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2012年6月26日 (火)

6・25市東さんの農地裁判を傍聴して

 昨日、6月25日、千葉地裁で市東さんの農地をめぐる行政訴訟・農地法裁判の2回目の証人尋問が傍聴席に入りきれない人々が結集して開かれました。証人の山崎真一元成田市農業委員会事務局長は、芝山出身の農民です。空港会社が農地の売買を偽って申請したことなどどこ吹く風と開き直ります。そして空港敷地の外に農地の一部がかかっていることなどにも、「空港用地転用であれば一体のものとして何も考えなかった」と成田市農業委員会が、空港建設に何の疑問も抱かず、優良農地を守るべき自らの使命を顧みなかったことを指摘されても平然と無視。農地「41-9」の間違いについて問題にしないまま千葉県農業会議に進達したことへの指摘も開き直って無視する始末です。正に空港建設のための、国策ありきの農業委員会であることを恥じることなく居直りました。
 この日の法廷で、沖縄での集会で決意を述べておられたように、市東孝雄さんは、自ら証人の前に立ち「なぜ、現地調査の折に近くにいた自分に聴こうともしなかったのだ」などと証人に詰め寄られた。凄い決起と迫力でした。
 3時間に及ぶ証人尋問を終えて、突然、多見谷裁判長は、国交省元課長の石指証人(神戸の現第5管区海上保安庁部長)を神戸の裁判所に呼んでテレビ会議(ビデオリンク)で証人尋問を行うと空港会社の要望を全面に受け入れた訴訟方針を明らかにした。
 弁護団は直ちに怒りの抗議を行い、その件も含めた訴訟の進行協議を行うよう求めた。傍聴席からも萩原事務局次長をはじめ怒りの弾劾が行われた。多見谷裁判長は閉廷を宣言し、犯罪的な訴訟指揮を維持しようとするが、弁護団と私たち傍聴席は、誰も立つことなく、怒りの抗議を続けた。30分近い攻防の末、ついに多見谷裁判長は、進行協議の日程を入れざるを得なかった。
 5月28日の戸井証人に引き続いて開き直るだけのこの日の山崎証人、そして空港会社べったりの訴訟指揮で早期結審策動を強める多見谷裁判長。市東さんの農地をめぐる農地裁判が重大な局面を迎えていることが明らかとなっています。次回、9月10日(月)の渡辺証人(千葉県農業会議)、10月15日(月)の石指証人(国交省)を追い詰めるために、傍聴席を満席にすることは勿論、千葉地裁を包囲し、年度内結審・判決の目論見を粉砕し、鎌倉証人の実現などを勝ち取って闘い抜こう。

