横堀団結小屋の強制撤去に抗議する
昨日、成田空港直近にあった横堀団結小屋が裁判所によって強制撤去されました(右写真は産経新聞より転載)。小屋には山崎さんが住み、生活をしています。それを問答無用に強制撤去することは人権侵害、居住権の侵害であり許されません。
この暴挙の背景には、来年成田空港の自由化、そして成田空港の完成を目論む成田空港会社NAAと国交省の強い意志が働いていたことは明らかです。この間、NAAと国交省は、空港の運営に何の支障ももたらさない4つの一坪共有地を不当な裁判によって強奪することを目論んで、東京高裁に仮執行宣言がついた不当判決を強行させました。
NAA、国は成田空港の自由化、2014年には年間離発着30万回の実現のために第3誘導路の来春供用開始、市東さんの農地を民事裁判によって強奪しようと目論んでいます。この間の一坪共有地への不当判決、この横堀団結小屋への暴挙は、この市東さんと三里塚反対同盟への恫喝と闘いの圧殺を狙ったものであることは明らかです。同時に、空港の運営に何ら支障のないこうした「整備」は、「つくらない」との住民との約束を反故にし横風用滑走路の建設をも目論んだ成田空港の完成が、NAA、国交省の「念願」としてあり、そうした意図のもとでの攻撃だということです。断じて許されません。
現場では30人が座り込み阻止行動をしましたが、機動隊によって強制的に排除され、小屋の中には山崎さん、柳川さん、加瀬さんが篭っておられたのですが、排除されて小屋は解体されました。報道では、そうした闘いの画面はなく、NHKなどは抗議の画面さえ流されない、解体される画面だけという「偏向報道」でした。
2010年の日米航空協定の妥結を受けて、それまでの保護主義的航空政策をかなぐり捨て、アメリカの自由化要求に全面屈服し、第3誘導路供用開始、市東さんの農地強奪、くらしの破壊へと突っ走るNAA、国交省の住民を無視した新自由主義航空政策への転換を断じて許してはなりません。三里塚反対同盟、市東さんと共に闘い、47年にわたる三里塚闘争を守り抜きましょう。12・10と来年2・4の2つの農地裁判に全力で結集し、3・24三里塚全国総決起へのうねりを生み出しましょう。
三里塚決戦勝利関西実行委員会
事務局次長 松原康彦
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コメント
たったひとつのツィター(旗旗)を頼りにはじめてボロボロの小屋で雑魚寝した。
20数名のおとんもおかんもねーちゃんも知らない人ばかりである。
よく眠れなかった。
そして午前6時に小屋を出て、午後1時過ぎまで、彼らと、作業員と、おまわりの群れと、記者たちとともに、破壊されてゆくぼろ小屋を見つめながら7時間を過ごした。
何とすてきな人たちなんだろう!!
たたかいの拠点を破壊されながらも彼らは、ことばでいいあらわせない“誇り”にひかり輝いていた。
20数名の見知らぬ人たち(札幌から来た柴田さん、大阪からの小山さん、いかすねーちゃん、目の澄んだお母ん・・・そして、おとんやおじんたち・・・)は、生涯忘れられない友となった。
わたしは老いぼれだが、あるじ様(加瀬さんという78歳)の生き生きしたことばが、今も耳に生きている。
●どんな障害者であろうと、よいよいだろうと、匍ってしか歩けない病人だろうと、生きているなら、だれでもたたかえるんだ。そしてな、たたかえばどんなにぺしゃんこにされても、生き生きと生きていけるんだ。●
ありがとう!!!
投稿: 田中洌 | 2012年11月29日 (木) 11時27分