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2012年3月31日 (土)

今週の産直野菜(3月31日)

12331  先ほど三里塚から今週の産直野菜が届きました。箱は小さい方で。

 長ネギ、人参、のらぼう菜、さつま芋、キャベツ、からし菜漬け、ほうれん草 の7品です。今年の端境期は、それほどひどくはならなかったようですね。キャベツがこの時期に入るのは初めて。特に昨年は散々だった。この時期4品ですから、大違い。

 しかし、寒い日が続いていますので、『野菜だより』を見ると蒔きつけの準備などが大変そうですね。

 ブログ『農家だより』によると、竹の子に規制値には届かないものの、42ベクレルと70ベクレルの検査結果が出たようです。「自然界ではありえない汚染」として個人注文分は出すけれども、一般の産直には入れないと書かれています。「灰色でも出荷を停止する」の基準ですね。

 福島の原発が政府の「収束宣言」とは裏腹に、現状としてメルトダウンした燃料棒がどうなっているか、原子炉容器や格納容器がどうなっているかもわからず、放射能を垂れ流しているのですから、どんどん汚染が拡がっているのでしょうね。にもかかわらず、野田政権は、大飯や志方の原子力発電の再稼働に向け蠢いている。本当に許せません。

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2012年3月30日 (金)

4・16TPP反対集会に参加しよう

 昨日、「TPP加盟反対、慎重な対応を求める4・16大阪集会」実行委員会が開かれ、4月16日(月)午後6時半(~8時)から大阪中之島中央公会堂で1000人規模の集会を開くと共に、今後、国会情勢などに対応したデモなどの取り組みを継続して行うことなどが確認されました。

 呼びかけたのは「食とみどり、水を守る近畿労農市民会議(全農林、全港湾、全日農、林野労組)」で、実行委員会に大阪全労協、南大阪平和人権連帯会議、全日建関生支部、大阪平和人権センター、AMネット、関西合同労組などが結集しました。

 TPP(環太平洋経済連携協定)は、農業を壊滅的に破壊し食糧自給率を13%まで下げてしまう(農水省試算)だけでなく、医療、金融をはじめあらゆる分野をアメリカの大資本のほしいままに投げ出し、99%の人々の生活を破壊するものです。アメリカでも、「こんなものは1%のためでしかなく、99%のアメリカ人は反対だ」と言われています。私たち三里塚決戦勝利関西実行委員会も、この関西で初めて上げられた「TPP反対」の声を共にし、三里塚、沖縄、福島のみなさんと共に闘い抜くために、この実行委員会に正式に参加します。4・16「TPP加盟反対」中之島集会に参加しましょう。

 以下に集会実行委員会から出されたビラ(「12.4.16TPP反対集会ビラ.pdf」をダウンロード)の一部を紹介します。

TPP反対集会に参加しよう

【とき】 4月16日(月)18:30~20:00

【ところ】 大阪市立中之島中央公会堂大ホール

 政府は、十分な国民論議もないまま「TPP参加についてできるだけ早期に結論を出す」とし、交渉参加を進めようとしています。経済界やマスコミ等もTPP交渉への参加こそが日本経済を活性化させる最善の手段として、早期の参加を煽動しています。

 しかし、本当にそれでいいんでしょうか?

 TPP交渉は、物品の自由化だけでなく、政府調達、投資、金融、衛生植物検疫、知的財産権、サービス、労働、紛争処理などの分野において情報非公開で交渉が行われます。

 全品目について原則関税が撤廃されれば、日本農業にとって壊滅的打撃となることはもちろん労働自由化による雇用不安、不公平な医療格差の拡大など、様々な分野への悪影響が避けられません。

 私たちは、少なくともTPPとは何なのか、国民の利益となるのか、情報公開し、国民議論を経た上で参加・不参加を決めるべきだと考えます。

 私たちの力で、政府に対して、拙速な判断を行わないよう求めていきましょう。

 あなたは「一部企業の利益」と「自分たちの生命・生活」のどちらが大切ですか?

 

 Photo_2 4・16集会実行委員会では、実行委員会への参加、賛同を求めています。「「12.4.16TPP反対集会賛同申し込み書.pdf」をダウンロード 」で、どしどし申し込んでください。FAX送付先・075-417-2037。

  なお、これまで2冊の「農文協ブックレット」でTPP反対を訴えてきた農山漁村文化協会が、3冊目のブックレット『よくわかる TPP 48のまちがい』(鈴木宣弘・木下順子著 840円税込)を出版しました。非常にわかりやすくまとめられています。お薦めします。

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2012年3月29日 (木)

市東さんの農地をめぐる農地法裁判(3月26日)

 重大局面を迎えている市東孝雄さんの農地をめぐる行政訴訟、農地法裁判が、全国集会の熱気が冷めやらぬ翌日3月26日に開かれました。

 暫定滑走路北延伸を決定した当時の責任者である国交省成田空港課長・石指雅啓(現海上保安庁第5管区海上保安部長)の証人採用(4月23日)にあたって空港会社側から出されていたビデオリンクなどの「承認隠し」の条件を許すかどうかの場となると、傍聴席は固唾を飲んで見守っていました(詳しくは、『傍聴のために』参照「12.3.26農地裁判「傍聴のために」.pdf」をダウンロード )。

 しかし、空港会社側の手続きが余りにも杜撰でこのままでは「進められない」とさすがに多見谷裁判長が判断。単純に1ヶ月延びると思いますよね。ところが多見谷は、なんと9月に予定されている萩原さんの証言の前にもっていって同じ日にやると言い出したのです。何としても12月中に証人尋問を終わらせたいという意図を露骨に示したのです。「石指証人が重要であると最初にすると決めたのはあなたではないか」「最重要の証人であり、その証言を通さないと他の証人への尋問に影響が出る」という弁護団の当然の追求に必死で言を左右し逃げ回る多見谷。

 またこの間明らかになってきた地主の藤﨑や市東東市さんの「確認書」などの空港会社による偽造問題を明らかにするために地主の藤﨑を承認にするよう弁護団は強く求めました。12326 理由にならない理由をぼそぼそと言って「採用しない」と語る裁判長に対し、市東孝雄さんが立ち上がり、地主でもない藤﨑に10数年間も地代を払い続けてきた者として、その間の経緯、事実を明らかにしてほしいと毅然と裁判長に要求されたのです。空港会社は偽造などの指摘に弁明のためのデタラメな書面を提出していますが、その書面を立証するには藤﨑を証人を呼んで明らかにする責任があるはずです。ところが「偽造」を認めず開き直ろうとする空港会社は、証人に呼ぶ意思がないことを明らかにします。多見谷はこの空港会社の意志に依拠して、あくまで地主の藤﨑を証人に採用することを拒否し続けます。ここには、自分の任期中(年度内?)に自分で判決を出したという強い意志が働いていることはあきらかです。そんな自己中心の意志によって出されてくる判決がどんなものであるのかは明らかでしょう。ですから、論理性も何もなく、証人採用を拒否し、また石指証人の証言の順番を恣意的に動かそうとするのです。こんな裁判が許されるでしょうか。ここにも「国策裁判」である正体が露見していると言わざるをえません。

 12326_2 市東さんのこの日の決起と弁護団の奮闘が、多見谷裁判長のこうした不当な訴訟指揮を許さない闘いを実現し、次回で引き続きこうした問題について口頭弁論が開かれることがきまりました。

 多見谷裁判長の極めて許し難い「国策裁判」としての訴訟指揮と反動判決への卑劣極まる闇雲な意志を断じて許してはなりません。一つ一つの裁判の場が非常に重要となっています。

 次回口頭弁論は4月23日(月)午後1時半から、千葉地裁601号法廷で開かれます(傍聴券の関係で、開廷の40分前には裁判所1階ロビーにお集まりください)。

 また証人が誰になる確定していませんが、5月28日(月)午後1時半から、千葉地裁601号法廷で、いよいよ証人尋問が開始されます(傍聴券の関係で、開廷の40分前には裁判所1階ロビーにお集まりください)。

 この重大な局面に直面し、多見谷裁判長が反動的なその姿勢を隠そうともしない局面にあることを踏まえ、みなさんがこの4月、5月過程を全力で裁判支援に立ち上がってくださることを訴えます。

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2012年3月28日 (水)

3・25三里塚現地全国総決起集会 1055名結集

12325

 3月25日、連日の雨が晴れ上がった三里塚の市東さんの畑で、三里塚反対同盟が主催して、全国総決起集会が開かれ、全国から1055名の労働者、市民、農民、学生が集まりました。

 冒頭、去る1月7日急逝された鈴木謙太郎さんを偲んで全員で黙祷が行われました。大きな遺影が演壇左手に飾られています。

 95歳になられる森田恒一さんが開会宣言です。森田さんは、「今日の最大の課題は市東さんの農地を守る闘争陣形を作ることだ」とされた上で、その実力闘争の先頭に自ら命をかけて臨むと決意を明らかにされました。いつもながら意気軒昂とした様子に励まされます。

 12325_2 主催者を代表して北原鉱治反対同盟事務局長の挨拶です。北原さんは1978年の開港阻止決戦を語られ、「多少の犠牲があってもやむをえない」との福田の開港宣言、3・30開港を、横堀要塞戦と管制塔占拠・破壊戦闘によって粉砕したことを確認されました。そして「また再び決戦の時が来た」と提起されました。翌日から開始されようとしている夜を徹した第3誘導路建設工事の強行(同盟ブログhttp://www.sanrizuka-doumei.jp/home/2012/03/post-322.htmlをご覧ください)を弾劾し、「市東さんへの農地強奪、叩き出しは断じて許されない。粉砕しなければ日本の未来はない」と提起されました。

