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2012年2月28日 (火)

大阪府警が、Fさんを不当逮捕! 直ちに釈放せよ!

 昨日27日早朝、大阪府警は「免状不実記載・同行使」容疑で友人のFさんを不当にも逮捕し、10ヶ所あまりの不当な家宅捜索をおこないました。怒りを込め厳重に抗議すると共に、Fさんを直ちに釈放するよう求めます。

 Fさんは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)などの重度の障害者の介護を仕事としているヘルパーです。夜昼の別なく入る仕事の関係から勤務先の近くに仮の宿を借り、ここに寝泊まりし、若い人々との交流の場としても開放したりしていました。

 昨年5月、一ヶ月あまりの長期の休暇をとって福島の被災地で瓦礫処理などのボランティアをしていた時にレンタカーを借りたことが理由だと言われています。

 Fさんはこの時の経験を土台に、「三里塚は福島の人々と共に歩む」という三里塚反対同盟の意向を受けて、その6月には三里塚の野菜を積み込んで被災地の仮設などに配ったのです。9月にも演奏家のTさんの協力も得て田村市の仮設などに三里塚の野菜を積んで、訪問激励しました。

 111030 10月末の三里塚で開かれた「芋掘り大会」には田村市の人々13人(子どもたち6人)をレンタカーに載せて参加し、主催した反対同盟農民や参加者との素晴らしい交流を実現しました。

 年末には雪の中1トントラックに三里塚の野菜を満載して、三里塚現地の支援の協力も得て福島の被災地、仮設など10ヶ所近くを訪問し野菜を配り、交流しました。

 そしてこの1月、2月と繰り返し、雪の中の田村市や南相馬市、飯館市を、三里塚の野菜を自分の車に満載し、2月には一度行っていただいていた演奏家Tさんなどと慰問の演奏会や交流を実現して帰ってきたばかりのところを逮捕されたのです。

 しかも、彼が個人的に住居としていたところだけでなく、何のつながりもない関西合同労組のいくつかの事務所(関西合同労組は現在、福島の子どもたちの春休みでの一時受け入れを準備しています)や、私たち関西実行委員会の連絡先となっている永井満代表世話人の所、はては福島県いわき市の幾度かFさんが訪れただけのNさん宅、おまけにそこに居合わせたOさん(関西から支援に10ヶ月以上入ってボランティア活動をしながら発信されています)のケータイやパソコンを強奪していったのです。また三里塚の支援の小屋を襲っています。

 この家宅捜査を強行した中身から、Fさんの不当逮捕を口実に、被災地福島への様々な支援活動、とりわけ三里塚と福島が「国策」を相手に戦っていることへの憎悪を込めた大反動としてこの弾圧が強行されていることが如実に現れているではありませんか。

 福島の被曝者、とりわけ子どもたちを切り捨て「死ね」と言わんばかりの「対策」でお茶を濁している野田政権の姿を映していると言えばいいのでしょうか。Fさんは、つい先日の23日、福島から帰ってきて、ヘルパーの仕事に専念しながら、3・11さよなら原発1万人行動(大阪・中之島)の準備や、次の福島への行動を準備しようとされていた矢先でした。

 大阪府警は、無実のFさんを直ちに釈放せよ! 福島に関わる取り組みへの妨害、弾圧を直ちにやめろ!

 この不当逮捕に怒りの声を上げ、1日も早くFさんを取り戻し、3・11さよなら原発1万人行動、そして3・18三里塚関西集会へ共に頑張りましょう!

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2012年2月25日 (土)

今週の産直野菜(2月25日)

Img_1824_2  今日は少し遅れて先ほど三里塚から産直野菜が届きました。

 ほうれん草、黒豆、長ネギ、ヤーコン、聖護院大根、人参、里いもの7品です。

 野菜に泥がいっぱい。ほうれん草も泥だらけ。出荷作業は屋根の下ですので、採り入れが土砂降りの雨の中だったのでしょうね。本当にご苦労様です。写真を撮る前に、ほうれん草だけは化粧直しで少し洗ってやりました。

 端境期と寒さで品数が少なくなっているのですが、その中で、「次のほうれん草、出荷し始め」とあるように、頑張って育てていただいているのですね。黒豆は初めて? 里芋が先週の分が残っているので、頑張って食べなくちゃあ・・・。

