3・11から半年
3・11東日本大震災からはや半年を迎えようとしています。
17年前の阪神淡路大震災の時は、2ヶ月でほとんどのライフラインが回復し、3ヶ月目で住民の会のビラまきを開始しました。避難所も半年経ったころにはほとんどが仮設住宅や自宅(新しい自宅も含め)に移ることができました。しかし、震災復興住宅でのお年寄りの「孤独死」や「自死」で16年を経た今でも年間60人近くの方が亡くなり続けています。東灘区の本山地区の復興計画が頓挫し、国道2号線沿いにもそれと分かる仮住まいのままのところが残っていたり、神戸で最も被害がひどかった長田では、神戸市が強引に進めた新長田周辺の復興事業(という名の「再開発事業」)が破産し、半分が放置されたままで、出来たところも虫食い状態で、住民と神戸市の間で争いが起こっています。何より「震災復興の希望の星」と建設が強行された神戸空港が、国の航空行政からも見放され、莫大な借金をかかえ市民の大変なお荷物になろうとしています。
私たちは、福島で、東北で、「復興」の名のもとに同じことが繰り返されるのではと大きな懸念を持っています。未だに実態さえつかめない原発事故による様々な問題がこれからこの半年以上に吹き出してくるだろうと思うとき、その厳しさを思わざるを得ません。とりわけ多くの地域で、国と東電の「責任逃れ」による情報秘匿によって多くのみなさんが1ヶ月も2ヶ月も「死の灰」(放射能)に晒され続けていた結果が、晩発性の障害としてこの年末くらいから数十年にかけて出始めるのではないかと言われています。
政府は、福島事故を通した「原発の安全性」への何の見通しもないまま北海道の泊原発を再開させる一方、野田政権は、被災者を放置し、「死の灰」に晒し続けたことへの謝罪の言葉もなく、何の対処も展望もないまま、「震災対策の財源確保」と増税への動きを開始しました。怒りなしには見ることができません。被曝しつつある子どもたちの未来に、農業や漁業の未来にどう責任を取ろうとしているのかまったく見えてきません。
私たちは、今、この福島、東北の皆さんと共に生き抜いていくにはどうすべきなのか本当に考え、立ち上がらねばなりません。
3・11を期して、「反原発」「脱原発」を水路として、この国を変えていこうという声が、春以来うねりのように大きくなってきています。半年を迎えるこの土曜日、日曜日には全国で「さよなら原発」「とめよう原発」との掛け声で取り組みが行われています。そして19日(月・休)には東京・明治公園で「集まれ5万人・さようなら原発」(「11.9.191000万人アクション.pdf」をダウンロード )と呼びかけられています。
9月10日、阪神間では、「さよなら原発! 9・10阪神集会」として、宝塚(午後2時から、宝塚教会)、尼崎(午後6時半から、尼崎女性センター)の2ヶ所で開かれます(詳しくは「11.9.10さよなら原発.pdf」をダウンロード )。
9月11日、神戸では「さよなら原発 9・11神戸アクション」として、午前11時から午後9時まで、メリケンパークで開かれます(詳しくは「11.9.11神戸アクション.pdf」をダウンロード )。また同じ日、大阪では「原発ハヨトメロ!! デモ in 大阪」が午後2時から大阪ナンバの元町中公園(地下鉄各線「なんば駅」32号出口から)で開かれ(ライブあり、リレートークあり)、集会後デモをします。
みなさん。それぞれの場所で、できる取り組みを、ひとりひとりの力を合わせやっていこうではありませんか。
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