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2011年9月 5日 (月)

市東さんの農地を守る沖縄の会が弾劾声明

   弾 劾 声 明

 2011年8月6日早朝、未明によるNAAおよび国家権力による天神峰現地闘争本部の建造物破壊を満身の怒りをもって弾劾する。

 国家権力は姑息にも平和運動の原点である8・6ヒロシマデーの早朝に、反戦、反核、反基地闘争を闘う平和勢力の留守を狙い三里塚闘争の象徴的な存在としてあった天神峰現闘本部を破壊し尽くしました。国家権力は用意周到にもマスコミまで動員してデマを流し8月6日の強制執行はないと触れ回り、反対同盟を欺瞞したのです。

 71916 思い起こせば、国家権力の手口は何時も姑息卑劣でした。例えば、1971年第2次強制代執行時に友納千葉県知事は、大木よねさんに対し「今日は強制代執行は行わない」と発表し、支援者が居なくなると機動隊を大動員して、よねさんを家から引きずり出し住居を破壊しました。また、1977年5月6日、岩山大鉄塔を破壊した時は、5月の連休明けで、支援の仲間が引き揚げた隙に機動隊を動員し「家宅搜索」と騙して鉄塔を引き倒しました。

 三里塚闘争の当初から日本政府は法治国家として自ら遵守すべき三権分立などの法的規範をかなぐり捨てて、三里塚反対同盟および支援団体、個人に襲いかかってきました。

 Photo_2 生前、故戸村一作委員長は「我々は一つ一つ見れば空港公団、国家権力に負けているように見えます。しかし、滑走路が造られても飛行機は一機も飛んでいません。我々は勝っているんです」と発言されました。1978年暫定開港以来いまだ市東さん、萩原さんの農地に阻まれ成田空港は未完成な欠陥空港なのです。

 1967年10月の強制測量阻止の闘いで大地に杭を打たれてしまいましたが、三里塚農民のこころには強大な国家権力でさえ杭を打つことはできませんでした。岩山大鉄塔が破壊されても、こころの中の鉄塔は倒されたでしょうか?

 私たちは改めて確認しなければならない。三里塚45年の闘いで敵が卑劣な手段を凶行すればするほどに我々は着実に国家権力を追い詰めていることを。天神峰現闘本部は破壊されましたが、反対同盟は「悔しい思いの中でも、これは勝てるという思いを手にすることができた」、 「夜になったら怒りがこみ上げてくるんだろうが、その悔しさを数十倍にして返してやろう」、Photo_4 「我々は勝っているんだ、追い込んだんだ」と益々血気がみなぎっています。反対同盟員と三里塚を闘う人民の中に「現闘本部」は聳え立っているのです。

 沖縄の反基地闘争の原動力は一坪たりとも農地を譲らない反戦地主会および一坪反戦地主が頑として存在していることです。辺野古新基地反対闘争は、名護市民や県民の粘り強い闘いで政府を追い詰め計画を破綻させています。

 いよいよ闘いの正念場です。市東孝雄さんの農地死守、不屈、非妥協、実力の三里塚精神を貫き、ともに闘いましょう。

 いざ、10・9へ。

                 市東さんの農地を守る沖縄の会

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