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2011年10月22日 (土)

10月24日 市東さんの耕作権裁判へ

 来る10月24日(月)午前10時半より、市東さんが不法に耕作をしていると空港会社NAAがデッチ上げ、取り上げようとして起こした「耕作権裁判」の口頭弁論が開かれます。

 Photo_2 そもそも市東さんが親子3代、90年にわたって耕してきた農地を、空港会社が得手勝手に分割し、耕作もしていない畑を「契約地」だと言い、他方、ずっと耕し続けてきた畑が「不法占拠」だと、すくなくとも長年の耕作による「耕作権」が発生していることをも無視したまったくデタラメな「言いがかり」としか言いようのない主張で始められた裁判です。

 現在、千葉地裁では反対同盟に係る裁判が5つ闘われております。市東さんの農地を農地法で奪おうという「農地法裁判」とその処分を違法とする市東さんが訴えた「行政訴訟」(この二つは先日から併合されました)。それに団結街道の封鎖処分取り消しを求めた団結街道裁判、第3誘導路建設の差止めを求めた第3誘導路裁判。この4つの裁判は、いずれも多見谷裁判長の指揮のもとに進められ、国家意思を背景に多見谷裁判長は、早期結審、農地取り上げの意思を隠そうともしていません。重大な攻防に入っています。それにこの「耕作権」裁判です。

 「耕作権裁判」は空港会社による悪辣な農業委員会への耕作権解除申請のデタラメな「農地特定」の間違いによって発生し、現在進んでいる全ての裁判に先立って2007年2月に開始されました。その第1回口頭弁論で市東孝雄さんは「なぜ私が被告席に座らなければならないのだ」と怒りを陳述されました。

 そして途中で代わって裁判長となった白石裁判長は、全体像が反動的な多見谷裁判長によって決せられていくことを前提に、露骨に空港会社NAA側に寄り添った訴訟指揮を取り続けています。

 現在法廷では「41-9」問題から始まった「境界確認書」などの問題が争点となっていますが、無視することで逃げようとする空港会社NAA側代理人を露骨に支え、市東さん側の主張・指摘、訴訟指揮への要求を無視する姿勢を露骨に示します。傍聴席からの怒りの声に動揺し、「退廷命令」を乱発したりしてその無節操、無能ぶりをさらけだしています。

 多見谷裁判長による「行政訴訟」「農地法裁判」の早期結審の流れに寄り添って、「国策裁判」の自らの任務を早くやり遂げたいという姑息な願望をも隠すこともできない体たらくです。

 こんなふざけた白石裁判長の姿を断じて許してはなりません。他の裁判と一体となった重大な局面を迎えていると言わざるを得ません。そのためには、先日の裁判後の報告会で北原事務局長が私たちに厳しく求めたように「傍聴する我々も当事者だ」という怒りと闘志をもって傍聴闘争に決起しましょう。

 傍聴券の発行の関係で、開廷の40分前(9時50分)までに千葉地裁1階ロビーにお集まりください。

 またこの日、裁判後の記者会見・報告会の後、「市東さんの農地取り上げに反対する会」が主催する学習会が開かれます。参加しましょう。

【日時】10月24日(月)午後1時半~ / 【場所】千葉市民会館 / 【テーマ】TPP(環太平洋経済連携協定) / 【講師】永田研二さん(月刊ミニコミ誌「たんぽぽ」)

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