裁判長は無視するのか。司法(裁判所)が行政(国、千葉県、成田市)の言いなりになって判断するのか。
 この戦後憲法が裁判所によって踏みにじられ、市東さん一人でなく、日本の農政が崩壊し、農民の暮らしが、命が奪われることを黙って見過ごすのかという裁判です。一人でも多くのみなさんが駆けつけてくださることを訴えます。

 131panf三里塚反対同盟は、この重大な局面を迎え、『農地は私たちの命 -負けるわけにはいかない!-』というA4版、14ページ、オールカラーのパンフレットを発行されました(頒価 100円、送料別)。
 一人でも多くのみなさんが、手にとって読んでくださることを併せてお願い致します。三里塚闘争47年を振り返り、農民のやむにやまれぬ想いが、そして農地裁判で何が闘われているのか、簡潔に語られています。
 【問い合わせ先】 三里塚反対同盟 成田市三里塚115 北原鉱治気付、または三里塚決戦勝利関西実行委員会 兵庫県淡路市岩屋599-11

 来週月曜日、2月18日、午前10時、千葉市中央公園へ!

(管理人より) お陰様で当ブログがスタートして今日で丸6年を迎えました。書かれた記事が1200回を超え、アクセスも60万(訪問者数は25万人)を超えました。始めた時には予想もしていなかった今日です。これからも三里塚反対同盟と共に、国の農業破壊の農政に反対し、TPPに反対し、福島、沖縄と共に歩んでいきたいと願っております。ご支援をよろしく。

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2013年2月 9日 (土)

今週の産直野菜(2月9日)

1329 先ほど三里塚から産直野菜が届きました。小松菜、人参、煎り落花生、八つ頭、聖護院大根、ネギ 以上6品です。

 箱から顔を出したほんとに可愛い聖護院大根を見て、思わずほっ。
 一昨年、この3~4倍ある聖護院大根が来て(例年そんなものですが)、友人から「おろし鍋」にしたらいいと教えられ、皮をむいてから全部をおろしにしたのです。大き目のボウル一杯に。小さなおろし用の金具しかないため、そのしんどかったこと。(後で何人かにおろし用の機械ぐらい安いものだから買えよと言われましたが。)肩も、腕も、指もしびれました。おろしすぎて、鍋が食べきれませんでしたが・・・。この時の恐怖が、聖護院大根を見るたびに思い出されます。しかし、今回は可愛い。雪と寒さでまだ育っていないのですね。青首大根がダメだった分、早い出荷になったのでしょうか・・・。

 1328昨日は寒かった。朝は突然の雪で、周りは銀世界。綺麗のはいいのですが、関西電力本店での金曜日恒例の包囲行動があるのです。3時前に着いたのですが、予想通りもの凄い寒さ。昼前から来ておられたT先生など、じっとしておれず動き回りながら大声でしゃべっておられます。
 5時頃、若狭ネットのみなさんなどが、関西電力への値上げ反対の申し入れを終えられ、出てこられました。関西電力のいつものごとくの誠意のない回答などへの怒りの報告がされています。そのころから人が集まり始めました。
 早くから来ておられたT先生が我慢できないご様子なので、6時頃、ご一緒して帰途につきました。
 暖房のない大阪拘置所に勾留されている5人の仲間、福井拘置所に勾留されているKさんは、この厳しい寒さに大変だろうなと思いながら。大阪拘置所の5人に対する激励行動で、肉声でもよく聞こえているそうです。それくらい拘置所が風通しがいいというか、吹きっ晒しで外と温度が変わらないようだという報告を聞いていたので、ほんとに心配です。不当な弾圧の上に、この理不尽な長期勾留に怒りがこみ上げてきます。
 19日には、東京の「関西大弾圧救援会・東京の会」が主催して、参議院議員会館B101会議室で午後6時から「関西反原発運動で不当逮捕・起訴された6名の即時釈放を!」として院内集会・記者会見などが行なわれます。
 この日、千葉で第3誘導路差止め裁判があり、傍聴に行っていますので、帰りに参加してきたいと思っています。みなさんも注目し、行ける方は参加してください。

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2013年2月 6日 (水)

農地裁判闘争(2月4日)、萩原進さんの証言

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 一昨日2月4日、千葉地裁で農地裁判が開かれ、昨年11月に引き続いて萩原進さんが4時間近い証言を烈々と行い(前回の証言と併せれば延べ8時間)、国、空港会社の農地強奪、農業破壊を弾劾されました。

