第3誘導路許可処分取り消し裁判を傍聴して
昨日、7月17日、千葉地裁で、第3誘導路許可処分取消を求める裁判の第7回口頭弁論が開かれました。この日の法廷は、多見谷裁判長との間で、市東さんの農地裁判で国交省の石指証人(10月15日予定)のビデオリンク方式などの早期結審攻撃を許すかという緊張関係の中での口頭弁論。そのためか準備書面の提出に関する簡単な説明をするだけの極めてそっけない法廷でした。
ただ、国と空港会社が提出した書面の中で、両者は、鈴木謙太郎さんの逝去に伴い、故人の遺志の承継はできず「裁判終了宣言をすべき」と主張している事と、第3誘導路に関連して市東さんと萩原さんの住居、畑での騒音を測定することなく開き直っていることが報告会で明らかにされました。許せません。
次回、口頭弁論は、10月23日(火)午前10時半から、千葉地裁601号法廷で。
すぐに弁護士会館に移り、報告会。弁護団、反対同盟をはじめ多くの方が前日の猛暑の中の「とめよう原発集会」17万人の中にいた熱気が、それぞれの発言の中にありました。冒頭あいさつに立たれた北原事務局長は、官邸前の連日の闘いに触れながら、原発再稼働の動きに対し、「金儲けのために私たちの命が犠牲にされようとしている」と弾劾された。そして「この闘いの先頭に立とう。生きるために闘い続けよう」と訴えられました。
つづいて弁護団の各氏から今日の裁判の状況の説明と、農地裁判を含む多見谷裁判長との闘い、昨日の代々木公園での闘いへの想いなどが語られました。当裁判について、108ページにのぼる「準備書面2」をすでに弁護団はぶつけているが、被告の国・空港会社は、個々に部分的に応えるのみであることに対し、「全面的に答えろ。その上で釈明しろ」と「準備書面5」を提出したことが明らかにされた。
また、農地裁判で重要証人として採用が求められていた藤﨑氏が、数日前に亡くなっていたことが明らかにされました。
多見谷裁判長が、先日の農地裁判で、当時、暫定滑走路の北延伸を決定した国交省の石指証人を、「遠い」ことと「重要な職務についている」ことを理由に、神戸でのテレビによるビデオリンク方式での証人尋問しようと、国・空港会社の意のままに決定したことに抗議した反対同盟・弁護団に対して、この日、裁判の進行協議を行うことになっていました。しかし、その具体的内容が、あくまでビデオリンク方式を前提化した上での協議であることが判明し、反対同盟と弁護団はこの協議を拒否。その対策のために、反対同盟、弁護団、支援連による会議をこの場所で引き続いて行うために、報告会を簡単にして終えました。
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