 荷物と一緒に入っていた『ふろむあす千葉』に、12月末の福島への野菜の配達の報告が上がっていますが、1月に続いて、2月19日から一昨日まで、浪速の巨人・趙博さんとハルマゲンさんのお二人もご一緒に行っていただいて、福島の田村市、南相馬市、飯館市を三里塚の野菜を届けながらの演奏と交流の日々が大成功で、大いに盛り上がって昨日朝帰ってきましたと電話で報告がありました。3・18三里塚関西集会でその一端が報告されます。趙博さん等は初めて市東さんの家を訪ね、現地を見て、三里塚闘争が続けられてきていることへの感激と「芋掘り大会には行きたいなぁ」と感想を漏らされていたとか。実現するといいのですが・・・。

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2012年2月21日 (火)

市東さんの農地の行政訴訟・農地法裁判を傍聴して

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多見谷裁判長の訴訟妨害の指揮を弾劾

 2月20日、千葉地方裁判所民事3部において、市東孝雄さんの農地強奪を粉砕する「行政訴訟・第19回」と「農地法裁判・第14回」の口頭弁論が行われました。久しぶりに「行政訴訟と農地法裁判」を傍聴して思ったのですが、昨年の前半段階の裁判では、白石裁判長(耕作権裁判担当)の後に多見谷裁判長がむき出しの「早期結審攻撃」を行い黒判決を画策しようと動いたようですが、8月30日の裁判で反対同盟・弁護団・支援一体の反撃で粉砕した闘いを思い出しました。そして、闘えば反動的な訴訟指揮を粉砕できることを証明しました。

 120220_120601 この日の裁判は、10時半から12時まで白熱した法廷で、弁護団から矢継ぎ早の追及、オロオロする多見谷裁判長の姿、いつになく発言した被告NAA、そして傍聴席からたえず「異議なし」「ナンセンス」「まじめに裁判しろ」などの怒号が飛び交っていました。

裁判長が準備書面の提出時期を二転三転

 裁判は双方から出された準備書面を確認し「陳述」と補足説明に入りました。NAA側から「石指(いざいし)証人調べの意見書」が提出されましたが、4月23日に決定している証人尋問の場所を石指証人が勤務する神戸海上保安庁のある神戸地裁でせよとの意見に対し、弁護団は怒りを爆発させて「裁判を愚弄する意見だ。公務員である証人が場所を選ぶとは何事か」と追求。NAA側から証人尋問の書面も出ておらず不真面目そのものだ。裁判長は3月12日までに出せ、とか4月5日までとかNAA側の顔色を伺いながらオロオロ。120220_123101 弁護団から、このままでは4月23日の証人尋問は延期せざるを得ない、と詰め寄っても煮え切らない態度に、一瀬弁護士は「裁判長、訴訟を妨害するのですか」と一喝。さらに葉山弁護士から「藤﨑証人の採用」を強く求めました。

 藤﨑証人の重要性は、そもそも市東さんの農地を確定する書面が偽造されていたことがわかり、偽造された書面をもとに農地法による強奪の決定を千葉県が強行したいきさつがあります。藤﨑証人も関係者であり、市東さんの正当性を立証する大切な存在です。

 法廷では、境界確認書と同意書の文書に署名した「市東東市」さんの字が本人が書いていないという根本鑑定書に対し、NAAが出してきたインチキな鑑定書を弾劾。ますます千葉県、NAAの不正義、違法行為が暴露された裁判でした。

成田空港からの南スーダンPKO派兵弾劾

 裁判のあと、きぼーる会館で開かれた報告会で、萩原事務局次長から前日2月19日、成田空港からのPKO派兵を阻止する緊急闘争を行なった報告があり、3・25への総決起が訴えられ、北原事務局長から「反戦・反核の砦、三里塚闘争を勝利させよう」とのアピールがありました。そして関実も含め各団体の報告、訴えがありました。

                   報告・事務局次長 安藤眞一

 

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2012年2月20日 (月)

「NO!性暴力 里美さんを支えよう」2・19集会とアピールウォーク

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 昨日、神戸で「NO!性暴力 森崎里美さんを支えよう 2・19集会」が開かれ、95名の皆さんが集まられ、2時間の集会の後、JR西日本・神戸支店に向けたアピールウオークを車椅子の里美さんを先頭に行い、JR神戸市店への抗議の申し入れを行いました。