 12625法廷後開かれた報告会で、冒頭、市東孝雄さんからの挨拶です。
 市東さんは「2回の証人尋問で、あれがやり方だとつくづく思い知らされました。まるきり舐めきっている。これからもどんどん声を出してやっていきたい。石指証人についても、話しの流れの中で『ついでにいれちゃう』というあの裁判長のやり方はなんだ。許せません」と怒りも露に語られました。
 葉山弁護士は「ご覧の通りの状況で、とんでもない裁判長だということがますます明白になった。山崎証人の態度もデタラメ極まりない。初めっから『耕作地は間違っている』と言ってきた。12625_2しかし、写真や登記簿謄本など一顧だにしない。空港会社が申請したそれだけを審理すればいいんだと、とんでもないことです。当時平山会長に会った時の名刺の左上に成田空港の写真があり、成田空港のための農業委員会であることを自認している。デタラメな証言をして、てんとして恥じない。言わんとするところはすべて、空港会社・空港公団の主張を鵜呑みにして(結論を)出したことが暴露された。さらに多見谷裁判長が、公務多忙を理由に石指証人のビデオリンクをどさくさにまぎれて強行しようとしたことは絶対に許せない。徹底的に追求する。実力闘争の現地と一体となって闘う。市東さんが堂々と尋問したことも大きな勝利だ」と語られた。
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 一瀬弁護士は、「弁護団も総力でぶつかって山崎証人の本質を暴き出した。ただ、証人調べ全体の主導権を我々がもつ必要がある。そのひとつのメルクマールとして石指証人をテレビ会議で証言させるなど絶対に許せない。我々と裁判長との攻防が、ここに先鋭化した。今日の山崎証人は、成田空港会社が何かやろうとするならフリーパスだ、成田空港だからとこの一語に尽きる。今日だした鎌倉証人をなんとしても勝ち取ることが、空港会社、国の主張に対して必要だ」と語られた。
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 遠藤弁護士は、「空港用地だからフリーパスだという証言が出たが、いろいろ考えてきたことが必要ないような証言だ。前回の戸井といい、裁判闘争的には我々は勝ち抜いている。裁判所はこのことに危機感をもっていて、早々と先の道筋をだして、鎌倉証人など何もやる気がない、結審・判決に向かってひた走っている状況だ。一層、法廷闘争を強化しなければならない。石指証人のビデオリンクは、『遠隔地だから』ということだけが理由で、簡単な事件で数分の証言のために高齢者などが来るまでもないなどの時に使われる条文が根拠で、国家的な重要な立場にある証人に適用できるものではない。まったくナンセンスで、絶対に許すことができない」と語られました。
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 浅野弁護士は、「成田空港建設が、司法・成田市・空港会社一体の攻撃だと改めて痛感した。石指証人をああいう風に扱うということは、事実を明らかにするという裁判所の自らの職責を自ら放棄することだ。いろんな方法で、裁判所、千葉県、空港会社を追い詰め、石指を引っ張り出して弾劾して行きたい」と語られました。
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 大口弁護士は、「今日の証人の証言は決定的だった。行政訴訟の立証責任は行政側が負っている。政策的合理性があることをあちら側が立証しなければならない。しかし、『空港用地ですから』『フリーパスです』とあそこまであけすけに言うのか。しかも合理性については何も言えない。実情がリアルに出たということは評価していいだろう。そして裁判長が本性を最後に露わにした。絶対に許せない」と語られました。
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 ここで元農業委員の小川さんが立って、「証言を聞いていて、成田市の農業委員会など直ちに解散したほうがいいと感じた。農業委員会だと申請と謄本などを精査し、番地、面積などを間違っていないかどうかを調べるものだ。小委員会では書類を出したが、総会では出していないと言っていたが、それでは総会にならない。ああいうことがまかり通るのなら『農民のいのちを守る』(のが仕事)などと言っていたが、とんでもない話しだ。公団のための用地部みたいなものだ」と驚きを隠せないという感じで語られました。
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 北原事務局長から挨拶です。北原さんは、「久しぶりに弁護団の突っ込みがよかった」と。そして「農業委員会、山崎証人のような農民がいることを踏まえると、TPPで農業を解体しようとしていると思わざるをえない」とされた。そしてこの29日に中華人民共和国から「47年間の闘いの真意を聞きたい」と国営放送が来ることを明らかにされた。最後に、7・8緊急現地集会への結集を呼びかけられた。
 最後に萩原事務局次長の方からまとめの挨拶です。萩原さんは、「今日、成田空港建設の仕方そのものが大きく反映するような状況がでてきた。成田市議会においても、『百害あって一利なし』と反対しながら、金をもらって変わっていった。そして農業委員会の中を入れ替えて農業なんかぶっつぶすというような形でどんどん色んなことが進んでいる。そういう中で、彼が今日言ったのは本音だと思う。12625_9農地法を守るべき機関がぶっ潰しにかかっている。国や資本家からみたら、『あんな面倒な手続きをするな。一刻も早く国のものに、資本家のものにしろ』ということだ。その典型が、こんど被災地で行われようとしているんだ。こういうことを我々はしっかりと見て、FTAの問題、原発の問題を考えてみれば、大きく目を開いていくことができるんじゃないか。戸井にしても山崎にしても芝山の人間だ。地元にいて使われている。これから宣伝戦で、ああいう連中に我々の方から理路整然とした宣伝を芝山の中でも展開していこう。それから現地での力関係を変える意味でも、現地での闘いを早急にやらなければならない。そのことが裁判を我々の方に引き寄せることになる。7・8(現地闘争)に力を注いで欲しい。やれば勝てる状況にあるんだ」と訴えられました。

 7・8現地闘争。7月17日、第3誘導路許可処分取消裁判口頭弁論(午前10時半から、千葉地裁)。7月23日、耕作権裁判(午前10時半から、千葉地裁)。そして、9月10日(月)午後1時半から、市東さんの農地の行政訴訟・農地法裁判証人尋問。これらでうねりを作り出し、10月7日、全国総決起集会へ。

 関西からT先生と2人。みなさんとの挨拶もそこそこに、帰途につきました。なんとか新幹線に飛び乗り、最終バスに間に合い、11時過ぎに帰宅できました。

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