「さようなら原発 in 関西」に1200人
昨日、いたみホールで、「さようなら原発1000人集会 in 関西」が、1階席を満杯にし、2階席もわずかに空席があるだけの1200人の参加で開かれました。
9・19明治公園での6万人が結集した「さようなら原発」集会を引継ぎ、その呼びかけ人である落合恵子さんの講演を柱にした、「1000万署名」を実現し、脱原発への道筋をつけようという集会でした。
集会は、ラジオのパーソナリティを務める小山乃里子さん(右写真)が司会を勤め、最初に集会実行委員会を代表して原発の危険性を考える会代表の中川慶子さんが主催者の挨拶をされました。
続いて原発労働者の健康問題などに長年関わってこられた阪南中央病院副院長の村田三郎医師が、福島原発による広範な食品、環境への放射能汚染、内部被爆の問題、子どもへの20ミリシーベルト基準の弾劾などを明らかにされました。現在福島ですすめられている被曝調査が、ABCCによる広島での調査と同様、健康への調査とは言えず、責任と補償を明確にした健康調査と医療でなければならないと指摘されました。そして予防策は被曝をしないことだと断じられました。
衆議院議員の服部良一さんが登壇し、国会報告を行い、脱原発に向けて共に闘う決意を明らかにされました。
ここで休憩に入り、ロビーに出ましたが、人の多いのにびっくり。1000万人署名の呼び掛けや、落合恵子さんの著書の販売の声やいろいろな案内が錯綜し、すごい騒がしさでした。
後半で落合恵子さんの登場です。落合さんは、第5福竜丸のことを知っていたし、スリーマイル事故、そしてチェルノブイリの事故を知っていた、 何よりもチェルノブイリの事故で運動をいろいろな人と共にし、反原発を言ってきたのに、今回の事態を止めることができなかったことへの様々な想いを語られました。そして栗原貞子さんの「産ましめんかな」や、今年の6・11広島での集会での4歳の子どもさんを持つ母親の発言を紹介しながら、もう「知らなかった」「知らされなかった」「やったけれどもダメだった」といった言葉では済まされない。退路を断ってひとりひとりが自分の出来ることをしよう。福島に関西で応えるには、若狭の原発を止めることですと。そしてその力を集めようと、呼びかけられました。
1時間あまりにわたる軽妙なその語り口が、参加者ひとりひとりの胸にしみとおっていっているようでした。
最後に主催者からの閉会の挨拶で、政府に訴え、その責任を問う福島の中学生の言葉を紹介しながら大人の責任が呼びかけられました。
こうした取り組みを重ねながら、この国で、そして世界で反原発、脱原発のうねりを生み出し、実現させていくことが大切だなと想いながら会場を後にしました。
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