被告成田市の「類型5」のウソを粉砕
12月18日千葉地裁民事三部(多見谷寿郎裁判長)において、第9回団結街道裁判が開かれ、年末にも関わらず大勢の傍聴参加者がかけつけ、大きな前進を勝ち取りました。
「類型5」の破たんを認めない成田市に傍聴席から怒りの怒号
被告成田市の反動的な団結街道の廃道処分に対し、遠藤弁護士を先頭に被告の主張を断罪、「成田市は路線廃止の根拠として、自ら類型5にあてはまるから廃道処分したと主張してきたが、類型というからには団結街道以外にも路線事例があるはずなのに、この一年間何も示して来なかったではないか」との追及に成田市代理人は「事例はないので示せない」と苦し紛れの陳述を行ないました。この発言を聞いて傍聴席から「破たんしたのなら取り消せ」との怒号が起こり、裁判長からも「類型5を適用することは破たんしてますね。」との発言がありました。しかし裁判長は成田市側を擁護するように「ほかの主張に対する問題点、不足点を指摘してほしい」との助け舟を出す癒着ぶりを示しています。
本来、類型5が失当ならば、裁判長は被告を敗訴にすべきなのに、簡単に「破たんしてますから、次の争点を考えましょう」と不真面目な姿勢を示しました。許すことは出来ません。余談ですが、騒音被害の範囲指定でも「類型」を規定して、その条件に当てはめた行政対策をするものですが、裁判のやりとりを聞いてると成田市が勝手に「類型5」をでっちあげたとしか思えませんでした。
次回の期日を3月15日と決めて閉廷しました。
報告会で新年に向けての決意を述べる
裁判の後で、きぼーる会議室で「報告会」が行われ、北原事務局長より「市東さんの住居を空港で囲い込もうとする殺人的な攻撃を許してはならない。団結街道は親子三代の開墾魂が籠った道だ。この精神を守ろう。三里塚は今年も健在だったが来年も闘い、必ず勝つ」との決意が述べられました。さらに、弁護士全員が決意を述べ、特に大口弁護士は「行政訴訟では成田市にきっちりした立証責任があるはずなのに、類型5を持ち出して横柄な姿勢を示している。振り出しにもどった気持ちで闘おう」と述べられました。
支援の各団体からも発言があり、関実から安藤が「この年末に大阪では仲間が獄中で闘っている。三里塚を闘い反原発を闘う獄中の仲間と決意を共にしたい。関実は27日に団結野菜市を行い、3月17日の三里塚関西集会の成功に向けて頑張っている」ことを伝えました。
報告会の最後にあいさつに立った萩原進事務局次長は「病気は快復した、頑張る。自民党の大勝にまどわされず闘おう。来年は、三里塚、沖縄、福島をさらに押し出して闘う」と語られました。
安藤 眞一
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