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2013年1月30日 (水)

2・4農地裁判へ行こう!

 2月4日、農地裁判が開かれますが、反対同盟から当日、千葉地裁包囲闘争が呼びかけられています。全力で応えよう! 
 この日の裁判は、昨年11月12日、千葉地裁を圧倒して勝ち取られた萩原進反対同盟事務局次長の2回目の証言です。萩原さんは、前回、三里塚闘争の歴史を語り、それを知る私たちも感動で震えるほどの迫力と中身でした。裁判所、国、空港会社への弾劾を全国の農民の想いと怒りを背負って行われたのです。2月4日は、市東さんの農地をめぐる裁判の核心について証言されます。

 是非、全力で包囲闘争と傍聴にお集まりください。

【とき】 2月4日(月)午前11時半 千葉市中央公園集合
【裁判】 同日午後1時30分~ 
   傍聴券配布の関係で開廷30分前に千葉地裁一階ロビーに。

 三里塚反対同盟から、2・4、2・18(市東孝雄さん証言)、3・7第3誘導路供用開始、3・31空港離着陸27万回使用開始のこの決戦局面を前に、「2・4-2・18裁判闘争への大結集を!」とアピールが発せられました。転載します。

2・4-2・18裁判闘争への大結集を!

                      三里塚芝山連合空港反対同盟

 すべてのみなさん!
 わたしたちは1月13日に旗開きを行いました。市東孝雄さんの農地を守る決戦に三里塚闘争47年のすべてをかけ、半年間の臨戦態勢に突入することを宣言しました。この決戦の極めて重要な闘いが、2月に行われる二つの裁判闘争です。反対同盟は、2月4日の萩原さんの証言と集会・デモへの結集を呼びかけます。2月18日の市東さん証言には500人を超える人間の鎖で千葉地裁を包囲します。トラクターデモ、リレートーク、駅頭・地裁前での街頭宣伝など千葉地裁を圧倒するありとあらゆる闘いで早期結審―反動判決をたくらむ多見谷裁判長を追いつめたいと思います。
 市東さんの農地と営農手段を奪う攻撃との闘いは、1971年の大木よねさんに対する強制代執行以来の農民の命である農地をめぐる決戦です。土地収用法の失効に追いつめられた空港会社・国家権力は本来農民を守るべき農地法を悪用し裁判所を使って農地を奪おうとしています。
 空港会社による畑のでたらめな位置特定、耕作者である市東さんに何の相談もなく農地を取得した事実、その事実を15年間も隠し地代を払わせ続けた事実、証拠文書の偽造といった違法行為の数々を裁判所が追認することなど絶対に許しません。こんなでたらめなやり方で親子3代100年耕してきた農民の命とも言うべき農地が奪われようとしているのです。この生きる権利のはく奪は、一軒の農家、一人の農民だけの問題ではありません。千葉地裁を包囲する闘いで、農民の未来をかけすべての人びとの生きる権利をかけ、農地強奪を阻みたいと思います。
 また、空港会社は第三誘導路の3月7日供用開始を発表しています。第三誘導路は市東さんの家を空港の中に囲い込み生活と営農を破壊することが目的です。供用開始の前倒しに対してわれわれは断固3・7現地闘争を闘います。格安航空の利益のための深夜・早朝の飛行制限撤廃を許しません。
 安倍政権は、労働者の首を切り、TPPによって農業や医療をはじめとした全社会の仕組みを壊し、教育を破壊し、戦争・改憲の政策を強行しようとしています。新自由主義という人びとの生活・命を犠牲にしてしか成り立たない社会は変えなければなりません。つぶされるべきなのは原発であり、基地であり空港です。市東さんの農地を守る闘いで思いを一つに、安倍政権を打倒しよう!
 動労千葉を先頭とする6000万労働者との労農連帯を発展させ、福島・沖縄・三里塚をつらぬく「国策」との不屈・非妥協の闘いを広げよう。 2・4―2・18千葉地裁包囲闘争をかちとり、3・7闘争を闘い、3・24全国集会への大結集を! 新たな三里塚闘争の発展を切り開こう!

                               2013年1月22日

                 【記】

2・4千葉地裁包囲闘争
●集会・デモ 午前11時30分=千葉市中央公園集合
●午後1時30分 千葉地裁で萩原進さんの尋問

2・18千葉地裁包囲闘争
●集会・デモ 午前10時=千葉市中央公園 12時10分より地裁包囲の人間の鎖
●午後1時30分 千葉地裁で市東孝雄さんの尋問

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2013年1月29日 (火)

関西実行委員会旗開き(1月27日)、大いに盛り上がる

13127
 1月27日、大阪の港合同田中機械ホールで、三里塚関西実行委員会の団結旗開きが40名の参加で開かれました。

 131panf同じ場所で旗開きに先立って関実代表者会が開かれました。1・13反対同盟団結旗開きでの萩原進事務局次長から提起された反対同盟の方針に基づき、2・18農地裁判(市東孝雄さんの証言)闘争、3・24全国総決起集会を軸に、2・4農地裁判、3・7第3誘導路供用開始粉砕現地闘争に連続的に総決起していくことが確認されました。そしてそのうねりの柱として、三里塚から市東孝雄さん、沖縄から彫刻家の金城実さんを招いて「3・17三里塚関西集会」をなんとしても成功させようと確認しました。(「賛同と参加のお願い」「13.3.17三里塚集会案内状.pdf」をダウンロード)その中で、反対同盟がこの「半年間の非常の決戦」にと作成し完成したばかりのパンフレット『農地は私たちの命』(12ページ全カラー印刷、頒価100円、右写真)をまず1000部取り扱うことを確認しました。

 13127_3団結旗開きが永井満代表世話人の年頭の挨拶で始まりました。永井さんは、この決戦局面に関西実行委員会のすべてをかけ、反対同盟との血盟にかけて闘い抜くことを呼びかけられました。最後に、淡路町反対同盟・関西新空港闘争の最初に土台となって闘い抜いて昨年末亡くなられた吉岡史朗さんを偲んで語られました。

 13127_4続いて三里塚現地から駆けつけてくださった反対同盟の萩原富夫さんが登壇されました。「2月18日には千葉地裁を包囲し、締め上げる闘いを全国結集で」実現し、「グイグイ闘いを進めていきたい」と訴えられました。「裁判闘争を実力闘争として闘い抜こう」と。そして「今年、総力を挙げて闘う」と自らの決意を明らかにされて、私たちに呼びかけられました。

 乾杯の音頭を、体調を崩して欠席された山本善偉世話人に代わって、13127_5東灘区住民の会世話人の白石裕さんが行い、そのあと沖縄の「市東さんの農地を守る沖縄の会」からの連帯のメッセージが紹介されました(「13.1.27沖縄からのメッセージ.pdf」をダウンロード)。

 しばらくの歓談のあと、部落解放同盟全国連合会を代表して木邨秀幸中執、被災地雇用と生活要求者組合の長谷川正夫代表の挨拶が行われました。それに続いて、13127_6それぞれの団体、個人の三里塚への想いをはじめとした年頭の想いの表明が続きました。

 最後に「反対同盟の歌、大地を撃てば・・」とインターナショナルをみんなで歌って終わりました。

 2・4、2・18、3・7、3・24へ全力で現地へ進撃しよう! 3・17三里塚集会とデモを成功させよう!

