尼崎・伊丹実行委員会 「抵抗の旗」より
現闘本部破壊に怒り
この悔しさをバネに、10・9三里塚に大結集し、市東農地を守り抜こう!
8月6日(土)未明、ついに三里塚闘争の象徴であった天神峰現地闘争本部が多数の機動隊暴力に守られながら、NAA(成田空港会社)の手により破壊されました。 当日早朝その第一報を受けたときはただぼうぜんとしてしまい、三里塚にかかわってきた自分のこれまでの人生が頭の中をかけめぐっていました。徐々に落ち着きを取り戻しましたが、「あってはならない事」への怒りと悔しさをどう考え整理すればよいのか全く見当がつきませんでした。本当に悔しい!
【明らかな証拠隠滅】
以前も記しましたが、破壊された現闘本部はその「存在」そのものをめぐって今裁判中でした。反対同盟は一審過程から一貫して「鉄骨3階建ての中には正式に登記された地上権が設定されている木造建屋が存在しているので調査してほしい」と何ども要請していました。しかし裁判所は調査を拒み続け、あろうことか二審ではこれを撤去できる「仮執行宣言」付の反動判決を下しました。 そして今回、所有者である反対同盟の立ち会いどころか一片の通告すらなく破壊が強行され、反対同盟の「論拠」は消滅してしまいました。この状態で反対同盟はどのようにして上告審を闘うことが出来るというのか! まさに裁判所をして「証拠隠滅」に手を貸し、三審制度を否定したのです。絶対に許せません!
【三里塚は無法地帯】
そもそもこの現闘本部は悪名高い成田治安法により90年から20年以上も運輸省(現国交省)に封鎖され続けていました。(このこと自体も全く許せないことですが・・・)この成田治安法は明らかに憲法違反だったため当時は時限立法とされたのですが、毎年ほとんど審議されることもなく更新され続けてきました。まさに現闘本部は国から長期にわたって違憲状態を強制され続けてきたのです。いずれにせよその解除がなければ所有者の反対同盟員さえ立ち入ることが出来なかったのですが、今回NAAはその法的手続きすら行わず立ち入り、破壊を強行したのです。これを無法と言わずして何と言うのでしょうか! 本当にひどい話です。この恨みは生涯消えることはありません。
【数十倍にして】
8月6日は多くの闘う人々が「8・6ヒロシマ」に全力を傾注する日であり、当然三里塚現地も手薄になります。その日を狙って深夜に破壊を強行するとは・・・本当に卑劣です。まさに「闇討ち」「騙し討ち」の三里塚の歴史に新たな「闇討ち」が加わりました。またマスコミ各社もこの日のことは事前に知らされていたにもかかわらず、同盟側には一切知らせず、権力の指揮通りに報道しました。彼らは自らの使命を放棄して、かっての暗黒の歴史を繰り返すつもりなのか、恥を知れ!
本当に悔しい限りですが「その悔しさを数十倍にして返してやろう」(総括集会での萩原事務局次長)の言葉通り、三里塚、沖縄、そして福島の闘いを軸に反撃を開始していきましょう。9・18三里塚関西集会を成功させ、10・9三里塚へ怒りの大結集を勝ち取りましょう!
【三里塚決戦勝利・関西新空港粉砕 尼崎・伊丹実行委員会 「抵抗の旗 第254号」 2011年9月1日号より転載】
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