 基調報告に立った萩原進反対同盟事務局次長は、先日の福島での3・11の闘い、そして全国、世界の闘いを引き継いでこのギリギリとした中で闘わなければ死しかない情勢だと提起されました。国策、国益で推し進められてきた現実に対し、沖縄・福島・三里塚で「くそくらえ」と胸を張って闘い抜こうと。12325_3 2月、全国農民会議を結成したことを報告され、TPP反対に向けた「農民だけの問題ではない」と想いを語られた。と同時に、資本、民間企業が「復興」の名のもとに農民が農民として生きられない現実を強制しようとしていることへの激しい怒りを明らかにされた。市東さんの農地を守る闘いと福島の農地を取り戻すこととは同じ問題だと。あるいは、自らの生産者としての想いを語られながら「子どもたちに安全な食べものを送れ!」と。そして震災、津波、原発事故で出現したものは「決して想定外ではない」「人災であり、犯罪だ」と。政府、東電にすべての責任をとらせなければならないと。

 また年頭のスーダンへの自衛隊派兵にふれ、部隊は羽田に追い出したが物資は成田から出発したことを明らかにし、反戦の砦として成田空港の軍事空港化粉砕へ、5・6月のスーダンへの本隊派兵に向けて大きく位置づけて戦わねばならないと。

 そして詳しくは弁護団に譲るとした上で、市東さんの農地をめぐる裁判闘争の重大性を訴え、裁判所を包囲する民衆の力で関係を逆転させ、現地攻防に反映させようと訴えられました。

 「究極の新自由主義の攻撃の中でなぶり殺しにされようとしている」と激しく闘いを報告した動労千葉の田中康宏委員長の特別報告に続いて、沖縄から「市東さんの農地を守る沖縄の会」から知花盛康さんと金治明さんが登壇されました。12325_4 知花さんは、「140万県民の90%が辺野古新基地の建設に反対している。それに対し野田を先頭に閣僚、政治家の沖縄詣での構図は、紛れもなく基地押しつけの差別だ」と弾劾されました。そして「それは国策だ。三里塚も原発もそうだ。みんなが一緒になって立ち上がり勝利しよう」と呼びかけられました。キムさんは、この17日辺野古のテントに在特会が押しかけ、また野田の訪沖・知事との会見への抗議闘争に右翼と幸福実現党が襲ってきたことを「土足で踏み込んできた」と弾劾し、「沖縄の闘いが決戦に入ったということだ」と提起された。そしてこの6月22日、反対同盟と共催で「市東さんの農地を守る沖縄の会」が三里塚集会を沖縄で開催することを明らかにされました。12325_5

 関西実行委員会を代表して登壇した永井満代表世話人は、3月18日、市東さんを迎えて三里塚関西集会が成功したことを報告すると共に、市東さんにかけられた攻撃をどんなことがあろうと反対同盟と共に阻止する決意を明らかにされました。

 ここで市東孝雄さんの登壇です。市東さんは先ず3・11福島での集会で、福島で有機農業を取り組んでこられた農民の方から「農民が加害者のように報じられた」ことへの悔しさといった想いが語られたことに、12325_6 「同じ農民として悔しさと怒りを覚えた。共に農業のことを考えていきたい」と語られた。また第3誘導路工事が遅れているためにこの間夜間もやられていることに触れ、2本の誘導路が自宅の左右を通ることを弾劾すると共に、「そんなものに200億円もかけて工事をするのなら、その金を福島に向けるべきだ」と。裁判についても、「よくこんなことで裁判を起こせたなと呆れ、怒りで一杯だ」として、裁判が重大な局面に入っていることへの支援を訴えられた。そして金とか権力にびくともせず、これまで通りやるとされた上で、「国策ならどんなことをやってもいいというのは許せない。前は自然体でやると言っていたが、もうそれをとっぱらって闘い抜く。変えましょう、日本を」と訴えられました。

 続いて一緒に登壇していた「市東さんの農地取り上げに反対する会」と「群馬・市東さんの農地を守る会」から発言が行われました。

 12325_7 「TPP反対・すべての原発をとめろ」と緑ののぼり旗を林立させた全国農民会議から福島の果樹農家の大内さんなどとともに、反対同盟から萩原富夫さんが発言しました。富夫さんは全国農民会議が結成されたいきさつを語る中から、ひとりひとりの農民が労働者と同じ立場に立って闘うことの重要性を明らかにし、「牛肉・オレンジ問題」にはじまる減反、食管制度、そしてTPPと農業破壊の自由化の歴史への激しい怒りを明らかにし「TPP反対」を闘うことを訴えました。

 ここで反対同盟顧問弁護団のみなさん、葉山弁護士、一瀬弁護士、大口弁護士、遠藤弁護士、浅野弁護士の5人が登壇し、市東さんの農地をめぐる裁判を始め勝利的に進めながら、国策裁判として千葉地裁が早期結審、反動判決への動きを隠そうとしない重大局面にあることが訴えられました。

 12325_8 婦人行動隊としてカンパアピールに娘さんとともに立った鈴木加代子さんは、カンパの訴えに先立って、謙太郎さんの急逝への多くの方からの弔意・激励へのお礼を述べられ、「娘ともども主人謙太郎の遺志を引き継いで闘っていきたい。父ちゃんの背中を見て育った娘が後を継ぐと言ってくれた。家族一同堂々と生きていきたい」と決意を明らかにされました。

 12325_9 住民団体、共闘団体の発言の最初に福島から「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の椎名千恵子さんが登壇されました。北原さんに挨拶され「辛かったね」と言葉をかけられたことに「痛みに立って闘ってきた人は痛みがわかるんですよ」と話された上で、「再稼働」への原子力ムラの動きへの怒りを述べられた。そして「40何年前にここに来て、火と煙の中に突っ込んでいるんです」と明らかにされ「来てよかったです」と話された。三里塚の大地を示しながら「大地からいただき、死ねば大地に戻る」「その大地が取り返しのつかない事態にあり、命におびえている」「沖縄、三里塚、そして広島・長崎を、子どもたちを育てることで悩んでいるお母さんたちにどう伝えていくのか勉強していきたい。切羽詰まった思いに駆られて、自分たちの痛みが同じ背景なのだと思い至らない」12325_10 「成田に立った者として、『糊しろ』となってお母さんたちに福島と成田をつなげていきたい」と語られました。

 部落解放同盟全国連合会の中執木邨さんをはじめ各住民団体、共闘団体の発言が続き、集会宣言(「12.3.25集会宣言.pdf」をダウンロード )を採択し、団結ガンバロウを全体で唱して、さあ、デモに出発です。

 市東さんの天神峰の畑から東峰十字路を抜け、12325_14 ジェット機が轟音を響かせながらデモの上数十メートルのところを着陸していく。東峰神社を右手に見ながら騒音直下の東峰部落、島村さん宅などの前を通って部落を抜け、市東さんのお宅の前、閉鎖された団結街道を右手に見ながら第3誘導路のために道路の地下道化の工事をしている現場の横を進む。 そして小見川県道から南台の市東さんの畑へ。12325_15 わずか数分で行けるところを、時間をかけて行かなければならない市東さんの怒りを我が物にしながら歩む。

 小見川県道に出た所では第3誘導路の突貫工事のために搬入されたでっかいクレーン車などの重機が見え小見川県道の上を誘導路が渡るための橋脚が姿を見せています(左下写真は、その反対側、市東さん宅の前の監視台からこの日の朝、見たものです)。

 市東さんの農地を何が何でも守り抜くぞと決意を新たにしました。12325_16 デモ後、沖縄の知花さんとキムさんと関西のTさんとともに、鈴木謙太郎さんのお墓参りと、お宅の仏壇にお参りをさせていただきました。

 翌日は、市東さんの農地をめぐる裁判です。もう一泊現地にとどまり、傍聴に参加します。

 

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2012年3月27日 (火)

今週の産直野菜(3月27日)

11327_2  三里塚から昨夜帰ってきたので、宅急便の営業所に預かっていただいていた三里塚の産直野菜が先ほど届きました。出荷されてから4日目ですからちょっと心配したのですが、小松菜が少し黄色くなったところがあるものの、みなさんお元気なこと。やっぱり三里塚の大地で育った無農薬、有機栽培の野菜だ。

 小松菜、ヤーコン、里いも、人参、コウサイタイ、ほうれん草、聖護院大根、長ネギの8品です。

 長雨や寒さを心配していましたが、なかなかのボリュームで、大きい箱で届きました。『野菜だより』によれば、長雨のためにじゃがいもの種まきが例年に較べて3週間ほど遅れたが、ようやく終ったとのこと。初夏のじゃがいも掘りを楽しみにしていますので、さていつごろになるのでしょうか?