 12219_2 集会では島尾弁護士から大阪高裁の判決を不服として最高裁へ控訴した内容についての説明がありました。とりわけ里美さんへの上司Aの継続した暴行を「好意をもっていた」と断じた高裁裁判長の判断が巷に流れる性的ファンタジーに毒されたものであり「経験則違反だ」と断罪されました。「裁判官が性的な問題にに法律に則して正しい判断をするとと思い込まないほうがいい」とも。そして里美さんの事件によるPTSDを認めようとしなかったことに「PTSDの人が裁判を訴えることができない」ことになると厳しく断罪されました。

 里美さんは、お母さんや2人の娘さんとの葛藤を紹介されながら、「性暴力を受けた被害者が隠れて生きていかなければならない世の中はおかしい」「堂々と生きることが、その犯罪を防ぐと確信し、闘い続けたい」と語られました。また自らのPTSDと向き合うまでの厳しい、苦しい過程を語られながら、「被害者の想いと声に向き合い、聞いてあげて欲しい」と訴えられました。

 会場からの様々な想いを込めた里美さんへの激励と連帯の意志が次々と表明され、里美さんと島尾弁護士からの応答も行われ、時間が足らないという緊張した中で、JR西日本への申入書(「12.2.19JRへの申し入れ.pdf」をダウンロード )を確認して集会を終えました。

12219_3  時折、小雨や小雪が降る寒い中を、会場から神戸駅前、ハーバーランドを経由してJR西日本・神戸支店までのアピールウオークです。先頭で、里美さんをはじめいろいろな皆さんがマイクを手に、道行くみなさんに想いを交代で語り、訴えられました。

 最初の写真が、デモの行く手にJR西日本・神戸支店が見えてきたところです(中央のビルがJRです)。

 さあ、JR西日本・神戸支店の前です。

 12219jr 何と、驚いたことに「待っている」と約束をしていたJR西日本の担当者は、逃げてしまいいないではありませんか。やむなく私たちは閉ざされた扉の前で申入書を読みあげ、守衛に渡しました。「これがJRだ」と怒りを新たにします。里美さんがあらためてマイクを手に取り(左下写真)、JRへの怒りの訴えをして、この日の行動を終えました。

12219jr_2  「里美さんの裁判を支える会」では、里美さんの強い想いを受けて、最高裁への訴えと、JR西日本本社への申し入れ(2月27日、午後4時大阪駅前ヨドバシカメラ西南角集合)などを継続していきます。とりわけ最高裁へのいろいろなみなさんからの「上申書」を集め、早急に最高裁へ届けたいと考えております。また、財政的に支えていただくために、「支える会」の会員になってください。詳しくは「支える会」のブログ『里美ドットコム』(http://satomi-heart.cocolog-nifty.com/blog/)をご覧ください。

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2012年2月19日 (日)

学習会「放射能とたべもの」に参加して

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 昨日、大阪の弁天町で「三里塚産直野菜の会」が主催して、「放射能と原発 ― 知ろう、語ろう、行動しよう」シリーズの第2回学習会『放射能とたべもの』が開かれました。お話しは、心といのちをはぐくむ会、原発の危険性を考える宝塚の会世話人の井上保子さん(上写真)です。

 12218_2 井上さんは、原発による外部被曝と内部被曝、半減期の問題など基礎的なことから話しをはじめられました。

 その上で、水、牛肉、お茶、牛乳と次々と明らかになってきた放射能と食べものの話をされます。例えば、政府が牧草を使うなと言いながら、藁を放置していたことによって、肉牛に汚染が広がったことについて、肉牛(藁を主食)と乳牛(牧草と輸入飼料を主食)の食べるものさえ政府が知らなかった、分かっていないことが暴露されたことなどを紹介されました。

 全国から食品を取り寄せる活動をしている「はぐくむ会」として生産者と話す中から、消費者自身で調べようということになり、昨秋、簡易測定器(シンチレーター)を購入して、ご自身で山形のコメの生産者を訪れた話しをされました。たんぼや畑は大丈夫なのですが、気がついて家の隅にある雨どいで測ると、雪がたまって解けなかった跡が高い値が出てきたのです。12218_3 左写真で、シンチレーターが赤く表示していますが、これはバックグラウンドが1マイクロシーベルトを超えるとなるのです。全ての生産者の家で出たそうです。所によっては5ミリシーベルトも。思わず測定器を手放したと。

