10・9三里塚 市東さんの農地を守ろう
市東孝雄さん
みなさん。今日は。裁判傍聴、日頃のご支援、本当にありがとうございます。みなさんの力をもって、私も今、自然体でがんばっています。
福島の農家の報告を受けまして、私は今、「国策」という名のもとでの力で取り上げようとしている私の農地を守り抜くということが被災地に応えることだと固く決意しています。
農家の喜びとは、魅力とは一体なんでしょうか。それは手塩にかけた作物が消費者のみなさまのもとに届き、「美味しい」と言っていただけるということが一番の喜びだと思います。
しかし、今、福島ではそれはできません。難しくなりました。受け入れてもらえないのです。農家にとって一番、絶望的そのものであります。また警戒区域では、家畜を泣く泣く放置し餓死や共食いのあげく、殺傷処分。牛肉は出荷停止になり、果物は半値に暴落。我が身と思えば、本当に胸の張り裂ける思いがします。
農民や漁民、住民たちのどこに非があったのでしょうか。額に汗し、誠実に働いてきた農家のどこが罪だと言うのでしょうか。罪もないのに家を捨て、農地を置いて、故郷を去る、去らなければならない。そして子どもたちには、被曝の恐怖。私は福島の人々の怒りと悔しさを我が身においていく決意を何よりも明らかにします。
また今、去年の団結街道封鎖をはじめ、先ほど来言われています8・6ヒロシマの日に現闘本部破壊、そしてまた第3誘導路工事が始まり、農地取り上げの圧力が日々強まっています。
また裁判では、突然、年内結審の動きがあります。21人(注・後に24人に)予定している証人をわずか2人で終わらせようとして、事の始まりの農業委員会や県の役人などの重要証人を全部切り捨て、私たちの正義があるのに、一つの事実も採用せず、正義の一かけらもない裁判が行われております。絶対、許せません。
空港による農地取り上げと、原発による農地の破壊、特別区域の攻撃は違うでしょうか。さらにまた、関税ゼロのTPPによる市場開放はどうでしょうか。また沖縄におけるヘリパッド建設、辺野古の埋め立て、基地移転の問題など、私は同じものが別の形で現れていると思います。そして何よりも資本による農業からの収奪、東電による迫害、こういうことではないでしょうか。
私は農地を守る正義を確信します。福島の怒り、悔しさと手をつなぎ、また動労千葉を先頭とする労働者の力とともに、体を張って闘っていきたいと思います。どうぞご支援ください。
市東さんの会事務局
闘う仲間のみなさん。今日は。
私たちは5月20日の50名の不当逮捕という中で、初めて会員の不当逮捕に接して、会としての救援活動を取り組みました。弁護団のみなさんの力も借りながら解雇攻撃も撤回をさせ、今も意気軒昂と働きながら三里塚闘争を闘い抜いている仲間がいることを先ず報告したいと思います。
そしてこの半年間で事務局の仲間を押し立てて3つの選挙戦を闘い抜きました。街頭では、原発と闘うというこの「国策」との闘いには三里塚のように闘うことが重要なんだということをはっきりと訴え、三里塚の実力闘争をともに闘い抜いている候補者こそ自治体でも闘い抜ける政治家なんだということを訴えました。そして2つの選挙戦で勝利を勝ち取りました。
9月25日には現地調査を行い、ここに、初めて三里塚の地を踏んだ仲間がこの集会に複数参加していることをご報告したいと思います。
今、三里塚の闘いは、本当に広範な人々に受け入れられます。私たちはありとあらゆる分断策動を乗り越えて、さらに広い、力強い闘いを繰り広げていきたいと思います。
つい先日、千葉県のすべての職員に対して文書が回覧になりました。今まで議会の議員に対してまでは文書が回っていましたが、今回、非正規も含む全ての県職員に対して「10月9日に三里塚で反対同盟が集会を開く。みんな防衛策をこうじるように」という文書です。自治体労働者に対して、「生命保険に入れ」「火災保険に入れ」「犬を飼え」「通勤ルートをバラすように」といったこういった文書を回覧させ、自治体労働者や非正規労働者、委託、派遣の労働者に対して、三里塚闘争がおどろおどろしい暴力的なものだということを植え付けようとしています。
私たちはこうした自治体労働者に対する分断攻撃を許さず、地域から、職場から、キャンパスから沢山の闘う仲間を作り出して行きましょう。
市東さんの会共同代表 井村弘子さん
みなさん。今日は。ただいまご紹介いただきました「市東さんの農地取り上げに反対する会」の代表をしております井村でございます。
とにかく農民を大事にすること。これは日本の一番の生き方なんです。農民がいなくて、工業をいくら発達させても、これは日本の衰微、滅びにつながっていく。日本はこの長い歴史、全部、農民で支えられているんです。
そして農地というのはですね、勝手に今、政府が取り上げることを考えていますが、勝手にそこに何かを作るとかいうことでですね、ですけれどもそんな馬鹿な(ママ)ことはできない。農地というのはですね、100年も、それ以上も、先祖代々耕してきたものなのです。それを今、何に変えようと言うんですか。その尊い農地を。
日本の一番の宝、これは農地なんです。農地を守っていくのが農民なんです。農民にほかのことをさせるとか、農地にほかのことをして金儲けをするとか、そんなもんじゃない。農地イコール(=)農民なんです。ですから我々は、農民を大事にすると共に、農地を大事にしていくことを、本当に心底から考えていかなくちゃあならないと思っています。
そして今、国ではですね、新聞なんかもこういうことを書いていいのかという勝手な、妄想のようなことをやたらに書きたてております。ですけれども、そこには真の日本の昔から受け継いできた思想がひとつも流れていない。ただ、今の空気中をただよっているその空気を・・・(不明)・・出している。あなたがた、昨日の新聞、今日の新聞、私は〇〇しか読みませんが、何を言ってるんだ、いい加減なことを言うんじゃない、国民はそんな甘いもんじゃないんだと、涙が出るほど悔しい想いをしました。みなさんも是非、昨日、今日のをお読みになってください。
とにかくそういう風なことで、日本はまだまだぐらついている。政府が第1、ぐらついている。政府がもっと心底日本のことを考えているんだったら、あんないい加減なことはしないと思う。
そういうことで、我々はとにかく、自分たちの真実をしっかり見つめて、そして農民の働き、それは我々の命に繋がっていくんだということを心底から見極めて、これからもやっていきたいと思います。
みなさん。一緒にやりましょう。よろしくお願いいたします。
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