 24日の沖縄、関実との反対同盟主催の交流会、25日の全国集会、26日の「行政訴訟・農地法裁判」と大したことはしていないのですが、今日は、どっと疲れが出ています。24日には不当逮捕・起訴されていたFさんを1ヶ月ぶりに奪還しました。いろいろありましたが、明日からご報告します。

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2012年3月23日 (金)

3・25三里塚現地へ行こう! そして26日裁判へ

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 明後日、3月25日、三里塚現地で全国総決起集会が開かれます。ぜひみなさん、お集まりください。

 三里塚では、国の空港建設という基軸的な国策に対して、「無農薬・有機農法で育てた野菜を作り続けたい」「耕された土は私たちの命です」と市東孝雄さんをはじめ農民のみなさんが、46年にわたって闘い続けてこられました。にもかかわらず、国は、法を曲げて土地を取り上げ、何がなんでも成田空港を完成させ、拡張しようとしています。

 福島をはじめ、54基もある原発立地にはいずれも、「過疎地」と言われるにしろ農民と漁民の暮らしがありました。いや、既に20ヶ所以上の立地地域で農民・漁民の農業と漁業を、暮らしを守りたいという闘いが原発建設を阻止してきました。福島での悲惨とも言える1年前の原発事故が未だに収束どころか、この先100年以上にわたってどうなるかもわかっていない中で、福島の子どもたちや人々のくらしを無視して国は再稼働に向けた蠢きを強めています。

 沖縄では、「日米合意」のもと、わずか0.6%の国土に全国の74%の米軍基地があります。60年前の米軍占領下での銃剣とブルドーザーによる土地強奪が住民の目の前で強行され、「祖国復帰」の名のもとにそれが固定化されました。そして今、90%を超える県民の声を無視して、新基地建設が改めて押し付けられようとしています。

 私たちは今、この三里塚、福島、沖縄を通して、ひとりひとりが生きていくことをどうやって守れるのかが問われています。国がひとりひとりの生活を国策の名のもとに「死ね」といわんばかりの仕打ちをすることを許すのかどうかが問われています。たとえそれが数少ない人であろうと重要なことです。

 3月24日には東京の日比谷公園で、25日には福井県で、脱原発、再稼働を許さない取り組みが行われます。これと一体のものとして、3月25日、三里塚にお集まりください。沖縄、福島からも駆けつけてこられます。

3・26 市東さんの農地法・行政訴訟の傍聴を

【とき】 3月26日(月)午前10時半開廷~ (傍聴券配布がありますので開廷の40分前に千葉地裁一階ロビーにお集まりください)

【ところ】 千葉地裁601号法廷

 市東さんの農地を守る柱である「農地法・行政訴訟」がいよいよ4月から証人尋問(立証過程)に入ります。多見谷裁判長は、様々な国、空港会社、千葉県などによる違法行為が法廷で明らかになりながら、「違法であっても手続きは進められる」と開き直る国、空港会社に寄り添う心証をもっていることを法廷で隠そうともしていません。

 多見谷裁判長は最重要の証拠と言われるものが空港会社(当時空港公団)によって偽造されていたことへの立証、証人採用を公然と拒否しています。また、4月23日の証人・石指雅啓(当時・国交省空港課長として暫定滑走路の北延伸を決定した当人。現海上保安庁第5管区海上保安部長)を、セクハラ事件などのために採用されることになったビデオリンクという形をとって、証人・空港会社の立証を支えようと露骨な姿勢を示しています。

 こんなことがどうして許されるでしょうか。26日の口頭弁論は、こうした立証過程に向けて非常に重要なものとなっています。25日の現地闘争に続いてですが、傍聴席を埋め尽くし、市東さんの農地を守る私たちの意思を示し、多見谷裁判長の反動的、恣意的な訴訟指揮を許さないことが必要です。

 3月26日、千葉地裁に決起しよう。連続闘争を闘い抜こう!

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2012年3月21日 (水)

3・18集会 報告・市東さんの想い

[長澤] 私、こういう形、初めてなんですけれども。

[市東] ちょっと恥ずかしいですね。12318

[長澤] ドキドキしてます。よろしくお願いします。

[市東] お願いします。

[長澤] 台本にはないんですが、Fさんについては市東さんご存知?

[市東] ええ。私どもの野菜を福島の方に持っていっていただいて、橋渡しみたいにしてくれたのがFさんです。福島の農民の人が、自分たちが作ったものが食べられないと、そういうことで持っていっていただいて、相当喜んでいただきまして、それからもう9回ぐらいですかね。ですから今回のFさんの逮捕ですか。それはやっぱり驚きました。悪いことをしてないのにね、権力というのは、先程もお話しがありましたように三里塚のような闘いが大きくなると困ると、早いうちに芽を摘み取ろうと、そういうような攻撃が多いんですよね。Fさんの逮捕というのはほんとに許せない。

[長澤] ちょっと話しが変わりますけど、14日に千葉の方でも震度5の地震がありましたよね。それは大丈夫だったんですか。

[市東] ええ。一瞬、あら、きちゃったかなと思ったですね。ずいぶん長かったんですよ。最初ぼんと縦に来て、横に揺れたんですけれど、食器が落ちたりなんかはしなかった。あれ、食器がおちたりしてたらちょっと構えたですけれども。

[長澤] ああ、そうですか。よかったです。去年というのは、3・11の地震もあり、放射能のこともあり、また天候も不順で大変じゃなかったんですか。

[市東] そうですね。先程もDVDでありましたように、放射能汚染ということを切り離しては語れない問題だとは思いますけれども、自分たちも放射線量を測って、野菜出すんで、全部調べて、もし黒だったらともかく灰色でも出さないと萩原さんの方から言われてましたんで、それはしっかり調べてね、こちらの方々にもお送りするようにというような努力はしてきました。

[長澤] ありがとうございます。私らも最初ちょっとその点心配で、港区の方で産直野菜を販売していますけれども、一年間ほど悪かったんですけれども近所への販売をお休みさせていただいてたんです。そうしたお知らせがあったんで、また再開させてもらうということになって、徐々にお客さんも戻ってきてはるんで、調子が良ければまた口数をふやせるかなと。

  そういうご苦労もありながら去年、天神峰現闘本部をめぐって、5月20日の高裁の反動判決がり、50名の逮捕ということがあったり、8月6日の本部解体・強制撤去ということがありましたよね。そういう昨年一年の闘いを振り返ってどんなふうに感じておられますか。

[市東] 厳しい一年だったかなと。まあ、そうなんですけれども、やり方がね、前の団結街道封鎖もそうだったんですけれども、「国策」というのなら堂々とやればいいのですよね。それが泥棒猫がやるみたいな、そういうことがこの間起こってるんですよ。それで、自分たちが何かするといったら、逮捕、捕まりますからね。ものものしいですよ。前に20人ぐらいガードマンを立たせて、その後ろに機動隊を置いて、まわりに私服が。そんな状況の中で、そんなに構えなくても、別に大暴れするわけじゃないし、相当、自分たちがやっていることの正義性がないということを露呈しているようなものですね。

[長澤] 自分らがやましいからそういう風になるということですね。

[市東] そうです。

12318_4 [長澤] また話しが変わりますけれども、一昨年の春から暫定滑走路の供用時間が朝と夜と30分づつ伸びたということなんですけれども、騒音とかいかがですか。

[市東] 慣れということはいけないでしょうけれども、なぜっかって言うと便数が増えったっていう感じが全然ないんですよ。ですから報道で30万回だなんだと言われていますけれども、実際問題、そこまでなるというのはね、相当貨物なんかも落ち込んでますからね、それを繕ったような形でやってるんで、自分でうるさくなったという風には。周りの工事がうるさくなったですがね。

[長澤] 成田空港の使用じたいが原発のこともあって落ち込んでいるということですかね。

[市東] そうですね。羽田が第4ができて、だいぶ向うにもっていかれたというのがありますけれども、震災でアジア系の方々がだいぶ減ってるんですよ。だから成田のホテルがガラガラですよね。そういう関係で落ち込んでいたんですけれども、実際はそれだけじゃないと思うんです。これからもどんどん落ち込んでいくと思いますよ。

[長澤] それだったら第3誘導路とか、別に突貫工事しなくてもよさそうに思うんですけど。

[市東] 結局、反対運動とかそういうものを潰したいということじゃないですか。国策に逆らう者は除外だと。その見せしめみたいな形で。先程もありましたけれども、1本の2500メートルの滑走路に誘導路3つなんていらないんですよ。

[長澤] そうですよね。

[市東] 1つ作って、2つ目というのが、110億円もかけて、東峰の森の木を伐採なんかして作ったんですよね。それでも、東峰の人たちがどかなかった。それで、今度、うちの方をあれしようと思って第3を作ってる。その前に団結街道ですか、成田市が空港会社に売っちゃったんですよ。あの道は自分だけじゃないんですよ。使ってるのは。宅急便だとかいろんな人が、一日150台くらい、細い道路ですけれども使ってたんですよ。それを成田市が安く売っちゃたんですよ。

 だから今、成田市は空港との「共存共栄」ですか、今の市長になってそういうことを初めて言いましたよね。空港からの税金なんか結構入ってるんですよね。それでやってたんですけれでも、今は、すべて空港ありきの行政になっちゃったですね。

[長澤] そうですか。この間、市東さんの農地取り上げということで、かなり裁判とか厳しさが増しているように思うんですけれども。

[市東] 一応、口頭弁論が一段落しまして、人証とかそういう形で4月から進むんですよね。ですけど、裁判所自体が、もう空港と一緒ていう感じで。だから進むに連れて怒りがこみ上げてきますよ。絶対に負けたくない。詳しいことは今日、大口先生が見えていますんで後でご報告いただけると思います。

[長澤] この間、先程のDVDにもありましたけれども、福島の子どもたちを芋掘り大会に招いたり、年末は野菜を1トントラックに満載にして届けられたりしていると聞いているんですけれども、3月11日に福島に行かれたんでしたね。どうでしたか。

[市東] 全部で1万6千人くらい集まったんですね。発言した人は福島からあったんですが、市長からのメッセージもあったんですが、もうお座なりな、住民のことを全然考えていないような、ただただ一辺倒なものでしたね。そういう人たちの間に温度差があるのかなという。

12318_5  途中でコンビニに寄ったんですね。「今日、何かあったんですか」。「県民集会に千葉から来たんですよ」。そしたらそこに勤めているお母さんが「ほんとは私たちが行かなきゃあいけないんだけど」と言ったんですけれども、娘がいるんだそうで、娘が「年になってお嫁に行けるか」って言うんだそうです。そういう風評被害というのか、農作物もそうですけれども、そういう人的な、差別的なね、それが一番恐ろしかったですね。

