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2013年1月 3日 (木)

尼崎・伊丹実行委『抵抗の旗』第262号発行

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反原発運動への不当極まる弾圧を弾劾する
  
反動の嵐に負けるな!
  市東農地裁判に全力を!
  安倍改憲内閣と闘おう!

 謹賀新年、今年も実行委をよろしくお願いします。

 はじめに

 昨年はつらい別れが続きました。年明け早々反対同盟の鈴木謙太郎さんが57歳の若さで亡くなり、8月には三里塚はじめ多くの闘いの場で、権力により不当弾圧を受けた労働者や学生、市民の救援に尽力された神戸市民救援会議の加瀬都貴子代表が亡くなりました。
 また労働運動では、永きにわたり関西の闘いを牽引してきた全国金属機械労働組合・港合同の大和田幸治事務局長が3月に、そして一番弟子だった辻岡尚執行委員があたかもその後を追うように8月に亡くなりました。
 そして私たちの大切な仲間であった豊中の森本正三さんが8月に、また反原発、がれき焼却反対に東奔西走していた吉岡史朗さんが12月に亡くなりました。
 「命には限りがある」と分かっていてもその現実をこうも続けて突きつけられるとは・・・。本当に無念でなりません。しょんぼりしていては故人に叱られそうですが、気持ちを取り戻すにはしばらく時間がかかりそうです。

 2・4~2・18裁判闘争へ

 さて何度も提起していますが、市東農地裁判が決戦局面を迎えています。当該の市東孝雄さんそして反対同盟、農地を守る会のみなさん、顧問弁護団の頑張りによって法廷そのものは敵を圧倒していますが、毎回の公判では裁判所による露骨な空港会社寄りの訴訟指揮により早期結審、反動判決が目論まれています。それを許さないために私たちは裁判闘争をさらに強化する必要があります。2月4日の萩原事務局次長の二度目の証言に続き、2月18日には市東孝雄さんの証人尋問があります。そしてこの日は5百名の結集で裁判所を包囲し、圧倒する闘いが提起されています。これらの闘いを決戦としてとらえ千葉地裁に結集しようではありませんか。
 2月4日(月)午後1時30分 千葉地裁(傍聴券の抽選のため40分前に集合してください)

 不当弾圧弾劾

 我が尼崎市では昨秋被災地のがれき受け入れに関して二度の市長との対話集会がもたれました。入場に際しての持ち物チェックなどなく(当然ですが)、市長のそばにボディガードがつくこともなく、もちろん尼崎市以外の人も入場できました。そこでは関東方面から母子避難されてきている皆さんも多数参加され、それぞれ「受け入れ反対」を訴え、稲村市長も「皆さんの意見は考慮します」と言わざるをえませんでした。その結果、宮城県が地元だけで処理が可能としたこともありますが、尼崎市と一旦は受け入れを表明していた西宮市も受け入れ中止となりました。
 それに比べて橋下大阪市長のやり方は本当に許せません。8月のがれき試験焼却説明会では、大阪市民以外はすべて排除し(大阪で燃やせば尼崎も当然被害がでるぞ!)持ち物チェックをし、市民との間には阻止線を張りました。まさに橋下は大阪市民を「敵」とみなしているのです。そして下地真樹阪南大学准教授らに論破されると「ここは論議する場ではない」と市民の訴えをことごとく無視して逃げ帰り、ついに11月末に試験焼却を強行しました。
 そして反原発、がれき焼却反対の声がますます高まることを恐れた橋下は大阪府警と連携し、下地さんはじめ関電包囲行動やがれき焼却反対の闘いの先頭に立って頑張っていた市民を次々と逮捕・起訴(何の罪もない!)し、さらには今も長期勾留を続けて闘いを抹殺しようとしています。いったいこれが市民を守るべき行政の長がすることか!先の衆院選で維新の会から大量の違反者が出ていますが、それにはまるで「人ごと」のような態度の橋下、恥を知れ!
 本格的に焼却が始まった北九州市では早くも子どもたちに「甲状腺異常」などが発生しているとのことです。2月から始まろうとしている大阪市の本焼却を、そして原発再稼働を止めるため、不当弾圧に屈せず立ち上がりましょう。

 「いつか来た道」に戻すな

 年末の衆院選では自民党が300議席に迫る勢いで大勝しました。今回自民党の得票が伸びたわけでもないのに・・・。本当に選挙のトリックとは不思議なものです。3年余り前、民主党に淡い期待をかけた人々が、普天間、増税、TPP、原発再稼働、そしてオスプレイ配備とことごとく裏切られ、愛想をつかし投票所に行かなかったことも大きな要因ではなかったでしょうか。
 いずれにせよ安倍-石破、石原-橋下という9条改憲、原発推進勢力が大きく台頭したことは間違いありません。本当に大変な時代が到来したものです。一瞬絶望的な気持ちになってしまいますが、私たちが立ち止まればあっという間に「いつか来た道」に戻ってしまいます。昨年無念にも逝去された多くの先達の遺志を引き継いで、反動の嵐に負けずに今年も闘い続けましょう。

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