10・9三里塚 特別報告 市東さんの農地を守る沖縄の会
豊見山雅裕さん
一番最初にちょっと報告させていただきたいんですけれども、今年の6月ですね、ほんと沖縄にとって歴史的な、そして感動的な情景が生まれました。
特にみなさんもご存知だと思いますが、6・23というのは沖縄にとってはすごく大衆的な行動の日です。国際集会、連帯集会として、摩文仁で沖縄戦をかみしめながら「なぜ我々は戦争を止めることができなかったのか」「私たちの先輩は、どういう想いで沖縄戦の中を生き延びてきたのか、そしてどうやって死んでいったのか」といったことを噛みしめる日です。
その時に、反対同盟の人たちが大勢沖縄の場に来てくれました。私たちは、歴史的とも言える大衆集会を那覇市内でかちとって、ともに摩文仁の地、糸満の地を、反対同盟の旗を先頭にして、共に私たちはデモンストレーションを貫徹することができました(左写真)。
私たちにとっては、特に私たちの先輩は、この三里塚の闘いの中で決起し、今もなお熱い想いをもって沖縄の中で闘っている先輩たちが大勢います。
私たちの闘いの中で三里塚と言うのは、ほんとに特別な想いを持たざるを得ない、あるいは強い熱い想いをかきたてるそういう存在としてあるのですね。
そして今、沖縄自体もほんとに厳しい状況にますます陥っています。ただ、一方では今、沖縄の中ではあの自公の政治家たちも「沖縄県内移設阻止」「米軍基地を反対する」ことを表明しないとですね、立候補すらできないという状況になっています。あの仲井真知事がですね、訪米して「もう沖縄で移設は現実的に無理だ」「移設を可能とする状況ではない」ということを彼は表明せざるをえなかったのです。ただ、その2日後に、野田政権、野田がですね、外交デビューという名のもとに、「沖縄の米軍基地、辺野古への現行案を粛々と進める」「来年の夏までには成果をあげる」と彼は言い切っているんですね。 年内にアセス準備書を作成し、3月を山場として来年の夏までに成果を出すということを、あのオバマ政権によって恫喝をされながらそれを確約している。
先ほど言った沖縄の現実、もはや自公ですら「米軍基地に反対する」と言わざるを得ない。言わないと存在として彼らは抹殺されるという危機感を覚えている状況がある。この状況は、実は、今日結集されている全国の仲間のみなさんと共に、辺野古と高江で今現在、止め続けている、そのことがこの状況を生み出しているんだということを確認したいと思います。
我々は、何度でも何度でも立って、闘います。どのような弾圧を受け、どのような政治家共が、自公などにしても政権は状況によってコロコロ変わりますから、そういう裏切りが出ようとも、私たちは絶対に闘いを曲げるつもりはないし、これからも体を張って闘い抜いていきます。
そのことは、私たち自身にとって、やっぱり大きなものとして三里塚の闘い、そしてここに結集しておられるみなさんの存在があるということです。私たち自身がほんとに闘うために、そしてもしかするとその私たちの闘いが、この三里塚の闘いに対して何らかの寄与することができるとしたら、私たちの闘いも大きな実のあるものとしてあるし、私たちにとっても誇りです。ぜひみなさんとともに、沖縄の闘い、そして三里塚の闘い、ともに闘っていきたいと思っています。
もう一人来ていますので、名護から来ている仲間です。一言よろしくお願いします。
川野純治さん
全国から結集された仲間のみなさん。ご苦労様です。私、名護市議会議員の川野と申します。
本日、この場にあらためて結集し、みなさんの熱い想いと、そして何よりも三里塚反対同盟の決意を、大きく私のエネルギーとすることができました。
反対同盟46年に達する闘い、その闘いは国策との闘いであった。そのことは沖縄においても国策と闘い続けるその中で、私たちは野田政権の「日米合意」の対策に、こんな民意を反映しないデタラメな「合意」など沖縄にとってまったくナンセンスであります。そして福島と、三里塚、沖縄の闘いをつなげることが、あらためて大きな勝利の道だと、この場に来て私も確信をしました。
この場に結集された多くのみなさんが、名護、辺野古にも結集してこられた多くの仲間だと思います。その力をもっともっと大きくし、そして私たちはなによりも米軍再編と闘う岩国や神奈川、そして韓国の、多くの、多くの闘う仲間と共に輪を広げながら国策と対決していく。 そしてこの沖縄においては、何としても辺野古(移設)を粉砕していく。
何よりも私自身が学んだことは、反対同盟の闘いの中で、「原則を守って闘う」というこのことであります。私たちの闘いは、普天間基地の即時閉鎖、撤去であります。辺野古移設で問題は解決しません。私たちはその原則をきっちりと守りぬきながら、今、民主党政権は新たに宮古、八重山に自衛隊基地の配備を行う、さらに八重山においては教科書問題で、育鵬社の教科書を押しつけようとしています。そういう新たな軍事化、差別的な軍事支配の攻撃に、このわたしたち名護においても、私自身も微力でありますが、皆さんの力を糧とし、共に闘うことをお誓いし、連帯の挨拶としたいと思います。ありがとうございました。
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