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2011年11月 4日 (金)

11・20関西空港反対闘争に参加を

税金で関空の赤字補填反対! 関空の軍事使用は許さない! 若狭湾の原発を全部とめろ!

 11・20 関西空港反対闘争

【日時】 11月20日(日)午後2時~3時/集会後、デモ

【会場】 浪速公園(大阪市浪速区・右図参照)Photo

 経営が破綻している関西空港

 関西空港は、来年4月に新たな運営会社を設立し、同7月に大阪空港と統合されます。「関西3空港問題」とこの数年騒がれた上での結論で、「さあ、これで関西空港も、LCCの拠点、貨物の拠点」とうまくいくようかの幻想が振りまかれていますが、そうでしょうか。本当に、「国際ハブ空港」になれるのでしょうか。

 左の表は少し古いですが、今年度5月の関西空港の国際線が就航している地域の便数の割合を示したものです。Photo_2 圧倒的に中国、韓国などをはじめとした東南アジアへの便が多く(71%)、ハワイや中近東を含めると85%にもなります。

 対照的に、アメリカ、ヨーロッパへはわずかに8.1%しかありません。実に、JALとNAA、つまり日本の航空会社は欧米には飛んでいないのです。

 これは航空会社にとって利益が出るビジネスクラス客やファーストクラス客が少なくて、旅行客が圧倒的に多いことからくる結果です。ですから成田空港と並ぶ日本の基幹空港と言われて作られながら、経営危機にある日本の航空会社が、ビジネスクラスやファーストクラスの客で占められるはずの欧米便を飛ばしていないのです。

 日本の新しいLCC(格安航空会社)とアジアのLCCが来年度、新たに就航し、「LCCの拠点空港」として大阪空港との経営統合で「国際ハブ空港」として大いに発展すると言われています。昨年、2010年度の数字ですが、発着回数は、10万7千回(成田空港の56%)。旅客数は、1418万人(成田空港の44%)。国際線旅客数は、1041万人で成田空港の34%にしかなりません。3分の1です。Photo_3 この10月、成田空港では安全性を無視して2本の滑走路を同時離発着できることでさらに9万回便数を増やせると大きく報道されましたが、関西空港はご存知のように2本の滑走路が大きく離れ、完全に独立して運用できる上に、成田空港よりも滑走路が長いのです。それでもこの現状なのです。

 また貨物のアジアの拠点と言われますが、2010年度取扱量は75万トンで成田空港の36%にしかなりません。その成田空港が、かって世界1の取扱量を誇りながら、アジアの急成長の中で、空港の狭隘さから便数を増やせないために韓国のインチョン(仁川)空港に追い抜かれ、詳しいデーターを持ち合わせていませんのですが、巨大なアジアのハブ空港となっているシンガポールのチャンギ空港、あるいは中国の香港、上海などの空港に肩を並べられ、あるいは追い抜かれているのではないかと思われます。その成田空港の3分の1の取扱量しかなく、「アジアの拠点」「ハブ空港」といえるでしょうか。そこには展望などあろうはずがありません。

 空港の経営ということでは、成田空港でさえもそうですが、イギリスのヒースロー空港や韓国のインチョン空港に代表されるように「非航空部門」の収入が空港経営を大きく黒字にする基本となっています。関西空港でも、売店の強化、空港ビルの改善が叫ばれていますが、行かれた方はわかると思うのですが、旅客が少ないために閑散とした現状では、大きな展望などありません。ヒースロー空港や羽田空港の場合のような、航空旅客以外の地域のお客さんの展望も、連絡橋のために高い運賃や料金がネックになって、ありえません。

 その上、関西空港がLCCを中心に考えるということは飛行場収入が十分入らないことを意味します。経費節減が絶対条件のLCCに対して必要な着陸料が取れるのでしょうか。神戸空港では、昨年、スカイマーク社の要求から赤字経営であるにもかかわらず、着陸料を通常の4割にしました。同じことが関西空港でも起こるのではないでしょうか。そうすれば関西空港の収支バランスは改善されるどころではありません。

 当然とも言える関西空港の赤字体質と1兆3千億円にものぼる負債に対し、国は2003年以来、90億円近い補給金を投入し続けています。今年までで780億円にもなります。私たちの税金です。新年度予算にも75億円が計上されています。新しい運営会社が買ってくれるまでと言われますが、この現状では負債に見合った金額で買ってくれるところなどあろうはずがありません。半分以下で、あるいは永遠に買い手は現れないかも・・・。そうすればいずれにしろ巨額の負債を税金で穴埋めしなければならないとでも言うのでしょうか。

 大阪空港の経営統合で、大阪空港の黒字を関西空港につぎ込み、私たちの税金による補給金の投入。これらは関西空港の経営の破綻を隠蔽するものでしかありません。先日、大阪航空局を訪れた時、関西国際空港課の課長は来月12月の便数がかっての最高になると自慢そうに話していましたが、3・11フクシマ事態の中で成田空港の減少分が上乗せされたに過ぎないのではないのでしょうか。国、国交省は、大阪湾岸のすべての自治体が反対決議を挙げた関西空港を、金と政治力でひっくり返し、「関西経済の底上げ」とバラ色の未来図を描いて建設してきましたが、18年経過した現在の惨状を見る時、国、国交省は自らの関西空港政策についてその失敗を認めるべきではないのでしょうか。巨大な税金を投入してきてこの結果であることを私たち国民に謝罪すべきではないでしょうか。そして少なくともその反省の上に立った航空政策の見直しを行うべきではないでしょうか。

 私たちは、こうしたことを何一つすることなく、「経営統合」によってさも関西空港の問題が解決し、「LCCの拠点」「貨物の拠点」などとまたまた実体のないバラ色の未来図を書き続け、税金を投入し続けることなど到底認めることはできません。

 最後に、関西空港に関連して橋下前大阪府知事が、リニアモーターカー構想やカジノ構想をぶち上げていることに怒りを持って抗議します。カジノ構想についてはどこかの大会社の元オーナーが100億円を上回る会社の金をつぎ込んでいたことが噂されていますが、こんなものを作るべきでないことは明らかでしょう。また、かろうじて「LCCの拠点」と言われ、観光客が中心の関西空港の利用客が、現在の関空特急よりもはるかに高額な運賃を払って「早いから」と利用するでしょうか。ありえないでしょう。大赤字になって破たんすることが確実なこんなプランを、大企業の建設による儲けのために、当たり前のように出してくる橋下という人間の政治能力を私たちが信用できないことはこれだけでも明らかではないでしょうか。

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