10月15日 農地裁判を闘い抜く
昨日、10月15日、千葉地裁で農地裁判が開かれました。多見谷裁判長に対する裁判官忌避が最高裁で闘われている中で、石指証人をビデオリンク方式で召喚するという異常な形でこの日の法廷が開かれました。
冒頭、多見谷裁判長の制止を振り切って、弁護団からビデオリンク方式への弾劾と忌避が最高裁で結論が出ていない中での開廷に対する批判がされました。
始めてみるとテレビの映像がしばらく映らない。「証人を神戸から呼べ」などの傍聴席からの野次の中、やっと映ったものの、神戸にいる石指に示した書類が、全体を移すと何のことだか分からず、書記官が慌てて部分を映そうと必死にパソコンを操作。しかし、大きく3行ぐらいを映すと今度は何の書類だか全体がわからないという始末。
他方、神戸からの石指の映像が小さすぎて、表情など到底わからない。傍聴席からの抗議と野次で、裁判所は必死で映像を大きくしようとしている。何とか画面いっぱいに映ったものの、尋問に対するほんとの表情がわからない。
これこそ「証人隠し」だと、傍聴席の怒りが高まる中で、4、5人に退廷命令が乱発される。神戸から傍聴に駆けつけた仲間から思わず「神戸から遠くなんかないぞ」と野次が。
石指証人への追求の中で、当時の国交省の中に暫定滑走路の北延伸を強行するけれども、市東さんからの農地取り上げについて全くの無感覚でしかなかったことが暴露された。にもかかわらず、石指は繰り返し「話し合いをしています」と強調するのだ。市東さんは、これに対して報告会の中で「権力は力で押さえつけながら、『話し合いをしています』と人をまるで馬鹿にしたような言い方で、本当に許せません。怒りを超えてあきれた」と語られた。
多見谷裁判長は、神戸に呼んでいる石指を気遣ってか、神戸地方裁判所への遠慮か、5時には終わろうと必死になるが、結局5時半まで、予定を1時間も超えて4時間の裁判となった。しかし、この辺に多見谷が、形式的に片付けて結審、来春判決へと突き進もうとしている意志(「衣の下の鎧」)が丸見えだ。弁護団からの萩原、市東お二人への証人尋問にもう一日欲しいという要望や、鎌倉さん、元永さんの新たな証人申請を聞き流し、2月4日に最終準備書面(結審)と露骨に結審・判決策動への意志をあらわにする。こんなことが許されるか。
報告会の最後に萩原進さんは、市東さんへの攻撃の厳しさを明らかにされ、「もっともっと危機感をもって欲しい」「支援それぞれの中で、もう一度闘い方や動員ということについて点検して欲しい」と訴えられた。
この日、裁判に先立って裁判所近くの千葉市中央公園で萩原富夫さんが司会をして集会が行われ(最初の写真)、北原事務局長の挨拶の後、動労千葉、関西実行委員会、群馬の市東さんの会から連帯挨拶が行われて、裁判所までのデモを行いました。
また、この時間、石指証人が出廷した神戸地裁前で、関西実行委員会は15人ほどで、ビラまきと抗議行動を行いました。
次回の農地裁判は、11月12日(月)午後1時半から、萩原進さんの証言です。また、12月10日(月)午後1時半から、市東孝雄さんの証言です。(1回、法廷をとれという要求が出されていますが)
さらに10月23日(火)午前10時半から、第3誘導路裁判。
10月29日(月)午前10時半から、耕作権裁判。
12月18日(火)午前10時半から、団結街道裁判が入っています。
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