 なお、山本先生は軽いノロウィルスに感染されたのですが、2日で、元気に快復されておられますので、ご心配なく。

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2013年1月27日 (日)

2・3関西大弾圧はねかえそう! 全国集会へ

「なんで逮捕やねん? ほんまのこと言うたらアカンのか! 関西大弾圧はねかえそう! 全国集会」が呼びかけられています。みなさん。集まりましょう。

【とき】 2013年2月3日(日)午後1時開会Osaka_catsle_music_bandshell、3時終了後 デモ出発
【会場】 大阪市立大阪城音楽堂(右地図参照、地図をクリックすると大きくなります)
【呼びかけ人】 鎌田慧・小林圭二・佐高信・趙博・中山千夏

集会チラシ(「pdf2.3チラシ.pdf」をダウンロード)の賛同呼びかけを以下に転載します。

 集会への賛同を寄せてください

 「関西大弾圧はねかえそう! 2・3全国集会」を呼びかけます。

 3ヶ月で延べ11人の逮捕

 イラク戦争(2003年~)のころより、ささいなことで警察が市民や労働組合員、野宿者を逮捕することが目立っていました。団地やマンションにビラ入れたと逮捕。23_2そして今、関西で原発再稼働やガレキ広域処理に反対する市民が昨年9月から3ヶ月で次々と延べ11人も逮捕、多くのところでガサが行われ、延べ7名が起訴、6名が獄中にいます。
 大飯再稼働反対と原発道路で抗議したら3ヶ月後に逮捕(9月20日)。関西電力本店前抗議行動で「転び公妨」逮捕(10月5日)。それに抗議した仲間を「公妨」で令状逮捕(11月16日)。ガレキ焼却は危険だと此花区民センター説明会で抗議したら4人逮捕(11月13日)。焼却灰の埋立処分場地の公園にいたと逮捕(11月22日)。大阪駅前でのガレキ反対街宣行動(10月17日)に参加したら、2ヶ月も経って3人令状逮捕(12月9日と11日)。これらのことが唯一原発を再稼働し、2月に震災放射能ガレキ焼却を強行しようとする関西で起きています。
 抗議の声を一切許さないという大弾圧です。

憲法研究者が抗議声明

 10月17日の大阪駅頭での街頭宣伝をめぐって12月9日(阪南大学准教授下地真樹氏とN氏)、11日(H氏)逮捕に、70名を超える憲法学者が、表現の自由を脅かし市民の人権を踏みにじる暴挙であると抗議。記者会見で声明をだしました。2人はその後釈放されましたが、H氏は起訴(2つ目)され、勾留されています。

なんでもかんでも「威力業務妨害」乱発

 労働協約を守れとストライキをしたら、労働組合員を「威力業務妨害」で大量逮捕。長期勾留の末、懲役刑の有罪。野宿者の強制排除に抗議したら、また、「野宿者に投票権を!」と呼びかけたら、これも「威力業務妨害」で逮捕されました。

 警察の反原発運動、市民、労働組合、野宿者への弾圧を許さない、大きな声と行動を!

 この「2・3全国集会」の賛同をされるみなさんは、同集会のブログhttp://23actions.occupyosaka.net/を開くと賛同できますので是非そちらをご覧ください。

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2013年1月26日 (土)

今週の産直野菜(1月26日)

13126 先ほど三里塚から産直野菜が届きました。さつま芋、ター菜、ほうれん草、人参、ネギの5品です。この時期に大根が入っていないこと自体が珍しいのではないでしょうか。三里塚は寒さと風、雪で大変なようですね。このところ、福井など動くことが多いので、却って「食べれない~」と叫ばなくて、ほどほどで回っています。(スミマセン、個人的事情で・・・。)

 昨日、原発反対運動の中で弾圧され不当逮捕、起訴、そして長期勾留されている方の勾留理由開示公判があり、あまりにひどい弾圧に裁判終了直後に、傍聴していたMuさんが抗議の声を二言発したとして、裁判長の命令のもと廷吏に身体を拘束され、直後の即決裁判で「5日間の監置処分」を下され、大阪拘置所に連行され、25日から29日まで監禁されることになりました(詳しくは、関西大弾圧救援会ブログhttp://blog.goo.ne.jp/kansai-dan/e/4597791f05e4495bc924c4a2449dbe0a 参照)。腸が煮えくり返るとはこのことでしょうね。何ということか。昨日の開示公判には行けず、そのあとの関西電力本店前での包囲行動で知り、絶句しました。裁判長は、昨年秋、原発反対運動、汚染ガレキ焼却反対運動での大量逮捕の勾留状を乱発し、その後の勾留理由開示公判で権力的な、ひどい訴訟指揮をした大阪地裁刑事10部の小野寺健太裁判官だ。三里塚の国策裁判を進める千葉地裁も酷いが、その比ではありません。

 「2・3 関西大弾圧をはねかえそう! 全国集会」(2月3日、午後1時~ 大阪市立大阪城音楽堂)に全力で結集し、怒りの声をあげましょう。

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2013年1月25日 (金)

大飯再稼働反対への弾圧裁判(1月22日、24日)傍聴

 福井地裁で開かれた大飯再稼働反対『オキュパイ大飯の乱』への弾圧裁判、第3回(22日)と第4回(24日)公判を傍聴してきました。

 裁判は第2回(1月10日)に続いて検察側の証人尋問でした。2日間で7人の証人。5人は大飯原発入口のPR館の警備を関西電力から委託されていた警備会社(アイビックスとその関連会社)の6月30日に警備をしていた警備員。それ以外に車輌の「損害」を修理した保険会社の担当者と「傷害」を受けたとされるA警備員を診察した医者でした。
 何と医者以外の証人は、全てA、B、・・・とイニシャルでしか呼ばれず、しかも衝立の影に隠れての証言です。これが公開を原則とされる裁判なのでしょうか。当然にも被告とされたKさんが22日冒頭、厳重に抗議。ところが裁判長は退廷命令で応じたのです。従って22日は、Kさん抜きの法廷でした。
 裁判所全体の内外に「裁判所」と大きく書かれた上着を着た「職員」が配置されています。傍聴券配布の場所には物々しいボディチェックと金属探知機の検査。控え室にいる間もトイレに付いてくるほどの監視状態。その中に明らかに私服の公安刑事がウロウロしています。駐車場には福井県警のカマボコ車が2台(1月10日には4台)。法廷の中にも公安刑事が平然といます。昨年末の勾留理由開示公判では裁判長の退廷命令に制服警官が飛び込んできて連れ出し、廷吏は当人を指さしているだけでした。明らかに裁判所が裁判長を先頭に警察のいいなりに動いていることをしめしていました。
 そして証人を衝立で隠しての「証人」尋問。これは初めから予断を持って警察の言いなりに裁判が進められていることを示しています。
 証言でも明らかになったのですが、7月初めには警察はKさんへの逮捕攻撃を準備しながら、3ヶ月も経ってから逮捕しています。そしてその直後に「もっとも重大な証拠」とされる映像を極めて不当な捜査によって押収しています。この3ヶ月もの「準備」によって事件を「極めて悪質な過激派の犯行」にデッチ上げ、大きく盛り上がった再稼働反対のうねりと闘いをたたきつぶそうとした警察の意図が露骨に示されています。そして福井地裁の警察依存、警察べったりの姿勢に、そのことが示されています。

 憲法に規定された「三権分立」への少しでも考えがあるならば司法(裁判所)によるこれほど露骨な行政(警察)への依存は、恥ずかしくて出来ないはずですが、そんな躊躇のかけらもなく裁判長の訴訟指揮が行われていました。本当に許せません。この間の大阪府警による延べ10人もの不当逮捕と、5人への不当起訴、長期勾留、接見禁止(3人)の攻撃という信じられないような、戦前の憲兵政治を思わせる弾圧とそれへの大阪地裁の追随も、同じ構造であることが非常によくわかる事態です。「原発再稼働」が国策として強行され、今さらに安倍政権によって推し進められようとしていることが、その背景としてあることはあきらかです。

 こんな攻撃を断じて許してはなりません。福島のみなさんの放射能汚染の中での生活が強制され、子どもたちをはじめとした命が奪われようとしている現実を許さないためにも、このような攻撃を許してはなりません。

 来週、28日(月)、29日(火)と検察側立証が続きます。雪の福井で、午前10時から午後5時までの厳しい闘いですが、駆けつけられる方は駆けつけてください。遅れてでも入れます。被告とされたKさんは今も勾留され接見禁止の攻撃の中で闘い抜いています。支援しましょう。

 13123間の23日は、地元の人のご協力で、一乗谷朝倉氏遺跡と永平寺を楽しみ、温泉につかることができました。「寒い拘置所で闘い抜いている仲間に悪いけれど・・・」と気にしながら。関西での反原発運動へのこの異常な弾圧に対して、福井の人たちにも支援の輪が広がり始めています。東京でも。『2・3関西大弾圧をはねかえそう!全国集会』(午後1時~ 大阪市立大阪城音楽堂)を成功させ、反撃の流れを生み出しましょう!