 法廷に先立って、千葉市中央公園で150名の結集の下、集会とデモが行われました。1324_2北原鉱治事務局長がお元気な姿を見せ、国民不在の今の政治を弾劾し「政治を変えなければ日本に未来はない。政治を変えましょうよ」と呼びかけられました。連帯の挨拶を動労千葉と関西実行委員会が行い、支援連4団体が決意を表明しました。
 関実からは、反原発を罪とする6名の不当逮捕、起訴、長期勾留の弾圧を糾弾し、前日1000名の反弾圧の集会とデモが行われ、その場でパンフ『農地は私たちの命』150部が完売し、注目を受けたと報告をした。そして今日と2・18の裁判、そして3・7第3誘導路供用開始を許さない闘いから3・24へ、福島・沖縄と一体の闘いとしてこの決戦をやりぬこう。関西は3・17集会を市東さんを招いて開き、3・24三里塚へ総決起すると決意を明らかにしました。

 法廷で証言台に立った萩原さんは、先ず前回の証言をまとめる形で2006年に開始された解約手続きの違法性を暴露した上で、2010年、暫定滑走路の北延伸2500メートル化と東側(第2)誘導路によって東峰部落が分断され、上空40メートル飛行による住民への恐怖感を明らかにされました。東峰の森の役割を明らかにされた上で「そこにいること自体が苦痛を強いられる」と想いを語られました。
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 市東さんの農地をめぐって起こされた今回の成田市農業委員会、千葉県農業会議による解約手続に対し、違法な売買、間違った耕作地の特定、現況などについての現地調査をまともにやらなかったことなどを批判し、「農業委員会として本来受理するべきではなかった」「耕作者と地主との関係を抜きにして進めること自体が問題であり、県知事の許可がいるとかいらないとか以前の問題だ」「ありえないことであり、市東さんに死ねっていうことだ」と弾劾し、「1988年の売買自体が後ろめたいものであることに一切が始まっている」と批判されました。
 農地の現況調査として雨の日に来ながら、傘もささず降りて見渡しただけですぐに車に乗って立ち去った。そこに居た本人の市東さんに聞こうともしなかったことなど、成田市農業委員会のあり方を具体的に批判されました。そして「成田市当局が空港問題に関連するものは会社NAAの言いなりだ。住民と成田市そのものを売り渡すものだ」と弾劾されました。
 また解約要請の唯一の根拠とも言うべき市東東市さん(孝雄さんのお父さん)が書いたと言われる「同意書」「確認書」について「サインするようなことは有り得ない」と、NAAの偽造、偽証を弾劾された上で、千葉県農業会議が市東さんに何も問い合わせをすることなく(NAAには問い合わせをしている)、何も調べず、しかも小委員会で5人の農業委員から核心的な疑問が出されたのに、その一時間後の総会でそれらを無視して進めた「結論ありき」の認可のやり方を弾劾されました。
 1324_4そして千葉県知事の認可後行われた農林大臣への知事の処分の違法性を問う審査請求で直ちに却下された経緯と、それが裁判を開始した根拠であることを明らかにした上で、「本来監視する機関としての役割を果たしていないことへの恐ろしさを感じた」と述べられました。

 1町歩もの土地を取り上げるというのは、成田闘争の歴史もなかった。大木よねさんの場合、宅地を含めても2000㎡であり、その5倍だと明らかにされ、それを収用法でもできずに農地法でやるというのは「大変な事態だ」とされ、「農業をやろうという農民の想いを踏みにじり、死ねということだ。身震いするようなこんなことが許せるか」と怒りを明らかにされ、多見谷裁判長に向かって「裁判長よ!真正面から人間として向き合え!期待はしませんが、期待しますよ」と激しく迫られました。
 市東さんの農地1町6反の6割を取り上げることによって最早農業は続けられないことを明らかにされ、「3代にわたって耕し、30年にわたって育ててきた無農薬・有機農法の土地であり、あらゆる農作物を作れる土地だ。自分の子供のように育ててきた土地なのだ」と市東さんの想いを代弁されました。農民の生活権だけでなく生存権をも奪うものだと。