[長澤] 福島から避難された方に、はじめの頃は、近寄るなみたいなことが。

[市東] そうですね。子どもたちも一緒に遊ばないとかね。

[長澤] 政府がちゃんとしないから。

[市東] そうですよね。ガレキの問題だって、国がやって下におろせばいいものを、下におろしといてさも国がやっているかのような、ああいうやり方しかできないと言うのはほんとに情けないですよね。

[長澤] 東日本の大震災を口実にね、TPPへの参加というのが野田政権によって策動されてるんですけれども、その点についてはどういう。

[市東] 農業が壊滅するという危機感がありますよね。私の場合はみなさんがいますから大丈夫ですけれどもね。

[長澤] そうですね。産直で支えていけたら。

[市東] 今、FTAの中にISD(訴訟条項)というのがあって、それがTPPに持ち込まれると、これがとんでもない話しなんですよね。結局、外国の方よりも国内が優遇されてはいけない。国内でやるとそれを裁判で国が訴えられるんですよね。それで、ダメにするという。今までも、アメリカで、カナダなんかに対して裁判やって、アメリカ(の企業)が負けたことがないんですよね。そういうのが日本に入ってくると、農業だけじゃなくて、医療もそうだし、雇用の問題とか全部がおかしくなってくる。ですから私は絶対反対の立場です。

[長澤] そうですね。さっきも言われたように、医療も保険もね、全部アメリカのいいようにされそうな感じですね。農業は、別にことさらTPPに入らなくても、もう関税自身低いんですよね。

[市東] そうです。関税がなくなったら。もう始まってんじゃないですかね、中国からのおコメが3000円くらいですよね。でしたら、とても日本の農家はやっていけないですよ。ただ安いものを買えばいいと、結局、安いものを買うというのは、そこに勤めている人はそれだけ、安ければ売上も少ないんだから、給料も上がんない。ということで、どんどん悪循環ですよね。

 ただ、みんなで勉強してるんですけど、TPPて、難しくてね。政府は全然それを説明しないじゃないですか。TPPは必要ない。

12318_6 [長澤] 国のやり方を見ていたら、結果が先にあって。

[市東] ほとんどそうですね。自分なんかの裁判とかいろんなものでも「結果ありき」で進んでいるというふうに感じるんです。

[長澤] 最後になるんですけれども、さっきも市東さんの農地を守る沖縄の会からメッセージがあったんですけれども、今年も沖縄に行かれる予定ですか。

[市東] ええ、去年ほど大勢では行けないと思うんですけれども、何人か行く予定になっています。自分も3年連続で行ってるんで、是非、行きたいんですけれども、まだスケジュールの方が。

 確かにすごいですよね。成田の空港問題についてもね、あのぐらいのいろんな人の意見が出てくるといいんですけれども。もう国策だということで「反対しているのが悪いんだ」という人が未だにいますから。

[長澤] そうですね。鈴木加代子さんのブログをたまに見せていただくんですけれども、そこにも嫌がらせみたいなコメントが載ったりね。

[市東] 今度の第3誘導路は200億円使うんだったらね、福島の方へ送ったほうがよっぽどいいですよ。義捐金というのが、福島の人たちに聞いてみると、ほとんどあたってないんですよね。どこいっちゃったんですよね。

[長澤] おかしいですよね。義捐金のコマーシャルなんか見るたびに「どこで使こてんの?」

[市東] 自分たちの場合は、一応野菜持っていったとか、カンパを頂いたらそれを持っていって直接おわたししています。ああいう形ならいいんですけれども。こないだの年金機構みたいに、どこにいったか。

[長澤] 最近つくづく思うんですけれども、世の中、作り替えなあかんのとちゃうと。最後に言っておきたいことは。

[市東] 先ほど出ました、3・25全国集会。この間、福島に行って、福島の方々も「私も行きますよ」と言ってくれた。沖縄と関西と福島と、それに三里塚。これがほんとに一つの闘いができるように、みなさん、大変でしょうけれども、来れる方は来ていただきたい。

[長澤] この中からも一人でも多く、お友達も連れて。どうも今日はありがとうございました。

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2012年3月20日 (火)

市東さんを迎え、3・18三里塚関西集会が成功

12318

 3月18日、「裁判による農地強奪を許さない 第3誘導路建設阻止 三里塚・沖縄・福島を結んで 3・25三里塚現地へ 3・18三里塚関西集会」が大阪市立中央会館に120名が参加して熱気のうちに開かれました。

 集会に先立って、「福島から子供たちがやってきた」にはじまる「市東さんの会」が昨年末作成したDVD『「“ナリタ”国策はばむ農地」―市東さんの闘い2011』を上映しました。機械の具合で音声が小さかったのが残念!

 集会は、安藤眞一関実事務局次長の司会ではじまりました。

 先ず、メッセージの紹介です。「市東さんの農地を守る沖縄の会」(「12.3.18沖縄の会メッセージ.pdf」をダウンロード )と服部良一衆議院議員(「12.3.18服部良一さんメッセージ.pdf」をダウンロード )からいただきました。この日、沖縄の会からあらためてメールで、『前日の17日、関西などの在特会10人ほどが辺野古のテントを襲撃し「テントを撤去しろ」と30分ほど騒いで帰った』と報告があったことが紹介され、驚きと緊張が。

 12318_3 連帯の挨拶として、部落解放同盟全国連合会の木邨秀幸中央執行委員です。 木邨さんはまず市東さんの闘いを、反対同盟との血盟にかけて支援し闘い抜くことを明らかにされ、3・25全国集会に全力で取り組むことを明らかにされました。その上で、4月7日、8日第21回全国大会を開催することを明らかにされ、参集を呼びかけられました。同時に狭山第3次再審闘争が重大な局面を迎えていることを明らかにされ、最後にFさんへの不当弾圧を弾劾され、共に戦うことを明らかにされました。

 続いて弾圧が強行されているFさんの救援を取り組んでいる「Fさん救援会」(詳しくはhttp://blog.goo.ne.jp/freefrkwをご覧ください)より事件の経過と、この日の集会で先日(逮捕直前の19日~23日)の福島訪問を報告する予定だったFさん自身の獄中からの力強いメッセージ(『未来』掲載予定)が紹介されました。12318f 趙博さん、ハルマゲンさんお二人のプロのミュージシャンが同行され、三里塚の野菜を満載して福島の田村市、南相馬市の仮設を訪れた素晴らしい演奏をまじえた交流、飯館村への訪問などが彼独特の筆致で語られます。最後に福島と関西の強い絆を語り、長期の弾圧にも動じることなく完黙で戦い抜くという挨拶で終わっていました。何と、国家権力は、この日勾留の期限が切れ、検察の延長要求を大阪地裁が却下する中で、起訴を強行したのです。本当に許されません。そして、彼が介護してきた多くの重度の「障害者」のみなさんのことが心配です。

 ここで所用で遅れておられた永井満関西実行委員会代表世話人が駆けつけ、主催者の挨拶をされました。

12318_4  永井さんは先ずFさんへの不当な弾圧が、福島を三里塚が支援する、その一端を担った故の弾圧であると弾劾されました。そして自らが2月27日家宅捜査を受けたことを批判されました。そして市東さんが土にやさしく触れながら苗を植えておられる姿に感動したと語られ、70年、71年の闘いでの戸村委員長の闘いなどを紹介されながら、市東さん、大口さんのお話し(報告)に勇気をいただき、力をいただき、3・25全力で現地に駆けつけようと訴えられました。

 ここでこの日のメインである市東孝雄さん(三里塚芝山連合空港反対同盟・農民)の登場です。この日は、「大阪の海と空を戦争に使わせない会」の長澤民衣さんが聞き手になって対談です。長澤さんは、めっちゃ、緊張。

 12318_5 冒頭、市東さんは「ちょっと恥ずかしい」と、長澤さんは「ドキドキしますね」で始まりました(全文を再録する予定です)。最初に市東さんご自身のFさんとのお付き合いの中からの想いを語られながら、現地での攻防に触れられ、「厳しい一年だったが、やり方がね。『国策』だからというなら堂々とやればいいのに、泥棒みたいだ。やっていることに正義性がないからだ」と。また現状について「30万回というけれどそんな様子はない。アジア系の人たちが特に減っている」と。12318_6 そして『国策』に逆らうものは見せしめだと、団結街道の閉鎖や第3誘導路の動きだと批判されました。そして裁判について、農地法裁判が4月から証人尋問に貼っていくことに触れられ、「裁判所自体が空港(国)といっしょ、負けたくないという思いだ」と語られました。3・11福島での集会に参加された感想と「結婚できないのだろうか」と娘さんが語られていることを紹介しながら怒りを表明されました。そして3・25三里塚現地への決起を呼びかけられました。

 関西新空港反対明石住民の会の高木節二さんからカンパの訴えがありました。(5万2794円のカンパ、ありがとうございました。)

 続いて、メインのもう一つ、反対同盟顧問弁護団を代表して大口昭彦弁護士から三里塚裁判闘争の報告が1時間近くにわたって行われました。

 大口さんは6つの裁判(細かくは8つになります)を、間違った行政処分が国策として行われることへの取り消し訴訟と、農地などを取り上げようとする民事の裁判とまとめられた上で、詳しくそれぞれについて説明されました。12318_7 そして農地法裁判などで、そもそも根拠とすべきどこの農地をめぐって争っているのか定かになっていないことと、しかも空港会社によってその「根拠」とされる故市東東市さん(孝雄さんのお父さん)が書いたとされる「確認書」が偽造されたものだと核心的なものが破綻していることを弾劾されました。そして、当面、行政訴訟・農地法裁判で4月24日から開始される証人尋問が決定的に重要になっていることを指摘した上で、その4月24日、当時北延伸を決定した国交省成田空港課長(当時)であった石指雅啓(現海上保安庁第5管区海上保安部長)の証人尋問を、空港会社側の要請で裁判所が「ビデオリンク方式」で行おうとしている事実を明らかにし、「切羽詰った緊急事態にある」とその重大性を訴えられました。