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2013年1月22日 (火)

2013年団結旗開き 及び 第109回代表者会

12115
2013年団結旗開き & 第109回代表者会

【とき】 2013年1月27日(日)午後4時~7時
      (4時~ 代表者会、 5時~ 関実旗開き)

Photo【ところ】 大阪・田中機械ホール
    (JR大阪環状線または地下鉄「弁天町」下車、徒歩10分)

【旗開き会費】 1000円

 例年通り、酒・ビールなどアルコール類は各団体持ち寄りでお願いします。また団体・個人の出し物の準備をお願いします。団体旗、組合旗をお忘れなく!

 2013年、厳しい闘いの年を迎えます。三里塚闘争は、その闘いの原点である「農地死守」、市東さんの農地を守る闘い、農地裁判が最重要のときを迎えています。千葉地裁は、国・成田空港会社、千葉県や成田市など行政と一体となって、不法・無法の農地強奪をなりふり構わず進めています。不法・不当を明らかにする証人・証拠の採用を認めず、この3月末にも最終弁論・結審を強行しようとしています。
 先立つ
3月7日には、第3誘導路の供用が始まろうとしています。成田空港30万回化、24時間空港化を進め、何よりも市東さんはじめとする農家の生活を爆音などで不可能化する攻撃です。
 
あらゆる形で、市東さんはじめ空港周辺から農家を叩き出そうと攻撃が強められています。
 
当面する2・4、2・18市東さんの農地裁判を全力で闘い、農地を守り抜こう! 3・7現地闘争、3・24全国総決起集会と連続した闘いがすでに呼びかけられています。その闘いの第一歩を、案内の関実代表者会、旗開きから踏み出そうではありませんか。共に参加を呼びかけます。

 三里塚決戦勝利関西実行委員会

  (冒頭の写真は、昨年の団結旗開き)

 

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2013年1月21日 (月)

反対同盟から方針提起  萩原進事務局次長(その2)

13113

 では、一切をかけて攻撃している支配者の側が、余裕をもって我々に攻撃をしているのかどうかを、まず言いたい。

 自分は、あらゆる党派の機関紙のインタビューを受けましたけれども、昨年2012年は、空港会社もふくめて政府のどんずまりの年だったんじゃないのか。
 今年の正月の乗降客が6%の伸びだと言っていますけれども、今まで、20万回だったものを、23万回、25万回というかたちで増やしてきているわけですね。それで6%の伸びだったら、増えてないんですよ。いや、それどころじゃないんです。今日の記者会見で言いました。今まで成田の空港は、外国の航空会社が「入りたい、入りたい」と言っていたんだと。手狭だから増やすことができなかった。そのためには20万回を30万回にして、どんどん引き受けて入れるようにしたいんだというような言い方をしてたんだけれども、今はもうちがう。20万回を、23万回、25万回に引き揚げたとたん、やっぱり20万回しかないんですよ。「どうぞ入ってください」「どうぞ入ってください」と、立場が逆になってきているんですよ。
 そういう中で30万回を迎えざるをえない。そして来年は、オープンスカイと言われて、いわゆる自由競争、自由にみずから(航空会社が)空港に入ることができるという言い方で、20年来のアメリカとの競合の中でそれを飲まされてきたという経緯がありますけれども、やりたくないことをもそういう形でやらされるような状況になってきているわけですね。記事を見た人がいると思うけれども、空港会社社長が、いままでは本来の航空収入で7割の収益があったけれども、今は空港本来の仕事よりも、ビジネス、いわゆるショッピングセンター等々で、売店とかで、彼はJRでキオスクなどの担当をしてから(空港会社に)来たわけだけれども、そういう企業的なそういう(非航空部門の)収益と空港本来のやつが同じぐらいになってきている。
 13113_2そこで今度は、20万回を30万回にするというのには、空港着陸料も安くせざるをえない。そういう意味でサービスをしなければならないという形になってくる。しかし、それら一切を規定するのは飛行機の重さや騒音によって着陸量が決まってくるわけだけれども、もうジャンボよりも中型機だ、騒音機よりも静かな飛行機だという形で逆行している。だから今、30万回にしても収益は伸びないのだというふうにせざるを得ないところまで来ているのです。そういう中で30万回をやらざるをえない。そういうところにあるんですね。
 それじゃあ、第3誘導路を作って、それでどうなるのかと言ったら、決してそんなことで解決する問題じゃないんですよ。空港の本体、形をなんとか整えて「成田はこれで出来上がりました」ということをもって三里塚闘争の中で成田空港の経営はできない。
 これは何を意味するのかと言ったら、(千葉、成田で)未だにカジノの問題やっていますね。今、フィリッピンで日本の商社が賄賂を贈って国会でも問題になっていますけれど、アジアにおいてカジノをもった空港周辺、観光、そういうものによって観光客を呼ぶ。旅客を呼ぶ。そういうものになっている。成田もそれがなければ立たないんだ。そういうことで、普通なら、常識的なら考えられないようなことをしようとしているわけですね。そういうことを推し進めていかなきゃあならんというところのどん詰りになっているのですよ。

 一番の問題は、最初は成田は羽田の補助的空港であるというかたちで友納(当時知事)は飲まされました。そういう形で朝、北原さんも言われておりましたけれど、それが突如、途中から日本の玄関だ、ハブ空港、成田国際空港という形で言われて、成田は日本の表玄関だ、大空港だと大宣伝されてきた。だが、もはや50年近い流れの中で、文字通りアジアにおいてその役割は果たせない状況になってきた。どこにおいても、ハブ空港と言われるようなものは絶対にありえない。そういう争闘戦の中に入っている。じゃあ、自由化になってどうなるのかと言ったら、やっぱり強い航空会社が支配していくわけですね。圧倒的なアメリカの航空会社と空港のもつ力の前に、今まで保護主義的に日本は自由化を拒否してきたわけですね。だけどそれが飲まされて、これからはそういう中で生き延びなければならない。であるならばやはり強い航空会社のグループの中に入らざるを得ないわけですね。そうすると会社と同じように吸収だ、買収だとなる。そういう形で一番虐げられるのは労働者になるわけです。そういうことがもう目に見えてるわけですね。
 そういうところに今、追い詰められてきた。そのどん詰りの空港が、今、第3の誘導路の建設となっている。しかし、よくよく考えていただきたい。そういうふうにしたハブ空港が、今は羽田と二つを一体化してハブ空港並みに機能させるんだというふうに言わざるを得ない。まあ、新成長戦略などと非常に気取った言い方をしていますけれども、そういうふうにしてきた成田の存在を保持できなくなった。
 13113_3もう一点は、北側延伸した失敗ということですよ。ああいうことをやったんで、3本の誘導路を作らざるをえなかった。本当は、南側、今日集会やったところとか、島村さんの宅地だとか、そういうものを一切、空港の下にうずめて本来の姿の空港を作ったならば、今のような状況なんていらないわけです。そうするともっと効率よく、そういう形のものができたわけです。だけどももうそのことは口にも出せないような状況になってきている。第2、第3の誘導路だけでも、500億近く使い込んでね、今の流れの中で逆行するようなやり方をしているわけですよ。それを今度もっとやるならば、もう一度新たな戦略の上に立って、大きな意味で4000メートル滑走路を2本作る。そして文字通り日本の中でハブ空港にするのかどうかいう形以外にないんですね。そうなるともう、これは大戦争ですよ。そういう形で行けるのかどうかというのが一方であります。

