もんじゅを廃炉へ! 全国集会 (12月3日)
12月3日、高速増殖炉もんじゅの対岸にある白木海岸に地元福井をはじめ全国から1300人を越す人々が集まりました。関西からも数百人が。私も、宝塚などの市民団体と一緒に大型バスを満杯にして参加できました。(案内ビラの「もんじゅは動かしてはいけない」というビラ「11.12.3もんじゅを動かしてはいけない.pdf」をダウンロード ) バスの中で宝塚の中川さんなどからこの日の闘いに向けた想いが語られ、私も機会が与えられてこの28日、29日の沖縄、高江の闘いの報告をさせていただきました。
もんじゅを前に海岸で簡単な集会が原水禁の皆さんなどによって進められ、直ちにもんじゅの正門前までのデモです。幸い予想された雨もなく、おまけに異常な暖かさに少し驚きました。正門前で、集会で採択された抗議文(「11.12.3抗議文.pdf」をダウンロード )を読みあげ、全体で抗議のシュプレヒコールです。
そこからバスに乗り、全国集会が開かれる敦賀市内の会場・プラザ万象へ。着いたときにはもう会場の席はほぼ満杯、仕方なく舞台右裾のところに、腰がもつかなと不安を感じながら座り込みました。 動けなくなると困るので早速全体の写真を撮りに会場最後尾に(左写真)。ちょうど開会の挨拶が始まります。降りるときにはもう階段、通路も人がいっぱいになりだし、降りていくのに大変でした。
定刻に集会が始まり、最初に主催者の呼びかけ団体を代表しての挨拶がありました。
昨年の集会では国会議員の挨拶やメッセージ、そして六ヶ所などいろいろな報告と訴えがありましたが、 今回は3つの大きな講演があるだけで、用意されていた訴えなども時間がなくなりました。
その講演の最初に、福島県知事として在職中にプルサーマルに反対し、地方自治の主体性を主張して国や東電と衝突し、知事辞任に追い込まれた佐藤栄佐久さんから「これが民主主義か」といった訴えが行われました。
続いて弁護士の海渡雄一さん(右写真)からもんじゅ高裁判決や浜岡原発静岡地裁判決を具体的に批判されました。静岡地裁判決に石橋克彦さんが「この判決が間違っていることは自然が証明するだろうが、そのとき私たちは大変な目に遭っている恐れが強い」と語られたことを紹介されたのが印象的でした。
最後に立った小林圭二さん(元京大原子炉実験所講師、左写真)は、もんじゅで「フクシマ級」が起こればと、画像でシュミレーションを行われました。加圧水型原発に比較して異常に薄い冷却系配管、しかもそれが異様に曲がりくねっていることを指摘し、直下だけでなく活断層に囲まれたもんじゅで何が起こるかわかりやすく指摘されました。
いずれの講演も3・11フクシマを踏まえているだけに迫力があり、時間が足りなかったことが残念でした。
集会では決議文(「11.12.3集会決議.pdf」をダウンロード )の採択をしてデモに出発です(右写真は、会場のプラザ万象前を出発する関西の部隊です)。 ここでのデモでいつも感じるのですが、人通りが本当に少ない。最後は敦賀駅前の大通りですので、さすがに少しの市民が熱心にデモの様子をご覧になっておられましたが・・・。
敦賀駅前でバスに乗り一路関西へ。この日福井に留まって福井のみなさんなどと交流するのだという若い人たち3人が別れの挨拶をされて降りましたが、そのあと高速に入り、バス車中での感想を交えた交流会が行われました。たくさんのみなさんと一緒に行けるといいですね。
ついでに。 昨日4日は、疲れていたので躊躇しましたが、広瀬隆さん(左写真)が一人で語る「福島原発事故の真相と放射能汚染の恐怖」と題した講演会に参加しました。
内容は省略しますが、3時間を超えるその講演は、広瀬さんが訴え続けてきたにもかかわらずその警告通りの深刻な事態となった「福島事故」への悔しさの滲んだ激しいものでした。とりわけ子どもたちへの将来にわたる厳しい現実をどうしていくのかという熱い思いには本当に考えさせられました。 当初、4月頃の広瀬さんの2時間にわたるお話しを映像で見たり、著書の『原子炉時限爆弾』を読んだりしていましたので、今の時点でどう語られるか興味深く聞くことができました。新長田勤労センター大会議室を一杯にする300人以上の熱気の中、いい集会になりました。ここでも広瀬さんの話だけで時間がなくなり、主催者の訴えができないという事態でした。
関実世話人の山本先生が、一生懸命に聞いておられたのが印象的でした。
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