 その上で、大口さんは3点の「訴訟問題に顕れた三里塚闘争の現局面」と、6点の「課題」について詳しく指摘されました(そのレジメは、「12.3.18大口弁護士のまとめ.pdf」をダウンロード)。そして最後に、経産省前のテントの闘いの重要性を、「みんなの力で死守しよう」と訴えられ終わられました。

 ここで司会が松原事務局次長に代わって、最後はリレートークです。先ず、イラク戦争など反戦の映像を作っている「マブイ・シネコーポ」のKさんから、「初めての参加ですが」とその活動の紹介と映画界の案内がされました。

 続いて尼崎・伊丹実行委員会のYさんから、鈴木さんのところでの援農の思い出を語りから亡くなられた謙太郎さんへの想いを語られました。援農と産直野菜の購入を呼びかけられました。

 風をおこす女の会から、「隠し球の新人」のOさんが登場です。辺野古に基地を絶対に作らせない大阪行動の活動の中からの想いを語られました。「心の中の棘」として40数年、三里塚に行っていないことがあったと。百姓の娘として一番好きな臭いは「堆肥の臭い」だと。昨年秋、初めて三里塚の集会に参加したが、畑に靴のままどかどか入るのには抵抗があった。しかし、そこでしか集会ができないと知った。素晴らしい、温かい土でした。少しづつ「棘」が取れていき、素晴らしい想いをもてました。沖縄の戦いは家族ぐるみの戦いです。いつのまにか沖縄と福島と三里塚が結びついていました。どうしたら私のこととして、「沖縄に基地を押し付けているのは私なんだ」とみなさんにわかってもらえるのかと頑張っていきますと。(素晴らしい挨拶でした。)

 同じく同会のMさんから橋下体制と闘うために茨木の市長選挙への協力が呼びかけられました。

 全ての発言の最後に「宝塚保養キャンプ実行委員会」のI さんから、3月24日から30日まで福島の子どもたちを呼ぼうという取り組みへの協力が呼びかけられました(詳しくは「12.3.24宝塚保養キャンプ.pdf」をダウンロード   )。

 最後に、「3・25三里塚現地へ決起しよう」と団結ガンバロウを全体で唱和して集会を終えました。

 なお司会の不手際で、まとめの挨拶をいただく予定だった山本善偉関実世話人を飛ばしてしまい本当に申し訳ありませんでした。お詫びします。

 

 

 

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2012年3月19日 (月)

昨日、3・18三里塚関西集会が開かれた

 昨日、大阪市立中央会館で、三里塚反対同盟から市東孝雄さん、反対同盟顧問弁護団から大口昭彦弁護士を招き、「裁判による農地強奪を許さない 第3誘導路建設阻止 三里塚・沖縄・福島を結んで 3・25三里塚現地へ 3・18三里塚関西集会」が開かれました。

 集会には120名が結集し、熱気のある中で、市東さんの語り、そして大口弁護士からの三里塚裁判の現状の報告と提起をじっくりと聞くことができました。詳細は明日以降にご報告いたします。

 この集会で不当逮捕と弾圧が報告され、獄中からのメッセージが紹介されたFさんが昨夜、不当にも起訴されました。断じて許されません。一昨日大阪地裁が勾留延長請求を当然にも却下していただけに、検察による余りにも不当な弾圧を許すことができません。抗議の声を挙げ、Fさんを奪還しよう!

 なお、全国金属機械労働組合田中機械支部委員長であり港合同事務局長の大和田幸治さんが一昨日逝去されました。享年85歳。常に地域の労働運動の先頭に立たれ、終生をかけて闘い抜かれてきた大和田さんのご冥福を心からお祈りいたします。あわせて、三里塚闘争、関西実行委員会を支援して下さっておられたことに心から感謝いたします。

 昨夜行われた通夜に、3・18集会参加者からも多くの人々が駆けつけられました。今日午前11時半から、告別式が行われます。

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2012年3月18日 (日)

今週の産直野菜(3月17日)

12317  昨夜、三里塚から産直野菜が届きました。久しぶりに大きい箱で、しかもずっしりと重い。

 人参、ヤーコン、里いも、煎り落花生、コウサイタイ、八つ頭、小松菜、ほうれん草、長ネギ。以上、9品も。八つ頭2Kgにはびっくり。

 『野菜だより』によると雨続きで葉物は育ってきたとのことですが、作付が大幅に遅れているとのこと。露地栽培、天気相手ですからいつものこととは言え、大変ですね。

 菜の花のようなコウサイタイ。初めて作ったそうです。レシピー通りに作ってみるか・・・。

 

 先日3月14日、沖縄の高江での抗議行動(非暴力、座り込み)に対して那覇地裁は「妨害禁止命令」というとんでもない反動判決を出しました。権力が自らの意志を通すために住民が暮らしと自然を守ろうとする抗議行動を禁じるために裁判を利用する恫喝であり、SLAPP訴訟として訴訟の存在自体が批判されていました。ここでも裁判所(司法)による行政追随が行われています。断じて許されません。

 ブログ『辺野古通信』http://henoko.ti-da.net/で呼びかけられていますが、この高江SLAPP訴訟不当判決への「抗議声明」(「slap.pdf」をダウンロード) へのネット上での賛同が呼びかけられています。賛同される方はadmin@projectdisagree.orgにメールで、お名前と肩書き、簡単な地域などを添えて申し込んでください。みなさんの周りでも拡散して、抗議の声を広げ、高江の「ヘリパッド反対」「オスプレイの導入を許すな」の住民の声を支持しましょう。

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2012年3月14日 (水)

3・18三里塚集会 市東さんの話しを聞こう

Photo

 みなさん。3月18日、大阪市立中央会館ホールにおいでください。三里塚の農民・市東孝雄さんのお話しを直にお聞きください。そして「今、なぜ、三里塚なのか」をお考え下さい。

 成田(三里塚)空港は、篤農家の多い日本有数の収穫高を今でも誇る富里地区の農地を奪って作ることが計画され、当然にも数千人に上る農民を先頭とした反対闘争で挫折しました。追い詰められた佐藤栄作政権(当時)は、地元との話し合い、説明会や公聴会といった一切の手続きもなく三里塚に空港を決定することを強行しました。それも、機動隊暴力を先頭に立てて、農協や銀行を使った札束攻勢によるものでした。

 Img この乱暴極まる空港建設という「国策」の強行を国になさしめたものこそ、「戦後の開拓地」や「戦前の開墾地」ならばすぐに出ていくだろうという思い上がった国家権力の発想でした。

 右の図は「空港敷地」とされた地域の天浪、古込、木根、東峰など戦後の開拓地、天神峰、横堀など戦前の開墾地、そして古村の分布を示したもので、天皇所有の御領牧場を払い下げた県有地がその中に散在していました(『懐死する風景』1976年刊より転載。クリックしていただければ大きくなります)。中心は、戦後の開拓地でした。

 戦後、復員などで入植してきた人々は、昼は人の畑などで働いて日銭を稼ぎ、夜の月明かりの中で機械もなく手と家族の力で、御領牧場の巨大な木株を10年近くもかけて掘り起こし、1955年ころ、ようやく農地として所有が認められたという厳しい生活でした。電気がついたのもこの頃だったと言われます。それから10年余、空港の建設が閣議決定された1966年は、ようやく生活の目処が立ち始めた時でした。

 当時の国は戦後発展、高度経済成長が行き詰まりを見せ始め、「国土総合開発政策」「大型公共工事」によって必死になって大国化への道を進んでいました。米軍占領下で奪われていた航空政策をようやく取り戻していた国は、経済大国、アジアへの進出をする上で、首都圏に羽田空港と並ぶ巨大な空港を建設することを絶対的な国策としていたのです。富里で破綻した国は、国策、「国が決めたことだ」と何の手続きもおこなうことなく力づくで襲い掛かりました。何が「戦後民主主義」か。

 それから46年。この国の理不尽、暴虐に対し、三里塚反対同盟のみなさんは闘い抜いてこられました。そして空港はいまだに半分も完成できていません。世界金融恐慌情勢の中で、経済大国と言われながら世界でも抜きでた負債を抱え経済的に行き詰る日本は、あらためて成田空港の完成をその基軸的な水路として三里塚に襲いかかってきています。

 すでに公共工事として事業認定を取り下げ、土地収用法の適用ができなくなっているにもかかわらずです。市東さんの農地をはじめ、空港敷地内に点在する農民の土地や家屋を、農地と農民を守ることを本旨とする農地法など民法を用いて奪おうとしています。それを拒否する農民に、110ホーンを超える激甚な轟音と振動、強烈な臭いを振りまき、生活をできなくさせて追い出そうという、正に「地上げ屋」まがいのおぞましい攻撃をかけています。第3誘導路の建設はその最たるものです。

 しかし、いかに国策をかかげようと、そこに住み、農地に想いをこめて農業を勤しむ市東さんをはじめとしたしたひとりひとりの農民の想いを「根こぎ」にする資格は国にはありません。

 ほぼ同じ時期、1953年以来はじまった国の原子力(核)政策によって、いわゆる「過疎地」に原子力発電所は押し付けられていきました。様々な形の助成金、カネの力で農民や漁民、地域のくらしを犯し続けたのが国、原子力ムラではなかったでしょうか。1年前の福島原発事故はそのことを何よりも示しています。そして幼い子供たちの命を守ろうとするお母さんたちに対する国の冷たい「復興」の叫びに象徴されるように、「瓦礫処理」をはじめ巨大な資本による新たな利権にむけた蠢きこそあれ、そこには人々の願いが踏みつけにされようとしているのではないでしょうか。消費税増税やTPPへの参加の動きなど何よりもそのことをしめしているのではないでしょうか。

