部落解放同盟全国連 第21回全国大会
昨日、4月7日、部落解放同盟全国連合会の第21回の全国大会が開かれ、3大方針の堅持を柱とした今年の方針が明らかにされ第1日目の日程を熱気のある中で終えた。 今日、2日目を開いて全日程を終えます。
瀬川博委員長がお元気な姿を見せられ、主催者の挨拶を行われました。
「第1号議案その2」として、中田潔書記長が、2012年度運動方針案を提起。 中田書記長は、各部落、地域を襲う厳しい現実を語られながら、その現実だけに依拠した要求闘争ではなく、その現実が世の中、世界全体の格差と貧困、差別の現実に規定されたものとして全ての労働者、市民とともに闘うことの重要性を訴えられた。
集会には福島から、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の中手聖一さんが来られ、福島の人々が置かれた厳しい現実を切々と訴えられました。 そして、100年、200年かかるかもしれないが、子供たちが「福島人」であることを胸が張って生きていくことができるような「再生」を必ず実現したいと想いを語られました。
集会には三里塚反対同盟からもメッセージが寄せられ紹介されましたが、来賓挨拶冒頭に、関西実行委員会を代表して山本善偉世話人が挨拶されました。
山本善偉世話人挨拶
解放同盟全国連合会第21回の大会に最初の挨拶をさせてもらえる光栄を御礼申し上げます。これは年の順だと。私は91歳です。
今、瀬川さんが言われた通り、三里塚を闘う中で瀬川さんたちと知り合いになり、そしてこの全国連が生まれるその大変な創造の時も一緒に闘わせてもらった者です。
三里塚については、今日、皆さんの手元にあります三里塚からのメッセージがありますので、それを是非読んでください。
我々は去る3月18日に、三里塚を闘うための関西集会を開きまして、市東さんを招き、大口弁護士からの話しで状況をしっかりと把握し、3月25日に現地の闘いに参加してまいりました。その両集会ともに全国連から積極的な協力をいただき、本当にありがとうございました。
三里塚はいろいろ問題がありますが、一番肝心なことは、未だに暫定空港といいましてまともな空港になっていないのに、滑走路を完成するためと言って誘導路を、1本の滑走路に1本、2本の誘導路があって、さらに3本目の誘導路を作る。その3本目の誘導路は何のために作るのかというと、結局市東孝雄さんをそこに住めないようにする、そのためのものです。国策であれば人命も無視していいのか。そんなことは国策ではないと私たちは信じて三里塚の闘いを力一杯闘っています。
私は三里塚に接するより先に、石川一雄さんを直接知ったわけではありませんが、あの事件を知って、これはどう考えても冤罪だと思って今日まで来ましたが、未だに再審が、三者協議だと言って開始できない。明らかに作られた犯罪であるということがはっきりしています。何としても石川さんを、今、無期懲役から自由の身にはなっていますけれども、彼はこの汚名をどうしても晴らさねばならぬと言って、東京に行くといつも高裁の前でマイクを持って頑張っています。彼がまったく自由な身にもどるために、私たちも力一杯闘いたいと思います。
神戸では「狭山再審を求める市民の会・こうべ」を開きまして、私はその呼びかけ人をさせてもらっていますが、みなさんとともに、人命を無視した国策がどんどん進んでいく、右へ右へと非常に危険な方向へ流れていく世の中に対して、全国連のみなさんと、福島の人たちとも、沖縄の人たちとも、ほんとうに人間の命を大切にする、そういう国に変えていかなければならないと思います。
ありがとうございました。
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