 しかし、今、それを市東さんの闘いによって、圧倒的な人民の決起、それをもって知らしめていくというのが最終の課題ですよ。大木よねの闘いというのは、大木よねの「自分のからだは同盟のものだ」「この身は人民のものだ」というその精神と、そしてなによりも同盟に対する信頼感ですよね。その中であのような闘いがあった。そしてその結果が代執行というものをはねとばしたんですよ。
 今度はどうなるのか。市東東市さんは言いましたね。みなさん、知ってるでしょう。「収用法。来るなら来い。自分は屋根に登って徹底抗戦しますから、来るなら来い」ということを宣言した。大木よねから何年経つか、計算していないのでわかりませんが、母屋は取られませんけれども、作業場から、農機具置き場から、畑から、全部取られて農業できなくなるような状況を作る、このことを今やろうとしているんですね。大木よねの闘いによって代執行はできなかった。こんどは農地法というものを使って取り上げようとする。彼らの目論見はますます悪くなるけれども、本当にこの事実を伝え、この実態を知った人々は決起するだろう。そういう形でしか出来えないというのは、やはりどん詰りの確たる証拠なんですよ。やっぱり我々はこういうもの(パンフレット)を持ち回ってやろうじゃないですか。
 マスコミにも言いました。あの円卓会議、シンポジウム、カネと時間を使って、あれだけのものをやって「やっと三里塚闘争は社会的に終わったんだ」というふうにもっていった。しかし、実際には、ここにはまだまだようようと燃え上がる火の粉があって、そして今大きく燃え上がろうとしているんですよ。だから石毛や相川みたいに「もう運動があっては困るんだ」「なんとか早く火を消してくれ」というああいう形でやる。あれはね、まさしく支配者の声なんですよ。今、空港を作る側が正にそこに考えがあるんだということを見抜いて闘い抜いたらね、我々はほんとに胸を張って闘えるのじゃありませんか。
 市東さんの闘いもそういう形で、我々に正義があり、「耕すものに権利あり」と同じように我々に権利があるというかたちで、三里塚闘争は終わっていない。みなさん、空港の中から見るんじゃなくて、空港の外から空港を見ていただきたい。三里塚の地に立っていただきたい。口だけでもいいから、先ず、一こと言ってください。次は行動に移りましょう。そういう形でもう一度揺り動かそうではありませんか。
 支配者の言い立てによって「三里塚闘争は終った」、マスコミがそれに追随して「終わったんだから記事はださない」。「記事は出さない」んだったら記事を出すようなことをやろうじゃないか。そして記事を書いたら、誤りは誤りだと追求しようじゃないか。そしてこのことをもって広範な闘いを展開しようじゃないか。

 13113_4まだまだ三里塚闘争は夢があります。希望があります。しかし、一見、今のままで農民が闘わなかったら、二度と農民闘争というのはなくなりますよ。三里塚闘争がなくなったら、農民闘争はなくなってしまう。だから農民会議を作って全国の農民の決起をはかる。だからこそ三里塚は先頭に立ってその旗振りをする。
 福島、沖縄、三里塚。福島を語るときに三里塚も入れてください。沖縄を語るときに三里塚をいれてください。三里塚が語るときには福島も沖縄もいれます。そして連帯して闘う労働者のみなさんと一緒に闘うということは、もう基本の基本です。そのために三里塚は旗を振ります。沖縄が勝つたびに三里塚は沖縄を語りましょう。福島の人たちを勝たせるためにも三里塚で福島を語りましょう。一つのビラに三つを並べて書こう。そして三里塚をもう一度大きく社会問題化させて、今の安倍に対してギャフンと言わせる、そういう闘いをやろうじゃありませんか。
 よろしくお願いします。

 
 

 

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2013年1月20日 (日)

反対同盟から方針提起  萩原進事務局次長(その1)

13113
 反対同盟の今朝の行動、そしてここにおける発言ではっきりわかったと思いますけれども、反対同盟は腹をきめました。本年の闘いを火の玉となって闘い抜く。そして北総を焼き尽くすような闘いを展開するんだということを決意しました。

 13113_26年間にわたる市東さんの農地裁判は、みんなが言うように本年度、激突の情勢を迎えております。これは市東裁判が月日にわたって結審を迎え、そして判決を単に迎える、そういうような情勢だろうか。そうじゃないだろう。いわゆる「国策裁判」かどうかということです。
 今日、安倍がもっともっと反動的な姿をして登場してくる。そして裁判もそういう中で、三里塚闘争、三里塚の空港がどういう形になるかというところで、敵も味方も文字通り天王山の、頂点での闘いが今求められているわけです。反動が一気にでてくる、そういう直接的な階級攻防の闘いとして市東さんの農地裁判が迎えられているんです。そういう風にとらえていただきたい。
 もっている内容は全人民の課題だというふうに我々も言ってますけれども、単にそれが判決だとか、あるいは土地を取りに来るんだという物理的なものだとか、そういうものじゃ絶対にないんですよ。
 だから結論的に言いますけれども、三里塚はものごとの頂点にいつもいつも立たされているんですよ。安倍はますます右からの攻撃をやってくるだろう。しかし、個別にはやってこないだろう。三里塚を攻める。福島を攻める。動労千葉を攻める。沖縄を攻める、というような形ではないだろう。彼らはもうここにきては、一挙に反動の攻撃として、ばさっと網をかけるだろう。階級的なそういう激突を、あらゆる人士が、階層がそこで闘い抜く以外にないんですよ。であるならば、今までのように、沖縄と連帯しよう、福島と連帯しよう、動労千葉と連帯しようというような言葉と実践の次元でやっていったらもうダメですよ。そういう意味では「一緒になって闘い抜こう」と。三里塚が勝つためには、沖縄が勝たなきゃならん、福島が勝たなきゃならん、動労千葉が勝たなきゃならん。そういう立場の上に立って、強い力をもって手を結び合って闘いを展開することです。
 自分でもわかんないように雨後の筍のように今、政党がついたり離れたりしています。彼らも必死になって生きるために昨日の敵と手を結んでるんですよ。そして生きるために人民を殺そうとしているんですよ。その時に、理論では、あるいは頭では分かっていて、分断されているんじゃないかって連帯しようってじゃない。福島の人たちに対してもね、単なる助け合いじゃない、傷の舐め合いじゃない。そうじゃない、本当に言いたいことを言う。言われたくないことも言いあう。そういう中でお互いに手を取って、そしてやれるところは一緒にやって行こうじゃないか。そして三里塚と福島と沖縄と、そして動労千葉を頂点とする労働戦線の闘い、階級的な大きな統一戦線をめざしてね、三里塚闘争を展開することが今年の大きな課題だと思います。

 13113_3残念ながら本集会で我々は、発言をとらえ、市東さんの現地攻防も含め、裁判闘争を闘うにあたって、みなさんのお知恵を借りたい。あらゆる戦術を含めて出していただきたいとお願いしてきました。しかし、今日に至っても、今日の発言を見ても、それは出てこなかったということについて非常に残念です。
 しかし、我々はそれに挫けません。私たちはやります。そして何よりも市東さんの問題で千葉を席巻する。裁判所を揺さぶる。そして司法体制を爆砕するような闘いを千葉地裁で行い、それと並行して現地において迎え撃つ態勢を築いて行く、それをこの春の闘いで作り上げていきたいと思います。

