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2012年4月24日 (火)

行政訴訟・農地法裁判口頭弁論を傍聴して(4月23日)

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 昨日、千葉地裁で市東さんの農地をめぐる行政訴訟・農地法裁判の口頭弁論がほぼ傍聴席を一杯にして開かれました。右下写真は、この日配られた裁判資料(「12.4.23農地裁判資料PDF.pdf」をダウンロード )です。12423_2

 右陪席の裁判官が代わったことで、葉山代理人などから更新の手続きの形をとって同意書などの偽造問題など「4つの問題点」と論点を整理する形で弁論が行われました。その上で、地主の藤﨑を証人として招喚するすることの重要性と、あらたな証人として空港の公共性をめぐる論点に関連した鎌倉証人と、地番「41-8」、「41-9」問題に関連して元永証人の採用が求められました。
 特に地主藤﨑の証人喚問を実現するかどうかは、空港会社の唯一の物証とも言うべき土地の境界をめぐる「同意書」「確認書」が偽造であるかどうか、そしてそもそも空港会社の地主藤﨑からの農地取得が有効なのか、違法なのかをめぐる決定的部分に関わっています。
 ところが、多見谷裁判長は、弁護団が藤﨑を訪問して聞き取りした記録の中で「記憶がない」と言っている部分を巨大化し、「必要ない」と断じたのです。「記憶がない」ということ自体を糾し、裁判の争点の核心問題を明らかにするためにこそ証人尋問があるのです。こんな裁判長多見谷の姿勢は断じて許されません。
 そもそも前回の口頭弁論で、「同意書・確認書が真正のものだと主張するのならば書面ではっきりさせろ」と指摘され、空港会社は同意せざるを得なかったにもかかわらず、この法廷ではダンマリを決め込み無視してきたのです。その背景は、空港会社の主張は「偽造問題や違法性があろうとも千葉県の処分は無効にならない」というものであり、多見谷裁判長はこれを暗黙のうちに前提として審理を進める意志をすでに法廷の中で示しているのです。こんなでたらめなことは許されません。
 そして既に決まっている証人の中でも最も重要な、暫定滑走路北延伸への動きの当時の中心(国交省課長)であった石指(いしざし)証人の証人喚問を得手勝手に萩原さんや市東さんの前の、10月15日に多見谷裁判長は先送りしようとしています。12423_4 ここにも、できればこの証人尋問をビデオリンクや神戸で行なうことを求め、あわよくば中止に追い込みたい空港会社と多見谷が一体となった訴訟指揮であることが、露になっています。

 法廷後の報告会で市東孝雄さんは「ひどい裁判だ。空港会社は自分の言い分の10分の1も答えていない。裁判所がそれを擁護している。こんなことは絶対に許せない。弁護団が頑張ってくれたので多見谷裁判長もシドロモドロだった。傍聴の力で、裁判をこちらのものにするようよろしくお願いします」と怒りも露に挨拶されました。
 またまとめの挨拶をされた北原鉱治事務局長は「正しいものが正しい。真実を守るために闘おう。12423_5 三里塚は健在です。世の中を変えるためにみなさんと一緒に闘う」と語られました。

 地主藤﨑を必ず証人として法廷に引っ張りだし、年度末の判決に向け突っ走ろうとする多見谷の目論見をズタズタに引き裂き、市東さんの農地を守るために裁判所を包囲し、裁判をまともなものと変えていかなければなりません。
 そのためには、いよいよ始まる証人尋問の闘いを通して空港会社、国、裁判所を追い詰めることが何よりも重大です。5月28日(月)午後1時半からの法廷では、空港会社の戸井用地部長が証人です。市東さんの農地を守るために、5月28日、全力で千葉地裁に決起しよう! 

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