「福島支援」弾圧裁判を傍聴して
昨日、大阪地裁で古河さんへの弾圧、「福島支援弾圧」裁判が開かれました。裁判長から「立証が終った」ことが確認され、先ず検察が求刑の論告を行いました。しかし、延べ19ヶ所もの家宅捜索が示すように明らかに公安事件、政治弾圧として不当な逮捕、起訴をしながら、そのことに関しては何一つ言うこともできず、ただ弱々しく、そして短く「自動車登録制度への悪質な行為だ」と言うのがやっとで、最後に「裁判で黙秘を通したことが示すように反省がない」と言いだす始末。その上で、懲役1年が求刑されました。傍聴席からは、あまりの弱々しさに抗議の声すらでません。
太田弁護士(右写真)が弁護団を代表して最終弁論を行いました。太田弁護士は冒頭「黙秘は反省がない証し」とした検察論告に対し、逮捕から裁判に至る古河さんの完全黙秘は憲法に保障された権利であり「反省がないとかあるとかに関係ない」と検察官を批判してから弁論を始められました。先ず古河さんの介護の仕事や福島へのボランティア活動などや、問題となった「デリボーイ」購入のいきさつを明らかにし、逮捕までの経緯を語られた。
別件逮捕から始まる警察の捜査のデタラメさと、勾留延長を裁判所も認めなかった経緯などを明らかにした上で、この逮捕・起訴攻撃が、ALSの患者さんの命を奪いかねない悪質な、古河さんの介護活動とボランティア活動への破壊攻撃であることを明らかにした。(左写真は位田弁護士)
そしてこの起訴が公務員職権濫用罪もしくは特別公務員職権濫用罪に当たるとして、公訴権の濫用として公訴棄却するよう裁判所に求めました。
最後に言っておきたいことはないかという裁判長からの求めにも、古河さんは「起訴されること自体がおかしい」という意志表示として、一切を無視して黙秘を貫きました。
判決公判は、9月13日(木)午後4時30分から大阪地裁1005号法廷で開かれます。(右写真は、脇田弁護士)
閉廷後、弁護士会館に移って報告会が開かれました(最初の写真)。各弁護士から、「論告が、これまで経験した中で1,2を争う短さだ」などと今日の報告と感想が述べられた上で、参加者全員から感想と意見が語られました。
最後に被告とされた古河さんから、福島に行った経緯などが簡単に明らかにされた上で、逮捕されて以降に公安警察との緊張が続いたことなどが明らかにされた。しかし、5・25集会の成功をはじめ、毎回の公判での傍聴などを通して、あらためて「ふくしまっ子 大阪においでよ プロジェクト」の大切さを、2度の中止を経ながら感じていることなどが語られた。同プロジェクトに関わっておられるみなさんからも、中止に至った経緯や、寄せられたカンパや声などへのお礼が述べられて、この日を終えました。
9月13日、判決公判の傍聴にかけつけよう。
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