耕作権裁判(10月29日)の傍聴を
市東さんの農地をめぐる「耕作権裁判」が、10月29日(月)午前10時半から千葉地裁601号法廷で開かれます。(傍聴券発行の関係で、傍聴される方は開廷の40分前までに千葉地裁1階ロビーにおいでください)。
この耕作権裁判は、空港会社が、南台の農地の一部(右写真のC部分とA部分の左側)の市東さんの耕作が、地主に無断の不法耕作だとして返却を求め、農地裁判に先駆けて起こした裁判です。
すでに繰り返し明らかにしているように、「不法耕作」はまったくのデタラメな言いがかりでしかありません。そもそも、先立って行われた農業委員会への空港会社による耕作権解除申請でまったく誤った畑の位置の特定(右写真)を行なったことを開き直り、強弁するために起こされた裁判です。裁判が開かれ続けていること自体が、千葉地裁の「国策裁判」強行の姿勢によるものでしかありません。
「市東さんの会」のブログによれば、裁判所(白石裁判長)が文書提出命令を出しながら、空港会社が出してきた文書の開示を「裁判所が見てから決める」としてすべて開示することを拒否しているというのです。市東さんと弁護団は、このことに抗議しすべての文書を開示するよう求めて抗告をおこなっています。ところが、白石裁判長がそれを無視して29日に開廷を強行しようとしているのです。
先に書いたように裁判が開かれること自体が問題なのですが、今、千葉地裁は総体として「国策裁判」として、市東さんの農地を民事裁判で強奪しようとしています。それは多見谷裁判長が指揮して農地裁判の結審・判決強行への流れとなって襲いかかってきています。白石裁判長は、この流れを前提に、一気にこの耕作権裁判も農地裁判と共に早期結審への流れを作ろうとしているのです。
その原因は、アメリカ政府の意思により日米航空協定で成田空港の2013年自由化、2014年には年間離発着30万回を実現しようとしているからです。このことを実現するには、来春3月31日の第3誘導路供用開始とともに、市東さんの農地を来年中に強奪し、「へ」の字誘導路問題の解消を強行したいからにほかなりません。
市東さんの生活と営農を破壊するこのような攻撃が、空港周辺住民の生活と環境を破壊するこのような攻撃が、民事裁判で、しかも農地を守るべき農地法をもちいて行われるなどという不正義をどうして許せるでしょうか。また、そのことを強行するために様々な虚偽と不法を重ね、しかも冒頭に明らかにしたような「不法耕作」なるまったくデタラメな言いがかりで裁判が行われていることに、今こそ怒りを露わにして、白石裁判長を、千葉地裁を、空港会社を、国を弾劾しましょう。
10月29日、千葉地裁に行こう!
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