団結街道廃道化取り消し訴訟を傍聴して
1月17日、千葉地裁で団結街道の廃道化処分の取り消しを求める裁判の口頭弁論が開かれました。
NAA、成田市側が「道路法は公益を保護するための特別法であって、住民個々の個別的利益を保護した法律ではない」と開き直っていることに対して、この日、その「行政の裁量」の根拠となる具体的事例があるのかということなどが弁護団によって追求されました。(右上写真は、反対同盟ブログより転載)
法廷の後開かれた記者会見・報告会で、北原事務局長は、団結街道廃道化・閉鎖の攻撃の悪どさを弾劾した上で、「こういう政治があるから世の中はよくならない」「11年は精神的には勝利した」「他力本願ではだめだ」と提起し、「今年も頑張ろう」と呼びかけられました。
葉山弁護士は「鈴木さんの死は戦死だ。弔い合戦として頑張ろう」とされた上で、「廃道に関する具体的な取り決めが成田市にはない。ないことででたらめなことをやろうとしている」と弾劾されました。この日弁論を担った遠藤弁護士は、弁論の経緯を説明された上で「行政の裁量」の恣意性に逃げ込ませてはならないと裁判の核心を示された。そして都教委の処分をめぐる前日の最高裁の判決を反動判決だと弾劾した上で、「国策として行政裁量を貫徹しようとしている」とし、三里塚の裁判の争点と同じであり、「今年一年国策と闘い抜こう」と提起されました。一瀬、大口、長谷川、浅野各弁護士からも、年頭にあたっての想いと決意が語られました。
最後に萩原事務局次長から、「国益、公益といった幽霊みたいなもので、住民の権利を保護するもんじゃないなど、許されない」と弾劾し、「市東さんの土地取り上げを、成田市が尖兵になってやろうとしている」と糾弾されました。原発事故こそ国策の結果だとして「人民が声を挙げて国策を倒していかなければならない」「裁判を徹底して闘い抜いて、現地にくるなら来い」「3月に大結集を」と訴えられて報告会を終わりました。
私はその後、東京に出て、経産省前のテント村へ。しばらく座り込んでいましたが、風もなく思ったより寒くはありませんでした。しかし、私が行く前から夕方暗くなり始めても、止むことなく「今日は阪神大震災から18年目です。考えましょう。 まずは全原発を廃炉にすることです」と黙々と訴え続ける目が見えないKさん(写真左から2人目)や、84歳のおばあちゃんMさん(写真左端)が1時間以上にわたってマイクを持って淡々と原発の恐ろしさを訴えられ、脱原発1000万署名を呼びかけておられます。この日はパナソニックと闘う吉岡さん(写真の右端)もテント前で頑張っておられました。
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