 今日はまだ試し刷りにすぎませんけれども300部(パンフレット『農地は私の命』)つくりました。このパンフを持って、全国に火を付けていただきたい。反対同盟と現地の支援連でお願いしますけれども、千葉で1万部引き受けます。まず5万部刷ります。ぜひやっていただきたい。これを撒ききって、原発(闘争)の中、基地闘争の中、職場闘争の中、学園闘争の中で、三里塚の闘いを高揚させていただきたい。
 今朝の記者会見の中で、記者に約束しました。今度の3月24日の全国集会は、警察発表で常に700だ、800だと言っていますけれども、警察発表で1500集めます。絶対に集めますから。絶対に書いてくださいよと。今まで全国集会やっても、千葉版にも載らないような集会だったらもういい。彼らが書かざるを得ないような状況を我々が作らなければならない。逆に言えば、3・24に1500集めるということを、まず決意していただきたい。
 だったらそこから遡って考えていただきたい。ホップ、ステップ、ジャンプ。千葉における裁判闘争、2月4日は自分の証言だけれども、証言と傍聴闘争だけを考えていました。それでは3月24日は、遡上しきれません。18日にそれでは大闘争やりましょうと言ったって準備しきれません。だったら2月4日の自分の証言の時にも、デモと集会をやります。そして18日には、500の隊列をもちたい。反対同盟は、トラクターを持ち込んでトラクターデモをやります。現地の支援連は、早朝よりのビラまきを駅頭などでやります。終日、フリートークであの界隈を騒然とさせます。デモも一度ではなく二度行います。そういう闘いで彼らの策動を打ち砕こうではありませんか。
 13113_4空港会社は第3誘導路を、3月31日供用開始といっていたものを、急遽、3月7日に繰り上げました。これは何を意味するか。単に出来たからやるんじゃない。こういう風に出来上がって走るんだから、市東さんの農地を早く取り上げろ、そして早く取り上げるために判決をしろ、そういうやり方ですよ。そんなこと許せますか。
 当初は31日であったので、3月24日の全国集会で自分は、そこに結集した人は全部三里塚に残って欲しい。一週間闘争をやりますよと。一週間、あのへんを全部で、デモ行進をし、抗議行動をし、糾弾闘争をし、そして現地に来るなら来てみろという闘いを展開しようとした。しかし、3月7日にそういうふうに彼らはやってきたわけですよ。それを我々は黙って見ていることはできない。何としても3月24日の大爆発を勝ち取り、そして市東さんの裁判を勝ち取る。そしてこの三里塚闘争を勝利の大道に我々の手によってひきもどし、確かなものとするためには、3月7日も、もの凄い厳しい状況の中であっても、やり抜いていきたいと思います。 

 (つづく。なお、録音よりの掘り起こしのため、文責は当関実ブログ管理人にあります。)

 

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2013年1月19日 (土)

今年初めての産直野菜

13119 先ほど今年初めての産直野菜が届きました。人参、さつま芋、ター菜、ほうれん草、大根、ネギ 以上6品です。

 三里塚は年末からの寒波と、年が明けての雪。それもブログ「農家だより」に書かれていたように、「雪がとけない」状態のようで、「どうなるかな?」と心配していました。1年以上かけて育ってきた長ネギを除いて、そのためか、ほうれん草をはじめいずれも小ぶりですね。年末の団結野菜市でしっかりかかえていた野菜たちもなくなり、野菜がないと食事にならないので買い足していただけにとりあえずは「ほっ」と・・・。

 これが冬、普通なのかも知れませんが、一昨日の「阪神淡路大震災18周年」の神戸市役所前、昨日の関西電力本店前の寒さには、3重、4重の防寒をしていても寒く震え上がった。
 この寒空に暖房のない拘置所に入れられている6人の仲間の顔を一人ひとり想い浮かべていました。すでに勾留されて100日を超えたMさんをはじめ、福井のKさんを除いて裁判さえ始まりません。そんな中で、不当な処遇も聞こえてきます。何もできない腹立たしさに悶えるばかりです。
 来週には2日、Kさんの裁判で福井に行きます。何より、急遽2月3日に、「なんで逮捕やねん? ほんまのこと言うたらアカンのか! 関西大弾圧はねかえそう! 全国集会」が、大阪市立大阪城音楽堂で午後1時から開催されます。みなさん。集まり、仲間を取り戻すために声を上げましょう。

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2013年1月18日 (金)

反対同盟旗開きより 動労千葉田中康宏委員長

13113
 どうも明けましておめでとうございます。動労千葉を代表して、反対同盟とともに闘う決意を述べさせていただきたいと思います。

 動労千葉も昨日北原事務局長にご参加いただいて、旗開きを開催し、新しい年の闘いをスタートさせました。その席で北原さんは1978年の動労津山大会に触れました。動労津山大会というのは、動労千葉の三里塚空港へのジェット燃料貨車輸送阻止闘争を中止し、反対同盟との関係を断ち切れという動労本部からの攻撃でした。動労千葉はこれに抗して闘いを続け、統制処分を受け、翌年、動労千葉を結成しました。以来、35年です。
 私は反対同盟との労農連帯ということを、昨日の北原事務局長の発言を受けて本当に考えました。農民が農民として生ることができないような社会が強制される、労働者が労働者として生きることができないような社会が強制される。それぞれの闘い、農民の闘い、そして労働者の闘いはほんとに原則を貫くたびに一つに、労農連帯となって団結ができるんだということ、そして私たちがそれ以来闘いをはじめたように、反対同盟の不屈、非妥協の原則を貫く闘いが、私たちにとって一つの原点となり起爆点となって、私たちは、闘う階級的労働運動を復権させるという新しい挑戦をはじめることができたということ、つまり労働者と農民の闘いは、お互いにその関係を強めながら前進していく車の両輪だということを改めて考えました。

 さて、私どもがここで言うまでもなく三里塚闘争は47年間、あらゆることを乗り越えて勝利をしてきました。そして今、本当の意味で47年間の全てをかけた正念場、決戦の局面にあります。先程の市東さんの短いけれども決意のこもった発言(反対同盟ブログhttp://www.sanrizuka-doumei.jp/home/2013/01/post-361.html参照)に全てが象徴されていると私は思いました。
 今、自民党・安倍政権は、TPPだとかなんだとか、つまり農民そのものをあるいみでは根絶するような攻撃を仕掛けてきています。資本が生き残るために、支配階級が生き残るためには、福島と同じ現実を今度は農民に強制しようとしている。労働者も同じです。農民への攻撃の象徴が市東さんから農地を強奪する。これを出発点にしてすべての農民を見殺しにして資本が生き残る。こんなことを認める訳にはいかないと私は考えています。
 労働者が置かれている現実もそうです。あの安倍が進める、一方では改憲と戦争の危機をほんとに大きく、大きくしながら、もう一方では労働者の雇用を破壊し、権利を破壊し、賃金を破壊して、本当に生きることができないようなもう限界を超えた現実に突き落とそうとする。資本が生き残るためには何をやってもいいのか。この1年半あまりの、福島に対してやってことは人殺しです。何やったっていいのか。
 13113_3そういうすべてを私は、もちろん自らの職場からの外注化とか民営化とか、労働者を非正規に突き落とす攻撃に対する闘いとして、階級的労働運動の復権を目指して闘い抜きたいと同時に、農民殺しの象徴たる市東さんの農地の強奪なんか絶対に許してはいけないんだということを、改めて決意を新たにして全国の労働者にも農民にも訴えていく。

 この間、三里塚闘争には日本の階級闘争の象徴ですから、何十万、何百万という人たちが駆けつけています。その想いは今も何も消えていない、みんな固唾を飲んでこの闘いだけは潰させてはいけないんだ。この闘いは、すべての農民の、すべての労働者の、すべての人々の権利を守っているんだ、そういう想いで三里塚に心を寄せている人たちが、恐らく少なくとも数十万単位でいるはずです。
 今、この決戦にあたって、私たちの力で、今日集まったすべての力で、こういう怒りの声を三里塚にもう一度結集させなきゃいけない。そうした時、今の攻撃は明らかにもう地に着き、後がない、崖っぷちに立っている日本の資本主義体制そのもの、安倍政権そのものの最後の危機に転化することが出来るはずです。その意味で私たちは大きな可能性を握り締めている。そういう風に思います。

 確かに安倍がやっていることは一見凶暴に見えますが、すべてがグラグラです。あんなことは半年ともちません。あんなことをやったらこの国そのものが崩れ落ちる。その時に、私は、闘う労働運動ということが登場していること、階級的な団結を作り上げる、そういう、ほんとに火をともす階級的労働運動が息を吹き返すこと、この一点にかけて闘い抜きたいというふうに考えております。

 去年、分割民営化から25年間闘い抜き、阻止しぬいて、JRは研修構内部門の外注化を強行し、千葉では91名の労働者が強制執行になり、その内、44名が動労千葉の組合員。こういう現実です。こういう現実の中から、しかし私たちがつかみ取ったことは、こんな攻撃は絶対に粉砕できるということでした。民営化し、外注化し、労働者を非正規化していく核心的な攻撃を打ち破った時に必ず労働運動の復権は可能だということでした。この闘いを自らのところでやり抜くこと、そして30数年貫いた三里塚反対同盟との労農連帯を貫くこと。この2つを今の社会のあり方の根本的な変革をめざす新しい階級的な労働運動、労農連帯として本当に結実させること、そのことをこの決戦の年頭に私は固く決意したいと思います。
 反対同盟のみなさん。大変な闘いでしょうが、本当に頑張ってください。私たちも全力を尽くして応援します。そして集まっているすべての皆さん。47年間のすべてをかけて三里塚闘争に結集しましょう。私たちも、あらためてその先頭に立つ決意です。ありがとうございました。