 また1951年、日本(ヤマト)の独立の代償に米軍占領下に売り渡された沖縄が、「基地がなくともやっていける」暮らしを必死で作り上げ、「普天間即時県外へ」「辺野古新基地建設反対」を県民上げて声を上げているにもかかわらず、「日米合意」をたてに襲いかかろうとするのが今の日本政府です。

 1950年代から60年余、私達の国が「国策」を掲げてやってきたことが、貧困と格差の政治に行き着く中で、三里塚農民の願いと想いを、福島の人々の必死に生き抜こうとするあり方を、沖縄のみなさんの平和な暮らしへの願いをなおも国策の名のもとに踏み潰していくことなどどうしてゆるせるでしょうか。

 三里塚農民の46年にわたる闘い、市東さんの「1億8千万円の補償よりも1本100円のだいこんを消費者に喜んでもらいたい」という願いが、今、福島、沖縄を貫く闘いとともに大きな私達の生き抜いていく道筋をしめしているのではないでしょうか。

 3・18三里塚関西集会にお集まりください。そして市東さん、大口弁護士の訴えの中から共に考えませんか。

市東さんの農地を守ろう 3・18三里塚関西集会

【とき】3月18日(日)午後2時開会Photo_3

【ところ】大阪市立中央会館(右図)ホール

【報告】①市東孝雄さん(農民・三里塚反対同盟員)

    ②大口昭彦弁護士(反対同盟顧問弁護団)

【参加費】1000円(大学生・高校生は500円)

【主催】三里塚決戦勝利関西実行委員会/三里塚芝山連合空港反対同盟

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2012年3月12日 (月)

大阪で「さよなら原発 1万人行動」(3月11日)

12311

 東日本大震災、福島原発事故一周年を迎えた昨日、大阪で「さようなら原発 1万人行動」が取り組まれ、中之島公園周辺3会場と扇町公園の合わせて4会場で1万5千人が集まり、集会と4方向へのデモが行われました。

 中之島公園の女神像エリア(上写真)では、プレ企画で若い人たちからの演奏と、合間でのスピーチなどが行われました。12311_2 そのあと、本集会が福島からのアピールを村上真平さんが、福井からのアピールを松下照平さん(右写真)が行われました。震災が起こった午後2時46分にすべての会場で黙祷が行われた後、集会決議(「12.3.11集会決議.pdf」をダウンロード )が読み上げられました。マイクの音量の問題だと思うのですが、多くの人の波の中で、ほとんど聞こえないのは残念でした。

 さあ、デモに出発です。私たち女神像前エリアは、最も長い御堂筋を南下してなんばまでのデモです。8梯団にわかれ、最初の方には子供連れの女性、家族などを中心とした人々が、最後には、サウンドデモの梯団です。途中、少し雨が降り、寒いデモでしたが、元気にみなさんが沿道の人々、買い物客に注目されました。山本関実世話人も最後まで元気に歩かれ、「家族連れの女性だけでなく、若い男性も多く、新鮮な感動を受けた」と感想を言っておられました。

 前日には京都の円山公園で6千人の集会をはじめ神戸や滋賀で「すべての原発を廃炉に」と行動がありました。そしてこの日には、福島で1万6千人が。東京では1万4千人が集まり、国会を包囲するキャンドルデモが行われたのをはじめ各地で取り組みが行われました。また新聞によれば、イギリス、フランス、スイス、台湾をはじめ世界各地で「脱原発」を訴えって取り組みが行われたようです。

 この日関西実行委員会では、永井満代表世話人を先頭に参加し、新調ののぼり旗をなびかせ、「3・18三里塚関西集会」を訴えるビラを約3千枚配ることができました。

 こんどは来週の日曜 18日、大阪市立中央会館で開かれる『三里塚関西集会』に集まろう!

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2012年3月11日 (日)

今週の産直野菜(3月10日)

12310_2  今週の産直野菜が、昨日朝、三里塚から届いていました。届いて写真を撮るのがやっとで、「愛だよ愛! hyuumanERROR 100万人パレード in 神戸」があるので飛び出し、寒風の中、「3・18三里塚関西集会」のビラまきをやりました。神戸ではデモが300人くらいだそうですが、同時に行われていた京都では5000人が円山公園に集まられたようです。滋賀はどうだったかな。

 野菜は、小松菜、人参、さつま芋、ほうれん草、長ネギの5品。ちょっと淋しいですね。

 Fさんの不当勾留が続いています。城東署で8日夕方釈放になり、その場で再逮捕され、鶴見署にもっていかれたようです。

 容疑は「電磁的記録不作出および供用」ということですが、Fさんが介護の仕事、農作業や福島に行くのに日常的に使っていた小型のワゴン車が、譲渡されたときにFさんの友人が譲渡手続きと車庫証明をとっていたのが、いわゆる「車庫飛ばし」の犯罪に当たるという、まったく悪質な言いがかりでしかありません。Fさんが福島で実現してきた被災者の皆さんとの交流に衝撃を受けた警察・国家権力が、「福島に活動拠点を作ろうとした」(スポーツ紙報道)と虚構をでっち上げ、弾圧してきたものです。

 またFさんが、この春休みに福島の子どもたちを大阪に招こうと『ふくしまっ子 春休み 大阪においでよ プロジェクト(準)』を立ち上げたことへの、破壊攻撃です。何ということでしょうか。

 内部被曝を否定し、20ミリシーベルト/年を人々に押しつけ、被曝をさせながら、「放射能に汚染された瓦礫」を全国に ばらまこうとする国ならではの弾圧であり、断じて許されません。

 大阪府警は直ちにFさんを釈放しろ! 3・11に参加を許さず、3・18三里塚関西集会、3・25三里塚現地への結集を妨害するなど許さない。

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2012年3月 8日 (木)

Fさんを再逮捕、断じて許せません

 大阪府警は、午後4時、城東署で釈放したFさんを、「電磁的公正証書原本不実記載」をデッチ上げて再逮捕し鶴見警察署に拉致したと先ほど連絡がありました。弁護士に直ちに接見に入っていただくということのようです。

 詳しくはわかりません。

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Fさん、今日中に奪還されます

 先ほどFさん救援会のほうより連絡があり、担当していただいている弁護士の問い合わせに対して、弾圧した担当検事佐藤から、「新たな勾留延長請求の予定はない」との回答があったとの連絡がありました。勾留延長の期限が今日切れますので、今日中に釈放、奪還される見通しです。

 昨日、大阪地裁で勾留理由開示公判が開かれ、25人の傍聴席しかない法廷だったため入りきれない人もでました。その中で、Fさんが元気な姿を現し、当初から拍手、激励の声が飛び交う法廷になりました。

 位田、重村両弁護士による当然とも言える「拘留の理由がどこにあるのか」「どこが犯罪と言えるのか」という様々な厳しい追求の前に、担当裁判長は「捜査の中身に関わるので答えられない」と応じるのみで、傍聴席から失笑と被国席のFさんが吹き出す場面も。

 30分の予定を1時間近くかけて終わりましたが、最後にはFさんと傍聴席最前列の私たちとががっしりと握手。何どもFさんが両手を上げて傍聴席のみなさんと交歓しました。

 終わって弁護士会館で報告会が行われ、介護の仲間、反原発の関電包囲行動の仲間、映像関係の仲間、宝塚で一緒に農業をやっている仲間など多彩な人々が参加されており、あらためてFさんの交友関係の広さに驚かされました。

 「若い裁判長が何も考えずに逮捕状や勾留延長に同意の判を押すことに対し、今日の傍聴闘争は考え直す機会を与えたのではないか」と重村弁護士が言われたのが印象に残りました。

 とりあえず、Fさん。ご苦労様でした。こんな不埒な弾圧、介入を許さず、三里塚反対同盟とともに、福島につながり、支援の輪を広げていこう!

 ご支援頂いたみなさん。ありがとうございました。

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2012年3月 6日 (火)

Fさんを即時釈放せよ 勾留理由開示公判に結集を

 「免状不実記載・同行使」で不当逮捕されたFさんの勾留理由開示公判が、明日、大阪地裁で開かれます。結集し、「Fさんを直ちに釈放しろ」との声を、大阪地裁、検察、警察に叩きつけようではありませんか。

Fさんの勾留理由開示公判

【とき】 3月7日(水)11時30分~ 【ところ】 大阪地裁705号法廷 (集合は、11:15大阪地裁・正面玄関前です。)

 昨日の当ブログに転載された「Fさん救援会」の訴え、趙博さん(パギやん)の訴えに明らかにされているように、Fさんの不当逮捕、弾圧は、人々が福島につながり、福島で東日本大震災と福島第1原子力発電所の事故から立ち直ろうとする必死の努力をともに生き抜こうとすることにかけられた攻撃です。断じて許されません。

 一つは「Fさん救援会」の訴えにあるように、Fさん自身が、昨年5月以来、自力でいく度となく福島の地を訪れ、三里塚の無農薬野菜を届けたり被災者との心温まる交流を続け、趙博さんなどの協力を得た演奏や公演で被災者を励ましたことを「犯罪だ」としているに等しい弾圧だとうことです。

 そしてFさんを中心に、福島の子どもたちの健康の回復を願った春休みの『大阪においでよ プロジェクト』をはじめとした取り組みが開始されたことへの弾圧だということです。

 二つ目は、Fさんと何の関わりもない関西合同労組関係の事務所数箇所へのガサ(家宅捜査)に示されています。関西合同労組は、幾度もの福島現地への訪問、支援と調査を通して、今、何よりも福島の子どもたちを守ることが大切だと先日「2・11放射能からいのちを守る全国サミット」に参加しました。そして春休みに福島の子どもたちを受入れようと準備を始めていたところでした。関西合同労組に何の関係もないFさんを口実とした不当なガサは、こうした福島の子どもたち、福島のいのちを守ろうという取り組みへの卑劣な弾圧以外の何ものでもありません。

 三つ目は、私たち関西実行委員会の連絡先である永井満代表世話人宅にある淡路町空港反対同盟事務所と三里塚現地の支援の団結小屋への不当なガサが示すように、この間、三里塚芝山連合空港反対同盟が、原発事故を糾弾し、成田空港政策と原子力「核」政策の「国策」を弾劾して福島につながり、ともに闘うと立ち上がっておられることへの反動です。私たち関実が、この反対同盟の意志を全面的に支持し、Fさんの福島への取り組みを支持していたが故に、この不当極まる永井さんのところへのガサが強行されたのです。

 私たちは、このFさんへの不当弾圧を断じて許さない。裁判所・検察は直ちにFさんを釈放しろ!