 給食の問題の厳しさを語られました。特に牛乳の。

 そしてこれから少なくとも30年、生産者と消費者が共通のものさしをもって、私たちがどこにいるのかをともに確認することの大切さを訴えられました。とりわけ、絶対に「福島をなかったこと」にしてはならないと。

 Img 最後に宝塚での行政(中川智子市長)とともに取り組んできている新しい測定器の購入や、議会での様子、そしてNPOでの自然エネルギーなどを含めた取り組みなどを話された上で、21年前に『放射線被曝の歴史』を著された直後に47歳の若さで病没された中川保雄先生の話しを紹介されながら、昨年秋、増補版として再版されたこの本をぜひ読んで欲しいと紹介されて話しを終えられました(『放射線被曝の歴史』中川保雄著 ㈱明石書店発行 2300円)。

 10人足らずのささやかな集まりだけに、お話の後、予定を超えて1時間半も質問や交流が行われ、三里塚での無農薬・有機栽培の生産の現状と放射能問題についても話題に登りました。

 なお、井上保子さんを講師に、2月22日(水)午前10時半~12時、神戸学生青年センター主催の『放射能と食べもの』シリーズ第2回『食べものを守ることがいのちをつなぐ』が開かれます(お問い合わせは、☎078-851-2760)。

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2012年2月18日 (土)

今週の産直野菜(2月18日)

12218  先ほど三里塚から今週の産直野菜が届きました。箱が大きいので、「えっ」と思いました。開けて納得。白菜が入っていたのです。

 長ネギ、聖護院大根、人参、里いも、ヤーコン、白菜の6品です。

 なんと言ってもこの連日の厳しい寒さです。日本海側ほどではありませんが・・・。端境期である上に、寒さで大変だろうなと思っていましたので、白菜には驚き。

 『野菜だより』にも、大根の黒斑と小じゃがのしわや痛みが書かれていましたが、これも寒さのせいですよね。

 久しぶりのヤーコン。生のままで十分。サラダにしたら美味しいですよ。

 白菜に大根、ネギ、人参で、今日の夕食も鍋に決まりか・・・。

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2012年2月17日 (金)

関実『実行委ニュース』第138号発行

Img  昨日、関西実行委員会の『実行委ニュース』第138号を発行し、皆さんのところへ発送しました。

 3・18三里塚関西集会、3・25三里塚現地全国総決起集会の成功に向けて発行された今号の巻頭は、永井満関実代表世話人による加辺永吉さんと鈴木謙太郎さんへの追悼のことばです。

 続いて、この1月20日、21日に福島県田村市の小規模仮設住宅に三里塚の野菜を届けた古河潤一さんの写真による報告『雪の福島に三里塚の野菜を届けて』です。

 Photo_3 にぎやかな交流の様子と、喜んでおられる被災者のみなさんの様子が手に取るようにわかります(写真はクリックしていただくと大きくなります)。

 あとは当ブログからの最高裁決定への怒りの弾劾をはじめ、裁判の報告3件と、「三里塚の産直野菜を取ろう」というお願いです。

 ご希望の方は、関実事務局までお問い合わせください。

 市東さん、大口弁護士を招いた3・18三里塚関西集会を成功させ、3・25三里塚へ!

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2012年2月16日 (木)

行政訴訟・農地法裁判の傍聴を

 市東さんの農地をめぐる行政訴訟・農地法裁判(併合審理)の口頭弁論が2月20日(月)に開かれます。重大な局面を迎えています。特に関東のみなさん。傍聴に駆けつけてください。

【とき】2月20日(月)午前10時半開廷(傍聴券の配布がありますので、開廷40分前に千葉地裁玄関ロビーにお集まりください)。

【ところ】千葉地裁601号法廷

 Photo すでにご報告していますように、多見谷裁判長は、空港会社NAA側の証拠の偽造をはじめとした様々な問題点を承知の上で、すでに裁判長の「心証」として「手続きに違法があっても、処分を進めることは問題はない」というNAA側の主張に沿って、早期結審、判決を強行しようとその意図を隠そうともしていません。

 弁護団を先頭とした厳しい追求に追い詰められながらも、4月23日から証人尋問(証拠調べ)に入ることを、それも年末12月までの日程をすべて決めて何がなんでも来春結審・判決を強行しようと、「国策裁判」の意志を露わにしています。