 

 

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2013年1月17日 (木)

反対同盟旗開きより 永井満関実代表世話人挨拶

13113
 反対同盟のみなさん、また共に闘う労働者、市民のみなさん。明けましておめでとうございます。このような場でご挨拶申し上げ、闘う決意を申し述べるこうした機会を与えていただきまして大変光栄に存じております。

 13113_2今や闘いは、市東さんの農地強奪を強行する国家権力と40数年の闘いのすべてをかけてこの権力との闘いを果敢に闘う、またともに闘う私たちに総決起を呼びかけておられる反対同盟。この場は、その反対同盟の強い意志、アピールを受け、私たちが昨年、いや今まで闘い抜いてきたその闘いを超え、決意を超える、全力あげた掛け値なしの闘いをしなければならないとそう思っております。

 私たち関西の住民が初めて三里塚の地におじゃましたのは、あの第一次の代執行、収用との闘いの時でした。その前の年に北原さんや戸村さんが関西に来ていただいて、関西の、まあ、その頃は淡路島でありましたが、空港反対闘争を自ら指揮していただき、そして反対同盟農民の方に一坪運動のやり方などもご指導いただいて、その一坪用地が今も残ってるんですけれども、すぐにそういうことができた。これは本当に反対同盟のおかげです。
 私たちは、その反対同盟のご縁といいますか、そういうことをしてくださって、我々を勝利に導いてくださったそのご恩に、その万分の一にも報いなければならないというのが実は私たちの気持ちです。
 まことに力において乏しいかもしれませんけれども、気持ちにおいてほんとに反対同盟と一体となって闘うという気持ちはみなさんと変わりません。

 13113_3今、市東さんの農地をめぐる闘い、市東さんのその不退転の決意、お聴きする毎に、お会いする毎に頭がさがりますが、ただその市東さんの闘いを褒め称えているだけでは何もなりません。その市東さんの決意に応えて、私たちが今までの闘いを超えて支援の闘いをやらなければならないと、今年の初めから私は思うようになりました。
 関西の住民も、反対同盟との40数年の連帯、共闘、またご指導いただいたそのことを踏まえて、今年こそ私たちにとっても決戦である。様々な原発をはじめとしたいろいろな闘いに仲間もどんどん決起しておるんですけれども、しかし、私たちの闘いの土台は三里塚です。
 関西の住民。今年、ほんとに一体となって市東さんの農地を守る闘いにみなさんとともに総決起することをお誓いしまして年頭の挨拶にかえさせていただきます。ありがとうございました。

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2013年1月15日 (火)

「福島から見えてくるもの」-生きる権利を求めて

13114
 昨日、神戸の長田で120名が集まって「福島から見えてくるもの-生きる権利を求めて」と題して「阪神淡路大震災18周年集会」が開催されました。

 東日本大震災と阪神淡路大震災によって犠牲となった人々への黙祷で始まった集会で、主催者を代表して被災地雇用と生活要求者組合の長谷川正夫代表が、被災地労働者企業組合を立ち上げ闘ってきた16年の歴史をこの集会で初めて語られました。
 連帯の挨拶が、粟原富夫神戸市議、中村吉政全国金属機械港合同労組副委員長からありました。

 遠く福島からおいでくださった子どもたちを放射能から守る福島ネットワークの椎名千恵子さんから「福島で起こっていること、福島から見えてくるもの」と題したお話しです。
 13114_2椎名さんは先ず、子どもたちへの不安に対して立ち上がったばかりの診療所の話しをされました。福島で一つ一つが隠され、検査してもらうことでまた不安が膨らんでいく現状の中で、セカンドオピニオン(もう一人のお医者さんに診てもらう)ことを否定する行政による雰囲気があることを指摘された。その中でお母さんたちが現実を観る中から繋がっていこうとして診療所建設にたどり着いたと話され、「それを通して具体的に闘う現場を開いていくことを学んだ」と話されました。
 除染問題をマッチポンプ、つまり火をつけるのと同じ側が消そうとする、まったくでたらめだと批判され、「自分たちが声を上げなければ、(福島事故は)なかったことにされる」と話され、「これから日本は、世界はどうなるのか」という問題なのにその深刻さが伝えられていないことを訴えられました。そして「福島はいいところ」というマスコミの宣伝によって「からめとられて、『このままでいいじゃん』とされていく」と憂いを話され、「一つ一つを疑わざるをえない」と想いを語られました。
 しかし、この間のマスコミ、2日前のNHKの報道などを上げながら希望も語られ、特に金曜行動をはじめとして「何かが変わったなという気がする」とされました。つい先日の寒風吹きすさぶ福島での行動を紹介しながら、急いでいる市民がそれでもビラを取りすっと見てくれている様子を語られ「県の動きや甲状腺への不安から、市民が自分から主体的に動く、そういう気配がでてきたかな」、「そこに希望を感じる」と語られました。そして、今年の3・11にむけて「怒りをきちっと表していかないとダメだ」と準備が開始されていることを紹介されました。
 「危機感の認識の違い」を語られながら、「3・11はたまたま起こったのではない」「世界的な矛盾の最頂点として、ここで出てきたのだ」「差別や失業、格差、暴動、そうした世界の問題の頂点として起こったのだ」「福島問題は日本だけの問題じゃない」と話されました。そして「福島をなかったことにしよう」とする推進側の動きは、その人々の自己矛盾をごまかせなくなっていることの現れだと指弾されました。
 最後に、「『つながりましょう』と言うけれど、生き物は、自然はもともと繋がって私たちの命はあったのだ。そのつながりがバラバラにされた中で(福島問題が)起こっている。繋がっていたんだから繋がっていこうよ」と語りかけられました。

 伊達市から兵庫に避難され「母と子」の姿を描く制作を始められた渡辺智教さんが、画家として生きていく想いを語られ、その上で、「集団疎開」の問題を訴えられました。
 その後、兵庫での取り組みが、「震災・借り上げ住宅問題」「西宮・芦原住宅追い出し裁判」「宝塚保養キャンプ」「被災地労働者企業組合」「ミニデイサービス」と紹介され、訴えられました。

 「じゅんとねね」として一世を風靡したねねの早苗ネネさんが登壇し、『サヨナラ戦争』『ずっとウソだった』などの唄を会場の皆さんも一緒になって唄いました。ネネさんも嬉しそうに触れられましたが、会場のみんながほんとに嬉しそうに笑顔で唄っているのが印象的でした。

 最後に関西合同労組の石田勝啓委員長の団結ガンバローで熱気のこもった集会を終えました。今年もガンバロウ。
 

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2013年1月13日 (日)

三里塚反対同盟 戦闘宣言を発す(団結旗開き)

13113

 今日、1月13日、2013113三里塚では先ず東峰神社のしめ縄を新しくするのをみなさんが集まられて行いました(右はその記念写真)。

 それから市東さんのお宅の南側にある開拓道路で簡単な集会をしてから、市東さんの南台の畑を往復する年頭のデモに。13113_2いよいよ決戦という熱気ある140名のデモでした。

 場所を成田市内に移し、団結旗開き。冒頭、先の集会でも紹介された「半年間の非常臨戦の決戦を宣言する」との戦闘宣言(「2013.pdf」をダウンロード)が読み上げられます。北原事務局長、市東さんの挨拶に続いて、乾杯。13113_3
 それから動労千葉の田中委員長、関西実行委の永井代表、市東さんの会、顧問弁護団、各支援団体などの挨拶が続きました。歓談の中にも、いよいよ決戦だという想いのこもった挨拶が続きます。
 13113_4最後に、萩原進事務局次長から反対同盟からの提起が行われました。(後日、詳しくご紹介します。)

 農地裁判の結審(3月27日)、判決、前倒しされた第3誘導路の供用開始(3月7日)という攻撃に対し、反対同盟は文字通り47年の闘いの全てをかけた「非常臨戦の決戦」に突入します。先ず、2月4日、18日の農地裁判に集会とデモで萩原さん、市東さんの証言を支え、わけても18日は、500の隊列で裁判終了まで、再度のデモと裁判所までのリレートークなど裁判所を包囲した闘いを実現する。3月7日、第3誘導路供用開始に対して現地闘争で闘う。そして3月24日、全国総決起集会を1500の結集で闘い抜くことが提起されました。
 私たちは、1月27日の代表者会議、団結旗開きでこの反対同盟の檄に応え、直ちに2月4日、18日の裁判闘争への態勢、第3誘導路供用開始への闘い、そして3月17日、市東孝雄さん、そして沖縄から金城実さんを迎えての三里塚関西集会、3月24日、全国総決起集会へと全力で闘い抜きましょう。

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2013年1月11日 (金)

関西大弾圧をはね返そう!

