明後日、6月22日(金)、沖縄の那覇にある沖縄船員会館で市東さんの農地を守る沖縄の会と三里塚芝山連合空港反対同盟共催で『6・22 三里塚沖縄集会』が開催されます(上写真は、昨年の集会)。
沖縄より案内状が届いています。以下に、全文を転載します。
6・22 三里塚沖縄集会へ
耕作者に権利あり
1966年、日本政府は成田市三里塚芝山農民に「成田空港建設」を一切知らせることなく閣議決定をしました。三里塚農民はこのような政府の理不尽に対して三里塚芝山連合空港反対同盟を結成し「国策」による空港建設による農地強奪=営農破壊に対して巨大な国家権力との闘いを開始しました。1991年、三里塚農民の闘いにより25年間の事業認定が切れました。政府は「土地収用法」による暴力による強制代執行が出来なくなりました。市東孝雄さんは親子三代100年にわたり三里塚で土に生きる根っからの農民です。政府と空港会社(NAA)は強制収用が出来なくなるや農地法を悪用して裁判をとうして「合法」的に市東さんの農地を強奪しようとしているのです。昨年、5・20の50名に及ぶ不当逮捕、8・6天神峰現闘本部破壊に怯むことなく反対同盟は非妥協、実力の意志かたく闘い進んでいます。
市東さんの農地裁判とは (NAAによる農地取り上げと闘う裁判です)
第1に明け渡しの対象とされた農地は、市東さんの祖父が開墾してから100年間耕作してきた畑です。NAAは24年も前に畑を旧地主から秘密裏に買収しましたが、その事実を隠したまま、最近になって突然「農地法」を乱用した違法手続きで取り上げようとしています。
第2に「農地法」は戦後の農地改革を引き継ぎ、農民の権利を守ることを目的に制定されました。この「農地法」を乱用して農地を取り上げることは常識では考えられません。この暴挙の背景には「土地収用法」が失効したため強制収用が出来なくなった事と、TPP(環太平洋経済連携協定)が象徴する農業切り捨て政策があります。
第3に法廷では畑の位置の特定の誤りや、NAAによる証拠の偽造、千葉県知事のズサンな行政処分の事実が明らかになっています。私たちがこのような市東さんの農地取り上げの「国策」優先裁判を見逃すことは民主主義を否定することになります。
原子力発電の再稼働を許さず原発に頼らないエネルギーを
未曾有の被害をもたらした3・11から1年が経過しましたが、民主党政権は福島原発の事故の収束宣言を発し「安全対策」は万全とうそぶき「今夏の電力不足」を口実にまず初めに大飯原発の再稼働を虎視眈々と狙っています。地震、津波は天災ですが、福島原発事故は紛れもない人災です。未だに原発を容認、推進、建設を許可した政治家、地元有力者、財界人、裁判官などは謝罪も責任も取らず平然としています。私たちは米軍駐留諸経費(思いやり予算)5年で1兆円、日額5億1千万を被災地の復興に使うよう訴えています。
「復帰40年」とは何だったのか?
沖縄は天皇の名において「国策」としての沖縄戦にかりだされ多大な犠牲を強いられました。さらに、アメリカ軍は「銃剣とブルドーザー」で農民を追い出し基地を建設しました。沖縄が日本に復帰すれば平和憲法の下で基地のない平和な島になることを願っていた民衆はものの見事に「安保条約」によって日米両政府に裏切られました。1972年5月15日は沖縄の「屈辱の日」の始まりになりました。
沖縄は復帰40年を迎えても米軍基地は撤去もされず「基地の中に沖縄がある」状態は変わりません。辺野古新基地、高江ヘリパット、普天間基地へのオスプレイ配備と固定化、八重山教科書問題、32軍司令部説明板の歴史改竄、自衛隊の先島配備、日米地位協定、環境アセス、米軍による事件、事故基地被害などの問題は何一つ解決していません。
私たちはこの現実を変革する力として「国策」と闘う三里塚反対同盟の不屈、非妥協の闘いから学び「共同の敵は共同で撃つ」を合言葉に、さらに、フクシマ、日米安保=「国策」を問う意味を込めて三里塚沖縄集会を企画しました。
【日時】 2012年6月22日(金)午後6時半~8時
【場所】 沖縄船員会館 第1会議室 (会場費 500円)
開会前に 映画『復帰闘争史』上映
【主催】 三里塚芝山連合空港反対同盟/市東さんの農地を守る沖縄の会(共同代表=知花昌一、安次富浩、金城實)
三里塚からは市東孝雄さんと萩原富夫さんをはじめ10数名が、関西からも関実の永井満代表、山本善偉世話人はじめ11名が参加する予定です。台風5号が気になりますが・・。翌日は、糸満の魂魄の塔で開かれる「第29回 6・23国際反戦沖縄集会」にも参加させていただきます。
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