11・20関空闘争 山本善偉さんの挨拶
あいにく雨雲が近づいてきました。ひょっとしましたらシャワーがあるかもしれませんけれども、まあ、シャワーだと思って辛抱してください。
私は昨日、エルおおさかで服部さんと安次富さんの話しを聞いて私は燃えています。みなさんも、きっと燃えていることと思います。
今、三里塚の問題にせよ、沖縄の問題にせよ、福島の問題にせよ、大変な状況の中で、我々はその闘いの先頭に立つことを覚悟しなければなりません。
三里塚ではご存知の通り、現闘本部を司法が行政にへつらうかのように潰した。潰す経緯を見ても、国がどれだけ焦っているか。我々が闘っていることが、どれほど彼らにとって恐怖の的か、そういうことを思わせます。その証拠に、こんな年寄りまでも逮捕してでも、なんとしてでもやろうとしている。国の政策に司法が迎合するような中で、我々は闘わねばならない。それは日々の闘いの中にあります。
沖縄がどんなに燃えているか、昨日、安次富さんから聞きましたが、沖縄に総理大臣はじめ防衛大臣までみんな「沖縄詣で」をしているけれども、沖縄知事をはじめ名護市長、そして市民はもちろん、断固として受け付けないという燃え上がっているのが沖縄の空気です。私たちは沖縄の闘いとつながって、ヤマトでも闘う、三里塚、沖縄、岩国、これを何とかつなげようとしているんですが、それがなかなか広がらないのが実情です。
しかし一見平和に見えるこの日本ですけれども、実はこのすぐ北の若狭湾の原発は、すでに耐用年限が過ぎているのをこれからまた再稼働させることになる。これらが爆発すればどのようなことになるか。若狭湾に原発がずらりと並んでいる、非常に危険なところに我々はおるんですが、しかし、このままでは日本の将来はありません。
昨日の服部(良一衆議院議員)さんの話しを聞いていましたら、政治家として沖縄でこれからどういう状況になるかというのを順々と言われた。国の方が(環境アセスの)調査の結果を発表したら、知事は何日間で返答しなければならない。知事が返答しなければどうこうと。最後は法ではない法、特別措置法をだすことになるだろうと服部さんが言ってましたけれども、我々はそれを度々経験しているわけです。
三里塚で、どうにもならなくなり、お手上げになったら成田治安法を作って、一時しのぎ、一時しのぎで三里塚の攻撃をなお続けている。しかも国の政策として羽田と成田を一体にして「ハブ空港」にすると言っている。
それに対応する関西では、大阪空港と関西空港をひっつけてなどということを言っていますけれども、司会者が言われた通り、関空の赤字はこれはもう垂れ流し、毎年90億円のお金を注ぎ込んでいる。今年は少し減らして75億という。結局は国民の税金です。その垂れ流しの空港を何とかするために、リニアモーターカーを付けてでも関空をもう一度生き返らせようとする。非常に無謀な、人民のことを考えないで、それによって利益を得る連中のために一緒にする。また大阪空港を廃港にして、あの広い土地をまたうまく利用して金を儲けようというようなことを考えている。
そういう中で、我々は生きる人間、人間ひとりひとりの尊厳を大切にするという立場からこんな状況は許しておけない。この状況は必ず戦争に繋がる。戦争ということに慣らさせるために、大阪湾ではしきりに米軍が入ってくる、自衛隊の艦船が入ってくる。 あるいは演習をやる。それを不思議だとは思わない。あるいは「いけない」とも思わない。「当たり前」だと思うように我々をまた慣らせようとしているんじゃなですか。それに対して目くじらを立てて闘っているのは我々です。あなたたちです。
ともに、平和を守る、人権を大切にする。この精神を貫いて新しい日本を、原子力発電に頼らない平和な日本を作るために、三里塚の市東さんの農地を絶対に取り上げさせない。農民を大切にする。日本は、農で自立できる。TPPは絶対に許さない。そういう闘いを我々ひとりひとりが担って、そしてもっと仲間を集めていこうではありませんか。
言いたいことは一杯でまとまりませんが、幸い91になっても悔い無しにやっています。このぶんだったら92はまだ大丈夫だと思います。みなさん。私の歳までといったら、まだ30年やれる人が沢山おるはずです。ともに頑張りましょう。
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