ストップ伊方原発再稼働 とめよう大飯原発
8月19日、猛暑の四国・松山に600人近い人々が全国から集まり、「ストップ伊方原発再稼働 とめよう大飯原発 8・19松山行動 in 愛媛」が闘い取られました。主催は、「伊方原発の再稼働を許さない市民ネットワーク」です。
松尾さんが司会をし「俳句の町から廃炉の一歩を踏み出したい」と語って集会が開始されました。主催者を代表して「市民ネットワーク」の小倉さんが、官邸前の行動などこの日の取り組みまでの経過を語って挨拶。
先ず、福島からの訴えとして福島から駆けつけた5人の「原発いらない福島の女たち」が登壇し、こもごもに語られました。冒頭に立った黒田節子さんは、「私たちは今現在も被ばくを強要される生活が続いている」「いったい何人死ねばいいというのでしょうか」と訴えかけられました。国による「収束宣言」が「全国民を愚弄する」ものだと批判。そして大飯再稼働に至った野田政権を弾劾し、「福島原発告訴」の動きが1300人を超える人々によって開始され、全国に広げていきたいと想いが語られた。最後に「女たちのネットワークを強くしよう」と呼びかけられました。
続いて大飯原発阻止行動を闘い抜いた「オキュパイ大飯の乱」の報告が臼田さんから「再稼働はされたが、誰一人負けたとは思っていない」と行われました。 ここで京都大学原子力実験所元講師の小林圭二さんが登壇し、「研究者というより運動している者の一人として」と話しを始められた。
ところが、臼田さんの頃から雷が鳴り始め、小林さんが話し始めて2分も立たないうちに雨が激しく降り出しました。小林さんは、委細構わず京都や大飯の闘いなどを報告を続けられます。傘を持っていない方は慌ててあちこちのテントや四阿(あずまや)などに避難して行きます。ついにマイクも切れてしまい、傘をもっていた私も避難。しかし、傘などなんの役にも立たない激しい雨と、雷の轟音が響きわたります。右写真は、この時の舞台になっていたテント一杯に避難した人々と土砂降りの雨を写しているのですが、わかるかなぁ~。積乱雲の下にいるのかあたりは薄暗い。
しばらくしてハンドマイクで主催者が、「美術館の講堂に移って集会を継続したい」と呼びかけられ、雨の中を移動。多くの方が傘を持っていませんから大変です。それに、傘をさしていても下半身はずぶ濡れ。このまま美術館の講堂に入ることさえためらわれます。ごじゃごじゃ言っている訳にもいかず、入りましたがせいぜい200程度しか席はありません。演壇、通路にも一杯の人が座り込み、それでも入れず、多くの方が外におられたようです。
とにもかくにも集会が再開されました。雨で中断させられた小林さんが再登場です。小林さんは「大飯も伊方も加圧水型で、沸騰水型の福島より危険で、ひとたび事故が起これば恐ろしいことになる」と訴えられ、伊方再稼働反対と大飯を止めることの重要性を訴えられました。
「八幡浜・原発から子どもを守る女の会」の斎間さんから、「竜神様が住んでいた祠を移動させて伊方の原発が作られた。今日の嵐は、龍神様の怒りだ」と話しを始められ、「『核と人類は共存できない』というのは伊方裁判を闘った原告たちの想いだ。次は伊方だ。故郷を失うという凄い恐怖に襲われた」「みんなの手でとめよう」「私の命の重さと野田の命の重さが同じ筈がない。私の命の方が重い」と怒りをこめて語りかけられました。
この後、松山、四国をはじめ、九州、中国、関西、北陸、東京の各地から「1分間アピール」が続きます。「3時出発予定のデモをどうするんだろう」と心配していたら、途中で事務局から「予定していたデモは中止し、集会を全力で成功させよう。集会後公園の中をデモし、県庁に抗議の声を叩きつけよう」と提起が行われ、集会が続行されます。ドイツから来たというお医者さんも。山口の被曝2世の方も。車椅子の「障害者」の方も。すごい熱気です。
集会宣言「12.8.19松山行動集会宣言.pdf」をダウンロードを採択して、さあ、デモに出発です(最初の写真。一番奥の建物が会場になった美術館講堂)。外はすっかり晴れ上がり、真夏の空です。雨のおかげで涼しい。シュプレヒコールを上げ始めると美術館の職員が慌てて飛び出してきて、申し訳なさそうに「観覧の人がいるので静かにしてもらえませんか」と頼みに来られる。少し離れてから、シュプレヒコールを。デモの許可条件であった3時を1時間近く過ぎているので、どうなるのかなと思っていたら、公園の入口のお堀の所でストップ(左写真)、前の建物が県庁です。県庁に向けて「再稼働反対」の声を上げて、この日の行動を終わりました。
ナップザックの中もずぶ濡れでした。しかし、福島のみなさんもそうですが、小林圭二さんの頑張りには脱帽です。15日には、神戸で開かれた「平和のための市民の集い」で1時間余りの講演、17日には関電包囲行動に来ておられ、この日ですから。連日お会いしていることに思わず「ご苦労様です」と声をかけさせていただきました。多分、この日、続いて行われ今後を相談する全国の交流会にも参加されるのでしょうね。そのことに想いを残しながら、私は帰りのバスに乗り込みました。
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コメント
4枚目の写真、木の近くに私が投げ捨てたカーボン製の「のぼり」があるのでゲソ…
投稿: あるみさん | 2012年8月21日 (火) 23時22分