 こんなことは断じて許されません。民間会社でしかないNAAが、農地を守るために制定されている農地法を用いて、一級農地である市東さんの農地を奪う。裁判所が、それを「国策」として支え、法の名のもとに農地強奪を強行しようとする。ここに成田空港政策が完全に破綻していることが象徴的に示されています。

 先日の最高裁による天神峰現闘本部への反動的な決定にみられるような、司法と一体となった国家権力による密室での農地強奪、空港完成の蠢きを暴きたて、追い詰め、市東さんの農地を守り抜く中から、「国策」をぶっつぶす道筋を作ろうではありませんか。

 2月20日、千葉地裁の傍聴闘争にお集まりください。

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2012年2月12日 (日)

今週の産直野菜(2月12日)

12212  久しぶりの産直野菜の記事です。昨日は突発事故や会議などがめいっぱいで、野菜を受け取ることができず、先ほど三里塚から届きました。

 さつま芋、小じゃが、人参、聖護院大根、ごぼう、長ネギの6品です。葉物がありません。

 先日の裁判でも現闘の方から、「雨はいいんだけど、寒さがこたえている」と話しがありました。

 しかし、産直野菜を取り始めた最初の冬(2009年)の記録を見てみると、2月から3月の半ばまでほとんど5品でした。最初なので、取っていただいている方からも「ブーイング」。「端境期だし、天候次第でこんなこともあるんだ」とわからないなりに必死で説明していたことを思い出しました。それでもチンゲンサイやほうれん草など葉物が1品は混ざっていました。それから見ても、根菜類は何とか頑張ってくれているものの地上の寒さは厳しいのだなとあらためて思います。

 ようやく記事がいろいろ出始めた『農家だより』を見ていても「大変そう」と眺めることしかできないことにもどかしく思います。謙太郎さん亡き後、母娘で踏ん張っておられる様子がうかがえます。このひどい寒さですから、ぼつぼつやってくださいね。それでも、次の植え付けのことや様々なことへの怒りなど加代子節がぼつぼつ出始めているのに嬉しく思っています。

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2012年2月10日 (金)

3・18三里塚関西集会から、3・25三里塚現地へ

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裁判による農地強奪を許さない  第3誘導路建設阻止  三里塚・沖縄・福島を結んで3・25三里塚へ

 3・18三里塚関西集会 ご案内

「国策」の名のもと、民間会社・成田空港会社NAAが、農地を強奪する。その農地は、民法(農地法)によって農民が長年にわたって耕し、無農薬・有機栽培による野菜を消費者に届けてきた農地です。しかも、裁判所は、最も重要な証拠さえも偽造しているなどの違法行為に目をつぶり、NAAの言いなりに審理を進めようとしています。
 これが民主主義国家といわれる私たちの国の現状です。そこには憲法も法の正義もありません。なんということでしょうか。
 沖縄では、県民の90%以上が普天間基地の県外移設を求めています。県知事も県議会もその民意を支持しているにもかかわらず、国・防衛省は、「日米同盟」を振りかざし、辺野古新基地建設を押し付けようと襲いかかっています。
 また、福島原発事故の原因さえわからない中で、デタラメなストレステストを強行し、原発再稼働への道を国はこじ開け、原子力(核)政策を押しつけようとしています。子どもたちをはじめとした内部被曝の問題を無視し、広島・長崎の惨劇を繰り返そうとしているのです。
 この三里塚、沖縄、福島で「国策」を振りかざして進む政治の根は一つであり、私たちは到底許すことができません。
 私たちは、3月18日、以下の要領で三里塚で農地を奪われようとしている市東孝雄さんご本人と、その裁判を担当している大口昭彦弁護士をお招きし、詳しく報告いただきます。三里塚でいま起きている問題、事態をあらためて考え、3・25三里塚結集への流れを生み出したいと思います。
 「3・11さようなら原発!1万人アクション」を始め、非常に厳しい日程の中ですが、みなさんのお集まりをお願いし、ご案内といたします。

2012年2月

                 三里塚決戦勝利関西実行委員会

【とき】 3月18日(日)午後2時開会(開場午後1時、1時半より現地の映像上映)Photo_2

【ところ】 大阪市立中央会館ホール

【報告1】 市東孝雄さん(農民・三里塚反対同盟員)

【報告2】 大口昭彦弁護士(反対同盟顧問弁護団)

