何が「事故は収束」だ!
昨日、野田首相が「原発事故は収束」と記者会見で放言したことが大きく報じられています。本当に怒りを覚えます。そこには、この春ほとんどの原発が稼働を停止しようとしている現実への危機感と、被災地の被曝の現実を軽く見せて消費税増税やTPPへの参加の策動、そして原発輸出への蠢きなどを実現したいという目論見がありありと見て取ることができます。
そもそもメルトダウンした燃料棒などがいったいどういう状態にあるのか何一つ解っておらず、破壊されたままの4号炉などから放射能が放出され続けており、海へは漏れた放射能をかなり含んだ水が垂れ流され続けているのが放置されたままではありませんか。
「廃炉にして30年から40年かけて解体する」と言いますが、正常に停止したイギリスやドイツの原発でも数十年かけてなかなか解体できないでいます。日本でも「ふげん」がそうではありませんか。メルトダウンした燃料棒をどうすることができるかさえ全く目処が立っていない中で、この野田首相の放言は、断じて許すことができません。それは被曝問題がこれから深刻になる中で、一昨日、この放言に先立って「20ミリシーベルト」基準を追認することで、被曝問題を切り捨てようとしていることと一体となったものです。
あらためて怒りを燃やし、すべての原発の再稼働を許さない巨大な声を、うねりを生み出していこうではありませんか。
話しはコロっと変わりますが、昨日、山本先生と京都で10数年ぶりに開かれた金城実さんの彫刻の個展に伺いました。
京都の寺町三条を少し上がって右側、天性寺の前にあるギャラリー・ヒルゲートの2階で開かれていました。金城実さんもおられ、私たちがいる間も、いろいろな知人が訪れておられました。京都沖縄県人会の大湾会長にもお会いしました。年配の御婦人と「昔の天王寺のあたりは一番良かった。 今は、規制がありすぎてダメだ」などと話しておられました。この日はカメラをもって行っていたのですが、話しに夢中で撮るのを忘れ、右写真は、今年の6月の沖縄での集会のものです。
山本先生が彫刻の作り方を聞いておられましたが、沖縄の読谷にある金城さんのアトリエに置かれた彫刻をしっている私には、激しい主張を込めた大きな彫刻のイメージでしたが、この日展示されていたのは、左の写真のような小さなもので、ご自身が書かれた小説の『ミッチアマヤーおじさん』の彫刻がいろいろあったりしました。
金城さんは先日、30年ぶりに三里塚を訪れられ、ご自身の作品で横堀の小屋に今もそびえている「闘う農民像」を見に行かれたそうです(右写真)。この像が三里塚の岩山鉄塔に飾られることになったいきさつなどをお伺いすることができました。
山本先生は、金城さんとは昨年の県民大会の後での金城さんのアトリエでの交流会、そして今年の6月の沖縄での三里塚集会でお会いされただけですが、ほんとに旧知の間柄のようにお二人で話し込み、お会いできたことを喜んでおられました。
彫刻展は明日まで開かれています。行かれてみませんか?
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