 明日の勾留理由開示公判に結集しよう!

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2012年3月 5日 (月)

不当逮捕されたFさんを支援しよう

 先日不当逮捕され、勾留延長がついたFさんの支援をブログ『Fさん救援会』http://blog.goo.ne.jp/freefrkwが呼びかけておられます。全文を同ブログから無断で転載いたします。みなさん、よろしく。

 「カリスマ・ヘルパー」Fさん救援カンパのお願い

 日頃から『コラボ玉造』の活動にご支援とご協力をいただき、心より感謝いたします。

 さて、すでにご承知かと存じますが『コラボ玉造』運営委員であるFさん(名前を書いてもいいのですが、諸事情を考慮してFさんとします…そう、あの人です)、が、2月27日早朝、休養のために借りている長屋(愛称「鴫野邸」)で逮捕されました。家宅捜索は「鴫野邸」を含め15箇所、大阪だけでなく千葉や福島にも及びました。

 Fさんの容疑は「免状不実記載・同行使」です。つまり、免許証に記載された住所と実際の住居が異なっていて、その「虚偽記載」をした免許証で昨年福島でレンタカーを借りたことが罪だ、というわけです。Fさんは、大阪府警城東署に留置され、逮捕2日目に勾留が決定されて、未だ釈放されていません。

 今回の「逮捕・家宅捜索」劇は、「3・11フクシマ」1周年を目前にした、権力によるあからさまな運動弾圧以外、なにものでもありません。Fさんは、昨年の震災と原発事故の後、5月上旬から1ヶ月間、南相馬で地元の病院スタッフとともに避難所を廻り、診療・リハビリなどのボランティアを務めました。彼の職業は重度訪問介護のヘルパーで、しかも自他共に認める「カリスマ・ヘルパー」です(笑)。Fさんを知る人は、彼が難病(ALSやAIDS)や重度障害の方々の介護にどれほど長けているかをよくご存じの筈です。彼は、南相馬でその職能を生かしながらボランティア活動をはじめ、その後も、自腹を切って1ヶ月に一度のペースで福島を訪れています。避難所や仮設住宅でのボランティア活動はもちろん、三里塚から無農薬野菜を運んだり、「コンサートとライヴ」も計画しました。そんな中で、地元の方々との信頼関係と強い絆が築かれてきたのです。

 『コラボ玉造』に集う私たちもFさんから現地の様子を聞き、様々な支援活動を模索する中で、昨年9月に田村、飯舘、南相馬、須賀川で、今年2月には、田村市と南相馬で、コンサートや公演を行うことができました。昨年9月のツアーは「全国隣保館連絡協議会(全隣協)」との共催でした。それに続く今年2月のツアーでは、田村市「都路合唱団」の方々も参加され、特に御池前仮設住宅の「たこ焼きパーティー」は大好評!南相馬市鹿島地区では、ライヴを行った後に「南相馬市生活復興ボランティア」の帽子までいただき、再会・再々会を約束して、帰阪いたしました。Fさん逮捕は、その直後のことだったのです。

 先日、私たちはFさんが提唱した【ふくしまっ子 春休み 大阪においでよ プロジェクト】の準備会を結成しました。福島の各地で出会った子どもたちを、一週間でもいいから大阪(関西)へ招こう--「大阪-福島」を繋ぐ今後の継続的な活動を展望して、このプロジェクトを軌道に乗せようとしていた矢先に、Fさんは逮捕されてしまいました。

 「タイホ・ガサ入れ」大騒動の意図は、見え見えです。震災の実相と被災者の実態、原発事故の本質、そして何よりも、国家の無能ぶりが大衆的に暴露されることを恐れる権力が「過激派キャンペーン」を張って、フクシマと私たちとの紐帯を断ち切ろうとしているのです。この弾圧は、彼一人にかけられた攻撃では、決してありません。

 皆さん!  Fさんの釈放と不起訴・無罪を勝ち取りましょう!!
 そのための「Fさん救援カンパ」を、以下三者連名で呼び掛けます。
 今後予想される多くの困難を、共に乗り越えていきましょう!!!

 どうか「力と勇気と金」を出して下さい。
 皆さんのご協力を、心よりお願いします。

(文責:パギやん[趙博])

2012年3月3日

【カンパ呼びかけ団体(三者)】
  Fさん救援会
「コラボ玉造」運営委員会
ふくしまっ子 春休み 大阪においでよ プロジェクト(準)


────────────────────────────────────

【郵便振替口座】 00940-5-312873
         加入者名→企画・出版 黄土(ファント)

  ※必ず「住所・氏名」と、「Fさん救援カンパ」と明記してください。


【連絡・問い合わせ先】
〒543-0013
 大阪市天王寺区玉造本町 8-18 酒井ビルΙ 203号室
 コラボ玉造[TAMAZO]
  tel / fax 06-6763-0211

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2012年3月 4日 (日)

東灘区住民の会 『おしらせ』第86号より

Img  新空港反対東灘区住民の会の機関誌『おしらせ』第86号が発行されました。その巻頭を転載します。

市東さんの想いを聞こう

3・18三里塚関西集会から3・25三里塚へ

  市東孝雄さん(60才)は、お父さん(故東市さん)を引き継いで無農薬・有機栽培で、ほんとうに気持ちのいい、柔らかい土、農地を育ててこられました。そこで年間50品目を超える野菜を作り、消費者のみなさんに届けておられます。
 市東さんが耕す農地は、5ヶ所に分散しています。そのうち右写真の南台と自宅前の天神峰の畑が、親子3代、90年をかけて開墾し、育ててきた畑です。本来なら戦後の農地解放で市東さんの地所となっていたはずのものです。しかし、お父さんの東市さんがビルマ(当時)に抑留され復員するのが遅れ、役所などの手続きミスから小作地のままになって現在に至っています。
 ところがこの2ヶ所の畑が成田空港計画の敷地の中に入ってしまったのです。故東市さんは、「空港絶対反対」「農地死守」をかかげて闘い抜かれました。そして土地収用法が失効した今、市東さんの畑は、誰も手が出せない状態になっています。
 「国策」として開始された成田空港は、民間に移管され、今では成田空港会社によって運営、経営されています。成田空港会社は敷地内にあるこの市東さんの畑を欲しいと、今から24年も前に(当時は空港公団)地主から買い上げていました。そして市東孝雄さんに「1億8千万円」もの巨額の補償金を提示して、市東さんに農地を譲って欲しいともちかけました。
 しかし、市東さんは、「1本100円の大根を消費者に届けたい」「農地は、私たちの命だ」とその誘惑を拒否しました。相手が国が100%出資した企業であろうと、市東さんが持つ耕作権、地上権は、民間企業の経営権と平等で、優先権が憲法によって保障されています。
 ところが成田空港会社は、「国の航空政策」を振りかざし、市東さんには隠して24年も昔に取得している(これは農地法違反なのです)からと、農業委員会に耕作権の解除を申し立てたのです。しかも、農地の特定を間違えただけでなく、その根拠として提出された土地の「境界確認書」と小作人である市東東市さんの「同意書」の署名が偽造されていることが明らかになっています。
 なんとこの問題が民事として争われている裁判所は、こうした違法な手続きが行われていることを承知で、「手続きが違法でも処分は可能だ」と信じられないような予断のもとに裁判を進めようとしています。そこには、航空政策を破綻させた国の焦りの下の「国策」のおしつけがあることは明らかです。
 アジアと世界の金融恐慌情勢の中で、経済的にも行き詰る国(官僚)が、破綻した成田空港、航空政策を立て直そうと、裁判所や空港会社を動かして、民事で農民から農地と営農、生活そしていのちを奪うというようなことがどうして許されるでしょうか。
 ここで起ころうとしていることは、福島の原発事故で、沖縄での日米合意の押しつけで起ころうとしていることと根は一つだと思います。
 国、航空会社、裁判所に毅然と立ちはだかっておられる市東孝雄さんの想いとお話しを直に聞こうではありませんか。別紙でご案内しております「3・18三里塚関西集会」においでください。そして3・25三里塚現地へ、行こうではありませんか。

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2012年3月 3日 (土)

今週の産直野菜(3月3日)

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 先ほど三里塚から今週の産直野菜が届きました。

 人参、さつまいも(紅はるか)、ヤツガシラ、ほうれん草、聖護院大根、長ネギ の6品です。

 昨日、萩原さんにお電話したら、先週の雪、今週の雨と、端境期の上に厳しい様子です。ただ『野菜だより』によるとほうれん草には雨がよかったみたい。しかし、新しい品種のコウサイタイ(紅菜苔)は寒さでダメだったようですね。自然が相手だから、いつも思うのですが大変ですね。何ヶ月も育ててきての天候との勝負ですから。

 不当逮捕されたFさんに10日の勾留延長がつきました。本当に許せません。福島に関西が、そして三里塚が継ることを妨害してきたことは明らかです。不当なガサも15ヶ所に及び、殆どが逮捕理由とまったく関係ありません。しかし、ちょうど資格試験を控えていて厳重に抗議していたところ、昨夜、執行停止して試験が受けられるようになったようです。来週には勾留理由開示公判がある予定です。まだ日時が決まらないようですが。みんなで駆けつけ、不当な弾圧に抗議し、即時釈放を求めていきましょう。

 当ブログのアクセスが今日か明日で50万回を超えます。5年と一ヶ月になりますが、掲載した記事も1100件を超えました。皆さんの励ましと、三里塚闘争の決戦局面ということに規定され維持できてきたと思います。これからもよろしく。

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2012年3月 2日 (金)

尼崎・伊丹実行委員会 『抵抗の旗』より

 三里塚闘争勝利・関西新空港粉砕 尼崎・伊丹実行委員会の機関紙『抵抗の旗』第257号(3月1日)より転載します。

現闘本部裁判上告棄却を徹底弾劾する

3・25三里塚全国集会へ

3・11脱原発全国行動から 3・18三里塚関西集会へ!

