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2012年4月 5日 (木)

リサイクルショップ「ジュゴンの海」から

 沖縄・名護のリサイクルショップ「ジュゴンの海」から便り「会報第1号」がとどきましたので、転載します。

 ジュゴンの海

 2009年11月15日(ジュゴンの日)、「ジュゴンの家」からリサイクルショップ「ジュゴンの海」と店名を変えて2年間、一人で、反戦・平和・反基地の闘いとお店を両立させ自主運営してきましたが、いよいよ閉店を決断せざるを得ない状況に追い込まれました。されど名護市内中心部において「辺野古新基地建設反対」「普天間基地閉鎖」「日米合意撤回」「高江ヘリパッド建設阻止」の旗を降ろすには忍びがたく、心ある全国の仲間に訴えて、それでも運営が不可能ならば店を閉めようと思い、2011年7月に「ジュゴンの海」の賛助会員を募り応援をいただき今日にいたりました。
 ここに、賛助会員およびカンパをいただいた仲間のみなさんにお礼とこの間の闘いの報告を簡単にさせてもらいます。

 辺野古の方は今日、明日建設工事が開始される状況ではありません。
 高江のヘリパッド建設工事は断続的に開始されました。私たちは2011年6月15日沖縄防衛局が深夜N1、N4ゲートより工事用重機を搬入するとの情報を得ました。私たちは泊り込み体制で多くの仲間とともに防衛局の動きを封じ込めました。この日から24時間体制をとり、各ゲート前を政党、労組、個人の車両をバリケード代わりにし封鎖しました。
 私たちは2011年1~3月の連日の苦しい闘いを総括して、有効的な方法を選択しました。1月の時は重機が搬入されてしまい、作業員が入れば作業できる状態でした。したがって、重機がなければ作業はできない訳です。
 防衛局が重機搬入をするには警察、機動隊を導入し、座り込みをする人員の排除と大型クレーン、大型レッカーを持ち込む以外に方法がないのです。111129 11月15日に再開された工事は連日行われましたが、11月29日の田中聡沖縄防衛局長の侮蔑発言「犯す前に、犯すと言いますか」で県民の怒りをかい、ぶっ飛びました(右写真は2011年11月29日撮影)。
 アメリカ、オバマに媚びる野田佳彦首相は辺野古基地建設強行突破のための「環境アセス評価書」を仲井真知事に届けんと試みたが、私たちに阻止されました。あせる政府は12月28日早朝4時に真部朗防衛局長の陣頭指揮のもとに「評価書」を県庁の警備室に運び込んだのです。このニュースは全国に報道され政府の非道を暴きました。
 2012年1月17日、田中侮蔑発言の謝罪もないまま、高江ヘリパッド建設工事が再開されました。沖縄防衛局は座り込みをしている私たちにハンドマイクで大きな声を張り上げがなりたててきました。私たちは耳栓をして耐えましたが、ノイローゼになりそうでした。
 2月の宜野湾市長選挙では、田中聡局長の後任に再び抜擢され登場した真鍋による重大な選挙介入が発覚しました。真鍋は伊波洋一当選阻止のために防衛局員の家族親戚縁者を動員して、自公民の推す佐喜真当選に向けて強力に画策し勝利させた影の功労者になりました。佐喜真という人物は「日本を守る日本会議」のメンバーであり育鵬社(新しい教科書をつくる会)本を採択した中山石垣市長(同メンバー)と同調している歴史修正主義者です。
 仲井真知事はこのような人物を公然と支持しました。仲井真知事は6月の県議選で保守議員を増やし、県議会の決議である「普天間基地の辺野古移設反対」を引っくり返そうとしているのです。そして最大のターゲットとして2年後の名護市長選挙での逆転勝利を目指しているのです。
 2月18日田中防衛相、2月26日野田首相が相次いで来県し、普天間基地の辺野古移設実現にむけて、「振興策」=カネのバラマキを餌に仲井真知事に迫りました。仲井真知事は毅然とした態度を示さず、「県内」移設反対を表明しませんでした。また仲井真は沖縄戦当時第32軍司令部壕説明板より慰安婦、日本軍による住民虐殺はなかったとして削除しました。さらに、2月県議会での所信表明では「普天間基地の県内移設反対」の文言を「他意はない」として削除しました。
 111127 3月3日に県防衛協議会会長、県商工会議所会長、県経済団体会議会長、仲井真後援会幹部の国場幸一(国場組社長)氏が「辺野古移設推進要請」のため訪米しました。ちなみに、大城康昌辺野古区長、古波蔵廣辺野古行政委員長なども同行して地元辺野古住民として移設推進を訴えに行きました。
 3月13日、名護市議会では辺野古出身の宮城安秀議員は地元763名の署名をもって基地建設反対の拠点であるテント村撤去を稲嶺名護市長にせまりました。辺野古では、3月2日、キャンプシュワブと辺野古浜の境界フェンス(左写真、12年11月28日撮影)に取り付けた平和のメッセージの横断幕とリボンが米兵によって取り去られました。
 また、1月21日から訪米した市民団体、国会議員、県会、市会議員で構成された23人の訪米団に対して、アメリカのシンクタンクなどは「辺野古新基地建設は名護市議を2名ひっくり返せば可能だ」と豪語しました。

 1245 辺野古新基地建設をめぐる日米の焦点は名護の市長選、市議選に向けられています。それを見据え「ジュゴンの海」では現在、稲嶺ススムの旗が6本たなびいています。
 2012年1月19日、稲嶺進新春の集い、2月18日、就任2周年激励会、2月27日、稲嶺進訪米報告会が開催され、稲嶺市長は「辺野古の陸にも海にも基地は作らせない」と決意を新たにしています。稲嶺市長は盤石ですが、市長を支持している議員の切り崩しが水面下で始まっています。
 全国のみなさん。稲嶺進さんを支えましょう。「ジュゴンの海」は、これまで以上に名護のど真ん中で「辺野古新基地建設反対」「普天間基地閉鎖」「日米合意撤回」「高江ヘリパッド建設阻止」の旗を掲げて闘ってまいります。市民の拠り所としての店を運営していきます。これからもご支援よろしくお願いいたします。
                                 以上

 なお、「ジュゴンの海」賛助金は年会費一口3000円です。(カンパのみでもOKです。) 口座番号 01790-2-122612 加入者名 ジュゴンの海を守る会。

 また、「ジュゴンの海」では、現在はリサイクルの「夏もの」の洋服や雑貨の「寄付」を特に求めています。送り先=沖縄県名護市城2-13-2 ジュゴンの家。

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