1319
 一昨日、山本善偉関実世話人と一緒に大阪拘置所(上写真)に勾留されているMさんに会ってきました。不当逮捕・勾留されてもう95日になります。接見を終わって出てきて山本先生が嬉しそうに、「以前のM君に比べてずっと明るく、落ち着いてきた」と感想を言っておられました。勾留される中で「読書と字を書く練習を一生懸命している」と本人も言っていましたが、事態を「仕方ない」として怒りを秘めながら、出てから頑張るために準備をしているその前向きさと気力に、却って励まされました。「監獄は革命の学校」とはほんとにいいえて妙だなと改めて思いました。同じ大阪拘置所に11・13説明会の件で不当に拘留されているPさん、Uさん、そしてMさんと同じ日のことで不当に勾留されているMtさん、そしてMさんの4人それぞれに本を差し入れて帰りました。

 昨日は、早朝でかけて福井で不当逮捕され未だに接見さえできないオキュパイ大飯への弾圧事件のKさんの第2回公判の傍聴に行きました。何と裁判所に4台の機動隊のカマボコ。福井県警総力でのお迎えではありませんか。傍聴券配布の現場にも警察官が配置されています。何しろ第1回公判で退廷命令がでた人を廷吏ではなく飛び込んできた制服警官が拉致していった裁判所ですから・・・。
 元気に出廷したKさんを拍手で出迎え、午後1時半から4時間、現場にいた警察官ではなく、証拠とされる映像や写真を捜査書類に作った警察官5人の証言でした。現場を写してUチューブに映像を流したKさんへの10月1日の家宅捜査で押収したデーターから「消去されていた」元の動画を復元したことを自慢そうに証言する警察官と検事のやりとりなど、うんざり・・・。最後に証拠に採用された映像を、なぜか傍聴席には見せないで映して確認したり・・・。何が公開裁判なんやと怒りが・・・。
 この裁判は、次回から1月22日、24日、28日、29日、2月4日と連続してあり、しかも、24日(午後1時半から)を除いて、すべて午前10時から午後4時過ぎまでのウルトラな進行。弁護士によると迅速裁判ということでこういう形になってきているとか。大阪での5人の裁判が始まるとどうなるんだろうと、思わず考えてしまいます。
 雪の中、大急ぎで帰途につきました。10人近いみなさんが福井のみなさんとの交流と今後の相談ということで残られました。帰り付いたのは9時。延べ15時間の闘い。あ~しんど。

なんで逮捕やねん? ほんまのこと言ったらアカンのか! 関西大弾圧はねかえそう! 全国集会

【とき】 2013年2月3日(日) 開会午後1時 終了2時30分
【ところ】 大阪市立大阪城音楽堂
集会後、大阪府警から市役所へのデモ
この取り組みが急遽準備されています。この異常極まる弾圧に対し、全力ではね返し、勾留されている皆さんの早期奪還のために全力で取り組みましょう。

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2013年1月 8日 (火)

いよいよ今年の三里塚が始まる

121125 この日曜日に以下の反対同盟からの案内で、1月13日、三里塚現地での新年デモ、そして団結旗開きが行なわれます。いよいよ今年の決戦の三里塚が始まります。

2013年 新年デモと旗開き

 全国の闘う仲間のみなさん! 三里塚はいよいよ決戦の年2013年を迎え、1月13日(日)新年デモと団結旗開きを行います。この旗開きをもって反対同盟は、市東さんの農地決戦に全力で突入します。
 2012年三里塚闘争は、国策と闘う反原発・福島や沖縄、反TPPの闘いと固く結合し、労農連帯のもと全国の労働者人民と連帯して勝利をかちとってきました。成田空港の地盤沈下の危機に追い詰められた成田空港会社は、安全性を無視したLCC・格安航空の乗り入れによる増便を口実として夜間飛行禁止時間を緩和しようとしています。さらに24時間空港化を策動しています。そして47年間今なお空港完成を阻まれて追い詰められた政府・NAAは2013年、いよいよ市東さんの農地強奪を強行しようとしています。市東さん宅を空港敷地内に取り込んで追い出しを狙う第3誘導路の年度内供用開始に合わせて、市東さんの農地裁判も年度内結審が策動されています。春から夏にかけての強制執行をも狙っています。全国のみなさん! 2013年は重大な市東さん農地決戦の年です。決戦勝利に向けて新年デモと旗開きに決起し、団結をうち固めて闘いぬきましょう。

 2013年 新年デモと旗開き

期日  1月13日(日)

●新年デモ
    時間・午前10時30分集合
    場所・市東さん宅南側開拓組合道路
    デモ・市東さん方畑(元現闘本部脇)までの往復デモ

●団結旗開き
    時間・午後1時~
    会場・レストラン「ハナマサ」(成田市並木町)
        (℡ 0476-23-2328)
    参加費・1人2500円

                 以上、三里塚芝山連合空港反対同盟

 敵、政府、空港会社はすでに年頭4日、第3誘導路供用開始を何の理由もなく3月7日に前倒ししてきた。これは明らかに、すでに呼びかけられている3月24日の全国総決起集会を軸に闘いが燃え上がることを恐れたからにほかならない。断じて許されません。1・13新年デモ、旗開きをかわぎりに、2・4、2・18農地裁判、そして2・19第3誘導路裁判の各闘いを軸に、怒りの反撃を実現しよう!

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2013年1月 6日 (日)

第3誘導路供用開始を断じて許すな!

121124
 昨日の千葉日報に以下の記事が掲載されました。
― 「成田国際空港会社(NAA)は4日、成田空港のB滑走路と第2ターミナル地区を結ぶ3本目の誘導路となる西側誘導路(全長約700メートル)を3月7日から使用すると発表した。第1、第2両ターミナル間の横堀地区に増設した駐機場(大型機で5機分)も同日から使う。いずれも3月31日からの年間発着枠27万回化(現行25万回)に必要で、2010年7月から工事を進め、国の検査に合格した。」 ―

 3月31日供用開始と言われていたものを早めてきたのだが、この第3誘導路(上写真は、昨年11月24日の市東さん宅前の監視台から撮影)は、市東さん宅から100メートルも離れておらず、市東さんの生活を破壊する爆音と振動、そして臭気をもたらすものだ。2010年6月に行われたこの工事のための環境影響評価の公聴会で、その騒音などの調査が、市東さんや東峰地区の島村さんなどの住民が住んでいないことを前提として行うというとんでもないものだったのだ。ここにも市東さんや東峰地区の住民を追い出すということを狙ったものであることが露骨に示されている。
 市東さんの農地を奪おうとする農地裁判が結審(3月27日)を迎えようとするこの局面で、正に市東さんに「出て行け」と言わんばかりのこの第3誘導路供用開始は断じて許されない。しかも前倒しして強行するなどどうして許せようか。これは3月24日、三里塚現地で全国総決起闘争が、この供用開始に向けて取り組まれようとしていることに怯えて、攻撃を強めてきたことを示している。

 1月13日三里塚反対同盟の団結旗開き、2月4日農地裁判(萩原進さん証言)、2月18日農地裁判(市東孝雄さん証言)、2月19日第3誘導路差し止め裁判を通して、この許し難い攻撃をはね返して行こう! 1月27日、関西実行委員会の団結旗開き(「130127_109.pdf」をダウンロード)を出発点に、関西でも態勢を作っていこう!