 1月7日、三里塚反対同盟の鈴木謙太郎さんが心原性脳梗塞のため亡くなられました。まだ57才という若さでした。おつれあいの加代子さんやご家族のみなさんの心境を察しますと本当に心が痛みます。

 私たちは昨年12月の関実加辺世話人に続いてまたつらい別れを受け入れなければならないことになりました。本当に無念でなりません。

 しかし三里塚の闘いは止まる事はありません。翌1月8日に開催された反対同盟の旗開きでも、この悲しみを乗り越えて今年も闘う事が確認されました。関西の私達も加辺世話人や謙太郎さんの遺志を引き継ぎ、3・25全国集会への結集はじめこれからも反対同盟と共に闘い抜きましょう。

 【上告棄却弾劾】

 1月25日、最高裁(古田裁判長)は天神峰現闘本部裁判の上告を棄却しました。

 そもそも最高裁とは、憲法判断の必要性や下級審の審理過程や判決に重大な瑕疵(かし)がある可能性などを検証すべき立場にあります。その意味で言えばこの裁判は必要な現場検証や反対尋問を拒否し、あげく所有者の立ち会いもなく証拠(本部建物)を隠蔽するという極めて違法な訴訟指揮の連続でしたので、当然にも最高裁の俎上にあがるべき案件でした。それが早々と棄却とは・・・。まさに「国策裁判」であります。断じて許せません。

 私達はこのような三権分立をかなぐり捨てた裁判の中で、これからも市東さんの農地をめぐる裁判などを闘っていかなければなりません。まさに「敵の土俵」ですが、ひるむ事なく傍聴闘争はじめ全力で支援していこうではありませんか。

 (一部略)

 【料金値上げは論外】

 東電は「値上げは事業者の権利」と開き直り、事業者向け料金を17%も値上げし、さらに一般家庭用も値上げすると発表しました。盗っ人猛々しいとはこの事です。彼らは史上類をみない大罪を犯したという認識は微塵もないのでしょうか。

 彼らがいま第一にやるべき事は、福島をはじめ汚染地域に留まる事を余儀なくされている住民を直ちに避難させる事だと思います。東電や20数社の関連子会社の所有している多数の保養施設や研修所などを開放すれば相当数の住居が確保できるはずです。また文化住宅やアパートなどの空部屋を調査すればいくらでもあるはずです。それに東電の重役なら別宅や別荘のひとつやふたつは所有していることでしょう。それらをすべて提供すべきです。それは「焼け石に水」かも知れませんが、それでも今彼らがさしあたりなすべき最低限の処置ではないでしょうか。

 しかし今のところそのような動きは全くありません。逆に相変わらず信用できない情報やデーターで私達の不安感をあおり、故郷を追われ苦しみ続ける住民より料金を大幅に値上げして自分達の利潤の確保を優先させるとは・・・。ただただ呆れるほかありません。この東電の所業と原発の再稼働を容認する野田政権を絶対に許す訳にはいきません。

 震災、原発事故一周年の来る3月11日、全国で「脱原発」の闘いが取り組まれます。(大阪は中之島周辺の数箇所)是非この闘いに参加して「全ての原発の再稼働許すな!」の声を大きくあげていきましょう。

 【消費税値上げはペテン】

 野田政権は「税と社会保障の一体改革」を一方的に閣議決定しました。あたかも「年金確保や福祉の充実のためには消費税アップが必要」と言わんばかりですが、本当にそうでしょうか?

 もう何年も前になりますか、初めて消費税(3%)が論議されていた頃、さかんに「将来の高福祉社会のために消費税の導入は必要だ」という論調が繰り返されていました。その後5%になり、気が付けばいつの間にか自分も「年金生活者」になってしまいましたが、消費税のお陰で年金生活が送れているでしょうか?全く「否」です。「まじめに働いて年金を掛けていれば、老後はささやかながらも生活できます」は真っ赤なウソでした。まさに「国家的詐欺」に引っかかったのです。

 従って今回の「一体改革」も全く信用出来ません。大企業や高額所得者優遇の税制にメスを入れるのではなく、低所得者に負担の大きい消費税増税には絶対反対です。政党間の政治的駆け引きの「道具」としてでなく、私達の生活を守るため、消費税増税阻止の闘いをやっていきましょう。

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2012年3月 1日 (木)

3・25三里塚現地へ  全国総決起集会の呼び掛け

 三里塚芝山連合空港反対同盟から、3月25日、三里塚現地での全国総決起集会が呼びかけられました。以下がその案内文です。

     招 請 状

 全国の労働者、農民、闘う仲間のみなさん。3・11東日本大震災と原発事故から一周年を前に、反対同盟は被災地の怒りと闘いに連帯する決意を新たにします。原発再稼働と沖縄・辺野古新基地建設、TPP(環太平洋経済連携協定)強行の動きに対して、反対同盟は「国策」=空港建設絶対反対をつらぬいた46年の闘いの原点に立ち、農地死守の決戦をもって闘う決意です。
 三里塚の闘いは、体を張って市東孝雄さんの農地を守る決戦過程に突入しました。第3誘導路の完成期限まであと1年、遅延にあえぐNAA(成田空港会社)は昼夜兼行の突貫工事を強行しています。農地をめぐる裁判は最大の山場を迎えました。反対同盟は現闘本部破壊による闘争つぶしをうち破り、工事と日々対峙して裁判闘争を激しく闘っています。南スーダンPKO(国連平和維持活動)による成田軍事化のエスカレーションに対して、緊急闘争を構えて成田出兵を粉砕しました。農業を営みながら農地と農民の権利を守り、「国策」=空港建設と闘い続けています。
 3・11の未曾有の事態が教えたことは、人の尊厳と命の大切さです。求められているのは、利益のみを追い求める資本の論理の全否定であり、競争原理をもってするこれまでの価値観の転換です。ところが野田内閣はこの深刻な事態を顧みることなく、政治決断で原発事故の「収束」を宣言して子どもたちに低レベル放射能の危険を強制し、大飯原発のストレステストで再稼働を強行しようとしています。大惨事につけこんで資本が被災地を食い物にする「復興特区」の政策が、農漁民から農地と海を奪っています。この現実に心底から怒りがこみ上げます。
 そのさなかのTPP参加表明! 農業壊滅のみならず、金融、保険、医療、教育、雇用から食の安全に至る全産業分野に過激な市場原理をもちこむこの政策は、中小・零細農家切り捨ての「食と農林漁業再生実現会議」や「復興特区」、消費大増税と一体の暴挙です。
 ギリシャの財政破綻に始まるユーロ解体の危機と中東における戦争切迫、米韓軍事演習による北朝鮮への戦争挑発、中国との資源争奪、──世界はかつてない危機にあります。原発再稼働は核武装への道であり、沖縄・辺野古の新基地建設、PKO派兵と武器輸出3原則の緩和は、この世界の争いに日本が参戦することにほかなりません。
 なにが「国策」「国益」か! それらに立ち向かい打ち破る闘いこそが正義である、──そのように胸を張って言うことのできる情勢が到来しました。いまこそ大胆に、違いをこえて連帯し、巨万の力を生み出そう! 反対同盟は、なによりも被災地・福島の人々の闘いに連帯します。その福島から全国農民の決起を呼びかける新たな農民運動が動き出しました。国鉄解雇撤回・外注化阻止・非正規職撤廃へストライキで闘う動労千葉と労農連帯の絆を強め、沖縄、関西住民と連帯して闘おう。被差別人民と連帯し、あらゆる差別・抑圧を粉砕しよう! 学生の決起こそが未来を切り開く。韓国やアメリカ、そして全世界の労働者・農民と連帯して闘おう。
 3・25全国集会は、市東さんの農地を守る決戦を断固として宣言し、故・鈴木謙太郎さんの遺志を引き継いで闘うことを誓う総決起集会です。3・11反原発福島集会に決起し、3・25三里塚全国集会に総結集することを訴えます。
2012年2月21日

                 記
【集会名称】第3誘導路粉砕・市東さんの農地を守ろう! /フクシマ連帯・原発再稼働許すな! /TPP(環太平洋経済連携協定)反対! /軍事空港粉砕・改憲阻止!

 3・25全国総決起集会

【日時】3月25日(日)正午
【会場】成田市天神峰 反対同盟員所有畑
【主催】三里塚芝山連合空港反対同盟

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