昨日7月8日、三里塚の萩原さんの東峰の畑で緊急の現地闘争が245名の参加で開かれました(上写真は、市東さんの南台の畑のところでUターンするデモ)。
前日からの雨が心配されましたが、上写真にあるようにすっかり晴れ上がり、夏にしては涼しい風が吹く中での気持ちのいい集会でした。デモの時にはさすがに暑かったですが・・・。
集会は、萩原富夫さんの司会で進められます。冒頭、北原鉱治事務局長からの挨拶です。北原さんは、47年の闘いの中で幾度も流血の中で大きな勝利を勝ち取ってきたことを振り返りながら、裁判という形で市東さんをめぐる重大な局面を迎えていることを訴えられました。そして昨年の3・11から大飯再稼働への核依存の政治を批判、弾劾し、未来を作るのは我々だと呼びかけられました。
続いて、萩原進事務局次長から基調報告です。萩原さんはまず、この日緊急闘争を呼びかけた理由は、情勢が緊迫してきたからだと訴えられました。裁判が重大局面を迎えているとともに、現地東峰部落と市東さんの叩き出しを謀ろうと第3誘導路の建設が来年3月末供用開始を目指して昼夜の突貫工事ですすめられていることを訴えられた(左写真は、この日、市東さん宅前の監視台からみた小見川県道上の工事の状況。右下写真は、市東さん宅前から見た付け替え道路のトンネル)。その上で、国家権力が最早、統治能力を失ったが故に、反動の域を超えた政治しか彼らの生きる道がないところにきていると。それが再稼働であり、消費税増税、沖縄・岩国でのオスプレイ配備、TPP問題だと。これに対し、民衆の怒りは頂点に達したと。週末の首相官邸前の事態はそれを示していると。この時、三里塚の問題を日本の階級情勢の中に位置づける絶好のチャンスだと。そして三里塚の現地で、仲間を誘って現地調査や援農など、現地に立って欲しい。そしてそれぞれの組織が闘争を、毎日旗をなびかせるような状況をここ現地に作って欲しいと訴えられました。この酷い支配者共にこの三里塚の地から鉄槌を加えたいと。そして国策裁判として進む市東さんの農地裁判をはじめとした裁判闘争に、裁判所を包囲する闘いを実現しようと。現地とともに千葉市内で大きな地熱となるような闘い、10月から12月に「千葉行動」といえるようなものを作っていきたいと。最後に、10・7、これまでを超える大きな取り組みを実現していきたいと訴えられました。
続いて市東孝雄さんが決意の表明です。「向こうは焦りがある。作ちゃえば俺を追い出せると思っている」「裁判はまるっきりデタラメだ。許せないことばかりだ」「再稼働、消費税、沖縄・山口のオスプレイ、そしてTPP。これらは絶対に許すことのできない攻撃です。国の言っていることはすべて嘘とデタラメだ」「向こうの攻撃には身体を張って頑張りたい」と決意を明らかにされました。
顧問弁護団を代表して葉山岳夫弁護士が、裁判でぎりぎりと国、空港会社などを追い詰めていると報告されました。成田市農業委員会が、空港会社の奴隷でしかないことを暴露し、一方、多見谷裁判長の反動的訴訟指揮を弾劾されました。そして7・17第3誘導路仮処分取り消し裁判、7・23耕作権裁判の現状を明らかにし、傍聴闘争を訴えられました。
共闘団体として、動労千葉、関西実行委員会、市東さんの農地取り上げに反対する会がそれぞれ登壇し、決意を明らかにしました。関実は、航空政策が2010年に締結された日米航空協定によってアメリカ追随の成田空港のオープンスカイが決定され、14年30万回化に向けた第3誘導路完成、市東さんの農地強奪による「へ」の字問題解消の攻撃があることを明らかにし、10・7全国集会に向けて9・16三里塚関西集会を闘う決意を明らかにしました。市東さんの会は、3人が発言しました。「新たな農民切り捨ての現状を批判し、市東さんへの農地取り上げは全国の農民の問題だ」「空港会社、千葉県、農業委員会などは原子力ムラと同じ空港ムラだ」「全国の闘う農民の隊列を作っていく」「結成から6年。この裁判闘争の正念場、闘いの主体として千葉の地での取り組みを今まで以上に実現していきたい」と。
福日労、婦人民主クラブ、二期阻止全国共の決意表明、現地支援連4党派の決意表明、反対同盟の伊藤信晴さんのまとめと団結ガンバロウで集会を終え、さあ、デモに出発です。今日は、市東さんの南台の農地に向かい、そこからUターンをして会場にもどる約1時間足らずのデモです。反対同盟のみなさんを先頭に、第3誘導路の現場では怒りの声をさらに大きくして進みます。
さあ、次は、7・16代々木公園での反原発10万人集会です。みなさん、9・16関西~10・7三里塚に向けて頑張りましょう。
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