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2012年5月26日 (土)

5・25鎌田慧講演会に350人

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 昨日5月25日、大阪のクレオ大阪東ホールに350人を超える人々が集まり、「原発あかん・橋下いらん・弾圧やめて! 鎌田慧講演会」が熱気ある中で、かちとられました。古河潤一さんを逮捕・起訴するという形で、私たちが、三里塚が、福島のみなさんと繋がることを妨害しようとした国家権力の企みは、怒りをよび、「福島と今まで以上に繋がろう」という熱気と決意を生み出したのです。三里塚反対同盟から集会への連帯のメッセージが寄せられました。

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 浪花の歌う巨人・パギやん、趙博さんが自らの唄をまじえながら怒りをあらわにしつつ集会を取り仕切っていかれます。「お客さんは待たせるものではない」と時間前から始まります。三里塚との関わりを語られた上で、プログラムになかった「精神障害者」のミュージシャン塚本さんを紹介されました。塚本さんはかって三里塚に行っていた時に作ったという『三里塚』を歌われました。

 開演し、まずは「はっぴーあいらんず・のーぬくす」の演奏です。12525_4趙博さん、お~まきちまきさん、はるまげんさんの3人です。阪神大震災で出会って以来の交流だそうです。「趙さんというとほんとに替え唄が凄いですよね」というお~まきさん。3人の語りと熱唱が、いっきに会場の雰囲気を盛り上げていきます。「怒らないとと思う」とお~まきさん。「怒り方が問題です」と趙さん。
 続いて、音曲漫才「おしどりケン&マコ」のお二人が登場。「いとしこいし」のこいしから『われらの湾岸戦争』の漫才を書き上げた話しから「君らは国のためにしゃべるな。目の前のお客さんのためにしゃべれ」と教えられたことなどを紹介しながら針金細工を交えた芸と演奏、しゃべくりでした。3・11以降、「原発」「爆発」などを口にするなと言われて、「それって国のため?」と福島などに取材に行って、針金の芸で慰問をしたとも。

 ここで鎌田慧さんが登場です。12525_5この頃には会場はほぼ満杯です(最初の写真)。鎌田さんは、まず「原発は恐怖の存在だ」と言われた上で、各地の原発が人々が住んでいるすぐ傍に存在している状況を紹介された。「畑と海があれば人間は生きていける」と原発企業のカネによる誘惑をはね返した大間原発での話しなど。そして軍事と原発が深く関わっていることを明らかにされた。イタリアやドイツが「脱原発」と決めたのは「核武装をしない」と決めたことだと。日本の歴代首相が「核の研究は必要だ」と続けていることを指弾された。原発が作られたところと反対運動が貫かれて原発を拒否した多くの地方を対比しながら、国・電力会社による金の力で人間をねじ伏せていった原発の歴史を語られた。「やってきたことが、余りにもひどい。やり方が汚い」「人間をダメにしている」「モラルと論理は何もない」と。そして「私たちはそれを許してきた」として、3・11を機に立ち上がってきた想いを語られ、7・16代々木公園での10万人集会への結集を訴え、話しを終えられた。

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 ここで趙さんから「これまでもいろいろ弾圧があるけれども、こんなセコイやり方があるんだろうか」と古河さんへの弾圧(「橋下もセコイなぁ」と付け加えながら)を紹介した上で、3人からのアピールを紹介。先ず一番に三里塚関西実行委員会の永井満代表世話人です。永井さんは、2月27日の自分のところへの不当な家宅捜索を通して古河さんの取り組みへの、そして三里塚の福島支援の取り組みへの弾圧と受け止めたことを語られた上で、三里塚裁判における裁判所の酷さを弾劾され、訴えられました。続いて、関西合同労組の石田さんから福島の子どもたちを招いた取り組み、とめよう原発!関西ネットワークから下地さんからはALSなど難病の中で生き抜いている人々への想いと古河逮捕がその人たちの命を脅かすことだという弾劾、そして6・27関電株主総会(茶屋町の梅田芸術劇場)を包囲して起ちあがろうと、それぞれアピールがされました。

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 趙さんは、下地さんの話しを受けて、国・厚労省の「介護では人間的な付き合いをするな」という姿勢を弾劾された上で、フィナーレです。古河さんが登場し、趙さんと古河さんが掛け合いをしながら、昨年5月以来の福島現地への古河さんの取り組みの想い、9月から趙さんも加わった現地への三里塚の野菜を届け、趙さんの唄などの福島の仮設での交流、支援のようすを、舞台の画面いっぱいのスライドを説明してくれました。たこ焼きがめっちゃ子どもたちに受けたことなども。Photo三里塚から届いた野菜を扱っている何枚もの写真もありました。
 最後に古河さんは「今、国がやろうとしていることは避難者への分断、切り崩しであり、棄民政策だ」と弾劾し、今回への弾圧への怒りと共に、「もう飯館は存在しないのですか、私は存在しないのですか」と行政に迫った住民の声を紹介しました。「この言葉は我々へも鋭く投げかけられている」とし、弾圧をはね返し「福島に毎月通い続ける」と自らの決意を語ると共に、「人と人の結合、関係を回復していくことだ」と会場に呼びかけ訴えました。12525_8そして6月3日には三里塚の芋掘りに福島の人たちとともに参加すると。そして市東孝雄さんの闘いと沖縄の闘いと共にと訴え、自らの裁判支援を呼びかけて終わりました。

 最後はにぎやかに登場されたみなさんと一緒に趙さんご自身の『核々、死か慈か』を演奏して舞台が閉じられました。

 始まるまでは「どうなるだろうか?」と心配しましたが、凄い熱気と迫力、熱い想いのこもったほんとにいい集会でした。準備された「福島支援弾圧裁判救援会」をはじめとしたみなさん。本当にご苦労様でした。

 12526今日の三里塚からの産直野菜が、昼前に届きました。今年に入って一番大きな箱です。
 玉レタス、キャベツ、ほうれん草、ラディッシュ、サニーレタス、カブ、エシャロット、大根、チンゲンサイのなんと9品もです。食べるのが大変ですね・・・。

 昨日の集会の中で古河さんが触れていますが、6月3日、いよいよ産地交流「芋ほり大会」です。今からでも間に合いますので、参加されませんか。関西からはちょっと大変ですが。
 お問い合わせ、お申し込みは、☎0478-75-2163 ふろむあす千葉まで。

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