大阪市は「ガレキ焼却」を諦めろ!
今朝の朝日新聞に怒りなしには見れないものの、めっちゃ面白い記事が載りました(右写真、写真をクリックすると大きくなり見やすくなります)。
なんと大阪市が、昨日、市役所南側の市道にバリケードを築いたというのです。「なんで?」と思うでしょ。
市役所南東スミに10月12日、大阪市橋下市長が放射能で汚染された震災ガレキの焼却処分を引き受けようとしていることに反対して「監視テント」が張られ、泊まり込んでの抗議が続けられています。連日の大阪市や警察による「撤去要請」や、在特会の襲撃にもびくともしないばかりか、今では、14張りに増えています(左下写真)。
このテントが増え続けていることに恐怖して、これ以上「テントを増やさないため」(朝日新聞)というのです。この日の記者会見で橋下は「表現の自由はあるが、社会のルールにのっとって主張してほしい」と求めたというのです(朝日新聞より)。
ふざけるんじゃない。震災ガレキの「広域処理」という被災地を食物にした巨大な利権に関西で唯一飛びついたのが橋下市長です。大阪市は、8月30日、中之島公会堂で「説明会」を開きました。ガレキの焼却処分は放射能の広域にわたる拡散を招き、放射能が濃縮された残渣の埋立地への埋設は将来必ず大阪湾への流出という事態を招きます。当然にも大阪市だけの問題ではなく、多くの人々がこの大阪市の方針に疑問と抗議の声をあげました。お隣の尼崎市では、説明会で参加者を限ることなく行い、結局、ガレキ処理を行わないことに決めたのです。8月30日の大阪市の説明会は大阪市民に限定されました。私たち市外の人間は、それでも200人以上が集まり、抗議の声をあげました。会場の中には500人近くの大阪市民が集まり、焼却場となる此花区のおばちゃんたちや多くのみなさんが抗議の声をあげました。モジモジ先生の理路整然とした大阪市、環境省への批判と抗議の質問に、橋下市長をはじめ並み居る大阪市・環境省などは何一つ答えることができなかったのです。そればかりか、橋下市長は、「今日は意見を聞くために開いたのではない」と傲然と言い放って、「お上が決めたことに従え」との姿勢を示しながら、逃げるように退席しました。そして「私たちのいのちがかかってるんや」と納得せず残っていた此花区のおばちゃんたちをはじめとした人々に機動隊を襲いかからせ、怪我人を出し、排除したのは橋下市長ではありませんか。何が「社会のルール」だ。
右の写真は、関西電力本店の正面玄関です。毎週金曜日の包囲行動では、再稼働への抗議の意志をこめ黄色いリボンをくくりつけるのが恒例になりました。実はくくりつけている金網は、包囲行動が盛んになった中で、立派な玄関の構造物の上に突然作られたのです。なんと不細工、不調法なものでしょうか。「なんで?」と思いますよね。私たち市民が構造物を乗り越えて乱入するとでもおもったのでしょうか。電力独占の巨大な利権を貪り、巨富をほしいままに築きあげてきた関西電力の正体が丸見えではないでしょうか。
今回の大阪市のバリケードは、この関西電力の不細工な金網と同じ発想で作られたのではないでしょうか。市民の声を聞かず、「上意下達」を当たり前として傲然と居直る橋下が何を守ろうとバリケードを築いたのかということです。
ほんとに怒りなしには書けないことではありますが、「めっちゃ面白い」と感じるのは不謹慎でしょうか。橋下市長が、厚顔無恥にも「表現の自由はあるが」とつぶやかざるをえなかったのは、正にオキュパイであるこの「監視テント」に消耗し、敗北感を舐めているからです。みなさん。大阪市役所前の監視テントを訪ねてみてください。放射能汚染ガレキの広域処理に反対し、大阪市に止めさせましょう。
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