【会場費カンパ】 1000円(大学生、高校生半額)

【主催】 三里塚決戦勝利関西実行委員会/三里塚芝山連合空港反対同盟

なお、集会案内は「2012.3.18案内状.pdf」をダウンロード 、集会ビラは「120318.pdf」をダウンロード をそれぞれクリックして印刷してして頂ければ使えますので、皆さんのまわりで、また職場・学園で配ってください。

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2012年2月 8日 (水)

第3誘導路許可処分取り消し裁判を傍聴して

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 昨日、千葉地裁で第3誘導路許可処分取り消し裁判の第5回口頭弁論が開かれました(配られた裁判資料「12.2.7裁判資料.pdf」をダウンロード )。

 原告(反対同盟)から出されていた弁論、求釈明に対する30ページに及ぶ被告(国と空港会社)の反論の準備書面に対して、弁護団から批判の弾劾が行われました。

 1227_2 法廷後、報告会・記者会見が開かれました。挨拶に立たれた北原鉱治事務局長は、「核は絶対にダメだ。『カネで抑えちゃう政治』に対し、反対同盟は福島と連帯して闘っていく」とし、「廃港に向けた新たな決戦として3・25に参加を」と訴えられました。

 葉山、一瀬、遠藤の各弁護士より、この日の裁判での被告のとってつけたような開き直りへの弾劾があらためて行われました。そもそも市東さんへの農地強奪の攻撃と、他方でその農地をそのままにして第3誘導路の建設をやろうという矛盾と、暫定滑走路の構造的矛盾、シカゴ条約の安全規定を遵守すべきなのに無視する破綻や、改めて『黒野書簡』を開き直ってきたことなどが暴露されました。

 共闘団体からの発言が行われ、動労千葉、市東さんの会とともに、関実からは、前日の門真3中君が代不起立に対する訓告処分の撤回と損害賠償を求めた裁判で、それまでの争点を一切無視し、最高裁の先日の判断を前提とした反動判決が出されたことを怒りをもって報告しました。1227_3 そして3・25現地闘争に向けて、反対同盟とともに3・18三里塚関西集会を市東さんを迎えて行う決意を明らかにしました。

 最後に萩原進事務局次長から、「強制収用もできない。裁判でやるしかない」国への弾劾の上で、「裁判所に責任を取らせようと」訴えが行われました。そして先日の尼崎裁判で社長が無罪になり、検察が控訴しないことに対し「なんだ!これは」という声が溢れており、「国策裁判の中で、地道に闘い抜いていくことが本当に必要だ」と語られました。

 次回口頭弁論は5月1日(火)、次々回は7月17日(火)、いずれも午前10時半から、千葉地裁601号法廷で。なお、傍聴券配布の関係で、40分前にはお集まりください。

 

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2012年2月 6日 (月)

大飯原発3・4号の運転再開を止めよう!関西びわこ集会

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 一昨日、びわ湖南岸にある大津・ピアザ淡海ホールで、関西・福井をはじめ各地から500人の人々が集まり、1224_3 「大飯原発3・4号の運転再開を止めよう!関西びわこ集会&デモ」が開催されました。

 集会冒頭、オープニングは、「原発を止めよう」と賑やかな歌と踊り(右写真、写真はいずれもクリックしていただければ大きくなります)。

 1224_5 主催者を代表してアイリーン・スミスさんが、「3・4号の運転再開を止めれば、全国の原発が再稼働できなくなる」と明快な挨拶をされます(左写真)。

 1224_6 大飯原発の地元から、この間の闘いの経緯と3つの活断層の存在が動けば耐震安全性が崩壊するなどの報告の上で、差し迫るストレステストに対する福島県、大飯町の議会との闘いの重要性が訴えられました(右写真)。

1224_7  そして福井からの訴えとして小浜市の僧侶・中嶌哲演さんが地元の叫びなどを紹介され、「今、市民にとって『ビッグチャンス』だ」と訴えられ、最後に『あとからくる者のために』という坂村さんという方の詩を朗読されました。

「あとからくる者のために/苦労をするのだ/我慢をするのだ/田を耕し種を用意しておくのだ

 あとからくる者のために/しんみんよお前は/詩を書いておくのだ

 あとからくる者のために/山を 川を 海を/きれいにしておくのだ

 ああ あとからくる者のために/みなそれぞれの力を傾けるのだ/あとからあとから続いてくる/あの可愛い者たちのために/未来を受け継ぐ者たちのために/みなそれぞれ/自分ができる何かをしてゆくのだ」

