天神峰現闘本部を守り抜こう!
反対同盟ブログに詳しく報じられているように、国家権力、NAAは、天神峰現闘本部をこの数日中にも解体しようと態勢を固めつつあります。非常に重大な局面です。反対同盟が掲げる「本部死守」の方針を、全面的に支持し、全力で闘う態勢を築こうではありませんか。
言うまでもなく、天神峰現闘本部は、反対同盟はもとより、三里塚闘争に関わった全国の十万を超える人々が、三里塚闘争45年の象徴として使い、親しんだものです。1990年以来、成田治安法という憲法違反の悪法によって今日まで21年間封鎖されてきたとはいえ、そうなのです。
その天神峰現闘本部の登記をはじめとした法的に行われていた一切をも無視し、2010年2・25千葉地裁判決と、11年5・20東京高裁判決は、NAAの求めにそのまま応じた反動判決をいずれも強行し、高裁判決は仮執行をも認めた。それは裁判の場を使いながら、司法の自殺行為とも言える国家権力の暴虐な意志に使嗾されたものでしかなかった。その不当性・犯罪性は、なによりも彼らが5・20当日行なった50名逮捕という不当弾圧の強行によって白日のもとに明らかにされた。
7月4日には、この高裁判決を受けた千葉地裁藤山裁判長が、「成田治安法には壊してはならないと書かれていない」との法理を無視した暴論と、高裁判決に判決を強行するには書くこともできなかった木造建築部分について「一緒に撤去すればいい」なる拡大解釈を紛れこませた「収去命令」決定を強行した。これ自体が違法そのものである。
この千葉地裁、東京高裁、そして収去命令決定の流れには、裁判所としての一片の法的整合性も、論理性もなく、ただただ「成田空港完成」に向けた国家意志の押しつけでしかない。こんなことが民主国家日本でまかり通ることがどうして許されようか。
7・18三里塚現地の緊急闘争で「彼らがそれを手にかけるというんだったら、あらゆる手段を通して、あらゆる手法を通して我々は闘いを挑んでいく。そして、そこには制約を設けない」と萩原進事務局次長は宣言されました。
右上の写真は、重機を入れるための入口の外を被っていたフェンスをとっぱらい使えるように昨日したようです(同盟ブログより)。 また、市東さんの畑に接するフェンスの裏側に置かれていた移動式のバリケードが移されいつでも使えるようにされています(左写真)。
事態は急を告げています。とりわけ関東のみなさん。可能な態勢をとってください。私は、あす現地に向かいます。
日本全体が、フクシマの事態に怒り、その力をもって8・6ヒロシマ、8・9ナガサキの新たな闘いを、反戦・反核・反原発のうねりとして開始しようとするその背後から仕掛けてきた許し難い攻撃でもあります。断固として、反対同盟のみなさんとともに闘いましょう。
(なお、使用した写真はすべて三里塚反対同盟ブログより転載いたしました。)
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