「オキュパイ大飯の乱」への弾圧許すな!
昨日10月2日、福井地方裁判所で、大飯原発再稼働反対を闘い抜いた『オキュパイ大飯の乱』への弾圧としてかけられた川崎さんへのデッチ上げ、不当逮捕・勾留の「勾留理由開示公判」が開かれました。
『オキュパイ大飯の乱』とは、6月30日午後3時過ぎから、7月2日未明まで35時間にわたって大飯原発への唯一の道路である大飯原発PR館前を占拠して「大飯原発再稼働」を止めようとして闘いぬかれた闘いであった。国、関西電力はこそこそと海上から原発労働者などを運び込み再稼働は「予定通り」強行したものの、官邸包囲行動が数万人、10万人とふくれあがる中でこの『乱』が一人の逮捕者も出すことなく闘い抜かれたことに強烈な衝撃を受けていた。(『大飯の乱』については、少し長いですがhttps://fr.twitter.com/yuzulin/status/248724229971914752で映像が見られます)
そして「再稼働反対」「すべての原発を廃炉に」「放射能ガレキの広域処理反対」のうねりが、静まるどころかますます大きくなろうとしている現状の中で、闘いのうねりを分断し、破壊しようと策動されたのが今回の川崎さんへのデッチ上げ、不当逮捕・勾留でした。「過激派キャンペーン」を背景にした「傷害罪のデッチ上げ」が警察発表を鵜呑みにしたマスコミの力を使って行われようとしているのです。
デッチ上げられた事件は、6月30日、『乱』が開始された直後、川崎さんが発炎筒をかざし、警備員に襲い掛かり1週間の火傷を負わせたというものです。しかし、当時、すでに警察官が現場を取り囲み、「違法だ」などと襲いかかる準備をしていた最中です。『乱』を始めたみなさんは、その警察官たちに「いのちをまもるための正当な抵抗権だ」と語りかけていた中での出来事だというのです。そうならば、もしそのようなことが起こっておれば当然にも「現行犯」逮捕が行われたであろうし、なぜ、3ヶ月も経ってからの逮捕なのか。ここに、この事案のデッチ上げ性の一切があります。
勾留理由開示公判には、『乱』を終始先頭に立ってひっぱりぬいた埼玉のUさんが22時間もかけてバイクで駆けつけたのをはじめ、『乱』前後の大飯のテント村でともに闘い抜いた仲間が、夜行バスで東京から駆けつけたのをはじめ、福井で頑張っているみなさん、滋賀、京都、大阪、神戸など老若男女30人が傍聴に駆けつけました。
川崎さんは非常に元気に出廷し、検察の妨害や裁判官の制止をも振り切って、大飯原発再稼働の犯罪性を弾劾しました。そして勾留中の取り調べで何一つ事件に関する尋問が行われていないことを暴露して、この自らへの逮捕・勾留の不当性を糾弾しました。
国、関西電力によって強行された今回のデッチ上げ弾圧は、彼らの『乱』への消耗感と闘いの高揚への恐怖感の表明以外の何ものでもありません。「みせしめ攻撃」のつもりなのでしょうが、川崎さんの踏ん張りと、以降の闘いの高揚がその彼らの目論見を粉砕しています。しかし、川崎さんへの長期勾留を狙ったこのような不当な弾圧を許せるはずがありません。闘いが長期に及ぶ恐れもあります。みなさんの注目と、裁判へのご支援を訴えます。
裁判支援、カンパの送り先などについては、大飯弾圧救援のブログhttp://oikyuen.blog.fc2.com/をご覧ください。
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