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2012年9月12日 (水)

市東さんの農地裁判傍聴記

 910日「市東農地裁判」を傍聴しました。

 私は都合で途中退席し、かつ公判後の報告会にも参加できませんでしたので、詳細は他の方の報告に委ね、個人的な感想だけを述べます。

 マイクは拡声器ではない?

 今回の証人は渡辺清一という元千葉県農林水産部農地課の課長だった人物でした。その渡辺は声が小さく証言が聞き取りにくく、特に「イエスかノーか」「右か左か」的な肝心なところがほとんどわかりませんでした。そんなことで、しばらくすると傍聴席から「マイクを通して証言してほしい」との声があがりました。私は当然多見谷裁判長がその要請にすぐ応えるだろうと思っていましたがさにあらず、完全無視でした。当然傍聴席からは次々と抗議の声があがり、大口弁護士も「(証人の)そばにいる私でさえ聞き取りにくい、マイクをつけてほしい」と訴えましたが、多見谷から返ってきた答えは「マイクは拡声器ではない」(??)でした。何もややこしいことを要請しているわけでもないのに・・まさに敵意むきだしの裁判長です。そして傍聴席からすこしでも声が出るとすかさず廷吏が「静かに!」を連発するのでよけいに聞き取りづらく、私は思わず廷吏に「静かに!」と言ってしまいました。

 また多見谷は弁護団が少しでもミスをすると被告側と一緒になって揚げ足をとり、逆に証人がまずい返答をすると割って入り、被告側に有利な証言に直させたりしました。まさに「悪奉行」でした。

 血も涙もない証人

 12910尋問の途中で市東孝雄さんが挙手し、「私は農地を取り上げられたら生きていけません。あなたの言動に私の命がかかっていることがわかりますか?」と訴えました。すると渡辺は「農地法に従って処理します」とぶっきらぼうに答えただけでした。「血も涙もない」とはまさにこのことです。農業と農民を守る立場の人間の言葉とは到底思えません。「(NAAから)金もらっとるんだろう」傍聴席からヤジが飛んだのも当然です。

途中退席のため一人廊下に出ると、そこには屈強な身体の廷吏が10人ほどたむろしていて私をにらみつけました。あの裁判長にこの暴力的廷吏の連中・・私は「まあまともな裁判やないな」と心の中でつぶやきました。しかし、しかし負けるわけにはいきません。「敵の土俵」には変わりませんが、これからも駆けつけようと思っています。

       ― 尼崎・伊丹実行委  弥永 修

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