 福島で被災し、京都に避難しておられる若い女性から、短い時間でしたが想いと訴えが語られました。

 1224_8 休憩を挟んで、地元滋賀のみなさんをかわぎりに京都、奈良、大阪、和歌山、神戸、岐阜そして福井からそれぞれほんとにユニークな取り組みの紹介などの報告や訴えが行われました。

 さらに福島、東京、愛媛、佐賀、愛知などからの報告と挨拶が。特に、愛媛から、県議会が圧倒的な原発推進派が占める中で、大飯とともに伊方原発の再稼働が目論まれていることへの注目が呼びかけられたのが印象に残りました。山本太郎さんをはじめ、各地からのメッセージが紹介されました。

 1224_9 最後に美浜の会から、①すでに43000の署名が集められているが2月20日まで継続する、②保安院を呼び各地元での説明会を開かせよう、③再稼働反対の国会議員署名の取り組み、④2月20日で関電の原発はすべて止まる、関電本店への申し入れなどの行動提起が行われました(左写真)。

 最後に集会決議「12.2.4集会決議.pdf」をダウンロード を採択して、さあ、デモに出発です。会場から関電に向かい、1224_10 関電がある地区を取り囲むヒューマンチェーンをやろうというデモです。ほかの会社やマンションもある大きな一画です。どうかなとひとりひとりが手をつなぎます。近所の子供たちもよってきてその中に加わります。「できた~」という声が次々に伝わっていきます。

 最後に膳所の駅前まで。そこで流れ解散。風があまりなく快晴で、おもったよりも寒くなく、気持ちのいいデモでした。

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2012年2月 3日 (金)

第3誘導路建設差止め裁判への傍聴を

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第3誘導路建設の許可処分の無効確認と空港会社の同工事の中止を求める裁判 第5回口頭弁論

【日時】 2月7日(火)午前10時半開廷 (傍聴券配布のため40分前に裁判所一階ロビーにお集まり下さい)

【所】 千葉地裁 601号法廷

 上写真は、この1月初めの市東さん宅周辺で進む不当な第3誘導路工事と道路トンネル化工事の状況です。Photo 市東さんの生活を破壊し、叩き出しを企むこの工事の差止めを求めた提訴に対し、被告の国と空港会社NAAは、市東さんと反対同盟の「原告不適格」を主張しています。「国策裁判」を進めようとする多見谷裁判長は、被告の主張に沿って早期判決、門前払いを狙っています。断じて許されません。

 市東さん宅の西側、わずか100メートル足らずを通る第3誘導路は、その轟音と振動、排気ガスなどによって、市東さんの生活を根底から破壊するものです。2014年の離発着30万回化を狙ったこの攻撃は断じて許されるものではありません。攻撃を強めるNAAは、休日も無視して工事を行い、先立つトンネル化は夜間も突貫工事を続けている状況です。

 一昨年、5月24日、NAAと国交省は、この工事の認可に先立つ環境影響評価に伴う「公聴会」を開催しました。その評価書の中で、騒音などの対象とされた地域は上写真地域(天神峰部落)の西隣の取香部落と、写真地域のずっと東側の現在の東峰十字路(ローソンの位置)から東側の東峰部落でした。市東さんや、島村さん、小泉さんなど空港敷地内住民はすでに住んでいないことを前提に環境影響評価が行われていたのです。こんなことがどうして許されるでしょうか。こんなデタラメの上で工事を強行しているNAAに「原告不適格」を言う資格などあろうはずがありません。

 10524 この公聴会に先立つ5月17日、国家権力は市東孝雄さんと現闘一人を不当に逮捕しました。そしてこの公聴会の不当性と市東さん逮捕の不当に怒り抗議する萩原富夫さんを、この公聴会への抗議闘争の中で暴力的に逮捕したのです(左写真)。私たちは、この追い詰められ破綻しているが故の悪辣な攻撃を決して忘れることができません。

 私たちは、こうした国家権力、NAAによる成田空港完成、「30万回化」攻撃に向けた闇雲な市東さん叩き出しを狙う第3誘導路建設攻撃を断じて許しません。

 みなさん。2月7日の「第3誘導差止め訴訟」第5回口頭弁論の傍聴に駆けつけましょう。

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