国交省(大阪航空局)に申し入れ
昨日、淡路の空を守る会(淡路)、神戸空港の中止を求める市民の会(神戸)、大阪の海と空を戦争に使わせない会(大阪)の3団体8人が、関西空港と大阪空港の統合という新たな段階を迎えて、国交省(大阪航空局)への1時間半にわたる申し入れを行いました。国交省は、関西国際空港課永友課長、管制課船山課長など5名が対応しました(上写真は申し入れる永井満守る会代表)。
淡路からは①経営統合で環境保全業務が後退しないよう「三点セット」の厳守、②『関西国際空港2期事業に係る環境影響評価』の遵守、特に深夜早朝帯の離陸便枠15便の厳守、③淡路島上空の迷惑飛行の早期改善などを求めました。
神戸からは①神戸空港の埋め立てによる海洋環境への影響について何らかの措置、②『関西3空港』という枠組みの中での神戸空港の今後についての姿勢、③神戸市による神戸空港への規制の緩和要請を拒否すること、特に国際便(ビジネスジェット・チャーター便)の認可をしないよう求めました(右写真は、申入書を永友課長に手渡す讃岐田訓市民の会代表)。
大阪からは①関西空港と大阪空港との統合で採算が取れるのか、②LCC導入が言われるが「安全対策」に対する国交省としての監督責任は、③連絡橋国有化による泉佐野財政への責任は、などが問いただされました。
国交省(大阪航空局)に申し入れるたびに思うことですが、この日も、航空機がコンピューター制御で動いているのでといった説明や、LCCの価格がなぜ安いかなどの講釈、あるいは「関西3空港活用検討会」の経緯などをくどくどと言って時間が過ぎ(「わかっとるわい!」)、それに長々と弁解めいた話しが。「弁解を聞きに来とんじゃない!」と思わず怒りの声が。
とにかく関西空港についての「三点セット」などの約束を新会社に移っても責任をもって守らせていくと約束をさせました。あるいは神戸空港について現状の規制を変更する意思はないと(左写真は、申し入れる「海と空」の弥永さん)。
最後に、欧米便がほとんどなくアジア便が80%以上を占める関西空港の現状の中で、当初の2兆数千億円の税金の上に、1兆3千億円もの負債を抱え、今も毎年75億円から90億円もの税金を投入し続けなければならないということは、関西空港建設という「国策」が大失敗したということではないのか、国交省は国民に謝るべきではないのかという指摘に対し、なんと「私見ならば言うことはあるが、『どう現状をやっていくのか』しか持ち合わせていない」と開き直り、「大失敗」であったことを暗に認めざるをえなかったのです。
しかし、居並ぶ連中の一人が最後に「みなさんと変わらないのですよ。新聞を読んで初めて知るのですから」とぼやくように発言するのを聞き、また繰り返し「厳しいですが、(諦めるわけにはいかず)努力しています」などと言われる言葉に、関西空港が統合されても沈み続けている、すでに破綻していることを強く印象づけられました。
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