昨日、農地法裁判の口頭弁論
昨日、12月10日、農地法裁判の口頭弁論が開かれました。当初、11月12日に引き続いて萩原進さんの証言の予定でしたが、1週間前に萩原さんが体調を崩されたため大事をとって萩原さんの証言を次回期日に予定されている2月4日に延期し、この日は口頭弁論を行いました。
法廷に先立って、支援連によるリレートークが裁判所前で行われ(上写真)、道行く県民や裁判所の職員に、農地法による市東さんの農地の取り上げ攻撃の不当性と多見谷裁判長による「国策裁判」「早期結審」策動への抗議の声を上げました。早く裁判所に着いていた私も、一言訴えさせてもらいました。こうした行動をもっともっと多くの人の結集で、裁判所に圧力を加えていきたいものです。
成田空港会社NAAは、この日提出した準備書面で、一つは訴えの変更を、今一つは、「天神峰南台41-9番地の土地に係る請求を放棄する」を出してきました。
開廷した直後、市東孝雄さんが立って、NAAに対して「放棄するというなら、私が耕してきた農地だということを認めるのか、『不法耕作』という言いがかりを直ちに撤回せよ」と怒りをこめて弾劾しました。「41-9番地」を賃借地だと請求したことは、NAAの請求がでたらめなものであることを何よりも示しています。そのデタラメな農地の「確定」によって耕作権裁判で市東さんが耕している「41-1番地」などが「不法耕作地だ」と言いなしているのですから、市東さんの怒りは当然です。
また訴因の変更とは、天神峰の畑にある2つの櫓(やぐら)と北側の大看板、南側の立看板を「市東さんのもの」として撤去の対象にするというものです。弁護団から、この4つのものは反対同盟の所有物であり、「市東さんのもの」とする変更など認められないと厳しく指摘されました。
ここに多見谷裁判長、NAAが願望する「早期結審」などとんでもないことだという一端が示されています。偽証問題をはじめまだまだ明らかにされなければならないことが、沢山残されているのです。
法廷後の報告会で冒頭に立った市東さんは、「冒頭に言いましたが、空港会社は紙1枚で放棄したというのですよ。あれだけ自分に不法耕作だと裁判にかけながらね、謝りもせず紙切れ1枚で、絶対に許せない。今年も忙しい中傍聴などいろいろ来ていただきましたけれど、来年はもっと攻防がひどくなると思うんです。ですから皆さんも、今年以上に傍聴、そして闘争と現地の方にも来ていただいて共に闘いたいと思いますのでよろしくお願いします」と挨拶と想いを語られました。
2月4日の萩原さんの2度目の証言、2月18日の市東さんの証言を、裁判所を圧倒する傍聴闘争を実現させて、多見谷裁判長の早期結審策動を阻止しましょう。とりわけ、18日には、市東さんが11月25日の市東さんの会のシンポジウムで訴えられたように、500人、600人の力で裁判所を包囲しようではありませんか。
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