 そもそも関東一豊かな富里に「羽田の代替え空港」としてもってきたことから一切の間違いが始まったと成田空港闘争50年の歴史を語られ、3・11から本当に考えを改めなければならないことが明らかになりながら、国策を振りかざして農地を奪おうとすることに対し、農業こそが国策ではないかと弾劾されました。「土地は本来売り買いするものじゃない。野菜を食べるというのは大地を食べているんだ。大地、土地を大事にしなければならない。こうした農地を50年もやってできないからと取り上げなければならないということは、空港建設が間違いだったということじゃないのか」と問いただされました。
 1324_5団結街道の廃止、それへの闘いとして取り組まれた5・16闘争の翌日、まだ所有しているわけでもないNAAによる「使用禁止看板」を立てることの違法と、それに抗議した市東さん逮捕への怒りを表明されました。

 農民の6割が小作という状況の中で長い闘いの中で勝ち取られてきた農地法、農業委員会というものが解体している状況を明らかにされた上で、農地の問題は、農地を耕す人が主人公であり、これを否定するのは憲法違反だと弾じられました。「農地法で取ること自体が異常だ。とるなら収用法でとりなさいよ」と。
 産直運動をやってこられた中での生産者と消費者は一体、同じ立場なんだという想いを明らかにされた上で、もう土地を取り上げられることはないと、市東さんにともに農業をやること勧めた自らの責任といった想いを明らかにされ、「こういうとんでもない事態になり、市東さんに申し訳ない」「市東さんを守ることが、全国の人に、全国の農民につながることだ」とまとめられました。

 なんと、萩原さんの証言に圧倒されたのかNAA側の反対尋問もなく法廷は終わりました。1324_6法廷の最後に市東さんが立ち、「土地を買収しておきながら秘密にしていたこと、一方的に私を悪者扱いにしてマスコミに報道させたことなど、前回の法廷でNAAに謝罪を求めたが、何の返答もない。許せない」とNAAに対する怒りを明らかにされました。

 閉廷後、場所を移し、裁判の報告会が簡単に行われました。市東さんが挨拶をされ、「進さん、ありがとうございました」と言われたのが印象的でした。萩原さんからは、疲れも見せず、18日の市東さんの証言の闘いを、裁判所を包囲する陣形を作り大爆発させようと」先ず提起されました。その上で、この日、成田市や芝山町などが「騒音実態調査」と称して、早朝・深夜の延長、増便による騒音被害への反対の声が起こっていることをなんとかしようとしたり、2月8日、第3誘導路を地元の記者たちに公開することに対し、3月7日の第3誘導路供用開始、農地強奪への政治的動きであると弾劾され、対抗して2月8日、騒音問題などについて反対同盟として記者会見を行い反撃することなどを明らかにされ、3・24にむけ全力の決起を促されました。

 (萩原さんと市東さんの写真は、この日の報告会のものです)

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2013年2月 2日 (土)

今週の産直野菜(2月2日)

1322 先ほど三里塚から産直野菜が届きました。

 里芋、人参、じゃがいも、ネギ、白菜の5品です。三里塚現地の厳しさが、この品ぶりから伝わってきます。「野菜だより」にも書かれていますが、突然の大雪など厳しい寒さに葉物が育っていないようです。先週とどいたほうれん草の可愛かったこと。それも今週はなくなりました。暖かくなるのを待つしかありませんね。

 他方、市東さんの農地をめぐる攻防、そして第3誘導路の3・7供用開始と、局面は非常に厳しい状況にあります。

 明後日、2月4日、この「非常の決戦の半年」と言われる闘いの第1弾。萩原進さんの2回目の証言が行なわれます。反対同盟は、午前11時半から千葉市中央公園に集会、デモを呼びかけておられます。全力で参加しましょう。
 今日の荷物に、先日の1・27日比谷で行われたオスプレイ配備反対の沖縄集会で撒かれた市東さんの会のビラ(「0218shitou_il.pdf」をダウンロード)が入っていますが、2月18日(月)には、市東孝雄さんの証言があります。反対同盟は、午前10時から同じ千葉市中央公園に集まり、集会、トラクターを先頭としたデモ、裁判所を取り巻くヒューマンチェーン、そして裁判に並行して再度のデモと裁判所前でのリレートークと終日の裁判所周辺での闘いを呼びかけておられます。全力で決起しよう。
 その翌日19日には午前10時半から第3誘導路許可処分取り消し訴訟の口頭弁論があります。第3誘導路の3・7供用開始を許さない怒りの裁判闘争として闘い抜きましょう。

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