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2013年1月 3日 (木)

尼崎・伊丹実行委『抵抗の旗』第262号発行

12107
反原発運動への不当極まる弾圧を弾劾する
  
反動の嵐に負けるな!
  市東農地裁判に全力を!
  安倍改憲内閣と闘おう!

 謹賀新年、今年も実行委をよろしくお願いします。

 はじめに

 昨年はつらい別れが続きました。年明け早々反対同盟の鈴木謙太郎さんが57歳の若さで亡くなり、8月には三里塚はじめ多くの闘いの場で、権力により不当弾圧を受けた労働者や学生、市民の救援に尽力された神戸市民救援会議の加瀬都貴子代表が亡くなりました。
 また労働運動では、永きにわたり関西の闘いを牽引してきた全国金属機械労働組合・港合同の大和田幸治事務局長が3月に、そして一番弟子だった辻岡尚執行委員があたかもその後を追うように8月に亡くなりました。
 そして私たちの大切な仲間であった豊中の森本正三さんが8月に、また反原発、がれき焼却反対に東奔西走していた吉岡史朗さんが12月に亡くなりました。
 「命には限りがある」と分かっていてもその現実をこうも続けて突きつけられるとは・・・。本当に無念でなりません。しょんぼりしていては故人に叱られそうですが、気持ちを取り戻すにはしばらく時間がかかりそうです。

 2・4~2・18裁判闘争へ

 さて何度も提起していますが、市東農地裁判が決戦局面を迎えています。当該の市東孝雄さんそして反対同盟、農地を守る会のみなさん、顧問弁護団の頑張りによって法廷そのものは敵を圧倒していますが、毎回の公判では裁判所による露骨な空港会社寄りの訴訟指揮により早期結審、反動判決が目論まれています。それを許さないために私たちは裁判闘争をさらに強化する必要があります。2月4日の萩原事務局次長の二度目の証言に続き、2月18日には市東孝雄さんの証人尋問があります。そしてこの日は5百名の結集で裁判所を包囲し、圧倒する闘いが提起されています。これらの闘いを決戦としてとらえ千葉地裁に結集しようではありませんか。
 2月4日(月)午後1時30分 千葉地裁(傍聴券の抽選のため40分前に集合してください)

 不当弾圧弾劾

 我が尼崎市では昨秋被災地のがれき受け入れに関して二度の市長との対話集会がもたれました。入場に際しての持ち物チェックなどなく(当然ですが)、市長のそばにボディガードがつくこともなく、もちろん尼崎市以外の人も入場できました。そこでは関東方面から母子避難されてきている皆さんも多数参加され、それぞれ「受け入れ反対」を訴え、稲村市長も「皆さんの意見は考慮します」と言わざるをえませんでした。その結果、宮城県が地元だけで処理が可能としたこともありますが、尼崎市と一旦は受け入れを表明していた西宮市も受け入れ中止となりました。
 それに比べて橋下大阪市長のやり方は本当に許せません。8月のがれき試験焼却説明会では、大阪市民以外はすべて排除し(大阪で燃やせば尼崎も当然被害がでるぞ!)持ち物チェックをし、市民との間には阻止線を張りました。まさに橋下は大阪市民を「敵」とみなしているのです。そして下地真樹阪南大学准教授らに論破されると「ここは論議する場ではない」と市民の訴えをことごとく無視して逃げ帰り、ついに11月末に試験焼却を強行しました。
 そして反原発、がれき焼却反対の声がますます高まることを恐れた橋下は大阪府警と連携し、下地さんはじめ関電包囲行動やがれき焼却反対の闘いの先頭に立って頑張っていた市民を次々と逮捕・起訴(何の罪もない!)し、さらには今も長期勾留を続けて闘いを抹殺しようとしています。いったいこれが市民を守るべき行政の長がすることか!先の衆院選で維新の会から大量の違反者が出ていますが、それにはまるで「人ごと」のような態度の橋下、恥を知れ!
 本格的に焼却が始まった北九州市では早くも子どもたちに「甲状腺異常」などが発生しているとのことです。2月から始まろうとしている大阪市の本焼却を、そして原発再稼働を止めるため、不当弾圧に屈せず立ち上がりましょう。

 「いつか来た道」に戻すな

 年末の衆院選では自民党が300議席に迫る勢いで大勝しました。今回自民党の得票が伸びたわけでもないのに・・・。本当に選挙のトリックとは不思議なものです。3年余り前、民主党に淡い期待をかけた人々が、普天間、増税、TPP、原発再稼働、そしてオスプレイ配備とことごとく裏切られ、愛想をつかし投票所に行かなかったことも大きな要因ではなかったでしょうか。
 いずれにせよ安倍-石破、石原-橋下という9条改憲、原発推進勢力が大きく台頭したことは間違いありません。本当に大変な時代が到来したものです。一瞬絶望的な気持ちになってしまいますが、私たちが立ち止まればあっという間に「いつか来た道」に戻ってしまいます。昨年無念にも逝去された多くの先達の遺志を引き継いで、反動の嵐に負けずに今年も闘い続けましょう。

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2013年1月 2日 (水)

元旦闘争 港合同南労会闘争から釜ヶ崎越冬闘争へ

1311
 元旦早朝、恒例の港合同南労会争議闘争があり、参加してきました。昨年に引き続いて、悪逆非道としかいいようのない南労会常務理事若杉自宅への抗議糾弾闘争です。港合同の労働者や共闘の関西生コンを始めとしたいろいろな組合のみなさんが元旦早朝にもかかわらず集まられました。
 1311_2昨年、港合同の大黒柱であった大和田委員長、辻岡執行委員を相次いで失うという大きな痛手と悲しみを乗り越え、昨年末11月21日に、南労会闘争勝利のための決起集会を200を超す結集の熱気で闘いとり、6億6千万円の未払い賃金などを求めた裁判の結審(1月18日)を目前に控えた正に決戦というにふさわしい集会でした。
 中村港合同副委員長(右写真)の年頭の挨拶、小松南労会支部委員長代行の基調報告のあと、厳しい不当配転に抗して闘う組合員さんの決意表明がありました。各地の争議の報告や関西生コン、関西合同労組などの共闘の連帯挨拶のあと、さあ、悪辣極まる若杉への怒りの抗議デモです。近くの神社の参道を通るため、初詣に訪れるみなさんが驚いたような表情で注目し、ビラをとっていかれました。

 1311_41月18日(金)午後1時05分より大阪地裁610号法廷で、未払い賃金6億6千万円をめぐる裁判の最終弁論が開かれます。全力で傍聴闘争に駆けつけましょう。

 その後、釜ヶ崎の越冬闘争「越冬まつり」が年末から続けられていることが訴えられていましたので、初めて参加させてもらいました。少し時間があったので、間近で見たことがない通天閣に案内してもらい、正月気分で賑わう界隈を歩きました。
 1311_5それから三角公園で開かれている「越冬まつり」へ。
 行った時には、卓球大会が行われていて、その後、ボサノバやロック、さまざまな音楽がいろいろなグループの皆さんによって繰り広げられていきます。みなさん、火の周りで暖をとったり、お酒を飲みながらリズムに併せて身体を動かしたり、様々なスタイルで楽しんでおられます。
 1311_6暗くなった6時過ぎに趙博さんが登場です。いつものことながら凄い迫力です。この頃には顔見知りの何人かのみなさんが来られ、寒さに震えていた私に酒の差し入れも・・・。コップ酒を味わいながら趙さんの唄に聞き入り、終わられた趙さんに挨拶をして帰途に着きました。
 釜ヶ崎を訪れたことがこれまでなかったので、「覗きにきた」域をでませんが、新聞などでも書かれていますが、お年寄りが多いのに驚きました。1311_8ほんとに高齢化と格差と貧困がひしひしと感じられます。4時間あまり、身にしむ寒さと共にそのことをお腹の中にためこんでいたというのが正直なところです。朝のデモから、夜、帰る道までほんとに寒かった。

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